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男はつらいよ 21作目から25作目 [男はつらいよ]

男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
旅先でさくら、おいちゃん、おばちゃん、博、満男、タコ社長、源公の出てくる夢(帽子型UFO)を見た寅さんが柴又に帰ってくる。おいちゃんが体調を崩していた事を知り心ばかりのお見舞いを渡す寅さんにおいちゃんおばちゃんは感謝感激。その流れでとらやの将来の展望について語りだす寅さんだったがその独自な展望に一同は呆れ寅さんは気分を害して旅に出る。
旅先の田の原温泉(熊本県)では農家の息子の留吉の失恋現場に遭遇した事をきっかけに留吉の人生の師となる寅さん。
金欠でさくらに迎えに来てもらい柴又に帰ってきた寅さんは心を入れ替えとらやで真面目に働いていたが、ある日とらやにさくらの学生時代の友達で現在はSKD松竹歌劇団のトップスター紅奈々子が訪ねてきて恋心を抱きそれ以来とらやの仕事はそっちのけでSKDの豪華絢爛なレビューにどっぷりハマる。農村の将来を考えるシンポジウム熊本代表で上京し寅さんを訪ねに来た留吉も一緒にレビューにどっぷりハマりそのまま居着いてしまう。
奈々子は10年付き合っている相手と結婚するか、このまま踊りを続けていくか悩んでいたが奈々子の下した決断を黙って見守る寅さんだった。
1978年8月5日、103分。
冒頭の夢のシーンのUFOと宇宙人との遭遇、未知との遭遇の日本公開が1978年の2月でピンクレディのUFOが1977年12月にリリース。
留吉役は武田鉄矢さん。山田洋次監督は本作の前年1977年に武田さんも出演している幸福の黄色いハンカチを撮っている。
倍賞千恵子さんはSKD出身。



男はつらいよ 噂の寅次郎
旅先でさくら、博、タコ社長、源公の出てくる夢(寅地蔵)を見た寅さんが柴又に帰ってくる。お彼岸の墓参りで偶然顔を合わせた寅さん、さくら、おいちゃんおばちゃん、御前様。いつになく和やかな再会となったがその夜タコ社長と喧嘩になった寅さんはまた旅に出る。
旅の道中木曽(長野県)に向かうバスの中で博の父飇一郎(ひょういちろう)と偶然再会し旅を共にする寅さん。ある夜、飇一郎は寅さんに今昔物語の中の一説を話して聞かせる。人生の儚さ切なさを痛感した寅さんは飇一郎と別れ柴又に帰る事に。
その頃とらやでは荒川早苗が従業員として働き始めていた。柴又に帰ってきた寅さんはとらや一同に人生の儚さを説き早々に修行の旅に出ようとしたところ早苗と顔を合わせ早速恋に落ちる。早苗は現在別居中で離婚に向けて話は進んでいた。離婚の手続きや引っ越しなど何かと早苗の世話を焼く従兄の肇とも知り合った寅さんは肇も早苗に惚れている事を察した。
1978年12月27日公開、104分。
1作目、8作目に登場した博の父飇一郎は本作で最後。風に犬が3匹でひょうと読むのはどういう意味なんだろう。
調べると意味はつむじ風でひょうは風の音を表しているみたい。犬3匹は何だろう?



男はつらいよ 翔んでる寅次郎
旅先の病院でさくら、おいちゃん、おばちゃん、博、タコ社長、源公の出てくる夢(便秘薬開発)を見た寅さんが柴又に帰ってくる。朝日印刷の従業員の結婚式が終わりとらやに帰ってきたさくら、博、タコ社長。寅さんの事が話題に上がった所に丁度寅さんが現れ、寅さんが未だに独身である事に一揉め有り更には晩飯時に一旦は反省した寅さんだったが満男が学校で三重丸を貰った作文の内容で再び揉めて旅に出る。
旅先の北海道では東京から車で一人旅をしているひとみと出会う。結婚を間近に控え気分が落ち込んでいるというひとみを励まし、何か有ったらとらやを訪ねるよう言い聞かせ二人は別れる。
結婚式当日、式場を飛び出しとらやにやって来たひとみ。丁度柴又に帰ってきていた寅さんはひとみをとらやの2階に住まわせる。ひとみとの結婚を予定していた相手の邦男がひとみの前に現れ邦男が本当にひとみに惚れている事を知る寅さんだったが自分もひとみに惚れているため二人の恋の手助けには消極的だった。ひとみは邦男と度々会う事になり邦男の本当の人柄を知ってある決心をする。
1979年8月4日公開、107分。
柴又での手作りでささやかな結婚式のシーンが良かった。1作目のオマージュ的な意味も有るのだろう。
タイトルロールの江戸川の土手のシーンでブチ切れる男は本作では上條恒彦さん。
2代目おいちゃんの松村達雄さんが違う役で出演。とらや一同との共演は無し。
さくらのトレードマークの一つであるハイソックス姿が見られなかった。ハイソックス自体は履いていたようだけど。まあいつまでもハイソックスというわけにもいかないだろうし。
御前様のげんこつの仕種(仕種だけで実際には殴らない)が可愛い。本作で御前様は歌声も披露。



男はつらいよ 寅次郎春の夢
旅先でさくら、博、タコ社長、源公の出てくる夢(サンフランシスコのチャイナタウン)を見た寅さんが柴又に帰ってくる。早々に寅さんの土産のブドウで揉め、晩飯時には満男が習い始めた英会話と新聞記事の事で揉めて寅さんはまた旅に出る。
しばらくして題教寺に日本語が片言しか話せない外国人が現れ、困った御前様がさくらを頼ってとらやに連れて来る。偶然とらやにいた満男の英会話教室の先生高井めぐみの母親圭子が通訳しアメリカからビジネスで来たマイケル・ジョーダンという事が分かり、この近くで安く泊まれる宿を探していた事も分かる。日米親善のためにという御前様の提案によりマイケルはとらやの2階に住む事となり、とらや一同はマイケルの事をマイコーさんと呼ぶ事になった。
とらや一同が寅さんが帰ってきてマイコーの事で揉める事を心配していた所に丁度帰ってくる寅さん。さり気なくアメリカの事をどう思うか寅さんに訪ねるとアメリカ大嫌いと寅さんは答える。マイコーと出会った寅さんは戦う決意をし待ち構えている所に高井母子が訪ねてきて圭子に一目惚れする寅さん。圭子が未亡人である事が分かり寅さんの恋心は燃え上がりマイコーの事は結局うやむやになったまま寅さんは高井家に出入りするようになる。
寅さんとマイコーはぎくしゃくしたままだったがケンカした事をきっかけに二人の仲は縮まる。マイコーはビジネスで関西まで足を運び、そこで寅さん馴染みの旅芝居一座の演目蝶々夫人を見て自分と自分にいつも優しくしてくれるさくらとを芝居の内容に重ね合わせる。
寅さんとマイコー、日米二人の純情中年男の恋の行方は。
1979年12月28日公開、104分。
オープニングの江戸川土手でブチ切れる男は津嘉山正種さんが復活。女子運動部のコーチ。
さくらのハイソックスも復活。前作で非難の声でも上がったのだろうか。ハイソックス復活の折衷案なのかスカートの丈が以前より長くなってる。ジーパン姿も見られる。
マイコーさんを演じたハーブ・エデルマンはスパルタンXにも出演されているらしい。
御前様がマイコーにさああなた英語で喋りなさいと促す際の「ペラペラ~、ペラペラ~」が面白い。
満男、ヤクルトの野球帽を被っている。確か以前は巨人のだった。ヤクルトは前年の1978年に球団初の日本一に。しかし本作公開の1979年はセ・リーグ最下位。博の性格(思想と言った方がいいのか)からすると巨人ファンではないような気がする。父親の影響を受けてヤクルトなのかも。



男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
旅先でさくら、博、タコ社長、源公の出てくる夢(鼠小僧寅吉)を見た寅さん。博が配達先の街中でリリーを見かけ声をかける。とらやに戻りリリーが少しやつれている事を心配していると久し振りに寅さんから電話が有り、さくらは博がリリーに会った事、リリーが寅さんに会いたがっていた事を伝える。寅さんもリリーの事を懐かしく思い出しまた旅を続ける。
それから1か月が経ち寅さんが柴又に帰ってくる。早々に揉め事が起こり気分を害した寅さんはとらやを出ていこうとするが、とらやに届いていた速達が寅さん宛てのリリーからのものだと分かり寅さんを引き留める。手紙の内容からリリーが旅先で体調を崩し入院中である事が分かり一刻も早くリリーの入院先へ駆け付けたい寅さんだったがその場所は沖縄。最速の移動手段は飛行機である事は明白であったが飛行機が怖い寅さんは必死に駄々をこねる。とらや一同、ご近所さん、そして御前様にも迷惑をかけた結果沖縄に到着する寅さん。病床のリリーは寅さんと再会した事で元気を取り戻し急速に回復し退院する。退院後はリリーの療養のため二人で住むところを借りて暮らし、リリーはこのまま寅さんと一緒にいる事を望むが、寅さんは生来の風来坊としての顔をのぞかせてしまう。
1980年8月2日公開、104分。
沖縄に行くには飛行機が一番早いと分かってからの寅さんの駄々のこね方が面白かった。何言われても絶対イヤだの一点張り。
結局飛行機に乗って沖縄までリリーに会いに行く。シリーズ通してこれまでで一番ロマンティックな行動とも言え、しかも相手がリリー。これでも寅さんの恋は実らない。当時リアルタイムで観ていた人はいつか寅さんの恋が実る日が来るかもしれないと思っていたかもしれないが、本作でこれは一生無理なのかもと思ったのではないだろうか。
津嘉山正種さんが本編に出演。沖縄出身という事もあってだろうか。医師役で台詞はちょっとだけ。
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