SSブログ

サンダーロード、羅小黒戦記、J・エドガー、ライブリポート、アメリカン・スナイパー [映画]

サンダーロードを観た。
実直な警察官ジム。これまでも実直が過ぎて問題を起こす事も度々有ったが家庭の不幸が問題行動をより顕著にし問題をより大きなものにしてしまうのだった。

監督・脚本・編集・音楽・主演はジム・カミングス。アメリカ映画界期待の新鋭との事。
一人五役ともなれば俺様映画と感じられる部分は当然有るけどそんなに否定的な気持ちにならないのはジム・カミングスの事を全く知らないからなのかも。それと物語自体が実直な内容なので好意的に受け入れられる。

ブルース・スプリングスティーンの楽曲涙のサンダーロードをフィーチャーして作られた短編を基に長編映画化。
https://vimeo.com/174957219
日本語字幕は付いていないけど長編の方からなんとなく内容は理解できる。
涙のサンダーロードがどのような事を歌っているのかがよく分かっていないのでこの映画の物語とどのように関わっているのかよくは分からない。



羅小黒戦記を観た。
黒猫の姿をした妖精の小黒(シャオヘイ)は森で暮らしていたが人間の開発によって住む場所を失ってしまう。ひとり新しい居場所を探し求めていたところ何者かに襲われるが同じ妖精に助けられ初めての仲間が出来る。

タイトルの読みはラシャオヘイセンキ。羅小黒が名前(羅が姓で小黒が名)で羅小黒の戦記。
字幕ではシャオヘイとなっているがショウヘイに聞こえる。ショウヘイと聞くとどうしてもこれを思い出してしまうのが申し訳ない。



線がサインペンで書いたような均一な太目な線で違和感が有ったりした。均一な線はギャグアニメとかにはよく有るのかもしれない。本作にもギャグアニメの要素が有るがそれが面白いのかと言うと微妙だけどギャグ有り、シリアス有り、アクション有りで辿り着いた結末はちゃんと感動させられるのでさすが評判の良い作品だと思う。



J・エドガーを観た。
連邦捜査局FBIの初代長官であり亡くなるまでその立場にあり続けたジョン・エドガー・フーヴァー。当初は権限の弱かったFBIを確固たる意志を持って全米中に強大な権力を誇示するほどの捜査機関へと創り上げていった。

去年の5月以来のTOHOシネマズシャンテにて。
自粛要請が解除されたとはいえ映画館への客足は戻っていないと実感するがそんな中で旧作の上映が増えているのは喜んでいいのか複雑ではあるけど名画座でもかかる機会の少ない作品が観られるのは嬉しい。
イーストウッド監督作品があまり騒がれずに集中的に上映されているが主演作品も観たいところ。アルカトラズからの脱出が観てみたい。
6月26日(金)からのジブリ作品の上映で客足は戻るのだろうか。千と千尋の例のあれがどうなっているのかが下衆に気になる。

フーヴァー長官は非情とも言える強力なリーダーシップでFBIを導いていった一方で、捜査権限を利用して有力者のゴシップを入手し取り引きの材料に使用したという事。
犯罪者を容赦なく取り締まる英雄とも言えるし、大統領さえも容易に手出しの出来ない伏魔殿の主とも言える。そして公人と私人としての間でもかなりギャップのある人物。
暴力によって悪事でもなんでも成立させていた物騒な時代(現在もそんなに変わりは無いみたいだけど)だからこそ必要とされた人物なんだろうなあと思う。正義のためにやっぱり暴力を使うんだろうけど。



ライブリポートを観た。
誘拐事件発生。身代金受け渡しの現場で警察は犯人と思われる人物を取り逃してしまうが付近をパトロール中の警察官がその人物を追跡する。

1980年代、1990年代のアクション映画のノリが本作の中で蘇っている。2020年の今の時代にパロディやギャグで無く真面目にアクション映画であの頃のノリが蘇っていて単純に楽しい。
アーロン・エッカートは今後こういった感じのアクション俳優になっていくのだろうか。身体能力もかなり高めの様なので是非なって欲しい。
悪役の人の悪者っぷりも観てて楽しい極悪人だった。

いつもの様にエンドロールをボーっと眺めていたらMPAA(motion picture association of america)のナンバーが88888だった。この数字でキリ番を見たの初めて。
200624.jpg



アメリカン・スナイパーを観た。
テキサス生まれのクリス・カイル。30才にしてアメリカ海軍に入隊し特殊部隊シールズの一員となる。狙撃手として味方の危機を幾度となく救うがイラク戦争での過酷な状況は四度の派兵で変わる事は無かった。

イーストウッド監督作品。こちらはイオンシネマでの上映。
クリス・カイルはその功績から伝説のスナイパーと呼ばれる。敵からは悪魔と呼ばれ懸賞金をかけられる。その伝説を映画化しようとすればただの英雄譚になってしまう可能性も有ると思う(昔のイーストウッド自身がそういった映画の主演をしていたかもしれない)が。本作にも超長距離スナイプを成功させる辺りにその様な要素は有るがそこはサービスと言うかそれがメインでは無くて。
別に英雄譚が良くないという事ではなくて、好きだし特にアクション映画ならば英雄は必要だし。
イーストウッド監督作品の一貫したテーマなのではないかと思うが、例え英雄と呼ばれる人物であっても伝えられる情報で知る事の出来るのはほんの一面であって、どんな人間であっても一面だけですべてを語り切る事など出来ないのだよ。という事を葉巻を吹かせてちょっと微笑みながら(ほっぺは赤い)仰られるんじゃないかと勝手に想像する。そんな想像もまたイーストウッドの一面でしかないのかもしれないけど。
コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。