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ミッドウェイ、荒野のコトブキ飛行隊完全版、TENETテネット、メメント [映画]

ミッドウェイを観た。
1941年12月の日本軍の真珠湾攻撃から1942年6月のハワイ諸島北西ミッドウェイでの日米海戦で太平洋戦争の戦局は大きく変わる。

海戦のシーンはローランド・エメリッヒ監督得意のディザスタームービー並みの大迫力で見応えが有る。なだけに戦争エンタメ映画として観ていいものなのか、実録戦争映画として観なければいけないのか。そこら辺の判断が付かずにモヤモヤしてしまう。それは日本軍が敵役という事が大きいのだろう。
ミッドウェイ海戦という重要な局面をピンポイントを見ただけではその戦いで勝った負けただけになってしまうのではないだろうか。そうなると勝った方の言い分が全て正しくて負けた方は全て間違っているという事にもなりかねない。勝った方が間違っている事も有るだろうし負けた方が正しい事も有るだろうし。そこは難しい所ではあるけど、その一つの戦いの中にその戦争の全てが集約されている。そういう作品ならいいのだろうけど。



荒野のコトブキ飛行隊 完全版を観た。
その昔地面に穴が開いて水が枯れ果てた荒野の世界イジツ。空に穴が開いてレシプロ戦闘機とそのパイロットたちがイジツの世界にやって来て多くの物を与え穴が閉じる直前に帰っていった。イジツの人たちは飛行機で飛ぶ事が生きる事の一部になっていた。

テレビシリーズの総集編的な映画化。テレビシリーズは未見なので内容がよく分からない所も有ったがとにかく空中戦のシーンが凄かった。本作もミッドウェイも空中戦においてはフルCGなのだろうと思うがアニメ作品と実写作品の見せ方の違いも楽しめる。特には本作の最後の市街戦は凄かった。テレビアニメでこんな事よく出来たなあと感心するしかないが劇場版で追加されたのかもしれない。

話としてはSFでも有り、そう考えると戦国自衛隊から着想を得たところも有るのかなあと思う。

レシプロとはレシプロエンジンの事。プロペラと同じ意味なのかと思っていた。reciprocatingが往復運動を意味するらしい。ピストンエンジンと同じだけどレシプロ戦闘機と言うのは言い方としてピストンよりレシプロの方がなんとなくカッコいいからだろうか。
レシプロエンジン(ピストンエンジン)の中でも燃料の違い(?)でガソリンエンジンとディーゼルエンジンに分かれる。自動車、バイクでは今でも主流(電気自動車が今後どうなっていくのか)で飛行機ではより速く飛ぶためにジェットエンジンが主流となりレシプロエンジンは小型のプロベラ機で使用されているという事。将来的には電気飛行機の時代も来るのかもしれない。
本作に出てくる日本軍のレシプロ戦闘機は時速500km~600km辺りがほとんど。https://kotobuki-anime.com/aircraft/マッハ超えるよりそれくらいの速度の方が映画として戦闘機の空中戦の動きをしっかりと見せられるのかもしれない。

藤原啓治さんと矢島晶子さん共演作。劇場公開されたのは本作が新しいけどお仕事という事で言えば原恵一監督のバースデー・ワンダーランドが最後の共演作になるのだろう。でも2020年にも共演作が観られて良かった。
と言ってもお二人が声の出演されていた事を知らず、もしかしたら藤原さんかもしれないと思いつつも矢島さんがお色気むんむんの大人の女性役だった事も有ってエンドクレジットまで気付かなかった。



TENET テネットを観た。
未来から送られてきた時間を逆行する銃弾。やがて行われるかもしれない大規模な時間の逆行は世界を破滅させる危険が有った。

クリストファー・ノーラン監督の007といった感じ。ミッション:インポッシブルというより007に近い感じがしたのはノーラン監督が英国人だからだろうか。
本家の007では絶対やらないSF作品。ジェームズ・ボンドも月には行ったか。キングスマンならやりそう。
ただのタイムトラベルでも充分だった様な気もするが、そこはノーラン監督なので過去に行った者には制約を加える。その制約が話を面白くすればいいんだろうけどただ余計にややこしくなっただけな様な気がする。制約が曖昧な所も有ったし。あの女性だけは何故普通に行動出来るのだろう?屋内だとセーフなような感じだったけど屋内でもなかったし。
その制約のノーラン監督のイメージする所は大きな流れに抗う鮭の遡上なのではないかと勝手に想像して勝手にイメージを共有している。昔の思い出で言えば流れるプールの向きに逆らう感じ。

CGには極力頼らないノーラン監督だけあってジャンボジェット機も実際に爆発させている。ヤン・デ・ボン監督の『スピード』ではジャンボジェット機の爆発はガラスに映る爆炎とそれを見る人物の表情で経費削減をしていたのを思い出す。ジャンボジェット機爆発させるとどれくらいお金が掛かるのだろう。

デジタル撮影を好まないノーラン監督だから本作もフィルムでの撮影なのだろうか。多分そうだと思うのでエンドクレジットでネガティブカッター、モー・ヘンリーの名前を探そうと思ったけど途中でボーっとしてしまったので見つけられず。名前が有ったのかどうか分からない。
モー・ヘンリーの名前が見られるのはNETFLIXのマーティン・スコセッシ監督のボブ・ディランのドキュメンタリー作品『ローリング・サンダー・レビュー/マーティン・スコセッシが描くボブ・ディラン伝説』が一番最近のものみたい。



メメントを観た。
最近の記憶が消えていってしまう記憶障害を持つレナードが妻を殺害した男に復讐するがレナードは復讐した記憶も消えていってしまう。

シネクイント、≪シネクイント復活2周年特集上映≫にて。個人的にはいまだにシネパレスの印象のままではあるけど。
2000年のクリストファー・ノーラン監督作品。日本での公開は2001年。当時トリッキーな構成で評判を呼んだ作品でノーラン監督を一躍有名監督にした。
ものすごく久し振りに観たらあんまり理解は出来なかった。当時もよく理解は出来ていなかったのかもしれない。トリッキーな所を面白いと感じていただけなのかも。
結果が前に提示されてその結果に至った理由が後で明かされる。なので前に提示された結果を覚えておかないといけない。そして話を自分の頭の中で組み立てていかなければならない。加齢とともにそいういう複雑な事が難しくなっているのかもしれない。

お気に入りの俳優は続けて使うノーラン監督だけど本作のガイ・ピアース、キャリー=アン・モス、ジョー・パントリアーノは本作だけ?
ノーラン監督の一番のお気に入りはやはりマイケル・ケインなのだろう。TENETテネットにも当然出演。
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