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恐怖に襲われた街、ラーヤと龍の王国 [映画]

恐怖に襲われた街を観た。フランス、1975年、2時間6分。
フランス、パリ。ルテリエ警部は銀行強盗犯を独自に追っていたが高層マンションから転落し死亡した女性が直前に脅迫電話を受けていた事からその事件も担当する事になった。それぞれの犯人への追跡が偶然重なり合いルテリエ警部はどちらの犯人を追うかの判断を迫られる。

池袋シネマ・ロサ、ジャン=ポール・ベルモンド傑作選にて。

フランスの大スター、ジャン=ポール・ベルモンドの出演作は今まで殆ど観た事が無い。代表作の一本『勝手にしやがれ』は相当昔に観たが他にも何か有った様な気がしてフィルモグラフィを見てみると無かった。
当時の大スターだけに様々なジャンルの映画に出演されている様で『勝手にしやがれ』はヌーヴェルヴァーグの代表作の一本でもあるし、その他にはアクションスターとしての一面も有ってむしろアクション映画の出演作の方が本数的には多いのかも。
本作も刑事アクション映画。昔のフランス映画のイメージと言うとどうしても作品自体は観た事が無いのに『男と女』の音楽の「ダバダバダ、ダバダバダ」が頭の中に流れてきてしまう。

それは個人的には取っ付きにくいタイプの映画であって。しかし本作は「ダバダバダ」な映画ではなく、若干「ダバダバダ」な感じな所も無くはないけどスリルとサスペンスなアクション映画だった。
特に中盤、ひたすら追跡劇が続くのが面白かった。追跡自体も面白いのだけど追跡劇が続くのにもちょっとしたひねりが有って。

アクションスターとしてのジャン=ポール・ベルモンドは身体能力が高くて運動神経もいいんだろうというのは伝わってくるのだけど、見栄えのするアクションかと言うとそこら辺はちょっと物足りない。当時で40代前半。30代の頃だったらもっと凄かったのかも。
でも体を張って相当な無茶をするのが凄いなと思った。映画のマジックで画面には映らない所で安全性は確保されているのかもしれないけどそれでも見てるだけで怖くなるような事を屋根の上、電車の上、ヘリコプターの下でスタント無しで相当な無茶をしている。

昔の刑事モノでの刑事の服装の定番と言えば銭形警部でお馴染みのトレンチコート。Gメン75の丹波さんもその印象。ピンクパンサーのクルーゾー警部も。本作でもおしゃれにカッコ良く着こなしている。

音楽はエンニオ・モリコーネ節が炸裂していてカッコいい。



ラーヤと龍の王国を観た。アメリカ、2021年、1時間48分。
かつては一つの国だったクマンドラ。500年前にその煙に触れた者を石に変えるドルーンが現れるが龍たちが自らを犠牲にして救われる。しかしそれ以降龍の力が宿る龍の石をめぐり国は分裂してしまう。500年が過ぎ龍の石を護る事を使命とするハート国の首長はそれぞれの国の首長を招き一つの国クマンドラの再建を呼びかけるが首長たちはそれぞれの思惑を秘めていた。

ディズニーCGアニメ。アジアを舞台にして声優もアジア系のキャストを揃えた模様。アラジンのロビン・ウィリアムズ以降ネームバリューの有るスターの起用もちらほらと有ったけど、基本的に実力重視のキャスティングで、スターにしてもネームバリューも有って実力も有る人たちだったと思う。モアナと伝説の海の時のドウェイン・ジョンソンだって上手かったし。英語の演技で上手いかどうかは実際の所よく分かっていないのだけど。
本作の主人公ラーヤの声はスターウォーズで大バッシングされたケリー・マリー・トラン。その時の雪辱は晴らせたんじゃないだろうか。

物語はバラバラになった国に散らばった龍の石の欠片を集めながら、次第にバラバラだった人々の心がまとまっていく様を描く。
里見八犬伝とは似てたりするんだろうか。七人の侍もそうだし意図したりしなかったりで仲間が集まって大義を果たすというのは物語としてよく有る話で王道中の王道とも言えるかもしれない。なので目新しさは無いけどクライマックスがちゃんと盛り上がるのが良かった。

龍のデザインは舞台がアジアなのでアジア系の龍を基本にしてそこにユニコーン(マイリトルポニー)とアルパカを足した様な感じ。グッズ展開を考えれば納得のファンシーなデザイン。
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