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1秒先の彼女、アフリカン・カンフー・ナチス [映画]

1秒先の彼女を観た。2020年、台湾、1時間59分。
交番に駆け込んだシャオチーは警官にわたしの昨日が無くなっていたと訴える。その日に会う約束をしていた気になる人とぱったりと連絡が途絶えるし、自分が突然日焼けしている理由も皆目見当が付かないし。結局警官には相手にされなかったがその謎を解く鍵を自室にいたヤモリが教えてくれる。

子供の頃からずっと何をするのも人より先走ってしまう女性シャオチー、そして子供の頃からずっと他の人より後れをとってしまう男性グアタンとの間で起こるロマンチックファンタジー。
コメディチックに語られるので面白く観れていたけど次第に結末の方になってくるとロマンス度が上がってくる。台湾映画らしいなと思うし、それがいいという人もいるだろうけど個人的には最後まで笑かして欲しかった。かつての香港映画だったら笑いで突き抜けて行ってくれたのかなあとか考えてしまう。

SFファンタジーとしての現象に理解が出来ない所が有った。常に人より後れをとっていたその分の時間が知らないうちに貯蓄されていて、それが1日24時間分溜まった時にギフトされる。その効果は特定の人物にだけ現れてその他の大多数の人たちはその1日分の時間を失うのではなくてその間の時間が止まっている事になる。でもシャオチーだけはその時間を失うのはなんでだろう?と納得いかなかったが、考えてみるとそこでシャオチーが常に人より先走っているという設定が生きてくる事にしばらく経ってから気付いた。時間が貯蓄されていたグアタンがいるという事はそれに相対する存在として時間を他の人よりも消費している人もいるという事で、それがシャオチーでそれまでに1日分の時間を余計に消費していたためにそれがこの時になって合算され1日分の時間を失ったという事なのだろうと思う。
しかしシャオチーは人より先走っていたから得をしたという事もそんなに無かったわけで、それなのにその上1日分の時間を失うというのも丸っきり損をしているだけで可哀想だなと思うが、でもそれによってロマンスが成就するわけだからそれで良しとするのか。



アフリカン・カンフー・ナチスを観た。2019年、ガーナ/ドイツ/日本、1時間24分。
ガーナに逃げ延びていたヒトラーと東條英機。二人は手を組み殺人空手によって手始めにガーナを制圧しようとしていた。それに対抗するべくアフリカン・カンフーの青年アデーが立ち上がる。

日本やドイツにとってはあんまり触れて欲しくないデリケートな所にズカズカと踏み込んでくるのはやっぱり大らかなガーナ気質による所なのだろう。と勝手に納得していたが本作の監督はヒトラー役も演じている日本在住ドイツ人のセバスチャン・スタイン監督。大らかさを装って意外としたたかに作られているのではないだろうか。日本、日本人の日和見主義な所だったり、カンフーが象徴する所の中国の存在の大きさだったり。

そして東條英機を演じたのは監督の東京での知り合いで便利屋を営んでいる秋元義人さんが便利屋として映画製作のお手伝いで参加されたのだとか。その映画製作の裏話の方もお話としては面白いと思う。

カンフーアクションはそんなに良くはないが全く駄目という事でも無い。ブルース・リー、ジャッキー、ジェット・リー、ドニー・イェンなどの超一流レベルと較べたらそれは良く出来た素人レベルと言わざる(※)を得ないが。アクションの決めの所でスローを多用するのはあんまり良くない。
最終決戦の屋外ロケで恐らくその場にいた子供たちが観戦者として起用されているのだろうと思う。技が決まって驚いていたり撮影に飽きていたりする素のリアクションの様子が映し出されていて面白かった。
ふとした所の何気ない映像と音楽が意外と言っては失礼だが意外とカッコいい。

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