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アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン、唐人街探偵 東京MISSION、ファイナル・プラン [映画]

アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリンを観た。2018年、アメリカ、1時間29分。
1972年1月、女性ソウルシンガーのトップスター、アレサ・フランクリンがロサンゼルスのパブテスト教会で2日間に渡り歌手としてのルーツであるゴスペルのライブを行なう。その熱狂の模様をカメラは記録していた。

公式サイトの説明によるとシーンの始めのカチンコが無かったために映像と音声のシンクロが出来ずに撮影から50年近く経つまで長くお蔵入りだったのだとか。その問題が現在の技術によって解消されて作品として完成し発表される。
それだけカチンコが重要なのが分かったけど、でもそれだけの事ならもっと前にシドニー・ポラック監督がご存命の間(2008年没)に出来なかったのか?とも思ってしまう。それだけではない理由も有ったのか。

ゴスペルにはほぼ馴染みが無い。映画の中でたまに見るくらい。
神への信仰心を高める一つの手段としての機能も有るのかなあと思った。
そもそも教会という場所自体が信仰心を全肯定される場所であって。教会外では時には信仰心が試されたりするケースも有るのだろうと思う。特に1970年代で黒人という立場では辛い経験も少なからず有ったものと想像出来る。そんな時に神の存在を疑ったりもするのではないだろうか。でも教会に行けばそこでは神が必ずいるとされて、神の存在を疑わないあなたは正しいと全肯定される。その上歌詞の内容が神の存在や信仰心の正しさを歌い上げるゴスペルによって更に気分は高揚し熱狂の度合いはヒートアップするばかり。
信仰心がほぼ無い自分としてはその熱狂がちょっと怖くも思えてしまう。一途な思い過ぎて極端に危険な方向に向かってしまう事も有るだろうし。
自分たちが信じているのとは別の神の存在を認められる寛容さも大切なのではないか。

ソウルの女王と呼ばれるアレサ・フランクリンの楽曲も聴いた事が無い。と思っているが、意識して聴いた事が無いだけで無意識の内に自然と耳に入ってきている事は有るのだろうと思う。
今回初めて意識して聴いたが圧倒的な歌唱力だった。ピアノも上手い。それとMC(?)を勤めた説教師の方もめちゃくちゃ歌が上手くてピアノが上手い。そしてMC兼説教師としてのトークも上手くて、この人芸能界に行っても成功したんじゃないかと思えるほどのエンターテイナーだった。

2日目のライブ会場の教会には純粋に一観客としてのミック・ジャガーの姿があった。



唐人街探偵 東京MISSIONを観た。2021年、中国、2時間18分。
推理アプリの世界探偵ランキング2位のチン・フォンと遠戚の叔父タン・レンの二人は同じく2位の野田昊(のだひろし)から依頼を受けて日本で起きた完全密室殺人事件の謎を解き明かす事に。推理が進む内にランキング1位ながらその実態は知られていない"Q"の存在が浮かび上がってくる。

中国では大ヒットのシリーズ3作目が東京を舞台にしていて主要キャストに日本人俳優が多数出演という事でいきなり劇場公開。それをいきなり観た。
本編が始まる前に前2作をさらっとおさらいしてくれるので大体内容は掴めるが当然実際に前2作を観ていた方が楽しめるのは当たり前なのだけど、さすが大ヒットするだけの事は有って今の中国映画の勢いが如実に現れていてその勢いに押されるがままといった感じで圧倒される。
以前ジェット・リーが主演の中国では大ヒットしたというバディモノの刑事映画を観た時はギャグのノリとかがちょっと古いなと感じたのだけど、本作ではそこら辺がアップデートされている様に感じた。最新かと言うとそうではないけどコテコテの方が世界共通だったりするし、今の時代の現代版コテコテといった所。
トニー・ジャーのまさかのあのコスプレを目にして思わず変な声が出てしまって恥ずかしかった。

終盤の感動シーンではまさかのジョー山中。母さん、僕のあの麦わら帽子どこに行ったんでしょうね。ママー、ドゥユーリーメンバー。
その映画『人間の証明』は未見で、ドリフのコントで志村さんがパロディギャグにされていた印象が強いので感動するというより面白く思えてしまう。
あと、ジョーさんめっちゃ喧嘩が強いという芸能界最強伝説が脳裏に浮かんでくる。

最終的に世界の平和を守るのは我ら。みたいな感じになるが、そこに日本やタイなどが含まれて多国籍になっているとはいえ、その平和は大丈夫なのかと不安に感じたり。
アジアの多国籍に今のところ韓国が含まれていないようだけど今後あっと驚くようなビッグスターが参加したりするのだろうか。



ファイナル・プランを観た。2020年、アメリカ、1時間39分。
レンタル倉庫の受付女性と一目会ったその日から恋の花咲く初老の男の正体は連続銀行強盗犯だった。出会ってから一年後にプロポーズを受け入れられた事で男はある覚悟を決める。

リーアム・ニーソン主演のアクションサスペンス。今回はロマンスも。
リーアム・ニーソン演じる主人公が圧倒的に強いのはいつもながらにスカッとするし、細かいディテールがしっかりとしていて良かったのだけど今回は悪役がちょっと弱いというか脇が甘いというか。悪事が行き当たりばったりで、それでどうやって収拾つけるつもり?と観ているこちらが心配になってしまう。主人公と目撃者でもある恋人を始末出来れば罪を全部被せられるとは思えなかった。

FBI捜査官二人が車から降りる所をカメラは車の横から後ろへと先に回り込む移動撮影で、カメラが後ろの所定の位置に止まった所で捜査官の一人がフレームインしてくるショットがピッタリと決まってカッコ良かった。

エンドロールで流れる楽曲は作品の雰囲気に合ってなかった。そこら辺はハリウッド映画でもどうしても使わなければならない大人の事情が有ったりするのか。



ジャッリカットゥ 牛の怒りで寝た。
インド映画は元から合わないと分かっていたけど本作では見事に寝堕ちた。もはや体質的に合わないのかもしれない。いつか苦手意識みたいなものが克服出来るようなインド映画に出会えるだろうか。
途中で起きて一応最後まで観た。インド映画にしては91分と短い映画なので早く終わって良かった。
見た限りでは群衆が牛を追いかけるシーンのパワフルさとか凄えなとは思う。他のインド映画でも(あんまり観ていないが)シーンで見れば凄いなと思う所は有るんだけどその凄さが作品に返ってくるのかというと、そのシーンが凄かっただけで終わってしまう事が多い印象。

ある村で食用の水牛が逃げ出した事から物語は始まるが、インドでは牛は神聖な生き物なんじゃなかったっけか?と薄い知識で疑問に思って後で調べたらヒンドゥー教では牛が神聖な生き物という事。インド(人口13億超)ではヒンドゥー教徒が8割近くいるが映画に出てくる村ではキリスト教を信仰しているみたいだった。そうなるとインド国内では少数派という事になるこの映画はどの様に受け止められているのだろう。神聖な牛を食べてしまう野蛮人達の因果応報の物語といった感じなのか。

水牛の英語名はBUFFALOバファロー。最近は日本プロ野球のオリックス・バファローズのマスコットキャラ、バファローベルとバファローブルの動画を観て癒されている。
他のチームのマスコットのも見るとやっぱりドアラ先生がおもろいなと思う。そしてシャオロン、パオロンも可愛い。







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