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ライトハウス、REDLINE [映画]

ライトハウスを観た。2019年、アメリカ・1時間49分。
1890年代、孤島の灯台守としてその島にやって来たベテランと新人の二人の男。ベテランの公私を混同した厳しい指導に新人は耐え4週間の勤務期間を終えようとした時にはお互いに打ち解け合っていたかに思えたのだが。

終盤の10分か15分くらいうとうとしてしまった。なので最後どうなったのか薄らぼんやりとしか分かっていない。
孤島で二人きりという状況になると人間は憎みいがみ合ってしまう生き物という事なのか。
もしこれが一人きりなら誰でもいいから側にいて欲しいと切望し、三人以上だったりしたらまた別の関係性になり、男女の組み合わせでも色々と複雑になってくる。
これがもし人間以外の生き物だったらそんな複雑な事にはならないのかもしれない。
愛だとか狂暴性だとかを併せ持っていてそれが時と場合によって見せる顔が違うのが人間という生き物。それがいいのか悪いのか。今回の場合は多分悪かったのだろう。

海鳥の叩き付けが凄まじかった。ギャグアニメ以外であんな叩き付けを見たのは初めてかも。
マイティー・ソーのシリーズの中でハルクが出てきてハルクがしたのかされたのかそんな様な叩き付けが有った様な気がする。



REDLINEを観た。2010年、日本、1時間42分。
遥か未来。惑星国家は宇宙の至る所に存在していた。
5年に一度開催されトップレーサーだけが出場出来るカーレースの最高峰"REDLINE"。今度の開催地に指名されたのはなにかとキナ臭い噂のあるロボワールド。ロボワールドの大統領はレース中継で映されては困るものが全宇宙に向けて放送されてしまう事を懸念しレース開催の妨害を第一に考えていた。

シネマート新宿のブーストサウンド上映にて。公開から10周年の記念も兼ねて一回きりの上映。
石井克人監督作品『スマグラー おまえの未来を運べ』も今年か来年10周年。何かやる予定は無さそうか。



10年振りに観たがやっぱりレースシーンの過剰な迫力が面白かった。
絵が動く事、アニメーションならではの動かす事の面白さが存分に有ってしかも物凄く独特で楽しい。
物語はSFで惑星国家間のポリティカルな要素を含みつつ個性豊かなキャラクターが登場して最終的にはとてもシンプルに愛でまとめる。そのシンプルさが余計なものが含まれない感じで良かった。
本作の後にこんないびつなとんがり方をしたアニメ作品は続かなかったのが勿体無い。有ったけど自分が知らないだけなのか。最近では『プロメア』がちょっと近いのかなあと思うが。

10年前に観た時は浅野さんの声のお仕事が衝撃的だったけど今回観たらそこまでの衝撃ではなかった。スクリーンにはアニメのキャラクターがいるけどしかしそこにはいつもの浅野さんが存在している。

ブーストサウンド上映は音圧が耳だけじゃなくて体全体でビンビンに感じられるほどの迫力。上映終了後に石井克人さんともうお一方(石井さんはキムラさんと呼んでいた)のティーチインが有って、この音響が本来望んでいたものなのだと仰られていた。しかしこれを再現出来る映画館もそうは無いとも。機材だったり映画館個々の好みだったりで。
それと本作のスピンオフとか、本作では語られなかった所を詳しく描いた2クールのテレビシリーズとかを実現出来たらいいなあと、そういう話しは今でも常に有るらしいので実現を是非期待したい。その際は石井さんはレースシーンに限っては手描きには拘っていなくてCGでも全然オッケーむしろCGでという事だった。CGで本作の様な面白さが出せればいいなと思う。
あとお話しされたのは、石井さんが昔から宮崎駿監督作品も好きで、アニメージュに宮崎監督の住所が載っていて実際に行きはしなかったけどあそこに住んでんだなあと知っていたと。
ジブリ美術館でしか観る事の出来ない短編『水グモもんもん』も御覧になっていて面白かったけど水グモの生態の所がちょっと長かったと。
あと本作の音響の録音現場(?)ではかなり揉めたのだとか。どなたかとどなたかの仲が険悪になってしまい決定権が有るはずの音響監督でもある石井さんがその二人の仲裁役にならなければならなかったほど。という事が今では笑えて話せる思い出になっている様子だった。
キャラクターが煙草を吸うシーンは結構有るけど小池健監督本人は煙草は吸わないのだとか。
他にも色々とお客さんからの質問に答える形で話しをされていた。

あと石井さん個人の感想として昔のテレビアニメシリーズは全話の中でほとんどが面白くなくてごくわずかにとびきり面白いのが紛れ込んでいると。その代表として銀河旋風ブライガーが挙げられていた。ブライガーはオープニングが最高で、話はいつか面白くなるだろうと最終回まで観たが結局最後まで面白くならなかったと。
確かにブライガーはオープニングが最高。


銀河旋風ブライガーから始まるJ9シリーズは銀河烈風バクシンガー、銀河疾風サスライガーと続くが、バクシンガーのエンディングも最高。


亜空大作戦スラングルは今まで知らなかったけど国際映画社のオープニング、エンディングの最高が更新されてしまった。

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