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スペース・プレイヤーズ、ドント・ブリーズ2 [映画]

スペース・プレイヤーズを観た。2021年、アメリカ、1時間56分。
ワーナーブラザーズのサーバーに存在するアルゴリズムが意思を持ち誰よりも有能でありながら誰にも認められない自分という存在を世界中の人間に認めさせるためNBAのスーパースターであるレブロン・ジェームズを利用しようと企む。

1996年のマイケル・ジョーダン主演の『スペース・ジャム』のリブートではなく続編という事になるらしいが繋がりはそんなに無い様に思えた。と言うか『スペース・ジャム』の内容を殆ど憶えていないので繋がりがどうとか分かるはずもないのだった。
でも本作の中では『スペース・ジャム』の事はそんな事も有ったっけ。といった具合にネタとして使われるくらいだったと思う。
マイケル・ジョーダンネタであの人が出てきたのが面白かった。あの人はアメリカではああいう「じゃない方」扱いなんだろうか。

賑やかな映画だった。賑やか過ぎるとも言えなくも無いが賑やか過ぎるのがルーニー・テューンズらしさでもあるのだろうし。

ルーニー・テューンズのキャラクターの中ではマーヴィン・ザ・マーシャンが好きだけど出演作品を観た事が無く、マーヴィン・ザ・マーシャンが単独で主役の作品が有るのかどうかも分かっていないのでルーニー・テューンズのキャラクターたちの中でどういうポジションなのかも分かっていなかった。どうやら仲間ではなく火星から来たお騒がせキャラといった感じ。



ルーニー・テューンズのキャラクター以外にもワーナーブラザーズの有名映画からそのシーンだったり登場人物が使われていて面白い。ただ、モブキャラの中に見た事のあるキャラクターがいるとそっちに目が行ってしまうというあまり良くない効果も有る。

アルゴリズムを楽しそうに演じるのはドン・チードル。この映画ではコミカルな役を演じているが、ドン・チードルを初めて見た時(2度目だったかもしれない)にギャングの役を演じていてマジで本物の映画とかに出ちゃいけない人が出てる。と思って本当に恐ろしかったのが印象に残ったまま現在に至っている。



ドント・ブリーズ2を観た。2021年、アメリカ、1時間38分。
盲目の老人が幼い少女を引き取ってから8年の時が過ぎていた。老人は世間の悪から少女を守り抜く事を自らに課し、そのため少女にも厳しいルールを課していた。
そんな老人と少女の前に闇夜に乗じて凶暴な男達が現れる。

こちらも続編。『スペース・プレイヤーズ』の様に25年振りでは無く前作は2016年で5年振りという事になるけど5年も経てばもう無理、大分忘れている。前作の時代設定がリアルタイムだとしたら本作の設定は近未来という事になるのだろうか。
前作との繋がりがよく分からないまま観ていたが、観終わってから公式サイトなどを見てみるとどうやら前作との繋がりは盲目の老人くらいでほぼ無いらしい。
だったら老人が何故少女を引き取る事になったのかその辺りはもうちょっと詳しく描かれるべきだったんじゃないかと思う。
それと画面がやたらと暗くて何をしているのか分かりづらい。盲目の老人と似た環境を実感させる狙いが有るのかもしれないけど。
色々と不満は感じていたけど、最終的にこの物語は前作と合わせてクリント・イーストウッド監督作品『許されざる者』と同じ事が描かれているのだと思った。
かつて凶悪な犯罪者だった男が改心する事で過去の罪は許されるのかといった。宗教における神は赦しを与える存在なので赦すだろうけど、実際の生活、世間においてそんな都合のいい話はそうは無くて、だからといって改心せずに悪の道に戻るのではなく過去の罪を一生背負って自分は許されざる者なのだと受け容れた上で残りの人生を真っ当に生きるべきと。
『許されざる者』では主人公が自分は許されざる者なのだと受け容れた後の人生は詳しく描かれないが、本作はどうやら続きも無くは無い様な感じだったので三部作としてかつて凶悪犯だった老人の人生にどう決着を付けるのか興味はある。
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