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ファイティン!と負け犬の美学 [映画]

ファイティン!を観た。
30年前にアメリカに養子に出された男が韓国に戻りアームレスリング大会に出場する。

Over the Top [VHS]
今まで唯一(?)の腕相撲映画であったシルベスター・スタローン主演、メナハム・ゴーラン監督のオーバー・ザ・トップは観た様な気もするけど憶えてない。昔は地上波で何回か放送されたのでその時に観たかもしれない。












腕相撲だからマ・ドンソクが主演なのか、マ・ドンソク主演だから腕相撲になったのかはよく分からないが最適役である事は間違いない。
英語が上手かった。

スポ根という程根性論丸出しではないけど特訓シーンは有り。
試合シーンは相手の腕を押し倒すだけという事で単調になってしまうんじゃないかと思ったけど、純粋に力対力の勝負なので観てるだけのこちらも自然と力が入り、勝った時の爽快感もある。



負け犬の美学を観た。
49戦13勝3分33敗のプロボクサー、スティーヴ・ランドリー。生活費と娘にピアノを買うために欧州王座を狙う強豪選手のスパーリングパートナーとなる。

頂点には程遠い所にいるプロボクサー、そして二人の子がいる家族としての生活が描かれる本当の意味での本格プロボクシング映画と言える。
残念ながらプロボクサーとしては成功しなかったけど、ボクシングが好きで同じくらいに家族も大切という姿勢を貫き通した姿は負け犬ではないし美学なんていうカッコつけたものでもない。スティーヴにとってはボクサーとして父親、夫として、そして人間としてごく当たり前の事をしただけだろうと思う。
邦題は納得できないけど映画自体はいい映画だった。



家族とスポーツを描いた韓国とフランスの2本の作品。賑やかなのと物静かなのとでタイプは違うけど両作品ともそれぞれの良さがある映画だった。
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