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キャプテン・マーベルとウトヤ島、7月22日 [映画]

キャプテン・マーベルを観た。
宇宙のどこかにあるクリー帝国の特殊部隊に所属する女性ヴァース。宿敵スクラルはヴァースの失われた過去の記憶を必要とし、その記憶を取り戻すカギは惑星C-53(地球)にあった。

アベンジャーズ最終章エンド・ゲームを目前に控えて現れた新たなスーパーヒロイン。それほど重要なキャラクターであり、重要なエピソードが語られているのだろうと思う。ただ残念なのはアメコミヒロイン映画としてそんなに面白くない。これまでのマーベルコミックヒーロー映画同様一定のラインの出来は保っていると思うが、そのラインを下回る事もなければ上回る事もない。そんな感じだった。

シールド長官ニック・フューリーの過去も描かれる作品。演じているのはサミュエル・L・ジャクソンで顔面はCGで若返っているが動きはなんかしんどそうだった。クライマックスでの目立った活躍もほとんど無いし。
片目の秘密にも触れられている。超強力なエネルギー物質を体内に取り込んだ生き物に引っ掻かれた傷ならその傷跡にも超強力なパワーが宿っているはず。と見るのは深読みし過ぎだろうか。



ウトヤ島、7月22日を観た。
2011年7月22日、ノルウェー。首都オスロで爆破テロが起こり、約2時間後40キロ離れたウトヤ島で無差別銃撃テロが起こった。

事件が起きたのが2011年7月という事で東日本もまだ大変な時期だったという事もあってか日本での報道は限定的だったらしい。だからという事ではないがこの事についてほとんど知らなかった。
本作はウトヤ島で犠牲となった若者たちの目線から描かれる。事件直前からの72分間をワンカットで描かれるのはよりリアルな緊迫感を出すためだろう。
犯行動機や目的は描かれない。それを知る事も大事かもしれないが、犠牲者の人たちそれぞれの人生が有って、この事件が起きなければ幾つもの可能性の有る未来が有って、それが不条理にすべてを奪われた。という事を知る方が大事なのだろうと思う。
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きょうのポストカード(青いドレスの女) [映画のポストカード]

ブラック・クランズマンを観た。
1970年代半ば、アメリカ合衆国のほぼ中央に位置するコロラドスプリングス。その地での黒人初の刑事が白人至上主義団体KKKへの潜入捜査を開始する。

スパイク・リー監督作品を観るのは2013年(日本公開は2014年)のオールド・ボーイ以来。本作までのそれ以降の監督作は日本で劇場公開されず、それまでも観たり観なかったりで(初期の代表作を観ていない)大体半分くらいを観ている。その中で好きなのはインサイド・マン。世間的に評価の低いオールド・ボーイもそんなに嫌いじゃない。2作品ともどちらかというと珍作の部類ではあるが。
あんまりゴリゴリとメッセージを押し付けられるのは苦手。主張をはっきりと押し通すのは大事な事で、現にその結果アメリカ映画界の黒人の地位はかなり向上しているようにも思えるし。
本作もメッセージ色はかなり強め。それが奇想天外の潜入捜査映画としての面白さのテンポを崩しているように感じられた。

黒人刑事の相棒役のアダム・ドライバーが良かった。ダース・ベイダーの孫役にまで大抜擢されたアダム・ドライバーの良さが今までよく分かっていなかったが、何考えてるのかよく分からない、はっきりと感情を表に出さない中で微妙な雰囲気を醸し出す感じがこの人の良さなんではないかと本作で気付いた。

主演のジョン・デヴィッド・ワシントンはデンゼル・ワシントンの息子さん。見た目は似てないが声、喋り方が似ていた。
やっぱり骨格の遺伝子受け継いでいるから声が似るのだろうか。コリン・ハンクスもお父さんトム・ハンクスの声にそっくりだし、スコット・イーストウッドは父クリント・イーストウッドを意識して喋るとそっくりになるのは飛びだす悪魔のいけにえで証明している。

お父さんデンゼル・ワシントンの出演作には小さい頃にマルコムXと青いドレスの女に出演しているのだとか。
青いドレスの女.JPG
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