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スケート・キッチンとガラスの城の約束と勇者たちの休息、7月の物語 [映画]

スケート・キッチンを観た。
ニューヨーク。スケートボードが生きがいの女の子たち。

てっきり若手女優さんたちがスケートボードを特訓して撮影に臨んだのだと思っていたが、そうではなくて元々スケート・キッチンと名乗るガールズ・スケート・クルーがいてそのメンバーが本作に出演しているという事。
主役の女の子は声がエル・ファニングに似てる。

本作で描かれている事が現代の若者のリアルかどうかは知らないけど、若者だけに限らず時代が変われば生き方、ライフスタイル、価値観そういったものは当然変わるものなんだなあという事は切り取られているのだろうと思う。しかし本質的な所で、あたいら仲間内で生半可な事したら、あたしゃ許さないよ。と、そういった昔気質な仁義は通さなければならないのは古今東西不変であるし、これからいくら時代が変わっても多分そうなんだろうなあと。



ガラスの城の約束を観た。
1989年、ニューヨーク。人気女性コラムニストの型破りな両親との波乱の人生の物語。

ポスター、チラシなどで古風なメロドラマと勝手に想像していたが、ショート・タームの監督、主演女優のコンビという事で観た。ショート・タームは走るシーンが印象に残っている。本作にも走るシーンが有った。
メロドラマではなくある家族の実話の映画だった。いい映画だった。はた迷惑な父親ではあるけど、いい思い出も悪い思い出もいっぱい残してくれて、そんな父親の存在を許すというより受け入れる事でいい思い出も悪い思い出もすべてが大切な懐かしい思い出になる。場合も有ると。

特にアームレスリングのシーンが良かった。認めたくない所は有ってもやっぱり肉親だけあって似た者同士。そういう流れだなと察知してその場からいなくなる末っ子。
末っ子は他の3人と違って長い間両親と同居していたという事なのだろうか。だからより遠くへ行く事を選んだのか。



勇者たちの休息、7月の物語を観た。
アルプス山脈の過酷なルートを自転車で縦断する老人たち。(勇者たちの休息 2016年、38分)

ギヨーム・ブラック監督による短編ドキュメンタリー。


7月の物語は同じくギヨーム・ブラック監督の短編ドラマ2本。
7月のある日曜日。パリ郊外の湖水浴に向かった会社の同僚の女性二人。(日曜日の友だち)
2016年7月14日、フランス革命記念日。女子留学生ハンネは帰国を翌日に控えていた。(ハンネと革命記念日)


何故かギヨーム・ブラック監督の日本で公開された作品は今のところ全部観ている。確か前の作品もユーロスペースでの上映で今回もユーロスペースでの上映。

特に何かドラマチックな大きな事件が起きるわけではなく、かと言って小さな事件をことさらドラマチックに描くわけでもない。といった日常を描く作風だった気がするが、今回公開されたのもそんな感じ。
ハンネと革命記念日では現実にその日にニースで大きな事件が起きたという事が映画の中でも伝えられている。非日常な事件も日常の中に有る。みたいな感じだろうか。
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