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アーヤと魔女 [テレビ]

アーヤと魔女を観た。
孤児院で育つ少女アーヤは幼いながらに人身掌握術に長け孤児院の中で自分の思うままに生きていた。しかしある日アーヤを引き取る男女が現れる。その男女は共に魔法使いでアーヤの思い通りにはならず魔法の秘薬作りの助手としてこき使われる日々が続くのだった。

スタジオジブリ初のフル3DCGアニメをNHKで地上波放送。
大きな感動やスペクタクルな見せ場というものは無いが、子供が独自に色々と知恵を絞って行動して自分の周りの現状を打破する物語なのだからそこまで大袈裟に盛り上げる必要も無いと思うので十分楽しめた。
大人の所に労働力として子供がやって来るという物語は赤毛のアンを想起するが製作者側もやっぱりそこら辺は意識しているのだろうか。

今までのジブリ作品の大半の主人公はいい子、優等生が多かったと思うが本作の主人公アーヤは決して悪い子では無いけど、自分の欲望に忠実でその為ならどんな手でも使う事を躊躇わない。正攻法ばかりじゃ今の世の中をサバイブ出来ないよ。という子供達へのメッセージなのかもしれない。
ジブリアニメを観て育った人のどんな時でもいい子でいるべき。いい子でいれば道は拓ける。という幻想を打ち砕く野心的な作品だろうと思う。
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