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ショウビズトゥデイ 1993年8月28日 [ショウビズトゥデイ]



全米映画興行成績ベスト10
"HARD TARGET" 『ハード・ターゲット』
が初登場。


インタビュー
シーラ・ウォード&アンドリュー・デイヴィス監督 『逃亡者』
ジャン=クロード・ヴァン・ダム 『ハード・ターゲット』

映評
『MANHATTAN MURDER MYSTERY』(『マンハッタン殺人ミステリー』)

インタビュー
ダイアン・キートン 『マンハッタン殺人ミステリー』



サムネイルはAI(?)がランダムに機械的に選んだ3種類の候補の中から選んでいる。自分が望んでいる所から選ばれる事はそんなに多くないが今回のは大当たりだった。これまで選んできた画像と似た傾向のが候補に挙げられている様な気がするので、笑顔を多め、男性は年齢が高めのを選んできて良かった。
様々な(モン)スターをゲットしていき、時に自分が狙っていた(モン)スターをゲットする事の楽しみ。ポケモンを楽しむ気分とはこういうものなのかなあとも思う。
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ミナリ [映画]

ミナリを観た。2020年、アメリカ、1時間56分。
アメリカに移住してきた韓国人夫婦。長女はアメリカで育ち、長男はアメリカで生まれ育った。夫の念願である農場を持つためにカリフォルニアからアーカンソーへと越してきた一家だったが長男の心臓の疾患も有り妻はその土地に希望を見出せない。夫婦お互いの妥協点として韓国で一人で暮らす妻の母親を呼び寄せる事にした。

レーガン大統領が現職の頃だったようなので1980年代の物語。その頃の韓国はというと軍事政権と民主化運動がぶつかり合う激動の時代と言える。
そういう時代の韓国からアメリカに渡った韓国人夫婦だったがアメリカでの生活も厳しく一家は崩壊の瀬戸際にいる。その危機を救うのが韓国からやって来たお祖母ちゃん。と書いてしまうと何かほのぼのとしたホームドラマかの様になってしまうが、ほのぼのとした所も有るけど全体的には何か良くない事が起こりそうな不穏と先の見えない不安が混ざり合って緊張感が常に張り詰めている。
現実でもこのコロナ禍の不穏と不安で心配だらけなのに、いくら他人事でしかもフィクションとは言えそんな心配は出来ればしたくない所だけど、そこまで心配するほど感情移入させるという事は良く出来た映画だったのだろうと思う。
次に観る事が有るならもう心配する事は無く韓国家族版の『メリー・ポピンズ』もしくは『ナニー・マクフィー』としても観る事が出来るかもしれない。

こういった作品での定番とも言える韓国とアメリカの文化摩擦には殆ど踏み込まないのが意外だったけど、それはこの作品で描こうとした本質ではないという事なのだろう。
厳しい状況を切り抜けるのには家族の結束が大事で、本作で重要な役割を担ったのがお祖母ちゃん。それは意図的にではなくナチュラルにただその場にいるだけで不思議と家族を結束させる事になってしまう。家族を成長させたとも言えるか。
しかし、娘から呼び寄せられたからといって異国のアメリカに渡って来れるあのお祖母ちゃんのバイタリティには感服するしかない。
ナチュラルにちょっと(かなり?)迷惑を掛けながら家族の成長を促す。日本でその様な人物の代表と言えば『男はつらいよ』の寅さん。寅さんも甥っ子の満男を自分では意図せずにありのままの姿を見せて反面教師的な所も含めて成長を促す。
『男はつらいよ』もA24とPLAN Bでハリウッドリメイクされればタコ社長を演じた人がアカデミー助演男優賞を受賞するかもしれない。そう考えると今の日本映画界で誰がタコ社長を演じられるのか。それが大きな問題。レイザーラモンRG=タコ社長説を唱えてみたりして。
本作のお祖母ちゃん役のユン・ヨジョンがアカデミー助演女優賞を受賞したのは納得だったけど、家族、特に孫たちとの相乗効果という所も有っただろうと思う。
目に入れても痛くない可愛い孫だが孫特製のマウンテンデューはさすがに吐き出す。

オープニングで"PLAN B PRESENTS"とクレジットされる所で冠詞が付いて"A PLAN B PRESENTS"になるのに今更気付いて面白いなと思った。ブラッド・ピットは初めからそうなる事も見越して自分の製作会社名をPLAN Bにしたのだろうか。

最初ウィル・パットンが変わり果てた姿で出ていて驚いたけど、次第に見慣れたウィル・パットンに戻っていった。

コロナ感染予防対策をしっかりとしている池袋シネマ・ロサにて。
先ずはトイレに入ったら新宿タイガーさんがいてびっくりした。池袋の映画館で姿を見たのは初めてかもしれない。ホームグラウンドの新宿で今営業している映画館はK's cinemaしかないので仕方なく遠征したのだろうか。チャリンコで来たのか?
日比谷、有楽町は全滅。渋谷がアップリンク渋谷(残念ながら5月20日をもって閉館する。一度しか行った事が無かった。)、シネマヴェーラ、ユーロスペース、シアターイメージフォーラムと一番多い。池袋はロサの他に新文芸坐。他には岩波ホール、ポレポレ東中野、ラピュタ阿佐ヶ谷、キネカ大森、飯田橋ギンレイホール、下高井戸シネマ、下北沢トリウッドが予防対策をしっかりとして営業中。
危機的現状を乗り越えるのに結束は必要だけど結束するのにも先立つものマネーが必要と。
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