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『フリー・ガイ』『プロミシング・ヤング・ウーマン』『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』『少年の君』 [映画]

『フリー・ガイ』を観た。2020年、アメリカ、1時間55分。
オンラインゲーム"フリー・シティ”の中で背景の一部の役割でしかないガイ。自分がいるのがゲームの世界である事も知らず毎日何一つ変わらない日常が続く事に幸せを感じていたがゲーム内に現れたある女性を一目見た瞬間にガイの中に変化が現れる。

オンラインゲームは全くやった事が無いけどこの映画の中で起きている事をなんとなくは理解出来る。でもなんとなくなのでこの映画の面白さを十分に理解出来ているとは思えない。
恐らくこの映画で起きている事も面白さも全く理解出来ない人もいる事だろうと思う。そういった人達の事は完全に置き去りにしている様に思える。
ゲームの中に存在するキャラクターは救うけどリアルのアナログ世代は救わない。現実にこれからそういう世界になっていくのかもしれない。
映画の中では結局リアルも大事という事にはなっている。これからはリアルとヴァーチャルの2つの世界が存在して(ヴァーチャルではもっと多様にもっと複雑な世界になるのか)その両方で上手く立ち回らないと生きていけなくなるのかも。

自分は生まれた時からテレビが有った生まれつきのテレビっ子であった。現在はテレビから大分離れてしまったが。これからは生まれついてのヴァーチャルっ子(SNSも含まれるのかもしれない)が普通になってくる時代になるのだろう。

日本のテレビレポーター役で野村祐人さんが出ていた。一緒に出ていた少年は恐らく野村さんのお子さんなんではないかと思う。
野村さんの出演作品ではテレビドラマの『きらきらひかる』が良かった。数少ない全話観たテレビドラマ。



『プロミシング・ヤング・ウーマン』を観た。2020年、イギリス=アメリカ、1時間53分。
バーで一人酔い潰れた女性を介抱する男。男の親切心の裏に良からぬ企みを見抜いた時、女性からの鉄槌が下される。

池袋シネマ・ロサにて。

悲しい話し。途中に救いが有るかと思わせる所がまた悲しみに容赦がない。ではあるけどそれを過度にお涙頂戴としてアピールはしないのがこれはもう作っている側のセンスという事になるのだろう。なので悲しいんだけども物語として面白い。
韓国映画からの影響も有る様な気がする。パク・チャヌク監督の復讐3部作に連なる作品と言われても納得出来る。
主人公のキャシーの過激な行動には原因と理由が有るがその事についてはそこまで詳しくは描かれない。描かれないからこそその事について深く考えなければならないと思えるのかもしれない



『ワイルド・スピート/ジェットブレイク』を観た。2020年、アメリカ、2時間23分。
ミスター・ノーバディが乗った飛行機が墜落。その直前にミスター・ノーバディからドム達に向けて極秘のメッセージが送られていた。墜落現場に向かったドム達は飛行機の残骸の中から半円球の物体を見付ける。

ドム達ファミリーが世界規模の犯罪に立ち向かう。しかしドム達はこれまでと同じくなんにも特殊な能力は持たずに特別な訓練を受けたわけでも無い。運転技術が有って喧嘩が強くて度胸が有るが、とは言えスーパーマンではないしジェームズ・ボンドでもない一般市民。そんなドム達とシリーズを重ねる毎にデカくなり続ける犯罪のスケールのバランスはどんどんおかしくなっている。
かろうじてバランスが保たれているのはローマンとテズのコンビが自分達を含めたこのシリーズ自体を茶化す事によってシリアスになり過ぎるのを防いでいるからではないかと思う。

遂に空を越えてしまったけどシリーズ完結まで残り2作どうするんだろう?空を越える以上の事と言うと後はもう時を越えるしか無いのでは。もはや何でも有りなのでそれも有りなのかも。丁度いい事に『バッグ・トゥ・ザ・フューチャー』は同じユニバーサルなのでドムとドクが出会ってデロリアンに乗って1作目まで戻るとか。こう言ってはなんだが、そうすればポール・ウォーカーの姿を自然にスクリーンに映し出せそうな気がする。



『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』を観た。2021年、アメリカ、2時間12分。
アメリカ政府によって集められた犯罪者集団が政府との取引によって失敗の許されない重要な任務に就く。

邦題に付いている"極"悪党は「ごくあくとう」ではなくて「ごく、あくとう」と読むのが正しいのだと『ハリウッド・エクスプレス』で岡田マリアさんがその様に読んでいて気付かされた。

異常な犯罪者達が集められたという割にはメンバー同士信頼し合ったり合わなかったりでチームワークも芽生えたりして、そこら辺が思ってるのと違ったりするのだけど、何に対して異常なのかと考えれば世間の常識や倫理に対してもそうなのだけど一番はアメリカの正義に対して異常と位置付けされていると考えると全てが丸く収まる気がする。アメリカの正義が異常だったとしたら異常に対する異常は正常という事ではなくまた種類の異なる異常。
その異常者達をアメリカの正義の力で抑え込んで利用しようとするが異常者達もそう簡単に利用されるだけではない。という所がアウトロー映画の面白さであるのだろうと思う。



『少年の君』を観た。2019年、中国=香港、2時間15分。
2011年、超学歴社会となった中国。学校内ではいじめが深刻化し社会問題となっていた。

いじめ問題を描いた映画だとは知らずに観た。経済発展し競争社会、学歴社会となった事で学校内のいじめが社会問題として発覚する。というのはどこの国でも似たようなものなのだなと思う。
中国ではそれ以前はどういう感じだったのかは分からない。もっと穏やかでのどかないじめなんて全く無かったのか。穏やかでのどかだったとしてもいじめやそれに似た事は有ったはずだと思うが。

ネタバレ有。

青春恋愛映画でもあって、愛し合う若い二人の取った行動がミステリー仕立てになったりもするが、結果的に中国政府、公安が出し抜かれない結末へと導かれてしまう。それは道徳的倫理的には正しいのだろうけど、どんな映画を作っても、それがピカレスクな作品だったとしても中国の正義が覆される事は決して有ってはならないとする所が今の中国映画の限界になってしまうのだろうなと思う。
そして映画の最後には中国政府はしっかりといじめ問題への対策が行われている事を出演者が説明して教育映画な雰囲気で終わる。
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チョコエッグ クレヨンしんちゃんムービーセレクション (ハイグレ)

1993年 アクション仮面VSハイグレ魔王
1993年 アクション仮面VSハイグレ魔王 後ろ.JPG
1993年 アクション仮面VSハイグレ魔王.JPG
1993年 アクション仮面VSハイグレ魔王 紙.JPG

後は雲黒斎とラクガキングダムだけど被りの季節が辛過ぎて諦めの季節になりかかっている。ブタはいくら被ってもいいんだけど。むしろ被って欲しい。(わたしはブタではない!)
被り.JPG


犬面瘡
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ブラック・ジャックの人面瘡は電子書籍の12巻に収録。
https://tezukaosamu.net/jp/manga/438.html
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