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ずっとあなたを愛してる [2010年1月に観た映画]


Il Y a Longtemps Que Je T'aime



『ずっとあなたを愛してる』
“IL Y A LONGTEMPS QUE JE T'AIME” (2008・フランス=ドイツ) 1h57
監督・脚本 : フィリップ・クローデル
出演 : クリスティン・スコット・トーマス、エルザ・ジルベルスタイン、セルジュ・アザナヴィシウス、ロラン・グレヴィル、リズ・セギュール、ジャン=クロード・アルノー、リリー・ローズ




15年の刑期を終え出所した女性。長年付き合いの無かった妹家族の元へ身を寄せる事に。



人間の再生の物語が丹念に丁寧に描かれた秀作でした。
特にこれと言った重大な事件は起きないのだけど、人と人の繋がりとか信頼とか、小さな積み重ねが女性を再生へと導いてゆく。
途中までは15年もの刑期を言い渡される事件。その事件の真相だけが気になっていたのですが、最後の方はそれはどうでもいい事なんじゃないかと思えてきました。
実際真相は明かされますが、それよりも小さな積み重ねがラストシーンに結実した事の方が感動的で有りました。

恐らくファーストシーンとラストシーンでは女性の表情や顔つきが丸っきり違っていたはずで、そこに注目して観ていなかったので分からないけど、再び観た時にはそこに注目すれば、次第に表情が変化していく様が見れるのではないかと思う。
そこで思うのは本作は順撮りだったのだろうか?
順撮りじゃ無いのだとしたら、細かな心理の変化をバラバラに撮っていたという事になるわけで、それはそれで凄い。



クリスティン・スコット・トーマスがフランス語ペラペラだった。若干英国風な感じのフランス語。と言われてはいましたが。
ペラペラな理由は、フランスに留学していた事があって、旦那さんがフランス人。という事です。
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戦場でワルツを [2010年1月に観た映画]


Waltz with Bashir: A Lebanon War Story





『戦場でワルツを』
“VALS IM BASHIR” (2008・イスラエル=フランス=ドイツ=アメリカ) 1h30
製作・監督・脚本・声の出演 : アリ・フォルマン 
アニメーション監督 : ヨニ・グッドマン







見るに耐えない戦争の現実を目にしたため、無意識にその記憶を消し去っていた映画監督がその記憶を取り戻してゆく。

ドキュメンタリー・アニメーション作品。
ドキュメンタリーなんだろうか?ドキュメンタリーとは若干違うような。
ノンフィクション・アニメーションと言った方がしっくりする。



実際に戦争を経験した人でさえそのあまりの悲惨さに自分の中に封印し、それが現実で有ったかどうか分からなくなってしまう。
って事ですから、戦争を体験した事の無い自分なんかが本作を観ても、戦争の本当の悲惨さは分からないのかもしれない。途中で眠くなったぐらいだから。
一応分かった様な気にはなったけど。


火垂(ほた)るの墓 [DVD]個人的に『火垂るの墓』に勝る反戦映画は無いです。
今までテレビ放映されたのを1回しか観た事が無いですが、それも所々抜けているので完全に観た事は無し。
それでも戦争の悲惨さは十分に伝わってきましたし、それと共に映画の中で過酷な目に遭っている子供たちに何もしてあげられない己の無力さを痛いほど思い知らされました。
グサッと突き刺さった感じでいまだに辛い。
なので多分これから2度と観る事は無い。と言うか観たくない映画なのですが反戦映画としてこれほどメッセージが届く作品は無いと思う。
世界中の人が『火垂るの墓』を1回でも観れば戦争も無くなるんじゃないだろうか。と思うほどです。



本作のアニメーションの表現方法は今まで見た事が無い。
CGなんだろうか?手描き風CG。といった趣き。

手描き風CGで描かれた戦闘ヘリとか戦車がカッコイイ。いかにもCGのパッキパキのメカでは無くて、手描き風味が入っている所がカッコイイ。
戦争兵器がカッコイイ。って思ってる所が本作や『火垂るの墓』の反戦メッセージを全く理解していない所で非常に残念。
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キャピタリズム マネーは踊る [2010年1月に観た映画]

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『キャピタリズム マネーは踊る』
“CAPITALISM: A LOVE STORY” (2009・アメリカ) 2h07
製作・監督・脚本・出演 : マイケル・ムーア



アメリカの不況の原因をマイケル・ムーアが究明する。



世界同時不況を究明するのかと思ったけど、その震源地のアメリカの不況を究明していた。
アメリカ映画なので当然と言えば当然。

その原因が分かったのかというと、いつもながらの難しい事を噛み砕いて説明してくれる語り口に分かったような気にはなったけど、多分分かってない。

レーガン政権下から続いたアメリカ・イズ・ナンバーワンは偽りのものであった。
中国の追い上げ激しい今、真のナンバーワンの座に着くには民衆の力が必要なのだ。だから立ち上がれ!民衆!
といったある意味プロパガンダな内容の映画なのかもしれない。



マイケル・ムーアのパフォーマンスは果たして必要なんだろうか?ドキュメンタリーとして。
あれを見ると何か空々しいものを感じてしまう。
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マッハ!弐 [2010年1月に観た映画]

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『マッハ!弐』
“ONG BAK 2” (2008・タイ) 1h38
監督・原案・武術指導・出演 : トニー・ジャー  監督 : パンナー・リットグライ
出演 : ソーラポン・チャートリー、サルンヨー・ウォングックラチャン




ネタバレ有り。



侵略者により滅ぼされた部族(王国?)の生き残りの少年(王子?)。山賊に拾われ修行を積み戦士となって復讐を誓う。

タイ史に基づいているのかどうかは勉強不足なので分かりませんが、多分基づいている。様な気がする。

『マッハ!弐』で有りながら『マッハ!』との関連性はほぼ無し。
主人公の名前が同じティンだった事ぐらい。しかしこれもIMDBを見るとTingとTienで微妙に違う。



タイのアクション映画なのでストーリー的には全く期待していませんでしたが、本作は意外と言っては失礼ながらストーリーがしっかりしていました。ヒロイックファンタジーとして十分に観れる。

中途半端な所で終わっていますが、次回乞うご期待。と良い方に解釈すれば、昔の冒険活劇映画っぽくて(観た事無いけど)全然有りでした。
冒険活劇映画を狙ったのではなくて、ただ単に撮影現場がかなり混乱していたから(トニー・ジャーが現場放棄して失踪した。とか色々有ったらしい)中途半端な所で終わってしまっただけなのかもしれない。

『参』は撮影中。という噂も有ったはずだけど、どうなってるんだろう?



アクションシーンは当然ながら素晴しかった。
生きてる象を舞台装置として使うアクションシーンなんて前代未聞。さすがタイアクション。

やっぱりトニー・ジャーは凄かった。繰り出す技の全てが速い。
編集も上手い。引きの絵からアップ、決めのシーンでのリプレイとスローモーション。それらが途切れる事無く一連の動きとして見れてとても気持ちいい。
本作のアクションはムエタイと言うより、かなりカンフーな感じでした。だから編集もカンフー映画をかなり研究したんじゃないだろうか。
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シンシナティ・キッド [2010年1月に観た映画]


The Cincinnati Kid




『シンシナティ・キッド』
“THE CINCINNATI KID” (1965・アメリカ) 1h43
製作・監督 : ノーマン・ジュイソン
出演 : スティーヴ・マックィーン、チューズデイ・ウェルド、エドワード・G・ロビンソン、カール・マルデン、アン=マーグレット




若きポーカープレイヤー、シンシナティ・キッドがトップの称号“ザ・マン”を掛けて大物プレイヤーと勝負。


The Sting: Original Motion Picture SoundtrackMaverickRoundersCasino Royale [Original Motion Picture Soundtrack]Lucky You








ポーカー映画、好きなんで(『スティング』『カジノロワイヤル』は一部ポーカー映画)ツタヤで一本無料だったので借りて観ました。



あまりポーカーやらない。
ポーカーシーンを見せないポーカー映画なんだろうか?と一抹の不安を抱きながら観進めると、最後の大勝負ではばっちりポーカーしてくれるので満足です。

シンシナティ・キッドと大物プレイヤーの勝負の結末は・・・
意外っちゃぁ意外、有りっちゃぁ有り。
ポーカー映画であると共にギャンブル映画でもあり、そしてラブストーリーでもあるからこその結末なのかと思う。



本作のポーカーのルールは、手札の最初の1枚を伏せて残りをオープンで配ってゆき、1枚配る毎に賭け金上乗せする方式。
他の映画では6枚ルールだったり、オープンにされたカードに自分の手札を合わせてゆく。なんてのも有りました。

プロ同士の対戦だとほぼ心理戦のようで。手札の読み合い、賭け金の吊り上げなど。
多くの人に馴染みのあるゲームで有りつつ、そういった心理戦を描ける所がポーカーと映画の相性の良い所ではないだろうか。


サマーウォーズ [Blu-ray]

日本の映画でポーカー映画って有るんだろうか?
『サマーウォーズ』は花札映画(一部)だったし。花札映画も珍しいけど。







マックイーンカッコよかった。青い目が綺麗。顔に掛かる影の掛かり方すらカッコイイ。
マックイーンの恋人役のチューズデイ・ウェルドは可愛かった。
http://us.imdb.com/media/rm2191497216/nm0001839
http://us.imdb.com/media/rm3600652288/nm0001839
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バッタ君町に行く [2010年1月に観た映画]


Mr. Bug Goes to Town [VHS] [Import]

『バッタ君町に行く』
“HOPPITY GOES TO TOWN” (1941・アメリカ) 1h17
監督・原作 : デイヴ・フライシャー
声の出演 : スタン・フリード、ポーリーン・ロス、テッド・ピアース












ある庭で平和に暮らす虫くんたち。そこに人間たちが傍若無人に侵略を始め、虫くんたちの平和が脅かされる。



絵柄は古臭いと言うか泥臭いと言うか。しかしながらフルアニメーションによる滑らかな気持ちのいい動きを堪能できました。

アニメーションならではのアイデアも豊富で観ていて楽しい。

人間による自然破壊。スペクタクルなシーンが展開されますが、それも迫力が有って素晴しい。

また、本作はラストに人間に対する警告と皮肉がサラリと込められていて秀逸。

最近観た『2012』『カールじいさん』『アバター』に共通する部分がかなり有りましたが、本作が一番面白かった。
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倫敦から来た男 [2010年1月に観た映画]


L'Homme De Londres
『倫敦から来た男』
“A LONDON FERFI” (2007・ハンガリー=ドイツ=フランス) 2h18
監督・脚本 : タル・ベーラ
出演 : ミロスラヴ・クロボット、デルジ・ヤーノシュ、レーナールト・イシュトヴァーン、ティルダ・スウィントン、ボーク・エリカ









ある日、大金を手にした男。それはかなり危ない金だった。



計算し尽くされたモノクロ映像を鑑賞するべき作品。
その映像はカッコよかったですが、内容としてはかなり薄いので2時間18分は我慢較べの様相でした。
途中意識がかなり遠のきましたが、キシリッシュハイパークールでなんとか乗り切りました。

ハイパークールは噛み始めがとんでもなく刺激的。お子様厳禁な刺激。


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パブリック・エネミーズ [2010年1月に観た映画]


Public Enemies: America's Greatest Crime Wave and the Birth of the FBI, 1933-34






『パブリック・エネミーズ』
“PUBLIC ENEMIES” (2009・アメリカ) 2h21
製作・監督・脚本 : マイケル・マン
出演 : ジョニー・デップ、マリオン・コティヤール、クリスチャン・ベイル、ビリー・クラダップ、スティーブン・ラング、スティーヴン・ドーフ、デヴィッド・ウェンハム、ジョヴァンニ・リビシ、リリ・テイラー、ドン・フライ





大恐慌時代のアメリカ。悪のヒーロー、ギャングのジョン・デリンジャーは、強大な権力を手にしつつあるFBIに次第に追いつめられてゆく。



マイケル・マン監督らしい全編乾いたタッチの映画。
それを承知の上で観ないといけないんだろうけど、個人的に『アバター』の後に観たのが良くなかった。
腹立ちが収まらないまま観てしまったので、敢えて過度の盛り上がりを排除するマイケル・マン監督の作風がどうにも歯痒く思えてしまった。
デリンジャーが最後に追い詰められるシーン辺りからは、その乾いたタッチの本領が発揮されていて良かった。

精神状態の良好な時に観直したい。



マイケル・マン監督が本作を撮ったのは、マシンガンによるガンアクションをやりたかったからだろうと思う。
ガンアクションに並々ならぬ熱意を持っている人だけに、さすがカッコよかった。
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アバター [2010年1月に観た映画]

アバタービークルアクションフィギュア/Avatar RDA Combat Amp Suit『アバター』
“AVATAR” (2009・アメリカ) 2h42
製作・監督・脚本・編集 : ジェームズ・キャメロン
出演 : サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーヴァー、スティーヴン・ラング、ジョエル・デヴィッド・ムーア、ミシェル・ロドリゲス、ジョヴァンニ・リビシ



悪口、暴言有り。



未開の惑星に人間が侵略するが、その自然の前に鉄槌を喰らう。
ってゆう古臭いヒューマニズムとありきたりなエコロジーメッセージを、ちんけなラブストーリでお届けするお話し。



キャメロンは12年も掛けて尚且つ2時間42分も掛けて、こんなしょうもない安易で平易で無駄に長い映画を撮りたかったのか。
正直がっかり。失望した。
キャメロンの新作だからと、安易に期待をしていた自分も含めてなんか腹の立つ映画でした。

12年も掛かったのは映像開発によるものなのだろうけど、その映像にはあまり魅力を感じなかった。
キャメロンの過去の映画を思わせるシーンが多数出てきますが(『ランボー/怒りの脱出』っぽい所も)、『トゥルーライズ』以前の作品は本当に面白かったなぁ。と昔を懐かしむだけのものでした。

主役のサム・ワーシントンもなんか印象薄い。登場シーンの半分ぐらいCGだったから致し方無い所では有ります。
キャメロンの好みのキャスティングだとは思う。
キャメロン映画においてヒロインは強くあるべし、ヒーローはブルーアイであるべし。でありますから。

今回は悪口だけになってしまいました。
一応2Dでも鑑賞予定なので、その時は今回とはコロッと変わった感想になるかもしれません。
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