時をかける少女 [2010年4月に観た映画]
『時をかける少女』
(2010・日本) 2h02
監督 : 谷口正晃
出演 : 仲里依紗、中尾明慶、安田成美、石丸幹二、青木崇高、石橋杏奈
小説は読んだ事が有って、映画も1983年実写版もアニメも観ていて、しかしどれも記憶が曖昧なので本作の位置付けがどこら辺にあるのかが分からなくて最初戸惑いました。
話が進むとどうやらアニメとは別物らしい、83年版とも何か違う。という事が分かってきて、これは小説の続きと考えた方が良さそう。と、自分の中ではっきりしました。合っているかは分からないけど。
お母さんの想いを届けるため、娘が1974年2月の理科実験室へタイムリープする。
ネタバレ有り。
21世紀のギャルが36年前にタイムリープすればそりゃぁ色んな事が起きます。
色々有って知り合いになった若者と心通わせたりもして。
でも、過去の出来事を変えてはならない。というのは時空モノとしての絶対ルール。
※ドラえもんは特殊理論により例外。
特殊理論については第1話「未来の国からはるばると」参照。
最終的にはせつない結末だろう。というのは分かってきたのでその心構えをしていましたが、あまり心構えをしない方が良かったのかも。
『ニュー・シネマ・パラダイス』的な、ここが泣かせ所。で、あまり心動かされなかった。
構えずに自然にピュアーな心持ちで観ていれば動かされたのかもしれない。
仲さん良かった。 特に太腿がいい。
↑こちら『ゼブラーマン』の新作でも太腿披露。
このまま太腿女優としての真髄を極めて欲しい。
元『ナウシカ』のイメージガール安田成美さんがお母さん役ですが、1972年に15歳という設定。
って事は・・・、
2010年では53歳!
全然53歳には見えないですけど(安田さん、実際は44歳)。
タイムリープを経験した者は老化しにくい。みたいな裏設定が有るのだろうか?
それともドモホルンリンクル使ってる設定だろうか?
エレクション 死の報復 [2010年4月に観た映画]
『エレクション 死の報復』
“黒社會以和為貴” (2006・香港) 1h32
製作・監督 : ジョニー・トー
出演 : ルイス・クー、サイモン・ヤム、ニック・チョン、ラム・カートン、チョン・シウファイ、ラム・シュー
ネタバレ有り。
前作『エレクション』で黒社會での会長選挙に競り勝ち、見事会長の座についたロク(サイモン・ヤム)。
それから2年後。掟破りの会長再選を目論むロクの前に、中国本土での事業を成功させるため会長選に立候補したジミー(ルイス・クー)が立ちはだかる。
前作と合わせて前・後編のジョニー・トー版、香港版の『ゴッドファーザー』もしくは『グッドフェローズ』になって欲しい。と期待していました。
期待通りの前・後編のような感じ。だから前作を観ていないと本作だけでは意味不明かも。
前作で描かれたのは、マフィアの中にいい人なんて存在しないという事。しかし、マフィア以上の狡賢い輩がいて。という本作のストーリーは面白いはず。
ここら辺は、香港返還後の中国本土と香港の関係性が大きく関係している。と、特典映像でジョニー・トー監督が話していました。
キャラクターも前作に引き続いて個性あふれる面子が揃い、各自裏切り、忠誠、暗殺、引き抜き(壮絶な拷問込み)とマフィアならではの活躍を見せてくれる。
しかし『ゴッドファーザー』『グッドフェローズ』級の名作に近付いてはいたのだけど、何かもう一歩足らなかった様な。
エレクション=選挙なだけに裏金工作、根回し等がマフィアらしくバイオレンスを交えて描かれますが(バイオレンス度は『グッドフェローズ』以上かも)、裏側での暗躍ゆえに総じて地味で陰惨な印象。
マフィアの暗部を描く作品だからそれでいいのだけど、もう少し派手めな見せ場も欲しかった。
かと言って派手めな見せ場が全く無かったわけではないのですが、もひとつ決め手に欠けると言うか。
ロクとジミーの直接対決が無いため、この映画ならこれ。といった名シーンが無かったのが惜しまれます。
地味な見せ場としては、じいさんの階段落ちは素晴しかった。実際にじいさんが階段落ちしているように見えた。
3作目も作ろうと思えば作れると思うので、3部作で見事完結して欲しい。
サイモン・ヤムって、
この人に似てる気がする。