エクリプス/トワイライト・サーガ [2010年11月に観た映画]
『エクリプス/トワイライト・サーガ』
“THE TWILIGHT SAGA: ECLIPSE” (2010・アメリカ) 2h05
監督 : デヴィッド・スレイド
出演 : クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ブライス・ダラス・ハワード、ダコタ・ファニング、ビリー・バーク
少女と吸血鬼の恋の行方を追いかける。
2作目の終わりの方で壮大な物語が展開されるような予感がしましたが、それは全くの勘違いでした。
結局このシリーズでやりたいことは人間と吸血鬼の純愛物語。
まだ若干ほんの少し壮大な物語になりそうな匂いは感じないでもないですが、恐らく最後まで恋の行方を追いかけるだけなのかもしれない。
結末までは残りは2作。その前にこのシリーズを追う事をやめてしまうかもしれない。
やめてしまわないかもしれない。やめてしまいそうな気持ちをやめてしまわないようにしてしまったり、やめてしまわないようにしてしまったものをやめてしまったりするかもしれませんが、たぶん観ます。
義兄弟 SECRET REUNION [2010年11月に観た映画]
『義兄弟 SECRET REUNION』
(2010・韓国) 1h56
監督・脚本 : チャン・フン
出演 : ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、チョン・グクァン
北の国から来た工作員と南の国を守る情報員。因縁の関係になってしまった男たちの運命は。
ネタバレ有り。
観たかった韓国映画がここに有りました。ゴツゴツとした武骨な映画。ゴツゴツしながらユーモアも忘れない。
韓国ドラマ的な映画もやはりニーズは多いのでしょうが、自分が観たい韓国映画は本作のようなゴツゴツとした映画。
ゴツゴツとした映画にソン・ガンホはよく似合う。不思議な魅力のカン・ドンウォンとのコンビも良かった。
二人の男の運命と南北の問題を絡めた割には結末は軽かったなぁ。と思いました。もっとずっしり重くても良かったような。
しかしその軽さが観易さでも有り。映画ならではの結末でしょうか。
映画として割り切った。という所である意味『映画は映画だ』のチャン・フン監督らしいと言えばらしいのかも。
怪盗グルーの月泥棒 3D [2010年11月に観た映画]
『怪盗グルーの月泥棒 3D』
“DESPICABLE ME” (2010・アメリカ) 1h35
監督 : クリス・ルノー
声の出演 : スティーヴ・カレル、ミランダ・コスグローヴ、デイナ・ゲイアー、エルシー・フィッシャー、ジェイソン・シーゲル
孤児の三姉妹を引き取った歯科医。その正体と目的は・・・。
正体は隠す事無く怪盗グルーなわけですが。
自分の目的のために三姉妹を利用したが、いつしか絆が芽生え。
と、物語は定番中の定番。
しかしながらどことなく漂うヨーロッパ感、ハリウッド映画ながらどこかヨーロッパ風(怪盗グルーの声をスティーヴ・カレルがフランス語(?)風英語で当てているのがヨーロッパ感の最大の理由かと思う。)な所が、ちょっとした違和感、なんかヘンな感じを生み、その定番な物語の目先を少しずらす。それがこの映画の面白さになっているように思いました。
定番な物語も目先を変える事によってまだまだいくらでも再生可能。
地下室のメロディー [2010年11月に観た映画]
『地下室のメロディー』
“LA MELODIE EN SOUS-SOL” (1963・フランス) 2h01
監督・脚本 : アンリ・ヴェルヌイユ
出演 : ジャン・ギャバン、アラン・ドロン、ヴィヴィアーヌ・ロマンス
カジノの金庫を狙う二人の男。
《アラン・ドロン生誕75周年記念映画祭》 K’s cinemaにて。
もしかしたらアラン・ドロンの出演作を観るのは初めてかも。ジャン・ギャバンも。
ハードなクライム・サスペンスを期待して観ましたが、かなりソフトなクライム・サスペンスでした。
それじゃあ2大俳優激突で濃厚なドラマが展開されるのかといったら、ドラマ性も薄い。激突しないし。
ジャン・ギャバンの老練で貫禄たっぷりな魅力と、アラン・ドロンの若々しく野生的な色気をそれぞれ披露。それが主な目的なのかも。
カジノ強盗の結末だけは良かった。
でもキューブリックの『現金に体を張れ』の方がもっと良かった。
裸の大将と江分利満氏の優雅な生活 [2010年11月に観た映画]
『裸の大将』
(1958・日本) 1h32
監督 : 堀川弘通
出演 : 小林桂樹、三益愛子、東野英治郎
柳家金語楼、クレイジーキャッツ
『江分利満氏の優雅な生活』
(1963・日本) 1h42
監督 : 岡本喜八
出演 : 小林桂樹、新珠三千代、東野英治郎、矢内茂
今年9月にお亡くなりになられた小林桂樹さんを偲び。《稀代の「演技者」追悼・小林桂樹》 新文芸坐にて。
稀代の演技者たる由縁がよく分かった2本でした。
『裸の大将』では放浪の画家山下清氏を。『江分利満氏』では直木賞作家山口瞳氏を。
全くタイプの異なるキャラクターながらどちらも印象深い。さすが演技者。
山下清氏の「あ・あ・あ・あい」(「はい」の意)が特に印象深い。
主に岡本喜八監督作品『江分利満氏』の方を観たかったのですが、これは直木賞作品『江分利満氏の優雅な生活』の文章というか文体というか語り口の魅力を映像化して映画に置き換えた。といった旨の作品なのかも。
だから先ず原作有りきで、原作の魅力を知った上で映画を観ればよりその魅力が伝わってきたのかもしれない。
戦中・戦後を生き、高度経済成長に身を置きその先の日本を憂う。
その心情を吐露するシーンの小林さんは熱演・名演でした。さすが演技者。
トワイライト~初恋~とニュームーン/トワイライト・サーガ [2010年11月に観た映画]
『トワイライト~初恋~』
“TWILIGHT” (2008・アメリカ) 2h02
監督 : キャサリン・ハードウィック
出演 : クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、ビリー・バーク、テイラー・ロートナー
『ニュームーン/トワイライト・サーガ』
“THE TWILIGHT SAGA: NEW MOON” (2009・アメリカ) 2h11
監督 : クリス・ワイツ
出演 : クリステン・スチュワート、ロバート・パティンソン、テイラー・ロートナー、ビリー・バーク、マイケル・シーン、ダコタ・ファニング
シリーズ3作目『エクリプス/トワイライト・サーガ』公開を前に新宿ミラノにて2本立て再上映。
『エクリプス』にはシリーズ前2作が3分で丸分かりできるナビの上映が有るらしく、それでいいかと思っていましたが、せっかくの新宿ミラノの御厚意なので観ました。千円だったし。
2作合わせて4時間超ながら、3分で丸分かりできる内容でもあるなぁとは思いました。が、やっぱりその作品の雰囲気と言うかなんと言うかそれは3分では伝わりきらないのかもしれない。
てっきり近頃流行りの3部作かと思っていましたが、原作は4部作。そして映画では4作目を前・後編で。
どういう結末がつくのか全く見えてこないですが、きっちり年1本ペースなので結末は2012年。