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ヒトラー暗殺、13分の誤算 [ハ行の映画]


ポスター アクリルフォトスタンド入り A4 ヒトラー暗殺、13分の誤算 光沢プリント

『ヒトラー暗殺、13分の誤算』
"ELSER" (2015・ドイツ・1h54)
監督 : オリヴァー・ヒルシュビーゲル
出演 : クリスティアン・フリーゲル、カタリーナ・シュットラー、ブルクハルト・クラウスナー、ヨハン・フォン・ビューロー









1939年11月8日、演説中のヒトラーの暗殺を狙った爆破が起こる。暗殺は未遂に終わり犯人は即刻逮捕。共犯の存在を疑う親衛隊、秘密警察によって執拗な取り調べが行われる。



ヒトラー暗殺が失敗する事は歴史上の事実で分かっている事で、結果失敗に至るまでをスリリングに見せてくれるサスペンスを期待していたけどそういった感じの作品では無かった。
ヒトラー暗殺未遂事件の犯人ゲオルク・エルザーがどの様な人物だったかを時を遡って描き、それと共にナチスが台頭していくドイツの国内事情と時代背景が描かれる作品だった。

ゲオルク・エルザーはナチス党の躍進にドイツ国民の大半が熱狂していた時にその危うさを敏感に察知して犯行に至った。
今現在からしたらヒトラーの野郎暗殺して当然暗殺されて当然とも思えるけども、ゲオルク・エルザーが暗殺を実行した1939年の時点ではどうだったのか。1939年はドイツがポーランドに侵攻して第二次世界大戦が始まった年だけどそれから数年間世界中がとんでもない事になると予見していた人はどれほどいたのか。
しかし何もナチスドイツは唐突に世界を敵に回そうと動き出したわけではなくて、その兆候でもあるドイツ国内での弾圧や差別、国外への干渉などは行われていて、その現状を体感したゲオルク・エルザーは行動を起こす。

あの時ドイツ国民は何をすべきだったのか。それをゲオルク・エルザーの行動によって検証、学習する映画だったのかもしれない。
戦後70年が経ってもドイツの方々はそういう宿題を自らに課し、国外からは事有るごとに糾弾、告発される。忘れてはいけない事とはいえ大変だなあと思う。いつか逆ギレする日が来るんじゃないだろうか。



2015年10月シネマライズにて。
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