ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 [2009年8月に観た映画]
『ホッタラケの島 遥と魔法の鏡』
(2009・日本) 1h33
監督・脚本 : 佐藤信介
声の出演 : 綾瀬はるか、沢城みゆき、松元環季、家弓家正、戸田菜穂、大森南朋
ネタバレ有り。
人間が放ったらかしにした物が集まるホッタラケの島。
偶然その島に辿り着いた遥。
放ったらかしにしていつの間にか無くなっていた母の形見の手鏡を探す冒険が始まる。
フジテレビ開局50周年記念映画。という事で嫌な予感も若干有ったのですが、良かった。
ワクワクのアドベンチャーで有りつつ、家族の絆の大切さも描かれる良作でした。
ファンタジーテイストのアドベンチャーと言うと、どうしても宮崎アニメの影響を感じずにはいられないのですが、宮崎アニメのテイストがいい感じで活かされていたように思います。
ホッタラケの島を支配する男爵の声に、『カリオストロの城』のカリオストロ伯爵の家弓さん。というのはある意味宮崎アニメへのオマージュ?
その意味も有りつつ、魅惑の粘着質ボイスゆえのキャスティングでしょうか。
家弓さん相変わらずねっとりしていらっしゃる。
本作で惹かれたのはなんと言ってもコットン。
その見た目の愛くるしさとは裏腹に、現実の厳しさを知ってしまった哀愁。裏切った人を赦せる優しさ。大切な人を守ろうとする勇気。
それらが小さな体に詰まったnice!キャラ。
クライマックスの見せ場では主人公のテオに全てを委ね(ざるを得ない状態なのですが)、でしゃばらない奥ゆかしさ。nice!
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今年の夏映画はアニメが良かった。
日本の作品では本作、『ヱヴァ破』、『サマーウォーズ』。それぞれタイプの違う作品で、それぞれが良かった。
アメリカ映画では『ボルト』も良かったし、『モンスターVSエイリアン』も良かった。
番外では『紙兎ロペ』も良かった。『ロペ』は9月に入って新作になっているんだろうか?
新しく2スクリーンになった池袋のテアトルダイヤにて鑑賞。
正直前の方が良かった。前は空間的にもう少し余裕があったように思うのですが、今度のは座席がびっちり埋め尽くされていて息苦しさを感じます。
南極料理人 [2009年8月に観た映画]
『南極料理人』
(2009・日本) 2h05
監督・脚本 : 沖田修一
出演 : 堺雅人、きたろう、生瀬勝久、豊原功補、高良健吾、古舘寛治、小浜正寛、黒田大輔、西田尚美、小野花梨
南極観測隊の食にまつわるエピソード。
ほぼそれだけで構成されているからブレが無い。一本筋が通っている。
ほぼそれだけだから展開に起伏が無い。ちょっと物足りない。
コメディとしては観測隊のメンバーが全員スチャラカで一貫されていて面白い。
ただ、スチャラカ過ぎて観測隊員としてはいかがなものかと思う。
観測史上最大のオーロラを無視って。
人間、つまる所最終的には食欲に勝てない。という本作の一貫性は貫かれてはいるけど。
もう少しプロフェッショナルの部分を観たかった。それによってスチャラカな部分とのギャップも生まれてくると思うし。
その点で料理に関しても、南極の高地(富士山より高い標高)という事で様々な不便が有ると思う。
お湯の温度が上がらない。というのも不便な所だと思う。だとすると揚げ物なんかも相当難しいんじゃないだろうか。それをいかに克服しているのかとか。そういう所が観たかった。
堺さんの娘役の小野花梨さんが上手い。自然な上手さ。
昔のTBSのテレビドラマ『パパはニュースキャスター』に出ていた女の子たちを思い出しました。
20世紀少年<最終章> ぼくらの旗 [2009年8月に観た映画]
『20世紀少年<最終章> ぼくらの旗』
(2009・日本) 2h35
監督 : 堤幸彦 原作・脚本 : 浦沢直樹
出演 : 唐沢寿明、平愛梨、豊川悦司、常盤貴子、香川照之、石塚英彦、宮迫博之、佐々木蔵之介、石橋蓮司
ともだちの人類滅亡計画を阻止する事はできるのか?
前2作は最初から否定的見方で観てしまいました。
それではいかんのではないかと反省し、なるべく公正な見方をしようと前2作を復習してから本作に臨みました。
『第1章 終わりの始まり』は、以前の印象よりはるかに面白かった。ちょっと長いけど。最後の大爆発はやり過ぎだけど。
やっぱり否定的なものの見方をすると、面白いものも面白く感じられないものなのだと反省。
『第2章 最後の希望』は、『第1章』と較べると面白くは無かった。やっぱり長い。
でも3部作での真ん中の作品は得てしてつなぎの役割になってしまうので致し方なし。と思うことにし、『最終章』に向けての興味は観直す前よりは持てました。
で、『最終章』。興味が薄れる前に観ようと初日に観ました。
ネタバレ有り。
混んでた。満席。座席予約時残り席僅かで前方の端の席を取ったら、横長の劇場だったのでスクリーンが歪んで見えて辛かった。
そんなマイナス要素も含めてやはり否定的な見方に傾いてしまいます。
登場人物多過ぎ。だから長くなる。3作合わせた感想は3作とも長い。
登場人物が多い上に全員に見せ場を作ろうとするから、全員が中途半端な活躍になってしまう。
それは原作にも言えることで、原作を忠実に映画にした本作が同じ結果になる事は当然と言えば当然なのだけど。
エンドロール後のともだちの正体が明かされるエンディングは切ない感じで良かった。
ともだち切なかった。
ただそれまでの物語が荒唐無稽過ぎるので、とってつけたような感じもしないでもなく、それならば映画は逆にともだちメインで描かれる。っていうのも有りだったんじゃないだろうか。と完結した今更になって思います。
バーチャルの中でしかともだちが救われない。ってのはせつな過ぎるしやるせない。
せめてバーチャルの中でだけはともだちが救われた。と取るべきなのだろうか。
でもバーチャルで救われても何にもなんない。ただのケンジの自己満足に過ぎないんじゃないだろうか。という思いの方が強い。
HACHI 約束の犬 [2009年8月に観た映画]
『HACHI 約束の犬』
“HACHIKO: A DOG'S STORY” (2008・アメリカ) 1h33
監督 : ラッセ・ハルストレム 製作・出演 : リチャード・ギア
出演 : ジョーン・アレン、サラ・ローマー、ケイリー=ヒロユキ・タガワ
ネタバレ有り。
犬と人間の心温まる信頼の物語。
かと思っていたのですが、今イチ心温まらなかった。
途中までの信頼を築きあげる過程のシーンはユーモアたっぷりでとても良かった。
スカンク(笑)
後半は涙涙の感動物語が多分繰り広げられたのだと思いますが、個人的には人間の身勝手さだけが目に付いてしまってダメでした。
放任主義。では無く放ったらかしているだけの様に思えて。ああするしかなかったんだろうか。
HACHIの晩年のボロボロになった姿が辛かった。
もしかしたら本作は、HACHIのパーカー教授(リチャード・ギア)への一途な純愛物語として観るべきなのかもしれない。HACHI多分オスだけど。
その関係に周りの人間は入っては行けない。だから見ているしかなかった。
一途なHACHIに贈る。
注・山瀬まみさんではありません。
スーパースター 爆笑スター誕生計画 [2009年8月に観た映画]
『スーパースター 爆笑スター誕生計画』
“SUPERSTAR” (1999・アメリカ) 1h22
監督 : ブルース・マックロック 原案・出演 : モリー・シャノン
出演 : ウィル・フェレル、ハーランド・ウィリアムズ、エレイン・ヘンドリックス、グリニス・ジョンズ
レンタル店でたまたま手に取ったら、そういえばこんな映画も有ったなぁ。と思い出し、よく見るとウィル・フェレルが出ているので観ました。
女子高生メアリーの夢は最高のキスをする事。
その夢に向かってひたすら突き進む。
ネタバレ有り。
突き進む姿は滑稽ながらも進み続ければ最後にはハッピーなエンディングが待っている。
アメリカンコメディらしくて良かったです。
サタデーナイトライブからの派生映画という事で、既にお馴染みのキャラクターだったんだろうか?
初見のこちらとしてはそのキャラクターが掴みづらいのが最初の内はつらかった。
メアリー、パンツ丸出しキャラ。ワカメちゃん状態。しかしパンツ見れても全然嬉しくなく、逆に若干引いてしまう。
まぁでもそんなのにも次第に慣れてきます。
メアリーの最高のキスのターゲットは高校一のイケメン、でもおバカなスカイ。
そのスカイを演じるのが当時32歳のウィル・フェレル。メアリー扮するモリー・シャノンも当時35歳。
ウィル・フェレル、高校生?ウィル・フェレル、イケメン?ってだけで笑える。
ウィル・フェレル、10年前もそんなに変わってなく、今も尚おバカキャラを極め続けているんだなぁと思うとなんか嬉しかった。
30デイズ・ナイト [2009年8月に観た映画]
『30デイズ・ナイト』
“30 DAYS OF NIGHT” (2007・アメリカ) 1h53
監督 : デヴィッド・スレイド 製作 : サム・ライミ
出演 : ジョシュ・ハートネット、メリッサ・ジョージ、ダニー・ヒューストン、マーク・レンドール、ベン・フォスター
人間VSヴァンパイアのサバイバル・アクション・ホラー。
ネタバレ有り。
あまり闘わない。
太陽の昇らない30日間、吸血鬼に町を襲われた人間たちがいかに生き延びるか。そっちの方に焦点を当てているよう。
必要に迫られたら闘うけど、概ねが潜伏か逃亡なので展開としてはやや退屈。『ミスト』のような人間の間でのドロドロとしたドラマも無いし。まぁ有ったら有ったでそれは観ててしんどいけど。
そう言えば吸血鬼モノ、ゾンビモノではそんな積極的には闘わない気がする。
逃げて隠れて、最後に闘いを迫られる。
本作もそのパターン。
そのラストバトルで一工夫有ったのが面白かった。
デビルマンならぬヴァンパイアマン誕生。
これって有りそうで今までそんなに無かったような気がする。
原作がコミックという事で新たなヒーロー誕生かと思ったけど、炭化してしまって残念。
でもまだヴァンパイアマン復活の道は有りそう。
と言うかジョシュ・ハートネット主演で『デビルマン』のハリウッド実写化も有りかも。
若干目の細いデビルマンにはなってしまいますが。
ヴァンパイアマン誕生記念。
イントロのギター、オルガン、ドラムがカッコイイ。
96時間 [2009年8月に観た映画]
『96時間』
“TAKEN” (2008・フランス) 1h33
監督 : ピエール・モレル 製作・脚本 : リュック・ベッソン
出演 : リーアム・ニーソン、マギー・グレイス、ファムケ・ヤンセン
リーアム・ニーソン大暴れinパリ。
ハードなアクション。パリの裏側を描く物語。でありながらそれ程深刻ではなく、リーアム・ニーソンが暴れまくるその姿だけを追いかける。
それはそれで面白いのだけれど、闇の組織を二つほど壊滅させておいてのあのラストはある意味驚愕。
さすがリュック・ベッソン脚本。
リーアム・ニーソンが新境地を開いた。と言われていますが、個人的にはリーアム・ニーソン、クワイ・ガンジンだし、何より元ダークマンだし。って事で新境地って程ではないなぁと思います。
ルパン三世 カリオストロの城 [2009年8月に観た映画]
『ルパン三世 カリオストロの城』
(1979・日本) 1h40
監督・脚本 : 宮崎駿
声の出演 : 山田康雄、小林清志、増山江威子、井上真樹夫、納谷悟郎、島本須美、石田太郎、宮内幸平、永井一郎
テアトルタイムズスクエア閉館特別上映にて。
混んでた。ほぼ満席。
客席中央付近はぴあのリザーブシートで埋め尽くされていました。そういう裏技が有ったとは知らなかった。
何とか前列の端っこ。という地獄のような席は逃れて観易い席を確保できました。
言わずと知れた傑作アニメですが、何故にここまで好きなのかと考えるに、それはプロの仕事が堪能できるからではないだろうか。
昔、タンちゃんペロくんの『はたらくおじさん』見るの好きだったし。
キャラクターたちがそれぞれ泥棒、刑事、お姫様、悪者とその役を完璧に全うしている。多少のずっこけはご愛嬌で。
作品を作り上げた方たち、演出、作画、美術、音楽、声優。皆さんプロの仕事を全うしておられる。
声優さんたちに関してはもう素晴しいの一言に尽きます。納谷さん美味しい所持っていきまくり。
そこで思うに、仮に宮崎監督が今『ルパン』を作るとして、オリジナルキャストの皆さんが今でもご健在だったとして、やっぱりタレント声優を使うのだろうか?
宮崎監督がタレント声優を使う理由をよく知らないのだけど、プロの仕事で作り上げたものを最終段階でプロではない人に任せる。ってのはどこか納得がいかないものがある。中にはプロ顔負けの人もいますが。
絵の上手いタレント、車だん吉さんや川島なお美さんを作画スタッフに起用する。なんて事は絶対にしないと思うし。それはそれで新しい企画として面白い?
その点は置いといてやはり宮崎監督でルパンをもう一本観てみたい。どんなルパンになるのか。
昔、押井守監督にもルパンの話しが有って結局実現しなかったけど、押井版ルパンも観てみたい。
宮崎ルパンと押井ルパン。45分ぐらいずつで2本立て。誰か企画してくれないだろうか。
ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢 [2009年8月に観た映画]
『ウォレスとグルミット/ベーカリー街の悪夢』
“WALLACE & GROMIT A MATTER OF LOAF AND DEATH” (2008・イギリス) 0h29
監督・原作・脚本 : ニック・パーク
声の出演 : ピーター・サリス、サリー・リンジー
ウォレスとグルミットの短編パート4。
大盤振る舞いで過去の短編3本を同時上映。
『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ!』『ウォレスとグルミット、危機一髪!』。
きっと1作目の『チーズ・ホリデー』から順番で最後に本作の上映かと思っていたら、いきなり本作からでちょっとビックリ。
英国でのテレビ放映で視聴率58パーセントを叩き出した。と聞いてどんだけ面白いんだろうと思ったら、普通に面白かった。
その普通に面白いってだけでは今イチ満足できない所では有りました。
続いて『チーズ・ホリデー』。
技術的にはまだ粗い感じ。
『ウォーリー』の原型のようなお話し。
グルミット太ってた。下半身デブ。
『ペンギンに気をつけろ!』。
改めて観てこれが一番好きかも。面白い。
グルミット、まだ太り気味。
『危機一髪!』。
これも面白い。サイドカーの変形は最高。
グルミット、スリムになってきた。
『ペンギンに気をつけろ!』と『危機一髪!』で、『ウォレスとグルミット』の何が好きなのかが分かりました。
それはアニメーションならではのアクションシーン。それをクレイアニメでは考えられないようなスピード感で表現しきった所。
その斬新さに衝撃、度肝を抜かれたのだと思う。
残念ながら『ベーカリー街の悪夢』にはその度肝を抜くようなアクションシーンが無かった。(『エイリアン2』のパロディは最高でした。)
と言うか敢えてそこには踏み込まなかったような気がする。
サスペンスという事もあってか、アクションは置いといてキャラクターに重きを置いたような。
それはキャラクターモノを作り続けることを決意したのではないだろうか。と勝手に想像。
斬新さを生み出すよりマンネリズムを続ける事を覚悟したのではないだろうか。
とか言って、次で更なる衝撃的なアクションシーンを見せてくれるのかもしれない。と期待しています。
キャラクターで見るとウォレス、苦手なタイプ。
自分勝手で無責任。その事に無自覚。絶対身近にいて欲しくない人間。
グルミットに絶対の信頼と愛情を抱かれている。唯一そこだけでウォレスの事を嫌いになれないでいられる。
『ベーカリー街の悪夢』で初めて猫が登場。多分。
その猫を見てニック・パークって猫がそれ程好きじゃないのかも。と分かった気がする。
子猫なのでただ可愛い。という記号的な造形。全く思い入れが感じられなかった。
トランスポーター3 アンリミテッド [2009年8月に観た映画]
『トランスポーター3 アンリミテッド』
“LE TRANSPORTEUR 3” (2008・フランス) 1h43
監督 : オリヴィエ・メガトン 製作・脚本 : リュック・ベッソン
出演 : ジェイソン・ステイサム、ナタリア・ルダコーワ、ロバート・ネッパー、フランソワ・ベルレアン
ネタバレ有り。
運び屋ジェイソン大暴れパート3。
ジェイソン・ステイサムの暴れっぷりだけを観たかったようなものなのでその点では満足しました。
前2作に有ったヌルヌルアクションが無かったのは残念。
ストーリー的には荒唐無稽さは相変わらずだったけど、『2』よりかは常識がある。
まぁ本作も常識的かと言うと常識的ではないのだけれど、『2』がいかに常識が無いかという比較で。
脱線して。ジェイソン・ステイサムの暴れっぷりに期待と言えば、『アドレナリン』の奇跡の続編『アドレナリン:ハイ・ボルテージ』。
どうやったら続編が作れるのか。とても気になる。
ジェイソン、なんかエライ所にエライ物を挟んでおられる。
ジェイソン、なんかどエライ所を全力で掴んでおられる。
エイミー・スマート。『バタフライ・エフェクト』のヒロインのイメージがガラガラと音を立てて崩れてゆく。
『トランスポーター3』、監督が変わったせいか作品も少しイメチェン。若干大人の雰囲気。
なので『ミッドナイト・クロス』の様な悲劇も有るのかなぁと思ったけど、それはやっぱり無かった。
『ミッドナイト・クロス』の苦々しさ。それが無いのが今のリュック・ベッソンなのかもしれない。昔は有ったと思うけど。
監督最新作は『アーサーとミニモイの不思議な国』3部作の2作目と3作目。
なんだろう?もう娯楽作しか作る気がしないんだろうか?
苦々しい結末が魅力の『ミッドナイト・クロス』。
ナイト ミュージアム2と紙兎ロペ [2009年8月に観た映画]
『ナイト ミュージアム2』
“NIGHT AT THE MUSEUM: BATTLE OF THE SMITHSONIAN” (2009・アメリカ) 1h45
製作・監督 : ショーン・レヴィ
出演 : ベン・スティラー、エイミー・アダムス、ロビン・ウィリアムズ、オーウェン・ウィルソン、スティーヴ・クーガン、ハンク・アザリア
博物館で大冒険パート2。
大冒険の規模が前作よりとてつもなく大きくなりそうな展開だったので、どんなことになっちゃうんだろう?と期待が膨らみましたが、広さ的には大きくなったもののやっている事はほぼ前作と同じ。
前作と違うのは、大冒険が一夜限り。なのでなんか忙しい。
ハンク・アザリアが面白かった。失礼ながらこんなに面白い人だとは思わなかった。
『GODZILLA ゴジラ』でGODZILLAに踏み潰されそうになった人。のイメージが強かったですが、これからは『ナイト ミュージアム2』で面白かった人。のイメージに変わりそう。
美術品にも大冒険。新たな設定が加わって次回作も作りやすくなった感じ。
次はルーブル美術館?その前に大英博物館?ロンドンが舞台なら蝋人形館もプラス出来そう。
なんかシリーズ化が続くとベン・スティラーが演じた『トロピック・サンダー』の役を地で行くような感じで面白い。
『ミート・ザ・ペアレンツ』の3作目も控えているし。
お台場ガンダム見物のついででシネマメディアージュで鑑賞。
本作の前にショートアニメ『紙兎ロペ』を上映。面白かった。
http://giftmovie.jp/pc/
TOHOシネマズで上映している模様。
シャンテとは客層が合わない気がしますが、その違和感が別の面白さを生むのかも。
サマーウォーズ [2009年8月に観た映画]
『サマーウォーズ』
(2009・日本) 1h54
監督 : 細田守
声の出演 : 神木隆之介、桜庭みなみ、谷村美月、斉藤歩、富司純子、中村正、永井一郎
仮想空間での大事件が現実社会で更なる大事件へと繋がる。
良かった。クライマックスへ向けての盛り上がり、高揚感。
クライマックスをスコーンと突き抜けてくれる気持ちよさ。
これってなかなか無い。盛り上げといて失速パターンはよく有るのだけど。
脱線して。失速パターンの代表作といえば大好きな『アビス』。
『アビス』の盛り上がり方も半端無し。しかしクライマックスで失速プラス迷走。そしてヘンテコな所に不時着してしまうのですが、そこがなんかいい。
本作の場合見事なクライマックス。それからのエンディング、エンドロールで見事な着地。良かった。
観終わって、いい映画観たなぁ。と思えました。
仮想空間の事に関して無知なので何してんだかよく分からない所が有ったのが残念。
仮想空間は一般的にはどれぐらい認知されているのだろう。
詳しい事はそれ程多くの人には知れ渡っていないと思う。自分もその内の一人。
それを題材にするのはリスクは高いと思う。
でもそれを出来るのが日本のアニメーション。
そんな日本アニメをハリウッドが放っておく事はなく、本作の配給はワーナー。ワーナーがその点に関しては一番熱心なんじゃないだろうか。ジブリ作品はディズニー持っていかれているけど。
ワーナー配給という事は世界公開も視野に入っているんだろうか?韓国では既に公開されているみたい。
世界でこいこいは理解されるんだろうか?猪鹿蝶とか月見で一杯とか。そこらへんもリスク高い。
キング・カズマカッコよかった。
佳主馬の声を演じているのが谷村美月さんだとは全く気付かなかった。上手い。
神木君も上手かった。
永井一郎さんがまだまだお元気そうなのが何より良かった。
G.I.ジョー [2009年8月に観た映画]
『G.I.ジョー』
“G.I.JOE: THE RISE OF COBRA” (2009・アメリカ) 1h58
製作総指揮・監督 : スティーヴン・ソマーズ
出演 : チャニング・テイタム、マーロン・ウェイアンズ、レイチェル・ニコルズ、シエナ・ミラー、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、イ・ビョンホン、デニス・クエイド
何でも有りワールドウォー。
イイもんとワルもんがいて、ワルもんの狙いは世界征服。
すごい分かり易い。そこが素晴しい。
『ハムナプトラ』のスティーヴン・ソマーズ監督という事でイムホテップ出てた。それとあの人も。
加速スーツカッコよかった。見た目はそうでもないけどその機能が素晴しい。
ただ、実際に動いているのは己の体なのだから使用後の疲労感は半端無さそう。
毛細血管全部切れてそう。関節磨り減りそう。ありとあらゆる腱が伸びきってそう。
競演希望。日米バトルスーツナンバーワン決定戦。ロボコップは若干種類が違うけど。
セントアンナの奇跡 [2009年8月に観た映画]
『セントアンナの奇跡』
“MIRACLE AT ST.ANNA” (2008・アメリカ=イタリア) 2h43
製作・監督 : スパイク・リー
出演 : ラズ・アロンソ、オマー・ベンソン・ミラー、デレク・ルーク、マイケル・イーリー、マッテオ・スキアボルディ、ヴァレンティナ・チェルヴィ
ネタバレ有り。
1983年ニューヨークで起きた射殺事件には、1944年第二次世界大戦下イタリアでの出来事が大きく関係していた。
というミステリーと、第二次大戦下の米軍における黒人兵士の実情を絡めて描く。
絡めるから時間的に超大作になってしまう。
ミステリーとしては興味深く観れました。実話ベースという事ながら信じられない部分が多々有るものの、タイトルからして『奇跡』と謳っているのだから納得するしかない。
事件の鍵となる少年。いとこの所の子のなおくんにそっくり。横顔とか、フニャフニャした仕草とか、まだ幼い声とか。年も同じ8歳。
なもんでそれだけで物語に引き込まれてしまう。
映画の中の少年はものすごく立派になってミラクル起こす訳だけど、なおくんも立派になって何かしらミラクル起こしてくれないものだろうか。
黒人が置かれている実情を描き、黒人の地位向上を訴えるのはスパイク・リー・監督の使命。
しかし、そのためだけににアメリカ人の白人を単純に悪者として描くのは観ていてあまり気持ちのいいものではない。白人全員が差別主義者ではないはずだし。
確かに差別は有ってそれを声高に訴える事がスパイク・リー監督の使命なのだろうけど。
3時10分、決断のとき [2009年8月に観た映画]
『3時10分、決断のとき』
“3:10 TO YUMA” (2007・アメリカ) 2h02
監督 : ジェームズ・マンゴールド
出演 : クリスチャン・ベイル、ラッセル・クロウ、ピーター・フォンダ、ベン・フォスター、ローガン・ラーマン、グレチェン・モル、ルーク・ウィルソン
ネタバレあり。
アクション西部心理劇。
原作がエルモア・レナードという事で一筋縄では行かないんだろうと思っていたけどその通りだった。
一見すると、悪人を(午後)3時10分発の列車へ護送するまでを描くアクション西部劇。
でもその中に人間の心の中に有る善と悪。その心の揺れを描く心理劇でもあった様に思う。
恐らく当時のアメリカ西部は現代に比べれば無法に近い社会。
そして善と悪の境界線が曖昧で、悪の境界の方が圧倒的に大きかったのだろうと思う。
悪の魅力がたっぷりで、その魅力を存分に振りまくラッセル・クロウ。
その悪に抗い、善(正義)を貫こうとするクリスチャン・ベール。その姿は涙モノでした。
と言ってクリスチャン・ベールの正義が己の名誉や金の為だったりする所も有るのも一筋縄ではいかないのだけど。
クライマックスでのラッセル・クロウの行動はやや不可解な所があるけど、あれは善の心に衝き動かされての行動なのだと思う。
言わばラッセル・クロウ(悪)とクリスチャン・ベール(善)は二人で一人。一人の人間の心の中の揺れを表したシーンなのかと思う。
善の心に衝き動かされ行動した悪の心。
しかし最後ではまた悪に戻ったようにも見える。
戻ってしまったんだろうか?悪の心の中に少しだけでも善の心が根付いた。と思いたい。
クリスチャン・ベイル、ラッセル・クロウ。カッコよかった。
ピーター・フォンダもカッコよかったけど、ラッセル・クロウに投げ飛ばされてサヨウナラ。はちょっと衝撃的。
グレチェン・モルは相変わらず美人った。
http://www.imdb.com/media/rm4057831680/nm0001543
しかしなんでグレチェン・モルは今イチパッとしないのだろうか?
今イチパッとしない所もB級アイドル感覚で魅力ではあるのだけど。
http://www.imdb.com/media/rm4083063552/nm0001543
クリス・へのへのもへじ・クラインと。
http://www.imdb.com/media/rm1938856192/nm0001543