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不灯港 [2009年7月に観た映画]


『不灯港』
(2009・日本) 1h41
監督・脚本 : 内藤隆嗣
出演 : 小手伸也、宮本裕子、広岡和樹



石黒万造、38歳。漁師。薔薇とアメリカンドッグをこよなく愛するロマンチスト。



ネタバレあり。



良かった。
万造を愛おしく思えるかどうかで作品の評価は分かれるかもしれない。
予告と本編はちょっと違う感じ。
滑稽な男のラブコメディ。かと思って観ました。
確かに万造、傍から見るとロマンチシズムが体中から溢れ出ていて滑稽。
でも万造ナイスガイ。ロマンチストだけど己の欲望には正直。愛おしい。



物語は滑稽男のラブコメディから一転。万造の切ないラブストーリーへ。
切なかった。前半の滑稽さが後々になってじわりじわりと効いてくる。

独り身だった万造。ある日突然三人で暮らす事に。しかしある日突然二人で暮らす事に。
そこが物凄く切なかったけど、でも一人増えたんだから良かった。まさお、いい子だし。

結局万造は一生独身なのかも。「独身」と書いて「まんぞう」と読むのかも。
運良く60歳過ぎた辺りで万造を理解してくれる女性に出会えて結婚したとしたら、結婚式の翌日に万造突然死んじゃいそう。満面の笑みを浮かべて。



漁師、万造。の他にも色んなバージョンで万造を観てみたい。
教師、万造。
刑事、万造。
足軽、万造。
マンゾー・デ・ニーロ。
マンゾー 怒りのアフガン。
崖の上のマンゾー。
宇宙戦艦マンゾー。
windows manzo。



まさお役の広岡くんの食べっぷりが見事。
ものすごく美味しそうに食べる。ジャッキー・チェンの食べっぷりを彷彿させる。
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蟹工船 [2009年7月に観た映画]


反撃。~映画「蟹工船」インスパイア・アルバム~




『蟹工船』
(2009・日本) 1h49
監督・脚本 : SABU
出演 : 松田龍平、西島秀俊、高良健吾、柄本時生、新井浩文、木下隆行、木本武宏、三浦誠己、利重剛、山本浩司、手塚とおる、皆川猿時、矢島健一、中村靖日



腐った資本主義に立ち向かう労働者。

労働者たちは皆が平等である共産主義を理念として資本主義に立ち向かう。
原作が発表された時代では共産主義に理想、と言うか幻想を持てたのかもしれないけれど、今の時代ではどうなんだろう?

共産主義云々より、何かの困難にぶち当たった時に立ち向かう事、闘う事が大事なのだ。
負けても負けても闘い抜く事、闘う事を諦めない事が大事なのだ。というメッセージを強く訴えたいのかも。
そのメッセージに感動した。

感動したのだけど、そのメッセージって『ダークナイト』と一緒。
『蟹工船』=『ダークナイト』。と気付くとなんか今イチスッキリしない。

何故『蟹工船』には感動出来て、『ダークナイト』は嫌いなのか?
嫌いなんだからそんなにこだわらなくてもいいのだけれど、嫌いなだけにちゃんと理由を見つけたい。
しばし考えたら意外とすんなりと出てきた。
『蟹工船』にはジョーカー出て来ないから。

ジョーカー的な人物として西島さんがいるのだけれど、西島さんには悪(労働者側から見て)に走った背景がなんとなく見える。
多分元は軍人で怪我をして軍を退きカニ缶加工会社に拾われ、蟹工船で己の無念やら欲望やらを発散させている。のだと思う。
ジョーカーの様に本能的に悪は存在するのかもしれない。でも「ただ悪は存在する」じゃやはり気持ち悪い。



松田さんを闘う事に目覚めさせたきっかけを作る中国人を演じた手塚さん。
誰かに似てると思ったら、スマイルのウーイェイよしたかさん。
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イージー・ライダーとファイブ・イージー・ピーセス [2009年7月に観た映画]

easy_rider_ver5.jpg
『イージー・ライダー』
“EASY RIDER” (1969・アメリカ) 1h35
監督・脚本・出演 : デニス・ホッパー  製作・脚本・出演 : ピーター・フォンダ
出演 : ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック



アメリカン・ニューシネマの代名詞的作品。
ニューシネマも古典となって久しい。
古典には勉強が必要。
ニューシネマ以前のハリウッド映画がどのようなものだったのかを知らないと何がニューなのかが分からない。
それと60年代後半から70年代の社会の雰囲気も大きく影響しているので、それも分かっていないと本作の本質は理解出来ないのかもしれない。

分からないので主に俳優に注目。
ピーター・フォンダ、カッコイイ。まつ毛が長い。
デニス・ホッパー、リアルジャンキー。なので映画もジャンキーテイストたっぷり。
ジャック・ニコルソン、若い。細い。



古いフィルムでの上映。
なのでかどうかは分からないけど、劇中流れる曲のタイトルを字幕で紹介しているのが珍しかった。

『イージー・ライダー』と言えばステッペンウルフの「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」
ミュージックビデオとしても素晴しい。


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five_easy_pieces.jpg
『ファイブ・イージー・ピーセス』
“FIVE EASY PIECES” (1970・アメリカ) 1h38
製作・監督・原作 : ボブ・ラフェルソン
出演 : ジャック・ニコルソン、カレン・ブラック



本作もアメリカン・ニューシネマの一本。
本作は初めて。どんな内容かも知らずにタイトルのカッコよさだけに惹かれて観ました。
それに宣伝コピーがスゴイ。
「いい生活なんて 吐き気がするだけだ!」



やっぱり当時の時代、社会の空気が色濃く反映された作品のように思う。
『イージー・ライダー』と合わせて思う事は社会からの逃避。
消極的な逃避ではなく、敢えて社会に背を向ける。
ニューシネマ以前の映画の登場人物は、社会で起こる理不尽な出来事には立ち向かってゆくのが正しかったのではないかと想像します。
しかしニューシネマの登場人物、概ね社会からはみ出した者たちは立ち向かわない。
立ち向かっても勝てない事が分かっているからなのか?
背を向ける事によって社会を否定しているのか?「あたしゃ認めないよ」的な。

しかし逃避するにしてもラストの置き去りは人としていかがなものか?
実際にあんな事されたらかなりの精神的ショックだと思う。

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ニューシネマの衝撃ってもはや体験は不可能なんじゃないだろうか。と2作品観て思う。時代性の強い作品なだけに。
全く種類の違う映画だけど『ジュラシック・パーク』でCGの恐竜を初めて見た時の衝撃。あの衝撃はもう二度と体験出来ないのと同じで。
他にも『スターウォーズ』だったり、ブルース・リーだったり、ある時突然現れてそれまでの映画の流れを変えてしまうほどの衝撃。それは同時代に映画の流れの中に身を置いてこそ体験できるものなのではないかと思う。
残念ながらニューシネマ、『スターウォーズ』、ブルース・リーの衝撃は体験できなかった。
これから新たな衝撃は体験できるのだろうか?3D映画がプチブームになっているけど衝撃に成り得るとは思えない。
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アマルフィ 女神の報酬 [2009年7月に観た映画]


アマルフィ 女神の報酬 オリジナル・サウンドトラック

『アマルフィ 女神の報酬』
(2009・日本) 2h05
監督 : 西谷弘
出演 : 織田裕二、天海祐希、戸田恵梨香、佐藤浩市、大森絢音、佐野史郎、平田満






特命外交官・黒田康作。



意外と面白かったらいいのになぁ。と期待値かなり低めで観たら意外と面白かった。

MASTERキートン (1) (ビッグコミックス)

『MASTERキートン』の愛想無し版といった感じで。







舞台がアマルフィである事を大々的に宣伝していますが、アマルフィあんま意味無かった。
事件解決のヒントになった場所で、天海さんが拉致られそうになった。ぐらい。
概ねの舞台ローマだし。




ネタバレ。




同じ真保裕一さん原作の『ホワイトアウト』でも織田さんと佐藤さんの関係性は一緒だった。
しかし今回の佐藤さんはどこか『パトレイバー2』の柘植を思わせる。かなり分かりやすい柘植。
という事は織田さんが後藤?かなりアクティブな後藤。
愛想の無いキートン・太一でアクティブな後藤=特命外交官・黒田康作。
MASTERキートン File4 [DVD]機動警察パトレイバー (8) (少年サンデーコミックス〈ワイド版〉)ピクトアップ 2009年 08月号 [雑誌]

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ノウイング [2009年7月に観た映画]


ニコラス・ケイジ (デラックスカラーシネアルバム)








『ノウイング』
“KONWING” (2009・アメリカ) 2h02
製作・監督 : アレックス・プロヤス
出演 : ニコラス・ケイジ、チャンドラー・カンタベリー、ララ・ロビンソン、ローズ・バーン



ネタバレあり。



地球の危機のメッセージは何故か50年前に届けられていた。

なんで50年前に届けられたのか分かんないです。
届けた側の科学力と目的からすると、わざわざそんな面倒臭い事しなくても直前になったらささっとアブダクト出来そうなのに。

せっかく届けたメッセージがタイムカプセルに入れられてしまった。
それがニコラス・ケイジにとっての悲劇の始まり。だったんだろうか?

そう考えれば本作はニコラス・ケイジの受難と試練の物語とも取れる。
ただ一人メッセージの真相に辿り着いてしまった男。
何とか回避しようと奮闘するも回避不可能。
その事実を受け入れ、人類の新たな未来へ希望を託す。
人類が新たな未来へ進むためには誰かが試練を受けなければいけなかった。それがニコラス・ケイジだった。
そういう話だったんだろうか?



本作もニコラス・ケイジのヘンテコ映画コレクションに分類されると思いますが、これ見たらニコラス・ケイジってイイ人なんだなぁと思えて多少のヘンテコも許せる気がする。

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劔岳 点の記 [2009年7月に観た映画]

剱岳 点の記 オフィシャルガイドブック『劔岳 点の記』
(2008・日本) 2h19
監督・脚本・撮影 : 木村大作
出演 : 浅野忠信、香川照之、松田龍平、モロ師岡、螢雪次朗、仁科貴、蟹江一平、宮崎あおい、鈴木砂羽、仲村トオル、小市慢太郎、小沢征悦、笹野高史、國村隼、夏八木勲、役所広司









名カメラマン木村大作さん初監督作品。
という事で、映像は素晴しいけど物語になっていないのでは?
と、大変失礼な心配をしていましたが、ちゃんと物語になっていました。映像は勿論素晴しかった。



山の頂を目指す男たちの物語。

言わんとしている事は「現場主義」なのかと思いました。
何よりも現場が大切。
現場に出ないでつべこべ言う奴は許さない。
逆に、一時は反目していた間柄でも現場を共にしたらそれ即ち仲間。

それは木村監督の映画製作におけるポリシーでも有るのだろうと思います。
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モンスターVSエイリアン [2009年7月に観た映画]


The Art of Monsters vs. Aliens





『モンスターVSエイリアン』
“MONSTERS VS. ALIENS” (2009・アメリカ) 1h34
監督・原案・脚本 : ロブ・レターマン
声の出演 : リース・ウィザースプーン、セス・ローゲン、ヒュー・ローリー、ウィル・アーネット、キーファー・サザーランド 



ネタバレあり。



怪物が地球を救う。



ドリームワークス製CGアニメらしい。
娯楽に徹する潔さ。ギャグ、パロディ満載で有りながら要所で感動もしっかり盛り込む。
寂しい客席(二桁届かず)で小学生男子が爆笑して存分に楽しんでた。
それでいいのだと思う。ドリームワークスにしてみれば例え日本では不入りだとしても本望なのだと思う。

米国大統領が何故か『ビバリーヒルズ・コップ』のテーマ曲を熱演。面白かった。
変わり者の怪物たちの熱き絆。クライマックスの変態怪鳥(蝶)登場。感動した。
キーファー・サザーランドが相変わらずの怒鳴り声で演じた軍人の驚愕の年齢。ビックリした。



CGアニメのエンドロールは長いのが常識。
長いだけにオマケ付きなのも常識だと思っていましたが、本作はオマケ付いてなかったので退屈。
後日談は有ったのだけれど、それが終わると延々と続くスタッフロール。
3Dだとオマケが付いていたのだろうか?



クレイジー・ヒッツ!謎の『ビバリーヒルズ・コップ』熱演の件。
何年か前に←このキャラ(クレイジー・フロッグ)が『ビバリーヒルズ・コップ』のテーマ曲をカバーして世界で大ヒットしました。
で、このキャラクターを製作したのがドリームワークスのライバルであるピクサー。
ライバル意識?
ピクサーがカエルならこっちはアメリカ合衆国大統領。てな具合で。


A Bug's Life [VHS] [Import]そう言えば変態怪鳥は日本の超有名怪獣からのパロディだけど、ピクサーの『バグズ・ライフ』からのパロディでも有る。
やっぱりライバル意識強い。
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セブンデイズ [2009年7月に観た映画]


 【送料無料】【国内便】映画/セブンデイズ OST





『セブンデイズ』
“SEVEN DAYS” (2007・韓国) 2h05
監督・脚色 : ウォン・シニョン
出演 : キム・ユンジン、パク・ヒスン、イ・ラヘ、チェ・ミョンス、キム・ミスク、オ・グァンノク



リーガルサイコサスペンス。

ハリウッドの十八番でもあるジャンルに真っ正面から果敢に挑戦。
それは韓国映画的なリーガルサイコサスペンスを撮ろうとしたのではなく、あくまでハリウッド的なリーガルサイコサスペンスを韓国のスタッフ、キャストで韓国を舞台にして撮ろうとしたのだと思う。

ハリウッドにも引けをとらない。とまでは残念ながらいかなかった。悪く言うとまだ模倣。タイトルから分かるように『セブン』からの影響も少し見える。
でも果敢に挑戦していけばハリウッド的ではなく、そして韓国的でもないとてつもない傑作リーガルサイコサスペンスがその内観れるかもしれない。
日本映画にも是非挑戦して欲しい。

アマルフィ 女神の報酬 (織田裕二 出演) [DVD]

若干リーガルな感じの、でもサイコでは無さそうな『アマルフィ』にはそれ程期待はしていないけど、意外と面白かったら嬉しい。





アクションシーンでカメラが尋常じゃないぐらい揺れる。
それは迫力を出すためなのだろうけど、何してんだか分からないので迫力を感じるよりも不快に感じる。
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レスラー [2009年7月に観た映画]


Mickey Rourke: Wrestling with Demons







『レスラー』
“THE WRESTLER” (2008・アメリカ) 1h49
製作・監督 : ダーレン・アロノフスキー
出演 : ミッキー・ローク、マリサ・トメイ、エヴァン・レイチェル・ウッド




ネタバレあり。



ザ・レスラー。

「ザ」を付けたくなるけど、1974年のフランス映画で『ザ・レスラー』というのがあるから『レスラー』になってしまったのだろうか?

ミッキー・ロークがザ・レスラー。本物のプロレスラーのよう。
ミッキー・ローク同様に体を張った『ミルク』のショーン・ペンにオスカー。でも心情的にはショーン・ペンは1回貰ってるし、ミッキー・ロークにあげたい。素直に讃えたい。

【一生涯保証付・一点もの!】[直筆サイン入写真] (映画 エンゼル・ハート) ミッキー・ローク

昔と較べると見た目とてつもなく変わっちゃったけど、それでもなんか可愛かった。
今の方が好印象。

←22年前。『エンゼル・ハート』。
『エンゼル・ハート』面白かった。





マリサ・トメイも体を張って頑張っていたので『ロッキー』的結末を望んでいましたが。
作品自体がダーレン・アロノフスキー監督の過去の作品からすると意外に思えたけど、『ロッキー』にならない所が監督らしい。

引退を余儀無くされたプロレスラーが第二のリングとしてスーパーの惣菜売り場で働く事に。
天性のショーマンシップでそこでもスターになる可能性を秘めていたけど、男に必要だったのはプロレスのリングでの大歓声。
惣菜売り場では生きられず大歓声ではなく悲鳴を残して惣菜売り場を去る事に。
あのシーンの狂った感じは正にダーレン・アロノフスキー。



プロレス見なくなったけど、本作でプロレスの魅力を再発見。
裏側の演出も込みで。
体を張ったある意味での真剣勝負に思わず笑ってしまう。感嘆の意味での笑い。
それはショーとして完成されているからなのだと思う。
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ディア・ドクター [2009年7月に観た映画]


ディア・ドクター オリジナル・サウンドトラック

『ディア・ドクター』
(2009・日本) 2h07
監督・原作・脚本 : 西川美和
出演 : 笑福亭鶴瓶、瑛太、余貴美子、八千草薫、香川照之、松重豊、岩松了、井川遥








山あいの小さな村にいる医者にはある秘密が有る。



ネタバレ有る。





その秘密は大体予想していたけど、その予想通りだった。
秘密がメインではないんだと思う。

信頼のある医者が実はニセ者だった。という事件は時折ニュースで耳にする事が有るけど、その被害者たちとただニュースを耳にしただけの部外者との気持ちの温度差。
そこに斬り込んでいきますが、前作『ゆれる』ほどの斬り込みの鋭さは無かったように思う。
と言うか斬り込んでいないような。
部外者側からの斬り込み隊長として松重さん演じる刑事がいるのだけど。
出来事を周りから眺め、淡々と描いている印象。
新境地なんだろうか?

その新境地が活かされていたのが笑福亭さんvs井川さんのシーン。
普通の作品なら過度に盛り上げそうな所だけど、淡々と描く事によってよりスリリング。
スジナシ [DVD]千吉良恵子の可能力メイク (美人開花シリーズ)
笑福亭さんvs井川さんであれだけスリリングになるとは思いもしなかった。








健気さを演じさせたら最強のヤッチー。相変わらず泣かせてくれます。
きりんのなみだ

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愛を読むひと [2009年7月に観た映画]


The Reader (New York Times Notable Books)






『愛を読むひと』 
“THE READER” (2008・アメリカ=ドイツ) 2h04
監督 : スティーヴン・ダルドリー
出演 : ケイト・ウィンスレット、デヴィッド・クロス、レイフ・ファインズ、ブルーノ・ガンツ、レナ・オリン



ネタバレあり。



大人の女性と少年のひと夏の恋。
にしては際どい描写満載。少年演じるデヴィッド・クロスは撮影当時何歳なんだろう?犯罪スレスレなんじゃないだろうか?と心配していたら、物語は硬派なテーマへと突入。
個人的には全く問題なく、むしろラブストーリーよりか興味深く観れました。

ただ登場人物の心理がよく分からなかった。
大人の女性が自分の問題を公表出来なかったのはなぜなんだろう?プライドなんだろうか?
プライドを傷付けられるぐらいなら罪を被る。そういう女性だから最後にああいった決断をしたのだろうか?
少年が大人になった時に見せる感情の揺れもよく分からなかった。

心理や感情を事細かに説明しない事によって、それらを観客それぞれが読み取らなければいけない作品。大人な作品。



硬派なテーマへと突入しましたが、でも最終的にはラブストーリーのように思えました。主に少年目線で。
ひと夏の恋が終わった女性と少年。
それ以降互いの人生が交わる事は無かった。
その恋が少年にとってただ一度の本当の愛であったのに。
といった悲恋。
女性目線から見るとどうなんだろう?恋でも愛でもなかったんだろうか?
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MW‐ムウ‐ [2009年7月に観た映画]


MW VISUAL BOOK (ぴあMOOK)



『MW‐ムウ‐』
(2009・日本) 2h10
監督 : 岩本仁志
出演 : 玉木宏、山田孝之、石橋凌、石田ゆり子、品川徹、中村育二、半海一晃、林泰文、鶴見辰吾






「M」と「W」は対称であり、その発音をカタカナで表記すると「ム」と「ウ」になり、その「ム」と「ウ」もまた対称である(少し違うけど)。
という事を発見したのが凄いなぁと思いました。勿論世紀の大発見ではなくて作品のハッタリとして。
手塚先生が発見したのだろうか?
「ムワ」にした方がより対称性があるけど、その事で悩んだりしたんだろうか?
でも「ムワ」じゃちょっとしまりが無い。やっぱり「ムウ」。



オープニングのスタッフロールを英語表記にして、「M」と「W」の文字を目立つ字体に変えていました。
ハリウッドのオカルト映画などでは「T」の文字を十字架っぽい字体に変えたりすることがよく有ります。
オカルト映画とは別に、『ガタカ』(原題”GATTACA”)なんかは「G、A、T、C」を目立つ形に。多分してたと思う。

邦画では今まであまり見られなかったので珍しいなぁと思いました。邦画初?
幸い主役の御二方に「M」が入っていて「TAAKI」「YAADA」企画倒れにならないでよかった。「M」か「W」有りきのキャスティング。って事は無いと思う。
監督には「M」と「W」両方入っているからそれで十分だったのかも。「IOTO」
手塚先生にも「M」が一個あり。「OSAU」



ネタバレあり。



予告を見たらスケール感があって面白そうと思ったのですが、実際観てみるとスケール感はあったのですが、緊迫感が感じられなかったのが残念。



原作は未読。映画を観終わってから読んでみました。
相当に破天荒。かなりのBL。手塚先生生誕80周年記念とは言えよく映画化する気になったなぁ。と感心しました。
大幅な変更も見られますが、それも止む無し。と言うか変えなきゃ無理。

冒頭は『ダーティハリー』から『『フレンチ・コネクション』へといった展開。
そうなると高架の下を車で激走する石橋さんはジーン・ハックマンだろうか。
と考えましたが、本作は手塚先生原作。となればジーン・ハックマンではなくヒゲオヤジ(伴俊作)と見るべき。
表現者石橋凌 (キネ旬ムック)French Connection (Spec) [VHS] [Import]ヒゲオヤジの冒険 (河出文庫―手塚治虫漫画劇場)

かと思っていましたが、原作読んだらヒゲオヤジは別の役で登場。
そのヒゲオヤジ、これ以上ないんじゃないだろうか?という位の相当な目に遭っていました。黒手塚炸裂。





タイにて。逃走する為バイクを奪おうとする玉木さん。運転手の延髄めがけてチョップ!
・・・チョップ(
チョップって久し振りに見たような気がする。
効果はかなり薄く、運転手即座に玉木さんに立ち向かっていました。
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サン・ルイ・レイの橋 [2009年7月に観た映画]

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『サン・ルイ・レイの橋』
“THE BRIDGE OF SAN LUIS REY” (2004・スペイン=イギリス=フランス) 2h00
監督・脚本 : マリー・マクガキン
出演 : ロバート・デ・ニーロ、ハーヴェイ・カイテル、ガブリエル・バーン、キャシー・ベイツ、F・マーリー・エイブラハム、ピラール・ロペス・デ・アジャラ、アドリアナ・ドミンゲス、マーク・ポーリッシュ、マイケル・ポーリッシュ



18世紀、ペルー。5人の命を奪った吊り橋崩落事故。
その事故にも神の思し召しが有るのでは?と、犠牲になった5人の身辺を調査し一冊の本に記した聖職者が異端審問にかけられる。

なんで異端審問にかけられるのかが分からなかった。
聖職者が調査した結果どのような結論に至ったのかが分からない。そこが一番重要なのに。それが故に異端審問にかけられたのだろうから。
そもそも何をもってして異端なのかが分からない。
なんか分からない事だらけ。
最後は修道女が「愛」がどーのこーので映画を唐突に締めていました。



過去共演作が何作か有るデ・ニーロとハーヴェイ・カイテル。『コップランド』以来の共演は嬉しかった。
Mean Streets [VHS] [Import]タクシー・ドライバー【ワイド版】Falling in Love [VHS] [Import]コップランド [DVD]

アーサーとミニモイの不思議な国 オリジナル・サウンドトラック
最近の共演作は2006年の『アーサーとミニモイの不思議な国』で声優として。






アストロノーツ・ファーマー/庭から昇ったロケット雲 [DVD]

双子の兄弟役のマーク・ポーリッシュ、マイケル・ポーリッシュ(実際に双子)は『庭から昇ったロケット雲』の製作コンビでした。
意外とシュッとしている2人でした。








本作はかなり前からポスターだけ見ていて気になっていましたが、今更になってDVDスルー。
他にもデ・ニーロ出演で観てみたいのは。
adventures_of_rocky_and_bullwinkle.jpg
“THE ADVENTURES OF ROCKY & BULLWINKLE”
2000年の作品。なんかコミカルな悪役っぽい。作品自体は相当な駄作っぽい。

what_just_happened_ver2.jpg
“WHAT JUST HAPPENED”
2008年の作品。バリー・レヴィンソン監督。ショーン・ペン夫妻、ブルース・ウィリス、ジョン・タートゥーロ共演。
錚々たる面子だけどこれも日本では劇場未公開だろうか?

righteous_kill_ver4.jpg
“RIGHTEOUS KILL”は一応公開は決定している模様。



おまけ。カーネル・サンダースを演じるらしい(ウソ)
images95626_robert.jpg
デ・ニーロって天然パーマ?
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ウィッチマウンテン/地図から消された山 [2009年7月に観た映画]


Race to Witch Mountain: The Junior Novel (Junior Novelization)





『ウィッチマウンテン/地図から消された山』
“RACE TO WITCH MOUNTAIN” (2009・アメリカ) 1h38
監督 : アンディ・フィックマン
出演 : ドウェイン・ジョンソン、アンナソフィア・ロブ、アレクサンダー・ルドウィグ、カーラ・グギーノ、キアラン・ハインズ、ゲイリー・マーシャル




いい宇宙人が地球にやってくるが、悪い宇宙人に狙われ、悪い地球人にも狙われ、それをいい地球人が助ける。

分かりやすいSFアドベンチャー。
いいと思います。難解なSFも有って分かりやすいSFも有る。難解なだけじゃしんどい。
ハッピーエンドも観て不快になる人はそんなにはいないだろうし。


悪い宇宙人のバトルスーツがショボいのが残念。と言うか全体的に特撮ショボめ。
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ウルトラミラクルラブストーリー [2009年7月に観た映画]


ウルトラミラクルラブストーリー オリジナル・サウンドトラック





『ウルトラミラクルラブストーリー』
(2009・日本) 2h00
監督・脚本 : 横浜聡子
出演 : 松山ケンイチ、麻生久美子、渡辺美佐子、原田芳雄、藤田弓子、ノゾエ征爾、ARATA




ウルトラでミラクルなラブストーリー。

確かにそうだなぁと思いました。
漢字で表記すると、超奇跡的恋物語。
松山さんの存在自体が超奇跡。

超奇跡と言えば麻生さんの元彼。同じ超奇跡でもあれは相当にシュールでした。



横浜監督の映画は前作の『ジャーマン+雨』で経験済みなのでどんな感じなのかは分かっていました。
本作もやっぱり横浜監督らしい自由さでした。
特徴としては異物混入。一般生活に異物が混入する事によって巻き起こるお話し。

映画としての完成度は『ジャーマン+雨』より格段に上がっている様に思う。面白かった。
ただラストが前作に引き続き商業性無視、作家性丸出し。なので前作同様訳分かんなかった。
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