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バイオハザード ディジェネレーション [2008年10月に観た映画]

『バイオハザード ディジェネレーション』
(2008・日本) 1h37
監督 : 神谷誠
声の出演 : ポール・メルシエ、アリソン・コート、ローラ・ベイリー



ネタバレ、個人的感想あり。



東京では新宿ピカデリーだけの公開。しかも2週間限定。
それが連日混雑。客席数の少ないスクリーンなら分かるのですが、多めのスクリーンで。


惑星大怪獣ネガドン

これは公開時連日立ち見が出るほどの大盛況だった『惑星大怪獣ネガドン』を思い出さずにはいられません。
『ネガドン』の場合は、客席数はそれほど多くなかった(162席)今は無きテアトル池袋でのレイトショーでしたが。





本作は平日の夕方に観ましたが、それでもほぼ満席でした。
『ネガドン』の興奮よ今一度と、期待は膨らむばかりです。



CGは確かに凄かった。一目見て「おおお~っ!」と思いましたが、残念ながら10分も見ていると慣れてしまう。
人の肌や金属や自然の風景などの質感にこだわりが見れます。
それこそがCGにおける特性だとは思いますが、それにこだわり過ぎな感じもしました。
それよりもゾンビが迫ってくる事や、ゾンビに襲われる事の恐怖感を演出する事の方が大事なような気がします。

正直に申しまして全く怖くなかった。
これだけ怖くないゾンビモノは初めてのような気がします。


Videogame Masterpiece バイオハザード4 レオン・S・ケネディー (1/6スケールモデル)
それでも本作における大ボス“G‐ウィルスモンスター”は凄かった。その異様さは笑っちゃうぐらいに凄い。
結局こちらも怖くは無いのですが。

“G”(ゴジラに非ず)との壮絶バトルの段階になって主人公もカッコよく見れました。
それまでは何かいけ好かない感じだったのですが、主人公らしい大活躍を見せてくれます。


思うに本作の目的は、ゾンビ映画としての怖さにあるのではなく、ゾンビゲーム『バイオハザード』に登場したキャラクターの活躍を描く事だったのかも。
怖さよりもストーリー重視。

しかしストーリーは、
ウィルス兵器のPRのためのバイオテロ。
ウィルス兵器開発に国が関与していた事を世間に知らしめようとした男がPRのために利用される。
これって赤ジャケルパンの『さらば愛しきルパンよ』なのでは?

天空の城ラピュタ ロボット兵 DX (ATBC塗装済み完成品)
←『さらば~』に出てくるロボットのラムダではなくて『ラピュタ』のロボット兵。
↓こちらがラムダ。そっくりさんですが若干違います。

300ピース さらば愛しきルパンよ 26-093S









エンドロールが長編CGアニメにしては異例とも思えるほどの短さでした。
エンディングテーマ1曲で終わり。3、4曲は覚悟していたので、あまりの短さにビックリしました。
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東南角部屋二階の女 [2008年10月に観た映画]


間取りの手帖





『東南角部屋二階の女』
(2008・日本) 1h44
監督 : 池田千尋
出演 : 西島秀俊、加瀬亮、竹花梓、高橋昌也、香川京子、塩見三省



ネタバレあり。



若者と言っても30代の男女、男2人と女1人が織り成すのんびりと言うか、まったりと言うか、煮え切らないと言うか。とにかく日本映画によくありがちな作品かと思っていました。
そんな感じも無くは無いものの、実際はそれよりも3人が住むアパートの開かずの部屋に秘められた物語と、それに触れた3人のちょっとした成長を描くお話しでした。

父親の借金を肩代わりする羽目になった男が借金返済の方法として、祖父の持つ土地(そこにアパートがあり、東南角部屋の秘密があります。)を処分するか否かで苦悩をします。

実際問題として借金を返済できる方法が目の前にあるわけですから、その事に対して周りの人間があーでもないこーでもないと言うのはちょっと違うような気もします。
でも本作で言いたい所は、他人の想いが簡単に踏みにじられる世の中において、もうちょっと他人の想いを大切にしてあげようと言う事なのだと思います。



物語は物静かで爽やかな終わり方をいたしますが、エンドロールに流れる曲は激しめ。何故?



渋谷のユーロスペースで鑑賞。
階段で上がると途中に渋谷シアターTUTAYAのシアター2が有ります。
そこは以前はQ‐AXシネマ2だった所で、そこのロビーには座り心地が摩訶不思議なソファーが有ったのですが、今回覗いてみたら無くなっていてちょっと残念でした。
代わりに硬そうな椅子が置いてありました。
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イントゥ・ザ・ワイルド [2008年10月に観た映画]


Into the Wild





『イントゥ・ザ・ワイルド』
“INTO THE WILD” (2007・アメリカ) 2h28
製作・監督・脚本 : ショーン・ペン
出演 : エミール・ハーシュ、ウィリアム・ハート、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェナ・マローン、キャサリン・キーナー、ヴィンス・ヴォーン、クリステン・スチュワート、ハル・ホルブルック



1990年代初め、両親との確執や社会の風潮から己を解放するため青年は荒野を目指す。



この物語はショーン・ペンの心情と重なり合う所が少なからず有ったのではないかと思います。
青年の心の葛藤は荒野を目指す事となる以前から延々と続いていた。という事は1980年代から。
その辺りはショーン・ペンが最も暴れん坊だった時代。
ショーン・ペンがどんな怒りを秘めていたのかはよく分からないけど、青年が抱えていた怒りが分かり過ぎる位に分かるんだと思う。

既に予告や宣伝でネタバレしている通りに青年は荒野で死に絶えるわけですが、ショーン・ペンは何とか生き延びた。
それは青年が当時20代、ショーン・ペンは30代でショーン・ペンの方が少しだけ大人だったという所が大きく関係していたのではないだろうか。

青年の最期はどのようなものだったかは実際には誰にも分かりません。
大自然の厳しさの前になす術も無くのたれ死んだだけかもしれない。
でも、ショーン・ペンは青年が荒野を目指した事は間違っていないし、きっと青年は荒野で何かを見つけたはずだ。
という事だけは同じような怒りを抱えていた同志として描かずにはいられなかったのかも。



青年の周りには両親の他、旅で知り合った大人たちがいますが、その大人たちはショーン・ペンの分身なのでは。
怒りを抱えていたショーン・ペンも当時より大人になり、そして夫になり親になり、それぞれの気持ちや言い分が分かる様になった。
人生に似たような怒りを感じていたショーン・ペンが大人の気持ちを代弁するからこそ、偽りの無いものになったような気がします。



青年の怒りを体を張って見事に体現した主役のエミール・ハーシュ、アカデミー助演男優賞ノミネートのハル・ホルブルックを初めとする助演陣も素晴しかったですが、中でも出番は短いながらヴィンス・ヴォーンが良かった。
青年は若さゆえ自分が自分がのやや自己中心的な所がありますが、対してヴィンス・ヴォーン演じる男は恐らく現実の厳しさを嫌と言う位知りながら、それでも現実をガハハと笑い飛ばして生きるタフな男。
そんな男にヴィンス・ヴォーンはぴったりでした。

青年も男ともっと長く深く知り合えていれば、別の生き方を見つけられたかもしれない。
青年もその事に気付いていて、だから妹ではなくハル・ホルブルック演じる老人でもなく、その男に宛てて手紙(日記?)を書いていたのではないだろうか。



あるシーンでクリント・イーストウッドがチラッと出演。
本当にチラッとです。
荒野を目指す青年にとって西部劇のイーストウッドこそがヒーローなのでしょう。
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フレフレ少女 [2008年10月に観た映画]


フレフレ少女 ナビゲート






『フレフレ少女』
(2008・日本) 1h54
監督 : 渡辺謙作
出演 : 新垣結衣、永山絢斗、柄本時生、斉藤嘉樹、染谷将太、内藤剛志、モロ師岡、柳ユーレイ



文学少女が甲子園を目指す天才投手に一目惚れ。
何とかお近づきになろうと試行錯誤の上たどり着いたのは廃団寸前の応援団。
かくして少女の奮闘が始まります。
少女の恋のゆくえは、天才くんとはお近づきになれるのかそれとも・・・。そして廃団寸前の応援団の行く末は。

と、まあ漫画的と言ってしまえばそれまでの作品で、それが上手くいっているのかと言えばそーでもなくて。
コメディとしてそれほど笑えないのがツライ。
でもそれでつまらないのかと言うと個人的にはそーでもなくて。
それは何故かと考えますと、

ガッキー可愛い。

その一言に尽きちゃいます。
ガッキーの旬の可愛さをフィルムに焼き付けた。それだけで本作は大成功。
終わり方(エンドロールも含め)もガッキー主演のアイドル映画として、またラブコメとして正しい終わり方で良かったと思います。



映画の舞台は栃木県。
もしも三重県だったら、『つしつし少女(津市津市少女)』。

だめだこりゃ―いかりや長介自伝

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Genius Party Beyond [2008年10月に観た映画]


シルバニアファミリー ホームパーティーセット カ-612




『Genius Party Beyond』
(2008・日本) 1h29
監督 : 前田真宏、中澤一登、大平晋也、田中達之、森本晃司
声の出演 : 古田新太、高田聖子、佐野史郎、菅野よう子



ネタバレ、個人的感想あり。



短編5本によるオムニバスアニメーション。2007年の『Genius PARTY ジーニアス・パーティ』に続く第2弾。
決まったテーマは無く、選ばれし5人による何でも有りのパーティー感覚オムニバス。



1話目『GALA』。
絵柄は一番好きだったかも。短編らしいオチ。


2話目『MOONDRIVE』。
これぞ何でも有り。と言うよりやりたい放題。そこが面白い。


3話目『わんわ』。
実験アニメといった感じ。


4話目『陶人キット』。
これが一番好きかも。サイバーSFっぽくも有り、怪奇オカルトっぽくも有りのなんかヘンテコな作品。
個人的には人物の絵柄がやや重たい感じがするのが残念でした。もう少し軽い感じの方が好みなので。
謎の物体“陶”がとてつもなくグロテスクなので、それに対するにはあれぐらいの重みがないと絵的に負けちゃうのかも。


5話目『次元爆弾』。
前作『Genius Party ジーニアス・パーティ』ではとてつもなく難解な作品が1本有りました。自分などにはいつまで経っても理解する事は不可能と思えるほど難解な作品。
そのあまりの難解さ故に他の作品はほとんど覚えていないのにそれだけは強烈に印象に残っています。

その他では、菊地凛子さんが女子高校生の声を演じた作品は覚えています。この作品で免疫があったので『スカイ・クロラ』の時も問題無かったのではないかと思います。

で、今回ですが本作までは難解と言うほどの作品は無かったですが、最後にこれが待ってました。
内容は正直よく分りません。でもアニメーションの表現としてはとんでもなくハイレベルというのは分かりました。

本作と3話目の『わんわ』は即興的に物語が展開しますが、アニメーションの制作において即興というのは多分無理だと思う。
思いついたイメージを叩きつけようとしたその後に待っているのは、何千枚にも及ぶ作画やその他諸々の地道な作業。
実際の「即興」はやり逃げでやった者勝ち。みたいな所も有るかと思いますが、「即興風に見せる」というのは「即興」とは別もので周到な準備と地道な作業を必要とするものなのではないかと思います。



全体を通じては日本のアニメ、特にセルアニメ(CGも使われていましたが)の作品の種類の豊富さと、表現力や質の高さを感じました。

それと画面の中の情報量が物凄く多いなぁと思いました。画面の隅っこ、または画面に映っていない所まで様々な情報が詰め込まれていたのではないかと思われます。
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アイアンマン [2008年10月に観た映画]


The Invincible Iron Man: Director of S.H.I.E.L.D.








『アイアンマン』
“IRON MAN” (2008・アメリカ) 2h05
製作総指揮・監督・出演 : ジョン・ファヴロー
出演 : ロバート・ダウニー・Jr、グウィネス・パルトロー、ジェフ・ブリッジス、テレンス・ハワード



武器商人が正義に目覚め鉄の男となる。



これだけ上手い役者さんが揃っていると安心して観れます。
パワードスーツもカッコよかったし。
やっぱりスーパーヒーローは見ためがカッコよくないと。

これはオムツはいてるみたいでかっこ悪いけど。
アイアンマン Deluxe 衣装、コスチューム コミック版 (男性用)

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まだこっちの方がカッコイイ。
アイアンマン Quality 衣装、コスチューム (子供用)

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スーツ開発の際に最重要視しているのが高速移動ですが、武器商人的発想からするとスーツ=兵器。
てっぺん獲んなら空飛べなきゃどーしよーもねーべ。みたいな感じでしょうか。


スイング アクション ソフビ VOL.2 マジンガーZ<後期 超合金ニューZ版>
飛行装置装着バージョンは考えなかったんだろうか?






超合金魂 GX-41S 勇者ライディーン DXフェードインセット
飛行形態変形バージョンは中の人体がグチャグチャになってしまうので却下。

MS IN ACTION!! MS-07B グフ & ドダイYS
やっぱりここら辺が一番お手軽だと思うけど。


Marvel - Bobble Buddies: Silver Surfer
サーファーさんがいるし、










手塚治虫『鉄腕アトム《Flying》』ダイカットステッカー【tezuka moderno】
それにどうしても足からのジェット噴射にこだわりが有ったみたいです。







ドラえもんぬいぐるみ(タケコプター)
こっちはダメっすか。


















本作の全米大ヒットにより今一度『アイアン・ジャイアント』に脚光・・・は残念ながら浴びなかったみたいです。
アイアン・ジャイアント

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おくりびと [2008年10月に観た映画]

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『おくりびと』
(2008・日本) 2h10
監督 : 滝田洋二郎
出演 : 本木雅弘、広末涼子、山崎努、余貴美子、吉行和子、笹野高史、杉本哲太、峰岸徹



ネタバレ有り。




先日お亡くなりになられた峰岸徹さん(合掌)。
本作にあんな形での御出演とは思ってもみませんでした。
それが偶然なのか、予期なされていて意図的に出演を決められたのかは分かりませんが、現実の前では作り物である映画は軽く吹っ飛んでしまうものなんだなぁ。と思わずにいられませんでした。





予告を見た時からどうしても気になる事があります。
それは主人公の妻が主人公が納棺師という仕事に就いていると知った時、理解を求める主人公が妻の体に触れた瞬間、妻の口から出た言葉。

「汚らわしいっ!」

生まれてこのかた現実の生活、人との会話においてこの言葉を聞いた事がありません。
というか夫婦はもとより人に向けて発してはいけない言葉だと思います。
それが例え冗談だったとしても冗談で終わらない可能性も有ります。
今の世の中では刃傷沙汰になってしまうかもしれません。

それを無意識の内に口にしてしまう主人公の妻とは一体どんな人物なのでしょう?

もっとひどいのはそれに関しての詫びの言葉が一切無い事。
そのいざこざが有ってしばらく夫婦は別居いたしますが、数ヶ月が経ち。
「あなたの子供がお腹の中にいるのよ~ン。だから責任とってね~ン。」
と、妻は笑顔で主人公の元に戻ります。
まあこの時はまだ納棺師という仕事に理解をしていないので詫びの言葉が無いのは仕方ありません。
しかし、この後ある出来事があり妻は理解を示しますが、詫びの言葉は妻の口からは出てきません。

「汚らわしいっ!」と罵ったのにも関わらず。

妻のお嬢様キャラを強調させたくてあの言葉を言わせたのでしょうか?
「汚らわしいっ!」にはそれを軽く飛び越えてお姫様、もっと飛び越えて女王様キャラにさせてしまうインパクトが有ると思います。
妻が女王様キャラだったのなら詫びの言葉が無いのも少しは納得できますが。

あくまで想像ですが、SさんとMさんが繰り広げる桃色ワンダーランドにおいては「汚らわしい」なんて言葉は軽く頻繁に使われるのかもしれません。
例:「お前はなんて汚らわしい男なんだいっ!」「汚らわしい男めっ!そこにお座りっ!」など。(あくまで想像です)
という事はこの夫婦は夜な夜な・・・

などと涙、涙の感動作にも関わらず桃色な妄想をしてしまうことをお赦し下さい。
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アキレスと亀 [2008年10月に観た映画]


GR.ウールベレー帽(USED)
『アキレスと亀』
(2008・日本) 1h59
監督・脚本・編集 : 北野武
出演 : ビートたけし、樋口可南子、柳憂怜、麻生久美子、吉岡澪皇、中尾彬、筒井真理子、大森南朋



ややネタバレ有り。





「アキレスと亀」とは、数学の理論上では俊足のアキレスが亀を追い抜くことは出来ない。という意味らしいです。
別の解釈をすると、本人は追い抜こうとして懸命にあがいたとしていても、他人から見れば時間が止まっているようにしか見えない。という事も言えるかと思います。

本作の主人公は正にそんな感じ。
子供の頃から芸術を追いかけ中年に至るまで一向に追いつけない。
少年時代から青年時代のそんな姿は観ていて辛いし歯痒くもありますが、中年時代になりますといつまでも少年の頃のままに芸術を追いかける姿は逆に楽しそうでもあります。
例え生活が苦しくて、悲しい事があったとしても。
幸せと苦しみ。追い求める者にとってその両方をもたらせるのが芸術なのである。という所なのでしょうか。





北野監督的には、評論家なんてものはろくでもないものらしい。
M・ナイト・シャマランの『レディ・イン・ザ・ウォーター』ほどではないにしても、チクリチクリと突かれます。
映画を観てあーだこーだと無責任に書き散らしている自分などにとってもかなり耳が痛いですが、こればっかりは思っちゃて、それを書いちゃうんだからしょうがない。

それは芸術を追い求めている人たちと同じ所も無くは無いんじゃないだろうか。
何かを見て感じて思った事から別の何か新しいいものを作り出せるかどうか。という果てしの無い大きな差は有りますが。
まあ、始まりの何かを見て感じて思った所までは一緒という事で。と、自分にいいように言い訳をしてみます。





本作で何より嬉しかったのが、北野監督が笑いを狙っている所でちゃんと笑えたところ。
それはただ単にガンバルマンや熱湯風呂が好きだからなのかもしれませんが、それにしても面白かった。笑わせていただきました。

中尾彬さんのロープによる首吊りなんていう所は、悲惨なシーンではありますが“中尾名物ねじりん棒”をパロディにしているのだと思います。
そのシーンを撮っている時の北野監督の笑顔が目に浮かんできます。



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ウォンテッド [2008年10月に観た映画]


Wanted: Movie Edition







『ウォンテッド』
“WANTED” (2008・アメリカ) 1h50
監督 : ティムール・ベクマンベトフ
出演 : ジェームズ・マカヴォイ、アンジェリーナ[キスマーク]ジョリー、モーガン・フリーマン、トーマス・クレッチマン、テレンス・スタンプ



機織り機に運命を左右される暗殺集団フラタニティ。

悪い奴らはみんな「殺ぁ~っておしまいっ[exclamation]的な乱暴なお話しはどうなんだろうと思いました。
ヤッターマン ポチッとなボタン ドロンジョ

ヤッターマン ポチッとなボタン ドロンジョ

  • 出版社/メーカー: タカラトミー
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しかし物語は思いもしなかった所へ向かいます。
最近のハリウッド映画の傾向通りにシリーズ化を前提とした作品かと思っていましたが、まさかあんな事になるとは。



[exclamation]激しくネタバレあり。



しかし、それでもシリーズ化を視野に入れてなのか主人公だけは生き残りました。
[キスマーク]ジョリーの散り際が見事だっただけに今イチスッキリしない終わり方では有りました。

機織り機から導き出された運命は主人公のだけは捏造だったのか?それとも「運命は変えられる」的なメッセージが込められているのか?

[キスマーク]ジョリーの絶命もぼんやりとした感じではあったのでシリーズ化に際しては復活も有りかなぁと思えます。
『ファイトクラブ』のエドワード・ノートン的な奇跡の復活。
頭に銃弾が残ったままで摘出不可能。いつ致命傷になってもおかしくないのにハイパーアクション炸裂。なんていうのはキャラクター的にはオイシイと思うけど。




Wanted


Wanted

原作コミックの表紙を見た限りでは「望月三起也meetsマッド・マックス」みたいな感じ。シリーズ化に際してはこっちバージョンで観てみたい。








J・マカヴォイのこってり濃いめのお芝居は個人的にはちょっとダメでした。
多分監督の発注だと思うのでJ・マカヴォイのせいではないですが。
しかしアクション映画でも十分いけることを証明して、スターの階段昇ってる真っ最中だなぁ。と、思いました。




Morgan Freeman: A Biography


Morgan Freeman (Livewire Real Lives)
出るなぁM・フリーマン。良かったですけど。
何にでも出るのが喜ばしいのか、もうちょっと選んだ方がいいのか。
難しいところでは有ります。
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イキガミ [2008年10月に観た映画]


Active―池上季実子写真集


『イキガミ』
(2008・日本) 2h13
監督・脚本 : 瀧本智行
出演 : 松田将太、笹野高史、柄本明、金井勇太、塚本高史、佐野和真、風吹ジュン、山田孝之、成海璃子

*池上季実子さんは御出演なされていません。


国家繁栄の名の下に18歳から24歳の男女に無差別に死が宣告される。
死の24時間前に配達人から渡される“イキガミ”。

そのイキガミを渡された人のドラマを3者3様3本のエピソードで描いた作品。
テレビドラマ『イキガミ』1話~3話を映画館で上映した。といった感じ。
時間的にも44分×3話=132分(2時間12分)です。



ちょっとシリアス過ぎたかなぁと思います。
シリアスな話なのでシリアスになるのは当然なのですが、それだけではかなり辛い。
シリアスな話しだからこそユーモアが大事になってくると思います。



国家レベルで仕掛ける死の制度。その陰謀説がチラッと描かれている所が面白かった。
原作漫画は未読ですが、その陰謀方面に話しが行っているんだろうか?
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宮廷画家ゴヤは見た [2008年10月に観た映画]


ゴヤ―スペインの栄光と悲劇 (「知の再発見」双書)











『宮廷画家ゴヤは見た』
“GOYA'S GHOSTS” (2006・アメリカ=スペイン) 1h54
監督・脚本 : ミロス・フォアマン
出演 ; ステラン・スカルスガルド、ハビエル・バルデム、ナタリー・ポートマン、ランディ・クエイド



18世紀末、激動のスペイン。
神様(宗教)が絶対であったり、そうでもなくなったり、また絶対になったり。
国王もフランス人だったり、ナポレオンの兄キになったり、年端の行かない少年になったり。

その激動の中様々な人が犠牲になったり、また恩恵を受けたりしますが、結局最後力強く生き残るのは市井に生きる庶民なのであった。という所でしょうか。

それをゴヤは見た。そして絵に描いた。
エンドロールでゴヤが描いた絵が見れます。その時代背景を知った上で見ると、その絵の意味も分かった様な気になります。
しかし、「巨人」↑のインパクトは凄い。描かれた意味とか分からなくても単純にスゲェなぁと思います。
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三本木農業高校、馬術部~盲目の馬と少女の実話~ [2008年10月に観た映画]


【古本】じゃじゃ馬グルーミン・UP! 1/ゆうきまさみ



『三本木農業高校、馬術部 ~盲目の馬と少女の実話~』
(2008・日本) 1h57
監督・脚本 : 佐々部清
出演 ; 長渕文音、柳葉敏郎、奥村知史、森田彩華、西原亜季、小林裕吉、黒谷友香、松方弘樹



[exclamation]ネタバレしてるかも。



正統派な青春モノ。
正統派なだけに観ていて恥ずかしくなるような所も有りましたが、それは青春だから許される。
そんな恥ずかしい事も含めて、青春が終わるラストはちょっと泣けました。



主役の長渕文音さんは、長渕剛さん志緒美の悦っちゃん御夫妻の娘さん。
輪郭が悦っちゃん似かなぁと思えますが、顔の全体的な雰囲気は何故か天海祐希さんに似ていました。

途中、分かる人には分かるサプライズ演出が有ります。
それは長渕剛さんと子役時代にテレビドラマ『親子ジグザグ』で共演した伊嵜充則さん(伊崎より改名)の出演。
約20年の時を経て伊嵜さんと長渕さんの娘さんとの共演が見られるとは思ってもみなかった。
最初伊嵜さんの顔が隠れ気味で誰だが分からなかったのですが、顔が見えた瞬間感慨深いものがありました。

記憶違いで長渕さんと悦っちゃんと共演していた。と思っていましたが、そっちは『親子ゲーム』。
『親子ジグザグ』では長渕さん、安田成美さんとの共演。

『親子ゲーム』では、長渕さんが「麻理男~っ!」と叫んでいたのが印象に残っています。
因みに麻理男とは少年の名前で「スーパーマリオブラザース」ブームにあやかって付けられた名前だったと記憶しています。



主人公の実家の本棚に『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』が有りました。
やはり馬好きの方には必須なアイテムなのでしょうか。
もうひとつ別の漫画が有りましたが、そっちはよく分からなかった。多分少女マンガ。
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あぁ、結婚生活 [2008年10月に観た映画]


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『あぁ、結婚生活』
“MARRIED LIFE” (2007・アメリカ) 1h30
製作・監督・脚本 : アイラ・サックス
出演 : クリス・クーパー、パトリシア・クラークソン、ピアース・ブロスナン、レイチェル・マクアダムス、デヴィッド・ウェンハム



[exclamation]ネタバレしています。



大人なお話しでした。
心の奥で黒い思いを持っていたとしても、またその黒い思いを実行したとしても、それが誰にも知られなければ何事も無かったように日々の暮らしを続けてゆく大人たち。

そのような大人でブラックなお話ですが、1940年代後半が舞台となっているからなのか落ち着いた感じで物語は進みます。
現代が舞台だったらもう少しドタバタな感じになるんだろうけど。
昔のアメリカは本作で描かれている様にもう少し大人な国であった。という皮肉が含まれているのだろうか?



途中までは狂言回しであるP・ブロスナンが目立っていてC・クーパーの影が薄い様に思われますが、やっぱりC・クーパーやってくれます。
目論見が打ち砕かれ、打ちのめされた時のC・クーパーがまたなんともいえない表情を見せてくれます。
残念なのは、眼鏡をかけているので目が見づらかった。
その後何事も無かったように立ち直りますが、それでも心の奥では何かどす黒いものが渦巻いているのではなかろうか?と思わせてくれます。
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トウキョウソナタ [2008年10月に観た映画]


グランドピアニスト
『トウキョウソナタ』
(2008・日本=オランダ=香港) 1h59
監督・脚本 : 黒沢清
出演 : 香川照之、小泉今日子、井之脇海、小柳友、津田寛治、井川遥、児島一哉、役所広司



[exclamation]ネタバレあり。



苦手な黒沢清監督の作品ですが、今まで観た中で一番良かった。
ブラックコメディで面白かったのですが、しかしそこはやっぱり黒沢清作品、ラストが今イチよく分かりませんでした。

家族という名だけで家族として存在していた佐々木家。
そんな曖昧な家族が一回バラバラになってみる事によって本当の家族の絆を知る事になる。

それは本作で描かれる平和とも繋がっているんだろうか?
長らく戦争の無い平和な日本。(とは言っても世知辛い現代日本。そんな様子がブラックに描かれていて面白い。)
そこで暮らす日本人は平和である事が当たり前。平和について考えることもない。
しかし日本から出てみれば平和な社会などというのは極めて稀なわけで。

家族とか平和とかごく当たり前のように存在するものが実は各個人の努力であったり、ほんの一時の偶然であったりという危ういバランスの上に成り立っているもの。
それを知ればその当たり前と思っていたものをより大事にする事ができる。

で、ラストシーン。
シーンとしては穏やかな雰囲気の中、綺麗な音楽が流れる美しいシーンだけど。
家族の絆を知った佐々木家の新たな始まりを象徴しているのだろうか?



出演者の皆さん良かったですが、中でも津田寛治さんが良かった。
本作の登場人物全員、現実的な人でありながらどこか現実離れしている。
そんな中、津田さんが演じた男はそのまま現実から離れていってしまう。
かと言って悲壮感はあまり無く、ユーモラスな感じを残してフェードアウトされます。
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ワイルド・バレット [2008年10月に観た映画]


サブカル『銃-Gun』ステッカー


サブカル『Bang!』ステッカー
『ワイルド・バレット』
“RUNNING SCARED” (2006・ドイツ=アメリカ) 2h02
監督・脚本 : ウェイン・クラマー
出演 : ポール・ウォーカー、キャメロン・ブライト、ヴェラ・ファミーガ、チャズ・パルミンテリ、カレル・ローデン



クエンティン・タランティーノ絶賛のクライムサスペンス。
と言えば、どんな映画かはある程度想像がつくと思いますが、大体その想像通りの映画でした。
なので好き嫌いが分かれる映画かと思いますが、ラストは楽しめました。

途中ヘンな寄り道をします。ロシア人の少年(C・ブライト。実際はカナダ出身。)が変態夫婦に拉致られる。
無くても問題の無い寄り道なのですが、そんなヘンな寄り道をする所がタランティーノのお気に召す所なのかも。

エンドロールでこれまたヘンな感じのアニメーションで本作を振り返りますが、それを見ると本作は実はP・ウォーカーが主役ではなくて、C・ブライトが主役だったのではなかろうかと思われます。
ロシア人少年がアメリカの闇の世界で奇妙な出来事に遭遇する物語。
それならばヘンな寄り道があることも納得が出来ます。



W・クラマー監督の前作は“THE COOLER”(2003)。
ウィリアム・H・メイシー主演。アレック・ボールドウィン、マリア・ベロ共演で、確かカジノを舞台にした物語だったと思います。
WOWOWの映画情報番組『ハリウッド・エキスプレス』(当時は『シネマシネマシネマ』だったかも)で知り、是非観たかったのですが残念ながら日本未公開。
2003年の作品ですが未だDVDになっていません。
このまま埋もれたままなのでしょうか。
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