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2008年5月に観た映画 ブログトップ
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チャーリー・ウィルソンズ・ウォーをみました [2008年5月に観た映画]

『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』
“CHARLIE WILSON'S WAR” (2007・アメリカ) 1h41
監督 : マイク・ニコルズ  製作・出演 : トム・ハンクス
出演 : ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス、ネッド・ビーティ

[カチンコ]アフガンの影のヒーロー、チャーリー・ウィルソン。

[カチンコ]今の時代にこのお話しを描く意味とはなんなのでしょうか?
米ソ冷戦時代。その当時のアメリカは、ソビエトを代表とする共産主義をこの世から駆逐すれば世界(特にアメリカ)は、素晴しい世の中になると本気で信じていた。でも違ったんだけど。
という事を描きたかったんでしょうか?

それなら分かるのですが、そこにソビエトと戦っているアフガンを影からサポートしたアメリカの一政治家。
というある種ヒーロー物語を合わせようとするからややこしい事になってしまった。
チャーリー・ウィルソンという人が結局ヒーローだったのか、その後の泥沼のテロの報復合戦の下地を作ってしまった張本人なのか、今イチはっきりとしないのでなんかモヤモヤが残る映画になってしまった気がします。

チャーリー、ウィルソン、ずん、王
チャーリー、ウィルソン、ずん、王 3.jpg

ランボー 最後の戦場をみました [2008年5月に観た映画]

『ランボー 最後の戦場』
“RAMBO” (2008・アメリカ) 1h30
監督・脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン
出演 : ジュリー・ベンツ、ポール・シュルツ、マシュー・マースデン

[カチンコ]ランボーが戦場に御招待。

と言ってもいいぐらい過激な戦闘描写でした。
それに何の意味が有ったのでしょう?

ミャンマーの現状を知るいい機会にはなりましたが、果たしてこの映画で描かれている事をどこまで信じていいものなのか?

今の世の中、命を懸けて闘わなければ守れないものが有る。闘わなければ勝ち取れないものが有る。
という事をランボーが身を挺して教えてくれているのでしょうか?

そして最後にはランボーが何かを悟ったのか愛する故郷アメリカへと帰ります。
その悟ったものとはなんなのか?
なんだったんでしょう?

そもそも冒頭でランボーは何かに失望し世捨て人となっていましたが、何に失望していたのでしょう?
前作『怒りのアフガン』でアフガンの戦士達にエールを送ったのは失敗だった。と悔やんでいたのでしょうか?

なんか謎だらけのアクション映画でした。


わかるかな!?なぞなぞ小学1・2年生

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  • 作者: 寺山 武士
  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2001/11
  • メディア: 単行本


フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石をみました [2008年5月に観た映画]

『フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石』 
“FOOL'S GOLD” (2008・アメリカ) 1h52
監督・脚本 : アンディ・テナント
出演 : マシュー・マコノヒー、ケイト・ハドソン、ドナルド・サザーランド、アレクシス・ジーナ、ユエン・ブレムナー、ケヴィン・ハート、レイ・ウィンストン

[カチンコ]美男美女の元夫婦がカリブ海でお宝探し。

[カチンコ]アホなんだが切れ者なんだかよく分からない主人公。
主人公の元妻でしっかり者のヒロイン。
主人公のパトロンとなる風格たっぷりの富豪と、いかにもお嬢様な娘。
お宝探しの仲間とライバル。
そして悪役。

それぞれのキャラクターが持ち味を活かしてワイワイガヤガヤやっております。
それを楽しむべき映画。
お宝探しの謎解きだとか、登場人物の人間ドラマなどはこの際無視した方がいいかと思います。

とにかく海がキレイ。
海洋モノは撮影が難しいという話を聞きますが、そんな事を微塵も感じさせない美しさでした。

手塚治虫『海のトリトン』ダイカットステッカー【tezuka moderno】

ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛をみました [2008年5月に観た映画]

『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』 “THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN” (2008・アメリカ) 2h30
製作・監督・脚本 : アンドリュー・アダムソン
出演 : ウィリアム・モーズリー、アナ・ポップルウェル、スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー、ベン・バーンズ、セルジオ・カステリット、ピーター・ディンクレイジ
声の出演 : リーアム・ニーソン、エディ・イザード

[カチンコ]前作から1300年後のナルニア国。

人間がいる所、それが異世界であってもいつの時代であっても醜い争いは起きるものなのですぞ。
しかし、神と神が創った自然の前では、同じく神が創ったものでも人間などはちっぽけな存在でしかないのですぞ。(だからナルニア国の創造主アスランは、動物界の百獣の王と言われているライオンの姿をしているのでしょうか?)
と、C・S・ルイス先生がファンタジーというお話しの形を借りて分かり易く教えて下さります。
と言っても原作は読んだ事ありませんが。

ダイジェスト予告には参りましたが、本編を観てもさほど問題は有りませんでした。
ハリウッド流の味付けがなされていてエンターテイメント色濃いめで面白かった。
それとペベンシー・ブラザー&シスターの成長した姿が見れたのも嬉しかった。
長男の“英雄王”ピーターと長女の“優しの君”スーザンは前作で既に大人びていたのでそれほど変化は無い様に感じましたが、
次男の“正義王”エドマンドの頼もしい成長ぶりには感動しました。前作ではあんなに自己チューな聞かん坊だったのに。
でもまだちょっと間の抜けたところも有ったりする所がご愛嬌です。
そして次女の“頼もしの君”ルーシーのすっかり大きくなった姿を見て、つい心の中で「大きくなりやがって」と、ルパン気取りで呟いてしまいました。

しかし原作の最後ではエドマンドに何かが起こる。と、何かで読んだのですが。
なんかものすごく気になります。
原作を読んでみようかとも思いますが、でも映画化された時にまでその謎をとっておきたくも有り。複雑です。後、何年待てばいいのでしょう。

予告ではカスピアン王子が大活躍するかのようでしたが、実際はまだまだお坊ちゃま王子で脇キャラという感じに思えました。
大活躍するのはやはりぺベンシー・ブラザー&シスターだったのが良かった。
前作で馴染みが有るせいか、親戚の子の活躍を見ている感覚とでも言いましょうか。
正にその名の通りの真剣勝負をしたピーターカッコよかった。さすが英雄王。

タムナスさんは出ないんだぁ。と、残念に思っていたのですが、あるシーンでチラッとだけその面影を見ることが出来たのは嬉しかった。

ナルニア ベーシックフィギュア アスラン


The Chronicles Of Narnia / The Lion, The Witch & The Wardrobe - Maquette Tumnus


The Chronicles Of Narnia / Prince Caspian - Role Play : Prince Caspian Battle Set


The Chronicles Of Narnia / Prince Caspian - Role Play : Swords of Narnia (Set of 3)

ハンティング・パーティをみました [2008年5月に観た映画]

『ハンティング・パーティ』 “THE HUNTING PARTY” (2007・アメリカ=クロアチア=ボスニア・ヘルツェゴヴィナ) 1h43
監督・脚本 : リチャード・シェパード
出演 : リチャード・ギア、テレンス・ハワード、ジェシー・アイゼンバーグ、リュボミール・ケレケス、ダイアン・クルーガー、ディラン・ベイカー

[カチンコ]ボスニア紛争。大虐殺の首謀者フォックスを追え。

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ボスニア紛争について全くの不勉強で観ました。
その知識がなくても十分面白かった。現実の社会情勢を題材にしたエンターテイメント作品という事で、『MASTERキートン』好きにはたまらない映画でした。
『ゴルゴ13』好きの方にはどうでしょう?『ゴルゴ13』は読んだ事がないので分かりませんが、『ゴルゴ13』はハードボイルドという印象があるので、それとはちょっと感じが違うかなぁと思えます。

この映画においてはむしろ知識が無い方が映画として楽しめるかもしれません。
映画を観た後でHPなどでボスニア紛争についての解説を読みましたが、その紛争で起きた悲惨な出来事を知ってしまうとヘラヘラと笑って観ていいものなんだろうか?とも思えます。

しかし、社会派エンターテイメント作品としては良く出来ています。
悲惨な事件に目を背けず報道し続けるジャーナリスト魂や、
東ヨーロッパの一国で起きている事にも、裏では東西の大国の思惑が複雑に絡みあっている事などが分かり易く描かれていて、自分などにも丁度いい感じの知的さでした。

幻影師アイゼンハイムをみました [2008年5月に観た映画]

『幻影師アイゼンハイム』 “THE ILLUSIONIST” (2006・アメリカ=チェコ) 1h49 
監督・脚本 : ニール・バーガー
出演 : エドワード・ノートン、ジェシカ・ビール、ポール・ジアマッティ、ルーファス・シーウェル、アーロン・ジョンソン、エレナー・トムリンソン
シネマート新宿 スクリーン2にて

[カチンコ]幻影師アイゼンハイムが仕掛けるトリック。





















[exclamation×2]ここから結末についてネタバレしています。要注意です。




残念ながらそのトリックは予告を見ると簡単に分かってしまいます。
予告以上の何かを期待していたのですが、予告以上でも以下でもない予告そのままの内容でした。
映画としては悪くない出来なだけに、予告を見ないで本編を観たかった所です。

[カチンコ]自分的に好きな俳優さんが揃っていた所は良かった。
この映画ではじめて気付いたのですが、E・ノートンは鼻の形がものすごく綺麗。横から見ると綺麗な三角形です。
P・ジアマッティは相変わらずいい味出してます。

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R・シーウェルも良かった。
R・シーウェルを初めて見たのは『ダークシティ』(1998)だったと思います。
映画自体のことはほとんど覚えていないのですが、その時のR・シーウェルの髪型が故・林家三平師匠に激似だったのが印象深かった。

ゼア・ウィル・ビー・ブラッドをみました [2008年5月に観た映画]

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 “THERE WILL BE BLOOD” (2007・アメリカ) 2h38
製作・監督・脚本 : ポール・トーマス・アンダーソン
出演 : ダニエル・デイ=ルイス、ディロン・フレイジャー、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、キアラン・ハインズ

[カチンコ]石油王の孤独。

[カチンコ]P・T・アンダーソン監督的『ゴッドファーザー』をやりたいんじゃなかろうか?と思いました。
気のせいかもしれませんが、そう思ってしまったのでその様に観てしまいます。
『ゴッドファーザー』3部作を一本の映画に詰め込んでいる様にも思えるのが勿体無い気がしましたが、石油王の末路までを描かないとあのラストシーンは無かったわけですからそこはかなり難しい所です。

そのラストシーンが最高でした。
神を無視して(否定はしていなかったように思います。)成り上がってきた男。
その男に待っていたのは孤独。
その事を十分に知り尽くしている男の取った行動は衝撃的なものですが、そうすることでしか男の人生を自分自身の手によって終止符を打つ事は出来なかったのではないのかと思います。
そして自分自身に言い聞かしているかのような最後のセリフ。
この映画のラストシーンとしては完璧だと思います。

[カチンコ]D・デイ=ルイスが素晴しかった。
全編ほぼ出ずっぱりでそのゴーマンで人間味溢れる男を見せつけてくれます。
なので映画としてはやや冗長気味に思える(詰め込んでいる割に冗長に思える所がP・T・アンダーソン監督らしい。)この映画もD・デイ=ルイスを見ているだけで全く厭きる事は有りませんでした。

[カチンコ]『ゴッドファーザー』を目指しながら(というのは勝手な推測ですが)『ゴッドファーザー』と大きく異なる所は音楽。有名なミュージシャンの方によるものらしいです。
とにかく不思議な音楽でした。緊迫感を異常なほどあおります。
特に油田が燃え上がるシーンは音楽、映像、演技どれもが凄く、それらがグチャグチャに絡み合ってもの凄い事になっていました。
しかし、その他のシーンでは音楽が妙に浮いてるようにも思えました。
凡人の自分などは壮大なドラマには壮大な音楽の方が合っていると思うのですが、あえてその音楽を使う所がP・T・アンダーソン的なんだろうと思います。



[カチンコ]関係無いですが『ゴッドファーザー』でカッコイイ画像が有ったので。アル・パチーノカッコイイ~。
後ろで顔だけ見えているのはロバート・デュバル、またの名をロバート・デュヴォールです。
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『PARTⅡ』。ダイアン・キートンはこの後アル・パチーノのマジ左ストレート(ヒットする瞬間に拳を内側にひねっていたような)を顔面に喰らう事となります。
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『PARTⅢ』ではこんなになっちゃいました。
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アイム・ノット・ゼアをみました [2008年5月に観た映画]

『アイム・ノット・ゼア』 “I'M NOT THERE” (2007・アメリカ) 2h16
監督・原案・脚本 : トッド・ヘインズ
出演 : ケイト・ブランシェット、クリスチャン・ベイル、マーカス・カール・フランクリン、ヒース・レジャー、リチャード・ギア、ベン・ウィショー、シャルロット・ゲインズブール、ブルース・グリーンウッド

[カチンコ]“神様”ボブ・ディラン賛歌。

ボブ・ディランファン以外への置いてけぼり感が半端じゃなかったです。
幸いボブ・ディランの半生をマーティン・スコセッシ監督が描いたドキュメンタリー映画『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』(2005)を観ていたおかげで、(と言ってもその内容はあまり憶えてないのですが。)少しは付いていけたような気がしました。
この映画と『ノー・ディレクション・ホーム』をセットで観れば、よりボブ・ディランの事が分かるのかもしれません。
ただ、『ノー・ディレクション・ホーム』はなんと3時間半の大作。
やはり両作品ともボブ・ディランファン向け。と言わざるを得ません。

[カチンコ]6人の俳優さんがボブ・ディラン自身、もしくはボブ・ディランから創造されたキャラクターを演じていますが、中でもK・ブランシェットが群を抜いて良かった。
フォークギターからエレキギターに持ち替えた時期を演じるというかなりおいしい役だったおかげも有るのかと思います。
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[カチンコ]C・ベイルのパートは、クリストファー・ゲスト監督の一連のモキュメンタリー映画のようでした。
ジュリアン・ムーアも出てるし、それだけで一本の作品になったかもしれない。
クリストファー・ゲスト監督の新作、映画界を舞台にしたモキュメンタリー映画『FOR YOUR CONSIDERATION』はどうなってるんでしょう?
2006年の作品ですから劇場公開はもう無理でしょうか?DVDでいいですから早く観てみたいです。

ひぐらしのなく頃にをみました [2008年5月に観た映画]

『ひぐらしのなく頃に』  (2007・日本) 1h46
監督・脚本 : 及川中
出演 : 前田公輝、飛鳥凛、松山愛里、川原亜矢子、杉本哲太

[カチンコ]昔々の昭和58年。ある秘密を抱えた村がありました。東京から転校してきた主人公の少年はその秘密に迫りますが・・・。
というミステリー。その秘密は映画を観ても詳しくは描かれない、観客挑戦型のミステリーになっております。
「おぉで、バガだがだぁ~[晴れ][新幹線][ぴかぴか(新しい)]」(by三宅裕司さん)と、思考回路が鼻垂らしの自分には観てもさっぱり分かりませんでした。

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考えれば分かるのかもしれませんが、なんか考えるのが面倒臭い。

映画を観た後にその映画について考えさせるには、よほど何か引っ掛るものがないといけないのではないかと思います。
この映画はミステリーなので引っ掛る所だらけとも言えますが、残念ながら自分には引っ掛る所がなかった。
杉本哲太さんが醸し出すある種異様な雰囲気だけは、さすがベテランと思えました。

続編が作られるらしいのでそちらで秘密は明かされるのかもしれません。
不安としては、秘密は明かされるけど、別の新たな秘密が描かれるパターンのような気もします。

[カチンコ]デジタルでの撮影。日本映画においてはまだデジタルだとチープな感じが漂ってしまいます。

『光州5・18』『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』『靖国 YASUKUNI』『パラノイドパーク』をみました [2008年5月に観た映画]

『光州5・18』 (2007・韓国) 2h01
監督 : キム・ジフン
出演 : キム・サンギョン、イ・ジュンギ、イ・ヨウォン、アン・ソンギ
新宿ガーデンシネマ1にて

[カチンコ]1980年5月。韓国光州で起きた光州事件を描く。

光州事件及びその前後の韓国の歴史について勉強してから観るべきでした。
軍隊と市民の衝突。武力で圧倒的に勝る軍隊を前に市民は・・・。
という物語ですが、その事件の全容はこの映画を観た限りでは自分にはよく分かりませんでした。

軍事政権を推し進める軍部と民主化を願う市民。という背景が有りましたが、
当時の軍隊を絶対悪として描く意図が有ったのか、軍隊が事態の鎮圧と称して行う暴力は見るに耐えませんでした。
同じ韓国人同士で何故あそこまでの事が出来るのか?
それが軍事政権の恐怖なのかもしれませんが、そこに至るまでの経緯がよく分かりませんでした。
発砲許可を誰が出したのか?などの諸問題も未だ解決がなされていないらしいのであまり突っ込んで描けなかったのかもしれません。
それはともかく、やはり勉強してから観るべきだった。と反省しきりです。

[カチンコ]前半はある兄弟のお話しがメインとなっていますが、後半になると弟の存在が忘れ去られているように思えました。
この事件の根底にあるのは単なる復讐心ではないのだ。という事でしょうか?
しかし、弟役のイ・ジュンギファンの方からしたら歯痒い事この上ないだろうと思えます。
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『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』 (2008・日本) 1h58
監督 : 樋口真嗣
出演 : 松本潤、長澤まさみ、阿部寛、宮川大輔、椎名桔平、甲本雅裕、國村隼
池袋HUMAXシネマズ4 シネマ1にて 

[カチンコ]空想娯楽時代劇。

“痛快”が付けられないのが残念でした。
樋口監督には期待しているだけに辛口の見方をしてしまいます。
特撮などの絵作りは大作感溢れていてさすがと思えましたが、物語としては持ち味とも言える漫画・アニメ的な所が出すぎているように思えました。
それはそれで一つのジャンルとして立派に成立していると思います。
と言うかエンターテイメント作品における一大ジャンルと言えます。
実写によるアニメーション大作。
現在はハリウッドのお家芸と言えるこのジャンルにアニメーション大国の日本から果敢に挑戦していますが、なんなんでしょうか?この微妙にずれてしまう感じは。
漫画・アニメ的が悪いとは全く思いません。ただ、何かが違う。
『ローレライ』の時にもそれを感じて、『日本沈没』ではあまり感じなかったのですが。
他の監督さんでは『キャシャーン』も『キューティーハニー』も何かが違いました。

その何かとは、人間がアニメキャラを演じているように感じる違和感なのかもしれません。
CGアニメでリアルな人間を描こうとするとどこかちょっとおかしいと感じる逆のパターンのように思えます。

邦画においてはこの手の映画にこちらが観慣れていないのもやや不利かと思います。
どうしてもアラばかりに目が行ってしまい、ハリウッドの作品と較べてしまう。
この様な映画が邦画でもバンバン作られればそれは払拭出来るのではないでしょうか。

という事で樋口監督の次回作にはやはり期待しています。
潜水艦モノ、ディザスタームービー、時代劇と来て次は何を観せてくれるのでしょうか?

[カチンコ]殺陣のシーンでの刀を振り下ろした時の残像に工夫されているのが斬新でカッコよかった。
刀そのものを見せるのではなく残像を見せることで動きの素早さを表現するという漫画・アニメではよく見られる表現です。実写で見たのは初めてのような気がします。
『スターウォーズ』のライトセーバーとはまた違う感じで、新たな表現が見れました。

[カチンコ]宮川大輔さんが最高でした。松本潤さんとのコンビの息も合っていました。
エンドロールでは遠景で延々と浜辺をお二人で歩いていましたが、どこら辺まで役になりきっていたのでしょう?
恐らく5分ぐらいずっとアドリブだったと思います。その様子を見てみたいです。
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『靖国 YASUKUNI』 (2007・日本=中国) 2h03
監督・撮影・編集 : リ・イン
シネマアンジェリカにて

[カチンコ]靖国神社とはなんぞや。を問いかけるドキュメンタリー。

[カチンコ]そろそろ騒動も収まっている頃だろうと思い、特に何の考えもなく興味本位で平日の夕方に観に行きました。
客席は半分ほど埋まっていましたが、公開当初のシネ・アミューズであった客席内に警備員の方がいられるという事もなく、いたって静かでいつも通りの映画館でした。
いつもと違ったのは係員の方の人数が多かったような。

[カチンコ]騒動の大まかな感じは、政府の助成を受けて作られた映画としては問題が有るのでは?という意見から始まり、なんやかんや有って公開を取りやめる映画館が相次いだ事で言論の自由の問題に発展した。といった所だと思います。

情けない事にこの映画を観てもあの戦争とはなんだったのか?靖国神社が果たした役割とは?
という所まで考えが及びませんでした。
それよりもこの映画自体が騒動の論点にもなった言論・思想・表現の自由について考えさせる映画なのではないかと思いました。
靖国に集まる様々な人たち。本当に様々な人たちで驚かされます。
その人たちが、自分の思想を様々な形で表現し、意見を述べています。
かなり片寄った意見が大半を占めているような気もしますが、それでいいのではないかと思います。それこそが言論の自由だし。尊重される権利だと思います。

そして最後には当時の戦地での写真などが映されます。それは監督の「あの戦争にはこのような一面も確かにあった。」という一つの意見なのではないでしょうか。
それは何か作為的な誘導に取れる。という意見も有ったと思います。
自分も最初はそう思いましたが、そうではなくてこの映画に出てくる様々な人たちがそれぞれの意見を自由に述べているように監督の一個人としての意見を述べていたのではないかと思います。

靖国神社という場所は、誰誰の魂が祀られているのがイカン。誰誰の魂と誰誰の魂とが同じように扱われているのがイカン。という所から離れて、これからも互いの意見を自由に述べあう場所、そこに力ずくで意見を述べる事や、ある意見を封じ込めるなどの暴力が有る事無くそれぞれの意見を真摯に聞く場所として存在すべきではないのだろうか。
それはあの戦争で何が有ったのかという事を忘れないためにもその存在は意味があるのではないかと思いました。
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『パラノイドパーク』  “PARANOID PARK” (2007・フランス=アメリカ) 1h25
監督・脚本・編集 : ガス・ヴァン・サント
出演 : ゲイブ・ネヴァンス、テイラー・モンセン、ジェイク・ミラー、ダン・リウ
シネセゾン渋谷にて

[カチンコ]スケボー少年の憂鬱。

[カチンコ]現代のリアルな少年の心に迫る。
が、その心には何もなかった。という強烈なメッセージが込められているように思えました。

ある事件を起こした少年の心の闇を覗こうとしますが、そこにあるのはフワフワとした綺麗な映像とおしゃれな音楽。
そこから何かを読み取らなければいけないのかもしれません。
でも、ある年代の少年少女の頭の中はフワフワで綺麗でおしゃれなもので90%ぐらいを占めてて当然だよなぁ。と、我が身を振り返ってみるに痛感いたします。

[カチンコ]一つとても驚いたシーンが有りました。そんなに大げさなシーンではなく些細な日常のひとコマといったシーンなのですが。
それは主人公の少年が他の少年の昼飯(アメリカンドッグ)を勝手に食べてしまうのです。その少年の目の前で。アメリカンドッグを。
「だって、お腹が空いてるんだもん[るんるん]」と幼稚園レベルの言い訳で。アメリカンドッグを。
幼稚園の子でも人のものを勝手に食べてしまうなんて事はそうはしないと思いますが。
しかしそれについて喧嘩が起こるでもなく言い合いにもなりません。アメリカンドッグを食べてしまったのにも関わらず。
それがプチトマト一個、もしくはポークビッツ一本、はたまたイシイのおべんとくんミートボール一個という複数存在系おかずのレベルならば「おめぇ~、っざけんなよぉ~!」から始まるジャレ合いに発展するのも有りですが、ブツはアメリカンドッグ一本。そのボリューム感は串カツ一本、出来立てホカホカならばプラス海老フライ級と言っても過言ではないと思われます。
そのクラスのおかずを無断で食べるなんて事をしたら、若き血潮燃えたぎる少年達なら取っ組み合いの喧嘩になってもおかしくないはずなのですが。
おまけにそのアメリカンドッグを食べている最中に放送で呼び出しを受けた主人公は食べかけのアメリカンドッグをポイッと置いてスタスタとその場を去ります。
アメリカンドッグを勝手に食べてしまった侘び一つも言わずに。
それで終わってしまうのです。

「食い物の恨みは恐ろしい」はアメリカ人には通用しないのでしょうか?
これが「俺のものは俺のもの。人のものは俺のもの。」なジャイアンタイプなら喧嘩や言い合いが起こらないのも分かるのですが、
主人公はジャイアンという感じでは有りません。監督好みと思える美少年。

誰とも争わない。極力衝突を避ける。
それが現代の少年たちのリアルなのかなぁと思うシーンでした。

にしてもアメリカンドッグを・・・。

ランボーシリーズをみました [2008年5月に観た映画]


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シリーズ最新作(最終作?)がまもなく公開されるのでシリーズを観直しています。
と言ってもこのシリーズはそれぞれ1回ぐらいしか観ておらず、尚且つかなり前の事なのでほとんど初めて観る様なものです。

『ランボー』  DVD(レンタル)
“FIRST BLOOD” (1982・アメリカ) 1h34
監督 : テッド・コッチェフ  製作・脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン
出演 ; リチャード・クレンナ、ブライアン・デネヒー、デヴィッド・カルーソ

[カチンコ]ベトナム帰還兵であり、最強・最高の兵士ジョン・J・ランボー。その心の叫び。

ベトナムで受けた心の傷は母国アメリカでも癒される事はなく、逆に傷口を広げられる事になります。
ベトナム戦争への風当たりが強く、それは帰還兵に対しても向けられたという事らしいのです。
それはこの映画の中では、権力を持った者たちによってなされるのですが、発端はベトナム帰還兵であったからという理由ではなくて、片田舎の小さな町ではよそ者のランボーの存在自体が怪しかったからなのですが。
その権力を振りかざす者たちに闘いを挑み完膚なきまで叩きのめすランボー。
何もそこまでしなくても。と思えるぐらいに過激な徹底抗戦ですがその暴れっぷりが1980年代の雰囲気に合ったのかもしれません。

観ていて『ノーカントリー』を思い出しました。1980年代という事で時代も合いますし、殺しにかけては超人的な腕前の男とそれに対する保安官。という登場人物も似ています。
’80年代から現実や映画の表現において暴力というものに人間性が欠如していき、暴力がよりエスカレートしていったのではないかと思います。
より過激に、より残酷に。それは次第に加速度を増してゆく事となります。
その一端を担っていたのがスタローンであり一連の主演映画だったのかも。
現カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーとその映画との両翼で加速度に拍車をかけていた。とも言えます。

でもこの映画にはまだ人間性は残っています。スタローンの映画ですので、それは分かりやすく『ランボー心の叫び』という形で現れ、映画も幕を閉じます。
「それで終わりかぁ」という気もしなくは無いですが。そこら辺の腑に落ちない終わり方も『ノーカントリー』と似ています。

[カチンコ]アクションシーンはノーCG。体張りまくってます。アクション映画は体張ってなんぼと思わせてくれます。
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『ランボー/怒りの脱出』  DVD(レンタル)
“RAMBO: FIRST BLOOD PART Ⅱ” (1985・アメリカ) 1h36
監督 : ジョージ・P・コスマトス  脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン  脚本 : ジェームズ・キャメロン
出演 : リチャード・クレンナ、チャールズ・ネイビア、ジュリア・ニクソン 

[カチンコ]アメリカを愛し[黒ハート]、裏切られ[失恋]、それでもアメリカを愛し続ける男[ハートたち(複数ハート)]ジョン・J・ランボー。
ベトナムでのリベンジマッチ。

[カチンコ]アメリカ・ラブ[黒ハート]な所が米ソ冷戦時代に受けたのかなぁと思えました。
正直、映画としてはスカスカ感は否めませんでした。
J・キャメロンが脚本を書いてスタローンが相当変えちゃったらしいですけど、脚本がそのままでキャメロン自身が監督をしていたらどうなっていたんだろう?と思います。
撮影現場でスタローンと大喧嘩して業界から干されていた可能性の方が大きかったかもしれませんが。

前半抑え気味で後半にアクションを集中させるのはキャメロンぽい感じがします。にしても殺戮と爆発のオンパレードには、何もそこまでしなくてもと思えます。
クライマックスのヘリv.sヘリの一騎打ちというシチュエーションはカッコよかった。

[カチンコ]ジョン・J・ランボーの右腕に前作でついた傷跡が残っています。意外と細かい所まで気を使っていて感心しました。と思ったらその傷は前作で本当に負ったものらしいです。

[カチンコ]本編が始まる前、久し振りに“トライスター”のペガサスを見ました。懐かしー。
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『ランボー3/怒りのアフガン』  DVD(レンタル)
“RAMBO Ⅲ” (1988・アメリカ) 1h40
監督 : ピーター・マクドナルド  脚本・出演 : シルヴェスター・スタローン
出演 : リチャード・クレンナ、サッソン・ガーベイ、カートウッド・スミス

[カチンコ]ジョン・ランボー、アフガンで大暴れの巻。
相変わらずの大暴れをアフガンでやっただけ。という気もしなくは無いです。
殺戮と爆発のオンパレードにはもう慣れました。慣れちゃいけないのかもしれませんが。

本作からミドルネームの“J”が省略されています。“J”が有ったほうがサミュエル・L・ジャクソンみたいでカッコイイと思うけど。
マイケル・J・フォックスを思わせるからやめた?って事は無いと思います。

[カチンコ]ソビエト憎しでアフガンの戦士達にエールを送っていますが、その後21世紀になってあんな事になろうとはスタローンも思いもしなかったことでしょう。

[カチンコ]本作でも“トライスター”のペガサスが見れましたが、それに加えて“カロルコ”のロゴマークも見れました。
久し振りに“オライオン”も見たくなりました。

[カチンコ]allcinemaによりますと本作のもともとの監督はラッセル・マルケイで、撮影中にスタローンと衝突して降板したとの事です。ああ、やっぱりなぁ。と思えます。



[カチンコ]シリーズ3作を観て、’80年代だからこんなものかなぁと思いますが、ランボーの不屈の闘志は見習うべき所だと思いました。
「痛みは無視するものだ」(ジョン・J・ランボー談)。
「地獄がヤツの故郷だ」(サミュエル・トラウトマン大佐談)
などの印象的な格言(?)も有りました。

後、巨匠ジェリー・ゴールドスミスの勇壮な音楽はカッコよかった。

さよなら。いつかわかることをみました [2008年5月に観た映画]


ドラえもん低反発クッション 泣き笑い




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[カチンコ]軍人である妻を任務中に亡くした男。その事をまだ知らない娘二人とのロードムービー。

[カチンコ]かなり地味な小品ですが良い映画でした。
男は妻であり母であるグレースが亡くなった事を娘達に告げる事が出来ず衝動的に旅に出る事にします。
それはただ優柔不断ということだけではなく、娘達に母親は遠く離れてはいるけど、同じ時間を生きているという実感を少しでも長く与えたかったのではないでしょうか。
事実を告げる事によってそれを奪ってしまうのが自分であるという事を承知で。
それと自分自身もグレースの死を認めたくない。という思いも有ったのかもしれません。
親の身勝手なのかもしれないけど、その思いをこの娘さん達なら分かってくれると思います。
互いに思いやりを持った素敵な家族ですから。

その家族関係を築き上げられたのは、グレースの存在が大きい。
映画の中では留守番電話のメッセージの声だけの登場ですが、ラストの葬儀のシーンでどのような人であったかが娘さんの追悼のメッセージによって分かります。泣けるシーンでした。

[カチンコ]この映画は反戦映画と言うにはちょっと違うような気がします。
男も軍人でしたが、理由が有って志し半ばで退役しなければなりませんでした。
それでも“平和のための軍隊”という信念と誇りは揺らぐことはありません。
しかし妻はその軍隊にいる事によって亡くなってしまった。
誇りと怒り。その両極の思いの中で男の気持ちは揺れ動いていたはずです。
その思いを鎮めてくれたのが娘さん達の存在だったのかもしれません。
親である自分が子供を守らねばと思いつつ、実は自分が子供たちの存在によって癒されていた。
そんな家族の大切さをこの映画では言いたかったのではないかと思います。

[カチンコ]テーマ曲の作曲はC・イーストウッド。
ファンの贔屓目も有るかもしれませんが、穏やかで綺麗なメロディで作品にも合っていた様に思います。
その内各種テレビ番組のBGMとして耳にする機会が多くあるかもしれません。

[カチンコ]allcinemaを見ますとキャストにマリサ・トメイの名前が有ります。
出てたっけ?もしかしてグレースがそうだったのかも。と思いましたが、
IMDBを見ますと役名が“Woman at Pool”とあります。
そういえばそんなシーンが有りました。姉妹がプールではしゃいでいるそのプールサイドでまったりとしている母子。
顔のアップが有りませんのでよーく見ないと判らないと思います。
何か意味のある役だったけど編集でカットされてしまったのでしょうか?

『さよなら。いつかわかること』  シネマスクエアとうきゅう
“GRACE IS GONE” (2007・アメリカ) 1h25
監督・脚本 : ジェームズ・C・ストラウス  製作・出演 : ジョン・キューザック  音楽 : クリント・イーストウッド
出演 : シェラン・オキーフ、グレイシー・ベドナルジク、アレッサンドロ・ニヴォラ

スパイダーウィックの謎をみました [2008年5月に観た映画]


VINYL COLLECTIBLE DOLLS ドラえもん (魔界大冒険)




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[カチンコ]妖精大戦争。

[カチンコ]甘く見ていました。ファンタジックなファンタジーかと思っていましたが、そのような感じも無くはないのですが、クライマックスのバトルはハードアクション。
迂闊にお子様に観せるとトラウマ必至かもしれません。かなり怖い。けど面白い。

[カチンコ]原題の“CHRONICLES”(クロニクル)ってなんだべ?と思い調べてみましたら(いつもお世話様のウィキペディアにて)、出来事や事件を年ごとに記述した歴史書の事。とありました。
という事はやっぱりこの映画も続編有りきなのでしょうか?の割には続編への伏線らしきものは無かったように思いました。

悪玉の大ボスがあんな事になってしまいましたから。
この決着の付け方には驚きました。まさかあんな事になってあのキャラが大活躍するとは。

続編があるとしたら、年代記ですから次は過去か未来に時代を移すのでしょうか?

[カチンコ]それにしてもF・ハイモア君は相変わらずの天才子役です。
一人二役などはお手の物。
ロンドンっ子ですけどアメリカ英語も完璧なのでしょう。多分。

[カチンコ]A・マッカーシーをかなり久し振りに見ました。
最近ではテレビの方に活躍の場を移しているようです。
いつ以来だろう?と調べてみましたら、『狼たちの街』(1996)に出ていたらしいのですが、全く記憶にございません。映画自体の記憶も定かではないので。(ジェニファー・コネリーの巨乳だけは記憶に刻み込まれています。)
更に遡って記憶に確実に残っているのが『イヤー・オブ・ザ・ガン』(1991)でした。
その後にも他の映画で見ていると思うのですが、全然思い出せません。

『イヤー・オブ・ザ・ガン』はなかなか面白かったと記憶していますが、それと共にA・マッカーシーと共演のシャロン・ストーンとの仲が修復不可能なほどに険悪だった。というゴシップネタと共に記憶しています。

本作のA・マッカーシーですが、久し振りに見ても若い。若過ぎてA・マッカーシーなのか?と思うほどです。現在45歳とは思えないほどになんか肌が妙にツルツルでした。

[カチンコ]都内有数の繁華街の某映画館にて鑑賞。この日は映画館前の広場でバスケのイベントが有りました。
その賑やかな歓声やら何やらが客席内まで聞こえてきます。
どーゆーことだべ?と調べてみましたら、扉に隙間が。
是非早急に劇的ビフォーアフターをお願いしたい所です。

『スパイダーウィックの謎』  
“THE SPIDERWICK CHRONICLES” (2008・アメリカ) 1h36
監督 : マーク・ウォーターズ
出演 : フレディ・ハイモア、サラ・ボルジャー、メアリー=ルイーズ・パーカー、ニック・ノルティ、デヴィッド・ストラザーン、ジョーン・ブロウライト、アンドリュー・マッカーシー
声の出演 : セス・ローゲン、マーティン・ショート

ミストをみました [2008年5月に観た映画]


アニメ『ドラえもん《驚》』15cmぬいぐるみ
 
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[カチンコ]突如町を覆う霧。霧の中の何かが住民を襲う。

[カチンコ]怖かった。「一寸先は闇」の黒い世界も怖いだろうけど、「一寸先は霧」の白い世界も怖い。
それは霧の中にいる何かの怖さもあるし、パニックになった群集心理の怖さもイヤってなるぐらいに描かれていました。

[カチンコ]『ショーシャンクの空に』の原作、監督コンビの作品ですが、『ショーシャンク』とは全く違った感じの作品です。
『ショーシャンク』の後味爽やかな爽快感を期待するととんでもない目に遭います。
後味はとてつもなく苦い。『隣人は静かに笑う』(1998)レベルと言ってもいいかと思います。

物語の中盤以降から入ってきて近くに座った男の人が結末を見て「ハハッ」と一笑い。
まぁ確かに結末だけ見たら笑えなくもないのですが。笑ったのは多分その人だけ。
気軽に出入りできる映画館の欠点が出てしまった。という事でしょうか。
最初から観ていないでその場だけの感覚で笑うなんて失礼な。
と、少し腹立たしくも有りましたが、後になって考えてみると笑うのも有りなのかも。と思えます。
被害者の事を考えると笑う事は出来ませんが、元々はその事態を引き起こしたのも同じ人間。
人間の愚かさを嘲笑気味に笑わなければならないのかもしれません。
ただ、笑うだけではなく、その教訓について考えるという事も大事だと思いますが。

[カチンコ]この映画で一際キラリと輝いていたのはなんと言っても住民が避難しているお店の副店長オリー(T・ジョーンズ)でしょう。
言動一致の好中年(初老?)。見た目はこう言っては失礼ですがみすぼらしい。
普段は物腰低く礼儀正しいおじ様ですが、いざと言う時に見せるその行動力、頭の回転の速さ、正義感溢れる実直な人柄。そして射撃の腕は凄腕ヒットマン級。
カッコよかったです。個人的理想のおじ様像ナンバー1。と言っても過言ではありません。

[カチンコ]都内某所某映画館にて鑑賞。今日はこの映画館の良くない所が目立ちました。
途中入場してきた男性客もそうですが。
空調の音がうるさい。それが効果音になってなくもなかったのですが。
そして、終盤頃になってくると次回待ちのお客さんの賑やかな会話が客席に丸聞こえ。

真剣に映画を観れる映画館(それにはやはりシネコンなのでしょうか)を選ぶのか、それともお手軽さをとるのか。その難しさを痛感しました。

『ミスト』  
“THE MIST” (2007・アメリカ) 2h05
製作・監督・脚本 : フランク・ダラボン  原作 : スティーヴン・キング
出演 : トーマス・ジェーン、ネイサン・ギャンブル、トビー・ジョーンズ、ローリー・ホールデン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ジェフリー・デマン、フランシス・スターンハーゲン、ウィリアム・サドラー

少林少女をみました [2008年5月に観た映画]


アニメ『ドラえもん《口笛》』30cmぬいぐるみM

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[カチンコ]少林寺拳法の教えは世界を救う。

[カチンコ]日本映画に何故辛口の見方をしてしまうのでしょうか?
外国映画ではその国の人の気質・考え方、生活習慣、言葉の意味などの分からない所を頭の中の想像で補う。という部分が多く有ると思います。
それが少しヘンだなと思っても外国での事だからと、観たものをそのまま素直に受け止められる部分も有ります。

しかし日本映画ではその様にはいきません。同じ日本人ですので、画面で起こる事がそのままダイレクトに伝わる事となり、少しでもヘンだと思ったらそれをずっと引きずる事になります。
そのために物語を作る上での土台(人物像や世界観)には説得力が重要になってくると思います。
それが例え荒唐無稽なお話であったとしても。
もしくは荒唐無稽なお話しを納得させてしまう力強さや勢いが大事だと思います。
土台がしっかりしていないと、その上に作られるお話しは非常に脆いものになってしまう。
本広監督はその土台がしっかりと作れる監督だと思っていましたが、この映画ではそれが出来なかったように思えました。

『少林サッカー』と『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』のラクロス版。
それぞれ大ヒット映画をくっつけて、『踊る大捜査線』の本広監督が撮るとなれば、フジテレビとすればウハウハなお手軽映画だったのかなぁ。
本広監督はそれに今イチ乗り切れなかったのかなぁ。
『UDON』を作らせてもらったお礼なのかなぁ。
と、くだらない邪推ばかりしてしまいます。

[カチンコ]ナイナイの岡村さんは、『岸和田少年愚連隊』からずっと期待の俳優さんなのですが、その魅力は『岸和田』以降は存分に発揮しきれていない所に歯痒さを感じていました。
しかしこの映画での岡村さんは良かった。魅力全開とまではいきませんが、アクションも出来るコメディアンとしての魅力の一部は見れた気がしました。
岡村さんの中だけではスピンオフ作品『少林ちっちゃいおっさん』の構想が有るようです。是非観たいです。

[カチンコ]『ビー・バップ』の仲村トオルさん、『湘爆』のミエロシ羊介さんの対決シーンはある意味夢の様でした。

『少林少女』  シネマサンシャイン1番館
(2008・日本) 1h47
監督 : 本広克行
出演 : 柴咲コウ、江口洋介、仲村トオル、岡村隆史、キティ・チャン、ティン・カイマン、ラム・ジーチョン
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