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秋刀魚の味と晩春 [2008年12月に観た映画]


An Autumn Afternoon [VHS] [Import]

『秋刀魚の味』
(1962・日本) 1h53
監督・脚本 : 小津安二郎
出演 : 笠智衆、岩下志麻、佐田啓二、岡田茉莉子、三上真一郎、中村伸郎、北竜二、東野英治郎、杉村春子、加東大介、岸田今日子


ネタバレあり。



早稲田松竹で上映されていたので観ました。
初小津。初早稲田松竹。

高田馬場駅で降りるのはいつ以来か忘れるほど久し振り。普段は山手線で通り過ぎるだけですが降りてみるとJR、西武新宿線のガード下に手塚治虫先生の壁画が有ってちょっとビックリ。
http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20080409/
山手線の車内からも新宿線のガード下の壁画はチラッと見えるはずですが、今まですっかり見落としていました。

早稲田松竹は駅から歩いて約5分。裏通りにひっそりと建っているのかと思ったら表通り(早稲田通り)に面してデーンと建っていました。
http://www.h4.dion.ne.jp/~wsdsck/
その佇まいは正に昭和の映画館。その内文化財とかになりそう。
外観はそんな感じですが、客席内はとてもいい感じ。座席は2本続けても問題ないくらい座り心地が良いですし、席間も広い。傾斜はそんなにありませんがスクリーンが高めですから問題なし。
システムとしていいなぁと思ったのが途中外出可(当日のみ)。2本立ての場合午前中に1本観て、外出証をもらって用事を済ませてから夜に別の1本を観る。という事も可能らしいです。



初小津。
映画が始まってカラー作品だった事に少し驚き。小津作品と言うとモノクロのイメージが強いので。

小津作品。そのスタイルは独特。唯一無二。
それを生み出し、それこそが小津作品なのである。という事を広く認知させた事がスゴイ。
小津作品に初めて触れる自分にはそのスタイルに本作だけでは慣れませんでした。誠に残念ながら。

晩年(最後の監督作品という事は観終わってから知りました)の作品なので自作及び自身の人生の集大成的意味合いが強いのかなぁと薄っすらと感じました。



岩下志麻さんが綺麗。いかにもな綺麗さではなくて独特な綺麗さ。
誠に失礼な言い方をしますときつね顔のクールビューティ。本作ではそれでいてどこか可愛らしい。そんな綺麗さでありました。
__________________________________________________________________________


Late Spring [VHS] [Import]


『晩春』
(1949・日本) 1h48
監督・脚本 : 小津安二郎
出演 : 笠智衆、原節子、杉村春子、月丘夢路、青木放屁



本作はモノクロ。残念ながらフィルムの状態がすこぶる悪かった。特に音声はノイズが激しく、自分のヒアリング能力の低さも重なって台詞が聞き取れない箇所が多々ありました。



『秋刀魚の味』の姉妹編。といった印象を受けました。
本作が当然お姉さん。順番として本作を先に観た方が良かったのかもしれませんが、2本続けて観れたのは両作の比較が出来てよかったと思います。

『秋刀魚の味』とほぼ内容は一緒と言ってもいいかもしれない。室内の様子やカットの構図などがほぼ一緒な所もありました。

幼い女の子が「大きくなったらお父さんのお嫁さんになる」とよく言いますが、両作品でそれをもし実現してしまったらどうなるのかを映画という仮想現実を使って実験しているかのようでした。
また小津作品のスタイルがどこかドキュメンタリー的でもあり、それが実験映画の趣をより強調している様でもあります。

「お父さんのお嫁さん」理論の実験結果は、それを実践するならばどこかで破綻をきたす。という事を導き出しています。
それは姉妹編の『秋刀魚の味』の中でも別の新たな結果を導き出して再度強調しています。
その結果を見ると、お父さんの夢である「お父さんのお嫁さん」理論はあくまで夢物語に終わらせるのが世のため人のためによろしいのではないかと思われます。



小津作品についてよく言われる「ユーモアとペーソス」。それは確かにそうだなぁと思いました。
でもなんだかちょっとヘンなユーモア。
本作の中での杉村春子さんが拾った財布をネコババする所とか、原節子さんが親戚の子のぶぅちゃんをからかう所だとか。

ペーソスでは娘を嫁に送り出した後の誰もいない部屋の寂しさ。なんともいえない寂しさです。



正直な所、2本続けて観てもまだ小津映画のスタイルには慣れませんでした。

まだ2本しか観ていませんが、小津作品の中では新しい時代が迫ってくる中で古き良き時代を生きている人たちの姿を描いているように思えます。
小津監督がもしまだ生きていたら、現代日本をどのように描くのか観てみたい気がします。



2008年は初小津で締めくくりました。
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踊る大捜査線 THE MOVIE [2008年12月に観た映画]


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『踊る大捜査線 THE MOVIE』
(1998・日本) 1h59
監督 : 本広克行
出演 : 織田裕二、深津絵里、柳葉敏郎、いかりや長介



ネタバレあり。



「さよならコマ東宝」での上映。無理かもと思っていましたが観れました。



久し振りに観ましたがやっぱり面白かった。映画では続編、スピンオフと有りますが本作が一番面白い。
初心者にはついていけない所もあります。この上映時にも確認できただけで途中退場者4名。
話しを詰め込み過ぎな感じもします。
しかしそれらは有名なあの名セリフとあの名イビキで全て吹っ飛んでしまう。

現に自分がそうでした。1998年当時テレビシリーズは観ておらず映画が大ヒットしているという事を聞き、どんなもんかとスペシャル版の2本だけを事前に観てから本作を観ました。
そんな『踊る』初心者ですから当然話しにはなかなかついていけません。
なので途中まで『天国と地獄』の所にだけ興味を持つだけで、「なんだこんなもんか」と舐めていた所に待っていたのがあの名セリフからの怒涛の展開です。
そしてあの名イビキ。涙と感動と笑いが詰まったあの名シーンにやられまくりました。

それからはちゃんとテレビシリーズを観て、DVDのボックスセットも買うほどの『踊る』好きに。
最近は熱も冷め気味でテレビ版のスピンオフは観ていませんが。

今回久し振りに観てもあの名イビキには感動しました。
話しの詰め込みすぎ感も全ては青島をあの状態に追い込むためのものですから納得です。それに全てにちゃんとオチを付けているのには感心するばかりです。



『3』の製作も決まったようですが、どうなんだろう?ここらで有終の美を飾った方がいいような気もしますが、室井さんが上り詰める所まで見届けたい。複雑です。



新宿コマ東宝には本当にこれが最後。
どうなんだろう?再開発後には映画館は出来るんだろうか?東宝さんとしてはシネコンにしたいのかもしれませんが、映画館ひしめき合うあの場所で喧嘩売るような事は出来ないだろうし。
出来れば洋画・邦画の大劇場1館ずつとミニシアターを何館か(それはシネコンと呼ぶのだろうか?)を作ってくれれば嬉しい。

って事で今度こそ本当にさようなら新宿コマ東宝。
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悪夢探偵2 [2008年12月に観た映画]


悪夢探偵2  怖がる女 (角川文庫)
『悪夢探偵2』
(2008・日本) 1h42
製作・監督・原作・脚本・撮影・編集 : 塚本晋也
出演 : 松田龍平、市川美和子、光石研、三浦由衣、韓英恵



ネタバレ、個人的感想及び悪口あり。



悪夢探偵再び。



観た後のぐったり感ハンパなし。
意図として映画を観ている者に悪夢そのものを見せようとしていたのではないでしょうか。
ジャパニーズホラーな部分も有りますが、それだけの恐怖の意味での悪夢ではなく、不条理、不可解、意味不明といった正に悪夢そのものに迫ろうとしたのかもしれません。
もしそうだとしたらその企みに完全にはまりました。
不条理、不可解、意味不明でさっぱり訳が分かりませんでした。

その中で前作で描かれた母と子の確執が和解を迎えるシーンが有りますが(と言っても和解だったのかなんなのかはよく分かっていません)、そのシーンだけは唯一暖かくでも儚げな良いシーンでした。



前作『悪夢探偵』。色々と問題の有る映画です。主演女優の演技力だとか、ヒロインの演技力だとか、某有名女性歌手の演技力だとか。
しかし問題はそれだけではなく、「血・包丁・塚本晋也」の3点セットがかなりヤバイ(若者言葉の意でなく)。
タイトルなどからして好奇心旺盛なチビッ子たちも興味津々な映画かと思われますが、これはいたいけなチビッ子には厳禁な映画です。
塚本トラウマにどっぷりとはまるか、もしくはヘンな方向に目覚める危険性大。
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マルセイユの決着(おとしまえ) [2008年12月に観た映画]

Le Deuxieme Souffle『マルセイユの決着(おとしまえ)』
“LE DEUXIEME SOUFFLE” (2007・フランス) 2h26
監督・脚本 : アラン・コルノー
出演 : ダニエル・オートゥイユ、モニカ・ベルッチ、ミシェル・ブラン、エリック・カントナ、ジャック・デュトロン








激しくネタバレあり。



1960年代フランス。裏世界に生きる男ギュ。



’60年代の裏世界は変化の時を迎え既に古き良き時代は終わろうとしています。
そんな中昔気質のギュは己の信念を貫きマルセイユにておとしまえをつける事となる。

古き良き時代の描写が有りませんが有った方が分かりやすかったかと思います。
冒頭、義理と人情に溢れたようなシーンが有り、それが物語に大きく関わってくるのだろうと思ったら一切無し。
ギュの盟友であるアルバンが寡黙で頼りになる奴でカッコよかったのですが後半出番無し。

要はこの映画の全てはギュのために、散りゆく男の美学のためにあるのではないかと思います。



’60年代のフランスという事ですが、’60年代の雰囲気はあまり感じられませんでした。
実際’60年代のことは知らないのですが。
服装や車などは’60年代なんだろうなぁと思えるものの、映像が明るいと言うか軽いと言うか。もっと暗くて重い方が知らない人にも分かりやすい、いかにも’60年代という雰囲気が出たのではないかと思います。




The Complete Cantona
頼りになる奴アルバンを演じたエリック・カントナ。全く知らなかったのですが元は超有名なサッカー選手という事です。
全く知らなかったので観ている間中誰かに似てるなぁと思っていて家に帰ってから気付きました。
大関の琴欧洲に似てる。



Vinnie
元サッカー選手の俳優と言えばヴィニー・ジョーンズ。
二人ともゴツい。
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椿三十郎 [2008年12月に観た映画]


The Emperor and the Wolf: The Lives and Films of Akira Kurosawa and Toshiro Mifune







『椿三十郎』
(1962・日本) 1h38
監督・脚本 : 黒澤明
出演 : 三船敏郎、仲代達矢、加山雄三、志村喬、清水将夫、藤原釜足、入江たか子、団令子、伊藤雄之助、田中邦衛、平田昭彦、小林桂樹



「さよならコマ東宝」での上映。1本500円で観れますが、帰りにチケットショップを覗いてみたらチケットが300円で売られていました。なんという破格値。
行ったら各回入替え制だったのがちょっと驚き。コマ東宝での入替え制は多分今まで無かったんじゃないだろうか?
お客さんもかなり入っていました。年齢層はかなり高め。
後ろに座った御夫婦の旦那様から奥方への映画解説が時折入りますが、それもしょうがねぇかなぁと諦めました。
上映もフィルムチェンジが上手くいかないようで、その際に画面が真っ暗になること数回。昔はそういうこともよく有ったんだろうか?
なんか昭和テイストたっぷりの感じで映画を観ました。



今年の初めにリメイク版『椿三十郎』を観ました。あれはあれで面白かったです。
しかし本作にみなぎる本物感には到達できていなかったように思います。
本作を観ていると、もしかしたらこの人たち本物の侍なのかも。といった錯覚を時折覚えます。

そして椿三十郎(三船)&室戸半兵衛(仲代)がカッコよかった。

三十郎は泰平の世に生まれてきてしまった侍。その社会に収まりきらないスケールのデカさがあります。しかしそのデカさが災いして一匹狼にならざるを得ない。でもまぁそれも良しとする懐の深さがカッコイイ。

対して室戸半兵衛も他の泰平の世に安穏とする侍と較べて格段にスケールがデカく野心も持っている。そのギラついた感じがカッコイイ。

その二人が対決しなければならないラストシーン。
シーンとしてはそれまでの雰囲気からするとやや浮き気味な感じもしなくは無いですが、一発撮りの長回しの緊張感と、二人の対決の緊迫感が見事に合わさった名シーンだなぁと思いました。



コマ東宝にはこれが最後かも。もう1本観たいのがあるけどちょっと無理そう。
という事で、さようなら新宿コマ東宝。
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斬~KILL~ [2008年12月に観た映画]


斬~KILL~オリジナル・サウンドトラック





『斬~KILL~』
(2008・日本) 1h22



ブレイドアクションオムニバス。

「キリコ」
監督・脚本 : 辻本貴則  
出演 : 森田彩華、水野美紀、山口祥行

「こども侍」
監督 : 深作健太   
出演 : 溝口琢矢、今野真菜、大野百花

「妖刀射程」
監督・脚本 : 田原実
出演 : 石垣佑磨、辻本一樹

「ASSAULTGIRL2」
監督・脚本 : 押井守
出演 : 藤田陽子、菊地凛子

の4本。



4本とも見所のある作品でした。

水野美紀さんのアクション女優としての貫禄。

こども達の真剣の斬り合いは道徳的にいかがなものかと思いましたが、それでもこども侍がカッコイイ。

刀と銃の融合。戦闘術である「ガン=カタ」とは一味違う斬新さ。

Stray Dog of Anime: The Films of Mamoru Oshii

で、押井守作品。これが有るから観た様なものですが、実はこれが一番不安な作品だったりします。
押井実写作品全てを観てはいないですが、アニメーション作品とはまた違う実写作品ならではの不安要素を押井実写作品に個人的に感じてしまう。

でも結果的にこれも良かった。何がイイって短い。コンパクトな中にちゃんとオチも有って。
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動物農場 [2008年12月に観た映画]


Animal Farm [VHS] [Import]









『動物農場』
“ANIMAL FARM” (1954・イギリス) 1h14
製作・監督・脚本 : ジョン・ハラス/ジョイ・バチェラー
声の出演 : モーリス・デナム、ゴードン・ヒース



ネタバレあり。



君主制を打破し共産主義へ。独裁者が生まれ苦難が待ち受けるも民衆が立ち上がる時がやってくる。



という事を動物たちが主役のアニメーションで描いています。
1954年と言うと共産主義と資本主義が激しく対立していた頃でしょうか?独裁者も生まれていた?
でもまだ民衆は立ち上がっていなかったと思います。
本作では民衆が立ち上がり、共産主義・独裁政権を打ち破ります。
その姿を資本主義である英国のアニメーション作家さん(ジョン・ハラス氏はハンガリー人)が想像で描いている。
当時の風潮としてよっぽど共産主義憎しだったのかなぁと思います。



製作されてから50年以上過ぎてのジブリ美術館プレゼンツでの日本初公開。
現在公開される意味として動物農場の社会構造(格差社会)が現代日本に酷似している。という点も指摘されていますが、それよりもアニメーションで政治的な問題を指摘し啓発する事が出来る。日本の大方のアニメーションに足りないのはそこなのである。
って事をプレゼンツしたジブリさんは言いたいのかもしれないなぁと思いました。
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アラトリステ [2008年12月に観た映画]


Alatriste [Import]








『アラトリステ』
“ALATRISTE” (2006・スペイン) 2h25
監督・脚本 : アグネスティン・ディアス・ヤネス
出演 : ヴィゴ・モーテンセン、ウナクス・ウガルデ、アリアドナ・ヒル、エドゥアルド・ノリエガ



ネタバレしてないかも。



17世紀、スペイン。剣士アラトリステの生きる道。



アラトリステてっきり実在の人物だと思っていましたが、観終わってから架空の人物という事を知りました。
スペイン史を基にお話しは展開しますが、かつて栄華を誇った帝国が衰退の一途をたどっている。ぐらいの知識でも見失う事なく観れます。勿論詳しいに越した事はないですが。

原作小説はスペインではベストセラーのようです。
そのせいなのか映画は原作で有名なエピソードを並べただけのように思えました。



今回ヴィゴ・モーテンセンはスペイン人役。製作年からすると本作の後『イースタン・プロミス』のロシア人を演じたようです。
スペイン語を含め6ヶ国語を話せるらしいですからどこの国でもドンと来いといった所でしょうか。
次はフランス、ドイツ、イタリアあたり?

Valkyrie [Original Motion Picture Soundtrack]
ドイツと言えばトム・クルーズがドイツ人将校を演じる『ワルキューレ』が楽しみ。
最初はトム・クルーズの髪型どう?と思っていましたが、予告を見たら面白そうです。
ヒットラー暗殺計画の話しのようですが、暗殺が成功しないのは周知の事実。
それをどうやって見せてどういう結末に持っていくのかが楽しみです。

トム・クルーズの隣のスーツの方。パッと見ボブ・ホスキンスかと思いましたが、テレンス・スタンプでした。


Appaloosa (2pc) (Ws Digc) [Blu-ray] [Import]
話し変わってヴィゴ・モーテンセンの最新出演作『APPALOOSA』。
アメリカでは来年の1月に早くもDVD、ブルーレイが発売されるそう。
なんかそのまま日本ではDVDスルーな予感が。
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女バス [2008年12月に観た映画]


ハート・オブ・ザ・チーム





『女バス』
“THE HEART OF THE GAME” (2007・アメリカ) 1h38
監督・脚本 : ウォード・セリル
出演 : ビル・レスラー、ダーネリア・ラッセル



『女バス』は「(じょ)バス」と読みます。ネタバレあります。


『バス男』の女子版。と言うわけではありません。
Napoleon Dynamite: Flippin' Sweet!














女子バスケの略。



アメリカのとある高校。女子バスケットポールチームの7年間の記録。

成長記録型のドキュメンタリー。
ヤラシイ観方をしますと、ドキュメンタリーの素材として大当たり。

Hoop Dreams: A True Story of Hardship and Triumph
男バス版の『フープ・ドリームス』(1994)はややホロ苦なラストではなかったかと記憶していますが、本作は大ハッピーエンド。
現在進行形の人々を追いかけていますので多少の先行き不安感はもちろん有ります。プロを目指している人たちがプロとして大成出来るかどうかは現時点では分からないですから。
それでもこの映画が終了した時点ではスッキリ爽やか感動的なラストでした。
そのままポール・ジアマッティがコーチ役でドラマ化出来そうな感じ。
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地球が静止する日 [2008年12月に観た映画]


THE DAY THE EARTH STOOD STILL/ GORT 16inch ACTION FIGURE

『地球が静止する日』
“THE DAY THE EARTH STOOD STILL” (2008・アメリカ) 1h46
監督 : スコット・デリクソン
出演 : キアヌ・リーヴス、ジェニファー・コネリー、ジェイデン・スミス、キャシー・ベイツ、ジョン・クリーズ



ネタバレあり。




The Day The Earth Stood Still: 20th Century Fox Film Scores - The Classic Series
1951年のロバート・ワイズ監督作品『地球の静止する日』のリメイク。
『の』の方は未見ですが、あらすじを読むと『が』は若干の変更があるようです。

『デス・レース』と似たような感じですが、『デス・レース』は見事なまでの熱血バカ映画(褒めてます)に仕上がっていたのに対し『が』は『の』を真面目に作り直したという感じ。CG大量投入で。

映画の出来としてはそんなに悪くはないかなぁと思いますが、古典SFを真面目にオーソドックスに作り直しているので物語的にインパクトに欠ける気がします。映像と音響はそれなりにインパクト有りますが。
キアヌ・リーヴスの最新主演SF作品として、正月映画の目玉作品としては物足りない感じがしました。


Hidden [VHS] [Import]


キアヌ・リーブスの人の体を借りた地球外生命体という役はハマっていました。

『ヒドゥン』のカイル・マクラクランを思い出します。
本作のキアヌ・リーヴスに『ヒドゥン』のカイル・マクラクランの様なコミカルな所(地球外生命体的には至って真面目ながら人類的にはちょっとヘン)が有っても良かったかなぁと思います。
そこらへんも含めて『が』は真面目過ぎるような気がしました。



赤ちゃん連れの若い御夫妻が2列前に着席。
途中で騒がれたら敵わんなぁと思いましたが、大体静かにしてくれたので助かりました。
多少グズりもしましたが「ふぎゃぁ~~~~」の自己主張絶叫型ではなく「いやん、いやん」の他者依存甘えん坊型だったので、耳に入ってくると妙に和みました。サスペンスな映画ですのでそれはそれで困りものですが。
終盤になると赤ちゃんの存在も忘れるくらいに静か。
映画が終わって席を立つ御夫妻を見ると赤ちゃん熟睡中。
まぁ赤ちゃん連れは熟睡するか大騒ぎして連れ出されるかのどちらかです。
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デス・レース [2008年12月に観た映画]


Death Race




『デス・レース』
“DEATH RACE” (2008・アメリカ) 1h45
製作・監督・原案・脚本 : ポール・W・S・アンダーソン
出演 : ジェイソン・ステイサム、ジョーン・アレン、イアン・マクシェーン、ナタリー・マルティネス、タイリース・ギブソン、フレデリック・コーラー



ネタバレあり。




Death Race 2000 [DVD] [Import]
『デス・レース2000年』(1975)のリメイク。『2000年』は未見。
あらすじを読むとかなり設定は変わっているみたいで、“死のレース”と『2000年』の主演俳優デヴィッド・キャラダインが本作にも声だけ出演している。というあたりが共通点のようです。





トンデモ映画なんだろうなぁと予想はしていました。
その予想に反して物語の設定は「2012年の経済が破綻したアメリカ」。
なんか物凄い説得力があるんですけど。
しかしその後はやっぱりトンデモ映画でした。

Speed Racer: The Official 30th Anniversary Guide


H/Barbera Wacky Races (Square Calendar)


スーパーマリオカート


まぁこんな感じのバイオレンスたっぷり版で気楽に観れればいいかなぁと思っていました。






しかしです。ここでもやってくれましたジェイソン・ステイサム。
レースシーンが迫力は有るものの、動きが激しすぎて何がどうなってんだかよく分からず自分的には今イチ盛り上がりに欠ける中で魅せてくれました。絶体絶命からの一発逆転大暴れの大立ち回り。
『バンク・ジョブ』においてのジェイソン・レンガ・スマッシュよりバージョンアップの消火器、工具箱、業務用スチールラック、車のマフラー(未遂)のジェイソンスマッシュ。
その際の全力出し切ってる感がジェイソン・ステイサムのアクションの気持ち良さなのではないかと思います。

そのジェイソン大暴れからは映画も楽しんで観れました。
レースシーンも“戦艦”が出てきて面白かった。
その“戦艦”の大暴れ、レース出場者全員を抹殺しかけましたけど「それじゃレース終わっちゃうじゃん。」とツッコミ入れつつその意味不明さが面白い。
“戦艦”撃沈のシーン。スローでカッコよかった。



難点は落とし前のつけ方がジェイソン本人では無くて全部他人任せな所。
ジョーン・アレンの悪女が気持ちイイ位の極悪非道っぷりだったのでそこは直接対決でケリをつけて欲しかった。

もう一つ難点と言うより謎なのですが、極悪人ひしめく刑務所において随一の癒しキャラのリストくん(フレデリック・コーラー)。
「アンタなんでこの刑務所いんの?」という謎が常に付きまといました。キレたら無茶苦茶するんでしょうか?

そこらへんの謎を是非続編で描いて欲しい。
その際にはジョーン・アレンの復活も是非。全身機械化もしくは双子の妹辺りで。
“戦艦MKⅡ”と共にジョーン・アレンが颯爽と登場なんかされたらシビレまくりです。
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ブラインドネス [2008年12月に観た映画]


Blindness







『ブラインドネス』
“BLINDNESS” (2008・日本=ブラジル=カナダ) 2h01
監督 : フェルナンド・メイレレス
出演 : ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリシー・ブラガ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ミッチェル・ナイ、ガエル・ガルシア・ベルナル



ネタバレあり。



謎の病により全人類が失明の危機に。その世界では人間の本性が剥き出しになる。



本性が剥き出しになるのは自分が見えないからという理由ではなくて、他人に見られないからなのだと思います。
誰にも見られていないから好き勝手出来てしまう。
それが本作の様にエスカレートしてしまうと映画の中の様にむごたらしい事も起きる可能性も無いとは言い切れない。

そのむごたらしい状況をただ一人目撃してしまった女性。

映画の中では希望が有りそうな結末を迎えますが。
人間の本性を見せつけられ、またその本性に対する為に己の本性もさらけ出さなければならなかった女性にとって希望のある未来になるのだろうか?

そんなモヤモヤ感の残る映画。観ていて不快になる所も多々あります。(失明した男性がスティービー・ワンダーの歌を歌うのは少し配慮に欠ける気がしました。)
それらも含めて問題作だったなぁと思います。

不穏な出来事が起き続ける中、ラジオから流れる歌で皆がひと時だけ安らぐシーンはいいシーンでした。



この映画は上野東急で観ました。上野東急は初めて。ひっそりとした所に有って少し探しました。
古臭くは無いけど最新でもない。日時指定も座席指定も無いお気楽に行ける映画館。自分としては好きな映画館でした。
残念なのは館内に貼ってあるポスターが壁に画鋲でとめられている。他の映画館がどうなっていたか今まで気にしていませんでしたが、ここでそれに気付いたらちょっと勿体無い気がしました。
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ONCE ダブリンの街角で [2008年12月に観た映画]

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『ONCE ダブリンの街角で』
“ONCE” (2006・アイルランド) 1h27
監督・脚本 : ジョン・カーニー
出演 : グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、ビル・ホドネット



ネタバレ有り。



男と女がダブリンの街角で出会い、共に歌う。



上野スタームービーで上映されている事を知り、また観たくなったので観に行きました。

第一印象が素晴しく好い映画だったのでその心持ちで観始めましたが、今回改めて観てみて男の歌が昔の恋を引きずっている内容ばっかり。という事実に遅ればせながら気付いてしまいました。
それがお話しの重要な部分である事は分かっていながらも「なんだかなぁ」の気分も芽生え始めました。

しかしながら本作はその男が歌う曲の良さ(詞の内容はともかくとして)と男の歌唱力で魅せる映画であります。
その魅力が発揮されるのがデモテープのレコーディングの一曲目。
やる気の無いやっつけ仕事丸出しのミキサーさんを一発でやる気にさせた演奏。
あれには観ているこちらもやられました。
そこからはもう「やっぱり好い映画だなぁ」と思うだけです。

男と女が楽器店で最初にセッションする曲がラストにも流れます。
セッションの時には曲の内容にそれ程関心を持たずにただ聴いていましたが、ラストになるとその曲が男と女がそれぞれ別の人生を歩み、それが幸せなものであるように。という内容であった事が分かりました。

出会いの曲がその後の二人を示唆する内容。物語の構成として上手いなぁと思いました。



上野スタームービーには以前に1回だけ来ており今回は約5年振り。
隠れた所にありますがおぼろげな記憶で何とか迷わずに行けました。

スタームービーに行く際には、隣接する別の入口はよい子のみんなは立ち入り厳禁の映画館にご案内。という事になってしまいますので要注意です。



本作ともう1本の2本立てだったのですがその1本は観ていた事も有り、「ま、いっか」という事で観ませんでした。
グレン・ハンサードつながりで『ザ・コミットメンツ』の2本立てだったら嬉しかった。

Best of the Commitments
The Commitments


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バンク・ジョブ [2008年12月に観た映画]


サブカル『Union Jack/イギリス国旗』アイロンワッペン
『バンク・ジョブ』
“THE BANK JOB” (2008・イギリス) 1h50
監督 : ロジャー・ドナルドソン
出演 : ジェイソン・ステイサム、サフロン・バロウズ、リチャード・リンターン、スティーヴン・キャンベル・ムーア、ダニエル・メイズ、ジェームズ・フォークナー、アルキ・デヴィッド



ネタバレ有り。



銀行強盗初心者の野郎ども(女性1名を含む)。奪ったブツを巡って争奪戦が繰り広げられる。



勝手にお気楽犯罪モノかと思っていました。途中まではそんな感じ。
ですがある時を境に野郎どもが徹底的に追い詰められます。
追い詰める側は権力を持っており、その権力をフルに利用してそれはもう容赦ないほどに追い詰めます。
そこらへんは英国の階級社会や権威主義が大きく関係しています。
なんか観ていてどんどんストレスが溜まっていきました。

しかしです。やってくれますジェイソン・ステイサム。
追い詰められた野郎どもが見せるケツのまくり方が気持ちいい。
逆アップかまされて途端にオロオロし出す権力派の悪党どもの姿も小気味いい。

そして気持ちよさの頂点がジェイソン・ステイサムの大立ち回り。
一人の悪党は病気のため腹痛に悩まされています。それを知ってか知らずかドテッ腹への蹴り、蹴り、蹴り。尚且つ蹴り。のジェイソンキック炸裂。
もう一人の悪党へは至近距離からのレンガ全力投げ。どこを狙って投げたのか?頭部、顔面、胸部。いずれにせよ殺傷能力抜群(なんせレンガですから)のジェイソンスマッシュ爆発。

それまでのストレスが嘘のよう。階級社会、権威主義を一気にブチ壊してくれて気分爽快すっきり爽やかな暴れっぷりでした。



あるシーンでミック・ジャガーにそっくりなおじさんが出ていて、まさかミック・ジャガーじゃないよなぁと思っていましたが、allcinemaを見ましたらクレジットなしで出ているらしいです。
やっぱりあのおじさんがミック・ジャガーだったのだろうか?
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D-WARS ディー・ウォーズ [2008年12月に観た映画]

『D-WARS ディー・ウォーズ』
“D-WAR” (2007・韓国) 1h30
製作総指揮・監督・脚本 : シム・ヒョンレ
出演 : ジェイソン・ベア、アマンダ・ブルックス、ロバート・フォスター、クリス・マルケイ、エリザベス・ペーニャ


“D”とは“DRAGON”の意。

ドラゴンクエスト ソフビモンスター 3 りゅうおう・変身後
←恐竜系の竜と、

ドラゴンボール スーパーDX長いリアル神龍ぬいぐるみ
←大蛇+ワニ系の龍がありますが、

ドラゴンボールZ ラバーマグネット 神龍
本作は龍の方でした。










ノーマニフェスト for UESHIMA [DVD]
竜<リュウ>









実録!?ドキュメント その時…上島が動いた [DVD]

Sound & Recording Magazine (サウンド アンド レコーディング マガジン) 2007年 05月号 [雑誌]
竜龍<ダブリュウ>










MEN'S NON・NO (メンズ ノンノ) 2006年 11月号 [雑誌]

これが俺の芸風だ!!―上島竜兵伝記&写真集

Switch (Vol.20No.12)
龍竜龍<トリプリュウ>











CGはかなり良い出来だと思いますが(『ロード・オブ・ザ・リング』からの影響大)、ストーリー、演出、演技はツッコミ所多数でした。
ツッコミ有りきの計算だったらスゴイですが、多分天然だと思います。
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