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ジョジョの奇妙な冒険 [DVD]


ジョジョの奇妙な冒険(1) [DVD]












今 敏監督が1エピソードを担当しているという事で前々から気になっていた。
徒歩20分の某ツタヤで発見してレンタル。某ツタヤ、1枚の会員証で全国で使える事を初めて知る。

原作漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部をアニメ化。1話~13話。
1話~7話(前編)は2000年に製作(各30分)。8話~13話(後編)が1993年に製作(各40分)。
なんか複雑な製作状況だけど、前編は第3部のアニメ化を完全版にするために製作された模様。



とりあえずその尋常じゃないくらいの豪華声優陣に驚き。
ブラック魔王に次元大介にブライト艦長に大鷲の健に川口浩探検隊。
ゲストもまた豪華で、宗方仁に2代目穴子さんにピッコロ大魔王に則巻千兵衛にぶらり途中下車の旅に演歌の花道。
豪華過ぎ。楽し過ぎ。



目当ての今 敏監督の回は5話という事で期待しまくりで観たら普通だった。エピソード的に面白い回だったので普通に面白かったけど、今 敏監督らしさはほとんど感じられなかった。
スタッフにも名前は無く、習作の時期にひっそりとお仕事なされていたんだなぁ。と迂闊に思っていたら。

5話は5話でも後編の5話だった。だから12話。ラス前の重要な回。
面白かった。
オープニング、「シナリオ・絵コンテ・演出 : 今 敏」が目に入った瞬間から期待も高まる。
その期待を上回る面白さだった。ストーリー的には熱血ド根性で男臭くこれまで観た事の無い今 敏作品だったけど、男臭さ全開のアクション満載でラス前を大いに盛り上げる。

動きの素晴らしさはこれはもう持って生まれたものなのだろうか。アニメーションの演出デビュー作でもうこれだけの動きを演出出来てしまうって。
セルアニメの2次元の世界の中を3次元で見る事が出来ていたんじゃないだろうか。それをまた2次元の世界で表現出来る。
それがキャラクターだけではなく背景も込みで。背景をそういう3次元で見れるからカメラも動かせる。実際のカメラの動きより動いているように錯覚させられる。それが見ていて気持ちのいい動きにつながっている。
それはアニメーションを作る上で貴重な才能だったのだと思う。



シリーズ全体としては原作を読んでいないと理解できない所も有ったけど概ね面白かった。
後編の方が絵は若干雑な感じだけどエピソード的に面白かった。クライマックスがきっちり盛り上がったのがシリーズ全体を好印象にしている。
特典映像も今となってはお宝映像。これも後編。

TO [DVD]


TO 楕円軌道&共生惑星 ディレクターズカット版 ツインパック [Blu-ray]





              『TO』 





星野之宣先生の「2001夜物語」を原作としたフルCGによるSFアニメ。一話完結のオムニバス。

ネタバレ有り。
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「楕円軌道」
(2009・日本) 0h42
監督 : 曽利文彦
声の出演 : 大塚明夫、朴路美



月面基地へ物資を送るための宇宙ステーション。
ある資源を載せた輸送船が寄港したため、テロリストに狙われる事となる。



演出はかなりユルめ。アクションシーンもドラマシーンも。
CGによる映像は好みにより好き嫌いは分かれるとは思う。あんま好きじゃなかった。人物がちょっと。でもスゴイとは思う。
そのCGを見せつけたい旨が有るのか、時間が決められていたのか、全体的にダラダラした感じ。もう少し短い方が良かった。物語は完全に短編な内容だし。

と、文句ばかりつけてきましたが、オチには驚きました。
伏線もしっかり張られていたのでよく考えて観てれば気付くはずですが、全く気付かなかった。
最後の主人公の一言。それによって物語全体が謎に包まれていた事が分かり、その一言で謎が一気に明かされる。お見事でした。
それだけですっかり好印象。



月面基地へ物資を送るアイデアはなるほどと思いました。
ああすれば手間と時間が省けるし燃料も節約できる。
欲を言えばキャッチする側のシステムも見たかった所では有ります。
そのナイスアイデアをも大量破壊兵器として使ってしまおうとする所が人間の愚かさ。
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「共生惑星」
(2009・日本) 0h46
監督 : 曽利文彦
声の出演 : 福山潤、平野綾


人類が星間移動を可能にした遥かなる未来。
ある惑星を植民地化しようとするが、そこでもまた人間同士の醜い争いが始まる。



「楕円軌道」のオチが素晴しかったので本作にも期待して、こいつ怪しい、これが伏線か。等と色々と深読みしながら観ました。
なのでこちらもユルくてダラダラだったのかもしれないけど、それをあまり感じなかった。

オチは「楕円軌道」ほどの驚きは有りませんでした。
それよりも無限の宇宙の神秘、その神秘を前にしても自分たちが宇宙の支配者であるがの如く争いを続ける人間の愚かさ。それらを描く事をメインとしているようでした。
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SPACED ~俺たちルームシェアリング~ [DVD]


SPACED ~俺たちルームシェアリング~ DVD-BOX







『SPACED ~俺たちルームシェアリング~』
“SPACED” (1999、2001・イギリス)
監督 : エドガー・ライト  脚本・出演 : サイモン・ペッグ、ジェシカスティーヴンソン
出演 : ニック・フロスト、マーク・ヒープ、ジュリア・ディーキン、カティ・カーマイケル



『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』のエドガー・ライト監督とサイモン・ペッグ、ニック・フロスト。
その原点とも言えるテレビシリーズだそうで、その存在を知ったのもつい最近なのですが、知ってしまったら観たくなります。
しかし近くのレンタル店には置いてなく、買わなきゃ観れないかなぁと思っていましたが、今買うのは躊躇われる。
どうせ1年も経たないうちにどこかのなんかのセールで半額近くで買える気がして。
んで、ダメもとで徒歩15分のレンタル店に行ったら置いてありました。
新作のコーナー、『シリーズ1』の1巻目だけは面陳ながら1番下の棚。という微妙な所に。
それを目ざとく見つけて無事全4巻借りれました。



1999年製作の『シリーズ1』と、2001年の『シリーズ2』。ともに全7話。
1話(25分)完結のコメディ。
ある理由でルームシェアリングする事になった男女。ティム(サイモン・ペッグ)とデイジー(ジェシカ・スティーヴンソン)。
その部屋の大家さん、同じ建物に住む芸術家、ティムの親友、デイジーの親友。
それぞれ一筋縄では行かない人達が巻き起こすあれやこれやの騒動。



ルームシェアリングとは言いますが、下宿と言ってもよさそう。大家さんいるし。
【DVD】陽あたり良好! DVD−BOX/竹本孝之

下宿モノと言えば『陽あたり良好!』を思い出しますが、『陽あたり良好!』の甘酸っぱさはありません。

TVシリーズ完全収録版「めぞん一刻」(24) [DVD]

『めぞん一刻』は下宿モノではありませんが、やや雰囲気は似ている。




マカロニほうれん荘 (1) (少年チャンピオン・コミックス)

『めぞん一刻』より更にぴったりなのが『マカロニほうれん荘』。
破綻しない『マカロニほうれん荘』英国版。
異論覚悟で個人的には大体そんな感じのように思えました。





全話面白い。という奇跡は残念ながら起こりませんでした。
コメディなだけにそのお国柄を理解していないとツライ所もあります。
しかし『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』同様、映画ネタ満載な所は楽しめましたし、なんと言ってもエア銃撃戦は最高でした。これを観れただけでもよかった。

1話完結ではありますが、シリーズを通して観ると全話で1本の映画の様でもあって、やっぱり監督や出演者の方々の原点であり、ここから映画へも活躍の場を広げた事も納得です。

このテレビシリーズを観てから『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』を観れば、また別の楽しみ方も出来そう。
本作の出演者が映画の方にも出てたり出ていなかったりしています。本作においての関係性とか微妙にリンクしてそうな感じがする。
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決闘!高田馬場 [DVD]

『決闘!高田馬場』
2006・PARCO劇場にて 2h20
作・演出 : 三谷幸喜
出演 : 市川染五郎、市川亀治郎、中村勘太郎、市村萬次郎、松本錦吾



DVDで観ました。
三谷幸喜さんの書き下ろし歌舞伎。
初歌舞伎ですがすんなりと観れました。“PARCO歌舞伎”と銘打っているので歌舞伎としては邪道なのかもしれませんが。
歌舞伎ならではの言い回し、所作、表情など違和感無く観れたのは三谷さんならではのコメディ要素、三谷テイストがたっぷりと入っているからだと思います。
歌舞伎のパロディになっているであろう所も多々あろうかと思われます。それが全く分からないのが残念。

劇中唐突に舞台上で演者の方が自分達のCDの宣伝をしだすのはやり過ぎな気がしました。
でも、もしかしたら長い歴史のある歌舞伎では実際にそういう事実(劇中に演者が何かしらの宣伝をする)があったのかもしれません。



初歌舞伎ですと色々と新鮮な驚きが有りました。
音楽がカッコイイ。唄、三味線、鳴物でお芝居を盛り立てます。

染五郎さんや勘太郎さんの歌舞伎以外のお芝居しか観た事が有りませんが、やっぱり生まれた時から歌舞伎の世界に生きている人たちの本職の芸は、なんと言うか風格の違いみたいなのを感じました。
歌舞伎の世界というと、世襲世界で閉じられた世界のような気がしていました。部外者が簡単にはその中には入っていけない世界。中には世襲ではない人もいますが。
でも、その閉じられた世界で守り通してきたものでしか培われないものが有るんだろうなぁ。とも思います。



お話しは最後でとんでもない展開になります。
何故そうなったのか?最初は戸惑いました。
でも後になって考えると、この物語の舞台は江戸元禄“犬公方”綱吉の天下泰平の世。
その世の中で侍として生きる中山安兵衛(後の堀部安兵衛)がいかにして伝説の侍となったのか、また泰平の世において何をなせば伝説の侍に成り得るのかを描くにはそのような展開になるのも当然なのかもしれません。
しかしそれまでのコメディ的な物語からその問題を叩きつけられる急転直下の展開には驚くばかりです。


三谷幸喜のありふれた生活〈5〉有頂天時代

三谷幸喜のありふれた生活〈5〉有頂天時代

  • 作者: 三谷 幸喜
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本



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