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2008年6月に観た映画 ブログトップ
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僕の彼女はサイボーグをみました [2008年6月に観た映画]

『僕の彼女はサイボーグ』
(2008・日本) 2h00
監督・脚本 : クァク・ジェヨン
出演 : 綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、竹中直人、吉行和子

[カチンコ]正直な所なんだかよく分からなかったのですが、基本ロマコメですから綾瀬はるかさんがとてつもなく可愛らしかったのでそれで全てOKです。
小出恵介さんも良かった。小出さん、声が良い。

[カチンコ]タイムスリップモノでは御法度の歴史を変えてしまった事による帳尻合わせが主人公の身に降りかかる。というSF的設定が有りながらそれが全く機能していないように思えました。
クライマックスの大地震はその際たるもののはずなのですが、ただ地震が起こっただけのように思え(映像は素晴しかった)、歴史を変えてしまった事の重大性が抜け落ちているのは残念でした。

[カチンコ]この映画のアンサーソングならぬアンサームービーとして『私の彼氏は電人ザボーガー』というのはどうでしょう。
ヒロインは『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン。
ロボットに魂は存在するのか?人とロボットの間に愛情は生まれるのか?
といったテーマがより明確に・・・なりそうには有りませんが。
ラストシーンは、バイク形態のザボーガーにチョン・ジヒョンがまたがり、アジエンスなロングヘアーをなびかせて夕陽に向かって荒野を走り去ります。

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または『私の彼氏は宇宙鉄人キョーダイン』。こちらもヒロインはチョン・ジヒョン。
兄(スカイゼル)と弟(グランゼル)。2人(?)のロボットと1人の女性との間でディープで濃密な三角関係が描かれるドロドロの物語。

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マーキュリーマンをみました [2008年6月に観た映画]

『マーキュリーマン』
“MERCURY MAN” (2006・タイ) 1h46
監督・原作・脚本 : バンデッド・ソンディ
出演 : ワサン・カンタウー、メティニー・キンバヨーム、アノン・サーイセンチャン

[カチンコ]スーパーヒーロー、タイアクション、仏教の教え。みたいな映画だろうと予測して、まぁタイアクションを楽しめればそれでいいか。と思い気楽に観ました。

映画の内容はほぼ予測通り。仏教の教えに対するのにアラブのテロリストが出てきたのは意外でした。

残念なのは楽しみにしていたアクションが今イチ。『スパイダーマン』からのパ○リも有ったりするのですが、タイのアクション映画にCGアクションは望んでいません。
体を張った限界スレスレ、と言うか限界から一歩か二歩はみ出しているアクションを見たかったのです。
それ故に『マッハ!』などで見られた脳天ひじ撃ちが見られたときは嬉しかった。

その脳天ひじ撃ちを『マッハ!』で初めて見た時は衝撃でした。恐らく中学の時に見ていたら休み時間などは大変な事になっていたと思います。そこいら中でピョンピョン飛び跳ねて、ゴンゴンいわせたり、いわせられたりしていたはず。

マッハ!.jpg
マッハの五戒。タイのアクション映画に望んでいるのはこれなのです。

燃えるアクションが見られなかったせいか、終わりの方でウトウト。マーキュリーマンVSなにやら青白くなったオネエサンのシーンが記憶に有りません。そのアクションシーンは凄かったのかなぁと思うとちょっと悔しい。

[カチンコ]『スパイダーマン』へのオマージュたっぷりの映画ですが、世界を危機に陥らせるミサイルが飛ぶシーンの音楽は何故か『ロボコップ』っぽいのはなんか笑っちゃいました。

Love Letterをみました [2008年6月に観た映画]

『Love Letter』
(1995・日本) 1h57
監督・脚本 : 岩井俊二
出演 : 中山美穂、豊川悦司、酒井美紀、柏原崇、范文雀、篠原勝之、加賀まりこ、鈴木蘭々

[カチンコ]2004年に亡くなられたキャメラマン篠田昇さんを偲んでオリジナル・ニュープリントで1週間だけのレイトショー(6月28日~7月4日まで)。

1995年に女性を中心にミニシアターで大ヒットした映画。
当時は映画から滲み出る小ジャレた感じに馴染めずスルーして現在に至りますが、映画館で観られる機会が出来た事だし、食わず嫌いも良くないなぁという事で観ました。
初日という事も有ってか場内は満席に近かったです。

ファンタジックでミステリーなお話だとずっと思っていました。ダウンタウンの松っちゃんが当時物真似をされていた「それが山田さんちーやったら手紙は届けへんはずや。」の一点のみで強引にミステリーだと。
ファンタジックっぽい所も無くは無かったですがミステリーでは無く、概ねは甘くて酸っぱい青春初恋モノでした。
それが好みに合うか合わないかは当然観た人により異なると思います。
自分はどうだったかと言うと、残念ながらそれほど好みではなかった。

でもラストのオチの付け方だけは面白かったです。
「あっ、それで終わりなんだぁ。」という拍子抜けにも近い終わり方がなんか面白かった。

小ジャレた感はやはり有りました。それが岩井監督の持ち味だと今は十分に分かっています。
しかし、2箇所ほどある字幕スーパーが英語表記なのはなんか少しイラッとしてしまいました。

REC/レックをみました [2008年6月に観た映画]

『REC/レック』
“[REC]” (2007・スペイン) 1h17
監督・脚本 : ジャウマ・バラゲロ/バコ・ブラサ
出演 : マニュエラ・ヴェラスコ、フェラン・テラッサ、ホルヘ・ヤマン・セラーノ

[カチンコ]カメラマン目線のパニックムービー。
何が有っても終始その出来事を記録し続けようとするカメラマン根性は素晴しいのですが、プロのカメラマンとしての技術はいかがなものか。
画面揺れすぎ。『クローバーフィールド/HAKAISHA』の素人カメラマンの方がまだマシだったように思います。

ヒロインの女の子。可愛いのですが、そこはラテンの血によるものなのでしょうか、かなり勝気。引くくらい勝気。

屋敷女をみました [2008年6月に観た映画]

『屋敷女』
“A L'INTERIEUR" (2007・フランス) 1h23
監督・脚本 : アレクサンドル・バスティロ  監督 : ジュリアン・モーリー
出演 : ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ

[カチンコ]フランス版鬼子母神。ほとんど鬼ですが。

血みどろで凄惨な物語が展開されますが、残念な事に映写状況がすこぶる悪かった。
某ライズ〆で観たのですが、多分プロジェクターでの上映なので画面が薄暗い。座った場所(1階の一番後ろ)が悪かったのかもしれません。
しかし以前にも何回かここで観ているのですが、その時は今回ほど不満は感じなかったのですが。
この映画はほぼ夜中のシーンなので映像自体が暗い。それが更に薄暗くなってしまい画面上で何が起きているのか判別出来ませんでした。
〆で上映するべきではなく、2階か地階で上映しなければならない映画だと思いますが、昨今の社会事情などを鑑みるに、刃物を持った屋敷女が暴れまくる等という映画はおおっぴらには公開出来ないのかなぁとも思えます。

映画も終盤になってくるとスクリーンが真っ赤に染まっていたのではなかろうかと思えるほど血みどろの展開になります。
『タクシードライバー』(1976)で、血みどろのシーンがあまりにも凄いという事でそのシーンだけ色を落とした。というエピソードを思い出すと、この映画も映画館の配慮で色を落とした(〆での上映にした)。と良い方向に考えられなくもありません。

アウェイ・フロム・ハー 君を想うをみました [2008年6月に観た映画]

『アウェイ・フロム・ハー 君を想う』
“AWAY FROM HER” (2006・カナダ) 1h50
監督・脚本 : サラ・ポーリー
出演 : ジュリー・クリスティ、ゴードン・ビンセント、オリンピア・デュカキス、マイケル・マーフィ

[exclamation]ネタバレしています。

[カチンコ]長年連れ添った夫婦。奥様がアルツハイマーとなってしまい次第に旦那様の事や思い出を忘れていってしまいます。
そこで旦那様はある決意をします。お互いがお互いで別々の幸せを見つけるべきなのではと。
それは奥様を見捨てるという事ではなく、奥様を愛しているからこそのある意味純愛な決断でした。
奥様が幸せになるための最大限のサポートをし、自分も別の道を進もうとしますが、そこで奇跡が起こります。
と言ってその奇跡が単純なハッピーエンドにならない所がこの映画の凄い所だと思います。

長年の夫婦生活は決して順風満帆なものでは有りませんでしたが、いくつかの危機を乗り越えて夫婦は寄り添って生きてきました。
しかし奥様の病気により離れ離れになる事を余儀なくされ、旦那様がそれぞれ別の道を歩もうと決断し、既に別の幸せを見つけてその一歩を踏み出そうとしたその時、奇跡によりグイッと元の夫婦の生活に引き戻される。
純愛モノと思わせておいてそのグイッで複雑な人間ドラマにしてみせる。
S・ポリーのあの華奢な体から想像できないような豪腕演出。
女の人ってスゲェ(怖い)なぁと、作品ともども震え上がらされました。

などと書きましたが映画の終盤、睡魔に襲われて所々記憶が有りません。なのであやふやな記憶と、そうだったんじゃないかなぁという憶測で書いてしまいました。

[カチンコ]自分から離れようとした旦那を再び自分の元にグイッと引き寄せる奥様を演じたJ・クリスティ。その凄みというかなんと言うか、オスカーノミネートも納得でした。
アウェイ・フロム・ハー.jpg
奥様と旦那様。二人の表情の違いが何かを物語っています。

マッドマックス/サンダードームをみました [2008年6月に観た映画]

『マッドマックス/サンダードーム』  DVD
“MAD MAX BEYOND THUNDERDOME” (1985・オーストラリア) 1h47
製作・監督・脚本 : ジョージ・ミラー
出演 : メル・ギブソン、ティナ・ターナー、アンジェロ・ロシット、ヘレン・バディ

[カチンコ]かなりのヘンテコ映画ではなかろうか。と覚悟して観た所、やっぱりちょっとヘンテコでしたが、好感の持てるヘンテコでした。
ハード・バイオレンスだった前2作とは明らかにテイストが違うので、前2作が好きな方には邪道な作品かもしれませんが、ちょっとヘンテコな映画が好きな自分としては結構楽しめました。
前2作で絶望的な未来を描きすぎてしまったので、この映画では絶望の中の希望を描きたかったのかなぁと思います。

[カチンコ]タイトルのサンダードーム、そこで死闘が繰り広げられますが、かつてのTHEガンバルマンを見ているようで面白かった。
ガンバルマンでは確かこのサンダードームを模した回もあったと記憶しています。現・宮崎県知事のあのお方もその頃はゴムチューブに引っ張られてピョンピョン飛び跳ねていたはずです。

休暇をみました [2008年6月に観た映画]

『休暇』
(2007・日本) 1h55
監督 : 門井肇
出演 : 小林薫、西島秀俊、大塚寧々、宇都秀星、大杉蓮、柏原収史、菅田俊、利重剛

[カチンコ]法治国家の法の下で行われる死刑。お偉いさんが「死刑っ!」と判子を押すと後は一つの作業として事務的に行われるわけですが、執行するのもされるのも人間ですから心情として事務的にとはいかないはずです。
そこで人は何を思うのか?映画の中でこれといった答えの様なものは描かれてはおらず、観た人がその何かを感じ取らなければならない作品のように思います。

映画の中で死刑囚がどの様な事をして死刑判決を受けたのかは詳しく描かれていないのは、死刑囚寄りの見方に持っていこうとしているからなのかなぁとも思いますが、死刑囚は死刑の判決を受けるほどの事をしたわけですから、それが詳しく描かれていれば別の見方になるかもしれません。

どの地点に立ってどの目線で見るかで答えは変わってくる。
ものすごく難しいテーマを扱った映画だと思いました。

[カチンコ]死刑囚を演じた西島秀俊さんが良かった。
何かが欠落している人間なのですが、その欠落振りが絶妙でした。

ダイブ!!をみました [2008年6月に観た映画]

『ダイブ!!』
(2008・日本) 1h55
監督 : 熊澤尚人
出演 : 林遣都、池松壮亮、溝端淳平、瀬戸朝香、光石研、蓮佛美沙子、江守徹

[カチンコ]現代っ子のスポ根ドラマ。『ノー・スプラッシュをねらえ!』
主人公の少年は正に岡ひろみ。唇にバラの花びらは有りませんが。
なのでスポ根世代は楽しめるかもしれません。

エースをねらえ! Vol.1


エースをねらえ! Vol.5








[映画]角川シネマ新宿にて鑑賞。元の新宿ガーデンシネマ、そして元・元新宿文化シネマです。
新宿ガーデンシネマから館名を変えただけで何も変わっていないように思えました。

話し変わって新宿ピカデリーが7月19日にオープンです。外装が見えてきました。
なにやら2人で3万円の個室があるとか。詳しくはこちら

神様のパズルをみました [2008年6月に観た映画]

『神様のパズル』
(2008・日本) 2h14
監督 : 三池崇史
出演 : 市原隼人、谷村美月、石田ゆり子、岩尾望、藤間宇宙

[カチンコ]ものすごく理系な内容が飛び交う映画でした。宇宙の創造の仕組みなども語られますが、なんのこっちゃ分かりません。
映画としては理系な要素も有りつつ、最終的には心を閉ざした天才美少女と熱血青年のボーイ・ミーツ・ガールな物語に収束するので、理系な部分につまづいてもそれほど問題は無いとは思うのですが、ただもう少し分かりやすく説明してくれれば、サイエンス・ラブ・パニックムービーという類稀なジャンルの作品になったはずなだけに残念。

[カチンコ]『独立少年合唱団』(2000)に御出演なされていた藤間宇宙(とうま・そら)さんを久し振りに見ました
『独立少年合唱団』自体の記憶はあまり無いのですが、藤間さんが凄かったのだけは覚えています。
あるシーンで藤間さん、もの凄い表情を見せます。どのように凄かったのか説明するのが難しいほど凄かった。

世界で一番美しい夜をみました [2008年6月に観た映画]

『世界で一番美しい夜』
(2007・日本) 2h40
監督・原作・脚本 : 天願大介
出演 : 田口トモロヲ、月船さらら、美知枝、市川春樹、石橋凌、佐野史郎、松岡俊介、江口のりこ、三上寛

[カチンコ]大人の寓話(艶話を過分に含む)。

なのですが、そこに世界平和へのメッセージも込められているのが日本映画としては珍しく思えました。
どうしても日本映画で寓話だと個人の話しになってしまいがちで、平和を訴えるとなるとお涙頂戴的な反戦モノのパターンになってしまいますが、この映画の場合は寓話であり、コメディであり、ヒューマンドラマであり、そして尚且つ世界平和を訴えるという天願監督の志のでかさを感じました。
なので2時間40分の長丁場でしたが、飽きる事無く観れました。

[カチンコ]アジア系(韓国?中国?)のホステスを演じた江口のりこさんが良かった。
特に目立つ役ではないのですが、画面に映っているとつい江口さんを見てしまいます。

もう1人、その存在感に目が釘付けになったのが、役名が"醜い男"の鴇巣直樹(ときす・なおき)さん。
そのいかがわしさ、得体の知れない怖さ、一見の価値ありです。

美しすぎる母をみました [2008年6月に観た映画]

『美しすぎる母』
“SAVAGE GRACE” (2007・スペイン=フランス=アメリカ) 1h37
監督 : トム・ケイリン
出演 : ジュリアン・ムーア、エディ・レッドメイン、スティーヴン・ディレイン、エレナ・アナヤ

[カチンコ]ブルジョワ的『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』

あくまでブルジョワ的なので物語はお耽美傾向強め。
最終的にショッキングな結末を迎えますが、なぜそうなったのかは映画を観るよりかホームページを読んだ方が分かります。
その時代(1940年代から1970年代)の社会情勢や世相、上流社会の人間関係などが強く関わっているのではないか。という解説が詳しく書かれていて、それを読むとなんとなく分かったような気(だけ)がします。

savage grace.jpg
“美しすぎる母”

キン肉小百合.jpg
こちらは“キン肉スグル母”。と父。
ご存知キン肉マンの母。本名キン肉小百合。第57代キン肉星大王妃にあらせられます。
超人強度は6万パワーとかなり控えめ。数少ない女性超人とは言え、その後1億パワーの超人が現れる事からいかに『キン肉マン』がインフレ漫画であったのかが窺い知れます。

シークレット・サンシャインをみました [2008年6月に観た映画]

『シークレット・サンシャイン』
(2007・韓国) 2h24
監督・脚本 : イ・チャンドン
出演 : チョン・ドヨン、ソン・ガンホ、ソン・ジョンヨプ、チョ・ヨンジン

[カチンコ]人生の不条理を一身に受ける主人公。その不条理に神の意思は有るのか?

有るっちゃあ有りそうだし、無いっちゃあ無さそう。
そこら辺は人それぞれの受け止め方によると思います。

それでもその不条理を受け止めて、人は生きてゆかねばならんのだ。
それこそが神の意思なのだ。
という事が言いたかったのかなぁ。と思いました。

[カチンコ]イ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディ』(1999)が今の所韓国映画で一番好きな作品なのですが、イ・チャンドン監督の作品は重い。
この映画も当然重いです。人間の業だとか欲だとかその他諸々をドーン!と目の前に突きつけられます。

[カチンコ]生きる事に苦しむ主人公にひたすら尽くし見守る男。
時に冷たくされたり、時に利用されているだけのようにも思えますが、その姿は、それこそが“無償の愛”のように思えました。恋愛感情が入っているので“無償”とは少し違うかもしれませんが。
だけど、田舎者で少しガサツとも思える男が見せるその愛こそが、生きる上で宗教や信仰心云々言う前に最も大切な事のように思えます。
その男を演じたソン・ガンホが良かった。

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イースタン・プロミスをみました [2008年6月に観た映画]

『イースタン・プロミス』
“EASTERN PROMISES” (2007・イギリス=カナダ=アメリカ) 1h40
監督 : デヴィッド・クローネンバーグ
出演 : ヴィゴ・モーテンセン、ナオミ・ワッツ、ヴァンサン・カッセル、アーミン・ミューラー・スタール、シニード・キューザック、イエジー・スコリモフスキー

[カチンコ]イギリス、ロンドン。ロシアンマフィア、謎の男。

[カチンコ]バイオレンス・サスペンスですが、ハリウッド的なものを期待すると肩透かしかも。
しかし、D・クローネンバーグ監督とV・モーテンセンコンビの前作『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005)とセットで観ると、V・モーテンセンが様々なシチュエーションで様々な人物を演じるバイオレンス小説の連作短編のようで面白い。
このコンビでのシリーズ化を是非希望します。

[カチンコ]クライマックスのシーンがさらっと流し気味のようにも思えますが、ロシアン・マフィアのボスの息子(V・カッセル)がOOであり、V・モーテンセン演じる運転手との間に何やら複雑な感情がある。という設定や、ボスと息子の確執。などが効いていて納得できます。
それに続くラスト、どれぐらいの時間が経ったのか、人物がどのような状況にあるのかが映像で提示されるだけですが、そこから観ている側が自由にストーリーを想像出来てこれはこれで面白いと思います。

[カチンコ]V・モーテンセンカッコよかった。そのカッコよさで1時間40分完全に引っ張りきります。
ファンの方ヨダレモノのフルチンファイトが凄かった。
その代わりN・ワッツの印象が薄かったのが残念。相変わらずキレイでしたが。

イースタン・プロミス.jpg
公開初日に観に行ったので上の写真を先着プレゼントで貰いました。
しかし観たのは夜の回。
貰えたのは嬉しいのですが、それだけお客さんが入っていないという事でも有り、ちょっと複雑。

「奥さん見なはれ見なはれ、ヴィゴのフルチンファイト見なはれ。」と、西川のりお師匠に映画館の前で呼び込みをしてもらいたくなりました。

逆効果でしょうか?

ザ・マジックアワーをみました [2008年6月に観た映画]

『ザ・マジックアワー』
(2008・日本) 2h16
監督・脚本 : 三谷幸喜
出演 : 佐藤浩市、妻夫木聡、西田敏行、深津絵里、寺島進、綾瀬はるか、伊吹吾郎、小日向文世、戸田恵子、浅野和之

[カチンコ]『三谷幸喜の映画に愛をこめて』。

[カチンコ]ニセ者が本物みたいな活躍をする。
『合い言葉は勇気』(テレビドラマ、2000年)を思い出して少し嫌な予感はしていました。
更に三谷幸喜さんご自身が「最高傑作」と公言されているのを聞くにつれ、疑り深い自分は嫌な予感を強めていました。
その予感が半分ぐらい当たってしまった感じ。

三谷監督は映画公開前の怒涛の宣伝活動から分かる様にサービス精神旺盛な方ですから、観客を楽しませようと思い付くありとあらゆるものを詰め込んでくれます。
「オレがデラ富樫だ。」3連発は最高でした。
しかし、時としてそれが仇になる事も。今回はその失敗パターンにはまってしまった気がします。
やはりコメディ映画で2時間越えるのはキツイ。

ただ三谷監督の映画への愛、それは映画そのものや撮影現場、スタッフ、俳優に至る全てに向けられています。
それは十二分に伝わってきました。
その点でこの映画は、三谷監督の映画への愛が詰まった映画としての最高傑作と言えると思います。

[カチンコ]三谷映画によく見られるのですが、お話しがたまに無理な展開を見せます。
それはお話しの整合性を取るのか、コメディとしての話の流れを取るのかの選択を迫られた時に三谷監督は迷わずコメディを最優先させているからだと思います。
そのコメディ作家としての信念と潔さが素晴しい。

合い言葉は勇気

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