ニセ札 [2009年4月に観た映画]
『ニセ札』
(2009・日本) 1h34
監督・脚本・出演 : 木村祐一
出演 : 倍賞美津子、段田安則、板倉俊之、村上淳、西方凌、三浦誠己、青木崇高
木村祐一さんの長編映画初監督作品。
ニセ札作り。ってだけで勝手にテンション上がってしまいました。
映画としてはやや荒削りな感じもしなくは無かったです。
娯楽作で行って欲しかったんですけど、ラストはメッセージ色濃い目な感じ。
初監督で終戦直後の日本を舞台に選んだ。って所がスゴイなぁと思いました。
現代が舞台なら普通にそのまま撮ればいいけど、終戦直後という事は言葉使いから身なりから生活習慣から何から何まで細心の注意を払わなければいけない。
その点では終戦直後の事を全く知らない事も有って、何の疑問も無く観れました。
ロケ地にあの土地(京都との事)を選んだ所が最大の成功かと思います。正にトトロの世界。
そこまで細心の注意を払ったはずなのに、エンドロールに流れる主題歌の場違い感は正直残念でした。
でも後々考えるとその歌を使わざるを得なかったのは、それはもう大人の事情に他ならない訳で。大人の事情と言えばそれはもう最終的になんやかんやでお金の事情なのであって。
本作のラストで大きくぶちまけたメッセージ。でも、実際の所は大人の事情、お金の事情に巻き込まれてしまうものなのだよ。という木村監督ならではのオチをつけたのかな。とも思えました。
木村さん初監督とあって吉本関連の出演が当然おられました。板尾さん、サバンナ八木さんなど。思ったより少なめ。
松っちゃんが出ていないのは、出演者をお友達感覚で選んでません。って感じで良かったと思う。
吉本関連という事では、木村さんが山崎邦正さんの横目睨みを演技の中に取り入れていました。
それは見逃しませんでした。
山ちゃんの顔芸。横目睨みは残念ながら無し。
山ちゃん別れの言葉。
「・・・・・・・『ガ、・・・ハァッ。
・・・この、こんないっぱいの・・・花束誰が貰えると思いまっか?
『ガキの使いの』、・・・『ガキの使いや』が・・・始まって、17年後・・・っていう年月が経った、経てた時に、・・・い、今僕が・・・(シュルルルゥ~、ングゥ~、ハァ~~~、ングッ)
・・・2回目から、です。・・・僕が出場してて、・・・この日が、来る、とはぁ・・・思ってもみなかったんですよぉぉぉ。
ダウンタウンさんとかとやっと友達になれたのに。
・・・え、え、え、え、え、え、え、え、遠藤クンとか、えっ、え~、え~、・・・遠藤クンとか、た、田中クン。・・・やっと・・・・・・ひ、はぁ~、ほ、(ングッ)やっと、・・・クン付けで呼べるようにな、なったのに。
・・・ヒ、ヒヒィヒハッ・・・ア゛ア゛~ア゛ッ、ア゛~ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛~~~ア゛、ア゛~~~~~ア゛ア゛、ア゛~~~~~~~~ア゛ア゛ア゛ア゛、ア゛~~ア゛~~~~
ウェ゛、ウェ゛、遠藤ク~~~ンッ!遠藤ク~~~~ンッンッンッ!!
ウィ゛~~~~~~ァ
これっ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
アアアア~、ア~~遠藤ク~ン!
・・・・・・ア゛~~ア゛~~~~遠藤っ!遠藤クンッ!
イィィイ、なみ、涙はアカンて言ったや~んっ!
イィ~~アァァ~~~
・・・ァァァ~、・・・ァァッ、・・・ァァッ
遠藤ク~ン」
鴨川ホルモー [2009年4月に観た映画]
『鴨川ホルモー』
(2009・日本) 1h53
監督 : 本木克英
出演 : 山田孝之、栗山千明、濱田岳、石田卓也、芦名星、荒川良々、石橋蓮司
面白ポイントがよく分かりませんでした。
若手俳優さんたちが奇っ怪な言葉を発し、珍妙なポーズを取る所が面白いんだろうか?
個人的には面白いとは思えず、逆に見ててツラかった。
原作は読んでいませんが、多分これは実際に見るより言葉のイメージで想像した方が面白いのではないかと思います。
メッセージ的には若いんだからモラトリアムだってイイじゃない。といった所でしょうか。
無罪モラトリアム(完全初回生産限定アナログ盤) [12 inch Analog]
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2008/11/25
- メディア: LP Record
唯一面白かったのは濱田岳さんの例のアレ。
残念ながらポスターや予告などでネタバレ済み。知らない方がもっと面白かったと思う。残念。
スラムドッグ$ミリオネア [2009年4月に観た映画]
『スラムドッグ$ミリオネア』
“SLUMDOG MILLIONAIRE” (2008・イギリス=アメリカ) 2h00
監督 : ダニー・ボイル
出演 : デヴ・バテル、フリーダ・ピント、マドゥル・ミッタル、アニル・カプール、イルファン・カーン
新宿ミラノ1にて。
先週観ようとして映画館の前まで行ったものの、その時はミラノ3での上映。
絶対ミラノ1で上映している。と思い込んで行ったので映画館前でボー然。因みにその時1では『ウォッチメン』を上映。
さすがに3では混雑(1・・・1064席 3・・・209席)。立ち見も出ていた様なので観るのを諦めました。
で、今週。今週こそは1で上映されているだろうと思って行ったら、今度は1で上映されていました。なので観ました。因みに『ウォッチメン』が3。『レイン・フォール/雨の牙』が2。
アカデミー作品賞を含む8冠作品。
なので観る前ワクワクしました。アカデミー作品賞で観る前にワクワクした作品って久し振りの様な気がする。
それは予告が素晴しかったし、それにミラノ1の広い空間の大きなスクリーンの前にいる。という事も大きく関係しているように思いました。
ネタバレあり。
ちょっと期待し過ぎました。
確かに良かったとは思うものの、大傑作っ!かと言うとそれ程でもなかった。
ストーリーは観終わった後に思い返してみると、普通と言うかやや俗っぽい。
個人的に残念だったのは、予告で使われていた音楽が本編では使われていなかった事。
本作が何故にここまで愛される作品、評価の高い作品になったのかを考えると、愛と勇気のロマンティックな運命論が受け容れられたのではないかと勝手に想像します。
自分もそこには少しグッと来ました。ただ、ググッと、グググッとは来なかった。
運命の結末を迎えたラスト。そこでそこに至るまでの足跡を振り返るシーンが有ったのですが、それがややアッサリ気味なのが残念。それはダニー・ボイル監督の英国人気質ゆえなのか。
日本映画、韓国映画並みのボリューム感だと逆に鼻白んでしまう可能性も有ります。そのさじ加減は難しいですが、個人的にはもうちょっとコッテリの方が良かった。
あの「三銃士」のガキンチョ。辛い事が有ってもスラム街やタージ・マハールなどで明るく元気にたくましく生きてきたガキンチョ。
色々と有ってお兄ちゃんだけは現実の前に押し潰されてしまったけど、運命の2人は大きな夢と希望を掴んだのだなぁ。と、じっくり振り返らせてくれたらグググググググッと来ていたかもしれません。
クイズにおいてのスリルとサスペンスも期待していたのですが、そっちはあまり重要視されていなかった様な。
運命を描くためのただの手段。
終盤スリリングなシーンも少し有りました。司会者はいい奴なのか?悪い奴なのか?そこ以外はあまりスリリングではなかった。
問題が出題されている途中でのトイレ休憩ってどうなんだろう?ジャマールのうんこはやっぱり硬かったのか?気になります。
日本では最終到達点が1000万円なので、インドでも1000万ルピーが最後なのかと思っていたら、2000万ルピーの問題が残っていた。それ最初から言っておいて欲しかった。
最終問題も最終問題の割に簡単だった様な。答えを偶然知っていたのでそう思ったのかも。
これ観ていたので。チャーリー・シーンの役が正解。
ただ、最終問題はそれまで運命に導かれる様にクイズに正解してきたジャマールが、自らの意思と決断で運命を切り開いた。
そこが感動ポイントなのかとも思います。
レッドクリフPartⅡのパート2 [2009年4月に観た映画]
散々悪口を書いた『レッドクリフ PARTⅡ』。
色々と考えるとかなり的外れな観方だったなぁと反省。
先ずは曹操を見逃した件。
「三国志」、魏・呉・蜀の三国が天下統一をかけて争う話し。
の見方で観ていたので、曹操を討ち取るチャンスを自ら放棄した事に納得がいかなかった。
しかし『レッドクリフ』は『PARTⅠ』で描かれていたように、大国の魏に攻め込まれた呉が蜀と連合して赤壁にて魏を迎え討つ。という話しだった事を忘れてました。
『PARTⅠ』を観直しておけば良かった。
つまり覇権を争う。は、ここでは一旦置いといて。大国v.s.小国の連合。小国がいかにして大国に対するかが重要。
だから魏の侵攻を喰い止めた事で物語が終わっても何の問題も無い。
それに曹操1人を討ち取ったぐらいで大勢に影響は無いのかもしれない。大国は大国で小国は小国のまま。
見逃した事によって、曹操に対して一つ貸しを作った。とも取れる。
『三国志演義』ではもっと三国の間での目論見や思惑がドロドロとしたものらしいです。
ジョン・ウー監督は現代的メッセージも込め、友情や信頼だとかに重点を置いている様に思う。
大国が世界を支配するのではなく、大国と小国それぞれの国が共存共栄していこう。といったメッセージ。
それはキャスティングにも表れている様な。
曹操・・・チャン・フォンイー [中国]
周瑜・・・トニー・レオン [香港]
孔明・・・金城武 [日本と台湾のハーフ]
孫権・・・チャン・チェン [台湾]
『三国志』が『三国志演義』になり、それが現代になって『レッドクリフ』になった。
現代で作られているんだから現代的メッセージが込められるのは当然と言えば当然。
しかしいくらなんでも魚油爆弾はどうなんだろう?
1846年にニトログリセリンが発見され、1866年にノーベルによってダイナマイトが発明された(ウィキペディアより)。
魚油爆弾登場の「赤壁の戦い」、208年!
さすが中国三千年の歴史なのか、ジョン・ウー作品ならではなのか。
「赤壁の戦い」なのに赤壁で戦っていない事にも不満タラタラでした。
これも「赤壁の戦い」は魏の侵攻を喰い止める戦いなのだから、「赤壁での戦い」では無くて「赤壁を死守するための戦い」という事に気付くべきでした。
死守する為に相手が仕掛けるのを待つのではなく、対岸に行って自ら攻撃を仕掛ける。
そこが「赤壁の戦い」の面白さなんだろうと思います。
でも、やっぱり「赤壁での戦い」も見たかった。
『レッドクリフ』を観る機会はあまり無いかもしれません。前後編で5時間。と考えてしまうとどうしても手が出にくくなる。
でも見る機会が有ったらそこらへんを肝に銘じて観ればもっと楽しめるのかも。
張飛の出番と見せ場が少ないのが残念だったので。
色々と考えるとかなり的外れな観方だったなぁと反省。
先ずは曹操を見逃した件。
「三国志」、魏・呉・蜀の三国が天下統一をかけて争う話し。
の見方で観ていたので、曹操を討ち取るチャンスを自ら放棄した事に納得がいかなかった。
しかし『レッドクリフ』は『PARTⅠ』で描かれていたように、大国の魏に攻め込まれた呉が蜀と連合して赤壁にて魏を迎え討つ。という話しだった事を忘れてました。
『PARTⅠ』を観直しておけば良かった。
つまり覇権を争う。は、ここでは一旦置いといて。大国v.s.小国の連合。小国がいかにして大国に対するかが重要。
だから魏の侵攻を喰い止めた事で物語が終わっても何の問題も無い。
それに曹操1人を討ち取ったぐらいで大勢に影響は無いのかもしれない。大国は大国で小国は小国のまま。
見逃した事によって、曹操に対して一つ貸しを作った。とも取れる。
『三国志演義』ではもっと三国の間での目論見や思惑がドロドロとしたものらしいです。
ジョン・ウー監督は現代的メッセージも込め、友情や信頼だとかに重点を置いている様に思う。
大国が世界を支配するのではなく、大国と小国それぞれの国が共存共栄していこう。といったメッセージ。
それはキャスティングにも表れている様な。
曹操・・・チャン・フォンイー [中国]
周瑜・・・トニー・レオン [香港]
孔明・・・金城武 [日本と台湾のハーフ]
孫権・・・チャン・チェン [台湾]
『三国志』が『三国志演義』になり、それが現代になって『レッドクリフ』になった。
現代で作られているんだから現代的メッセージが込められるのは当然と言えば当然。
しかしいくらなんでも魚油爆弾はどうなんだろう?
1846年にニトログリセリンが発見され、1866年にノーベルによってダイナマイトが発明された(ウィキペディアより)。
魚油爆弾登場の「赤壁の戦い」、208年!
さすが中国三千年の歴史なのか、ジョン・ウー作品ならではなのか。
「赤壁の戦い」なのに赤壁で戦っていない事にも不満タラタラでした。
これも「赤壁の戦い」は魏の侵攻を喰い止める戦いなのだから、「赤壁での戦い」では無くて「赤壁を死守するための戦い」という事に気付くべきでした。
死守する為に相手が仕掛けるのを待つのではなく、対岸に行って自ら攻撃を仕掛ける。
そこが「赤壁の戦い」の面白さなんだろうと思います。
でも、やっぱり「赤壁での戦い」も見たかった。
『レッドクリフ』を観る機会はあまり無いかもしれません。前後編で5時間。と考えてしまうとどうしても手が出にくくなる。
でも見る機会が有ったらそこらへんを肝に銘じて観ればもっと楽しめるのかも。
張飛の出番と見せ場が少ないのが残念だったので。
マックス・ペイン [2009年4月に観た映画]
『マックス・ペイン』
“MAX PAYNE” (2008・アメリカ) 1h40
製作・監督 : ジョン・ムーア
出演 : マーク・ウォールバーグ、ミラ・クニス、ボー・ブリッジス、アマウリー・ノラスコ、クリス・ブリッジス、オルガ・キュリレンコ、クリス・オドネル
事前に知ってしまった予備知識や目にしてしまった映像などで、これは先般観た『パニッシャー:ウォー・ゾーン』のようなアクションバリバリの復讐劇なのだろう。と思っていました。
が、前半、アクションは有る事は有るものの意外とおとなしく話しは進んでゆきます。刑事モノの様にきちんと捜査をしている。
予想と違ったのでなんか拍子抜け。
が、後半、アクションバリバリでした。
話しとしては元々がゲームが原作とあってか相当の荒唐無稽さですが、その荒唐無稽さがたまらなかった。
前半できちんと捜査していた事件がちょっとほったらかし気味なのはご愛嬌。
後半で主人公がスーパーパワーを手にします。ほうれん草を食べたポパイの如く。
その際のマーク・ウォールバーグの鼻力。正しくは鼻の穴力もたまりませんでした。
世に目力を持っている方はおられますが、鼻の穴力を持っている人はそうはいない。
http://us.imdb.com/media/rm4139620096/nm0000242(『ハプニング』)
カッと開いた2つの鼻の穴に、怒りだとか復讐心が見事に集約されていました。
スクリーンの大画面いっぱいにポッカリと広がる鼻の穴2つは、ギャグスレスレでも有るけど。
主人公が唯一信頼している元刑事役の方、どっかで見た事有るなぁと思っていたら声で気付きました。
ジェフ・ブリッジスのお兄ちゃんのボー・ブリッジス。
ブリッジス・ブラザーズhttp://us.imdb.com/media/rm1223005952/nm0000977
ブリッジス・ファミリーhttp://us.imdb.com/media/rm2817891072/nm0000977
お兄ちゃんの方がモゴモゴ感は控えめですが、でもやっぱり似ている。
BEAU BRIDGESだから役名もB.B.なんだろうか?
B・Bと聞いて思い出すのは「10cmの爆弾」。
荒唐無稽さにおいてはこちらも負けてません。
クリス・オドネルも久し振りに見ました。2000年の『バーティカル・リミット』以来。
なんでだろう?特別大コケした作品が有ったわけでもないのに、『バーティカル・リミット』以降急に姿を見なくなりました。
本作ではすっかり脇役。
『セント・オブ・ウーマン』良かったなぁ。
レッドクリフPartⅡ―未来への最終決戦― [2009年4月に観た映画]
『レッドクリフPartⅡ―未来への最終決戦―』
“RED CLIFF: PART Ⅱ” (2009・アメリカ=中国=日本=台湾=韓国) 2h24
製作・監督・脚本 : ジョン・ウー
出演 : トニー・レオン、金城武、チャン・フォンイー、リン・チーリン、ヴィッキー・チャオ、チャン・チェン、ユウ・ヨン、バーサンジャブ、ザン・ジンシェン、中村獅童
ネタバレあり。
『PartⅠ』で2時間以上掛けて“赤壁の戦い”までを描いていましたが、本作でも2時間近く掛けて“赤壁の戦い”までを描く。
“赤壁の戦い”まで4時間!
戦いというものは戦闘以前の情報戦、心理戦、兵士達の士気などで勝敗が決まるものなのだ。
それらをひっくるめて“赤壁の戦い”なのだ。って事なんだろうか?
にしちゃあ4時間は長い。
2本に分けた理由も分かりました。
開巻いきなりの戦闘シーンの連続。みたいなのを予想していました。それが外れて予想外の展開で今イチ乗り切れなかった。
それとどうしても納得できない所が一つ。それは、
赤壁で戦って無ぇじゃん。
赤壁に堅固な砦が有って、そこでの息詰まる攻防。みたいなのを想像していたのですが、主戦場は赤壁の川挟んだ向こう側。
なんか東京タワーでの大決戦と言われていたのが、東京タワーの近くの駐車場での戦いにすり替えられたような。そんな感じ。
その一帯ひっくるめて赤壁っつぅ事なの?赤壁は地名?
その赤壁の川挟んだ向こう側での連合軍、特に何の作戦も無く突進あるのみ。なのでも一つ燃えなかった。
戦場は魚の油でひたすら大爆発してましたが。なんか生臭そう。
結局、前・後編合わせて本作の主役は周瑜とその妻だったなぁと思います。
孔明は軍師だから戦闘シーン前でお役御免だし、劉備たちに至っては助っ人扱い。どっかで団子作ってる。
ラストも今イチスッキリしなかった。
曹操追い詰めといてみすみす見逃すって。
赤壁以降も話しが続くので、そこで曹操叩っ切る。って訳にも行かないんでしょうけど。なんかもうちょっとスッキリさせて欲しかった。
邦題のサブタイトルはそこら辺への予防線なのかなぁと勘繰ってしまいます。
これで一応終わるけど、続きがまだ有るんだよ~ん。的な。
本編前の親切丁寧な解説といい、『レッドクリフ』は気配り上手。
パニッシャー:ウォー・ゾーン [2009年4月に観た映画]
『パニッシャー:ウォー・ゾーン』
“PUNISHER: WAR ZONE” (2008・アメリカ) 1h43
監督 : レクシー・アレクサンダー
出演 : レイ・スティーヴンソン、ドミニク・ウェスト、ジュリー・ベンツ、コリン・サーモン、ダグ・ハッチソン、ウェイン・ナイト、ダッシュ・ミホク
アメコミアンチヒーロー『パニッシャー』の3度目の映画化。
3度目という事ですが、トーマス・ジェーン版の『パニッシャー』は知っていましたが、もう1本有ったのは知りませんでした。
トーマス・ジェーン版の続編がひっそりと作られていたんだろうか?と、思っていたら1989年にドルフ・ラングレン主演で映画化されていました。日本でもちゃんと劇場公開されていたらしい。全く知らなかった。
ドルフ・ラングレン、トーマス・ジェーンと来て、3度目はレイ・スティーヴンソン。
って誰?
北アイルランド出身で、どうやらテレビドラマ『ROME[ローマ]』で注目を集めたらしい。
現在44歳の遅咲きアメコミヒーロー。
見た目悪役も似合いそうな感じですが、アンチヒーローですから問題なし。アクションもバッチリ決まっていてカッコよかった。
トーマス・ジェーン版から本作への関連はほとんど無いみたい(有るのかもしれないけど)。
トーマス・ジェーン版のことは全く忘れていても問題なく観れました。
アクションシーンのド迫力に単純にカッケェ~、スゲェ~と思いました。
初めの内は。
しかしながら5分に1人ぐらいの割合で凄惨な死に様を目にしてしまいますと、「パニッシャーさん、いくらなんでも人殺し過ぎ。」という気持ちの方が強くなってきます。
悪人は殺されて当然。がパニッシャーさんの主義主張ですので、そこらへんは致し方なし、割り切りの心持ちで観なければならないのでしょうが、それにしてもパニッシャーさん、人殺し過ぎ。
久し振りに見ましたウェイン・ナイト。
この方http://us.imdb.com/media/rm1263440896/nm0001431
最近は声優の仕事がメインみたい。久し振りに見たらちょっと痩せてた。
_________________________________________________________________________
本作を観た前日に新宿トーア閉館。知らなかったのでビックリしました。
シネコンと較べたら確かに良い映画館ではなかったです。
傾斜が無いから前の人の頭が気になるし、椅子も良くなかったし、ロビーでの話し声が客席に丸聞こえだし。
でもその分気楽に映画が観れました。
出来ればもう1回行っておきたかった。
惜しい映画館を亡くしました。ご冥福をお祈りします。合掌。
ストレンジャーズ/戦慄の訪問者 [2009年4月に観た映画]
『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』
“THE STRANGERS” (2008・アメリカ) 1h25
監督・脚本 : ブライアン・ベルティノ
出演 : リヴ・タイラー、スコット・スピードマン、グレン・ハワートン
観る気はありませんでした。何故なら怖そうだから。
でも先般観た『リターン・トゥー・マイ・ラヴ』のリヴ・タイラーが可愛かったので観てみました。
怖いもの見たさでは無くリヴ・タイラー見たさ。
ネタバレ有り。
別荘に泊まりに来たカップルが被り物トリオの惨劇の餌食に。
それだけのお話し。
カップルの間にちょっとしたドラマもありますが、内容とは一切関係なし。
要は恐怖の惨劇をワーキャー言いながら観るべき映画。ある種アトラクションムービー。
被り物トリオにはカップルを狙う理由も無いし目的も有りません。
本作は実際の未解決事件を基にしているので、トリオの真意が分からないまま映画は終わります。
そこが怖いっちゃあ怖いのですが。映画として観るとなんじゃこりゃの部類。
映画の目的はお客さんにワーキャー言ってもらう事だろうから、それはそれでいいんだろうけど。
主目的のリヴ・タイラーですが、勘違いしていました。見たかったのはほんわか系リヴ・タイラー。
ショッカー系ホラーのリヴ・タイラーでは無かった。
堂々とした叫びっぷりで次代のショッカー系ホラークイーンの座も狙えそうでは有りますが、個人的に見たいのはほんわか系。
しかし見所もありました。若干のサービスカットはそれはそれで勿論嬉しい。
しかし、それよりもなによりも最大の見所は、
リヴ・タイラーの匍匐前進(笑)
せっかくだからサブタイトルに付け加えたいぐらい。
『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者とリヴ・タイラーの匍匐前進』
なんか『ハリー・ポッター』みたくなってしまいましたが。
トワイライト~初恋~ [2009年4月に観た映画]
『トワイライト~初恋~』
“TWILIGHT” (2008・アメリカ) 2h02
監督 : キャサリン・ハードウィック
出演 : クリステン・スチュワート、ロバート・バティンソン、ビリー・バーク、ピーター・ファシネリ
ベラ(クリステン・スチュワート)とエドワード(ロバート・バティンソン)が運命の恋に落ちる。
ネタバレ有り。
なんか前フリが長いと言うか。
彼らがアレである。という事は公にネタバレされているのに、その存在を謎めいたものにしようとしている。
それぞれのキャラクターを丁寧に描いている。とも取れますが。
でもネタバレしているならもう少しサクサクと話を進めてもよさそうな気がしました。
の割りにベラが彼らをアレと認めるのは意外とあっさりでビックリ。
そこでもうちょっと葛藤するのかと思ったのですが。
思うにそれは運命の恋だから。
運命ならば彼がアレだって構わない。と言うより彼がアレであるからこそ、彼がアレでなければフォーリンラブしなかった。
だからこその運命の恋。という事でしょうか。
物語としては本作自体がまだ前フリの様。
素人考えでは、ベラをさっさとアレにしちゃえば話しは簡単なのに。
と思ってしまいますが、そこはそれ簡単には出来ない理由もちゃんと有り。
それは人間としてのベラを殺さなければ永遠の恋は手に入れられない。というエドワードの葛藤。
その葛藤が今後の展開で重要なテーマとなりそう。
そしてエドワードがベラに惹かれる理由。そこにも何らかの秘密が有りそうな感じ。
今後どんな展開が待っているのか気になりだしてきました。
既に3作目までの製作が決定している様で。
となると本作では高2だから、次で高3で卒業して、3作目はどうすんだろう?
大学編に行くのか?それともすっ飛ばして社会人編に行くのか?
本作のラストはステキなプロムパーティ。
高2でもプロムパーティが有るのって知らなかった。
ウィキペディアによりますと、高3のプロムをシニア・プロム、高2をジュニア・プロムと言うんだそうで。
その度にドレスやタキシードを新調するんだろうか?
親御さんも大変だなぁと思いますが、あっちには七五三や成人式が無いだろうからそれでチャラ?
ベラパパ(ビリー・バーク)が良かった。
干渉はしないけど娘想いのいいお父さん。
あまり活躍の場は無さそうですが、全く役に立たなかった防犯スプレーと共に今後何らかの活躍を期待。
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- メディア:
リターン・トゥー・マイ・ラヴ [2009年4月に観た映画]
『リターン・トゥー・マイ・ラヴ』
“LONESOME JIM” (2005・アメリカ) 1h31
監督 : スティーヴ・ブシェミ
出演 : ケイシー・アフレック、リヴ・タイラー、メアリー・ケイ・プレイス、シーモア・カッセル、ケヴィン・コリガン
ネタバレ有り。
スティーヴ・ブシェミ初監督作。
普通のラブストーリーかと思わせる邦題を付けられてのDVDスルー。
スティーヴ・ブシェミが監督してるのに普通のラブストーリーって事は無いだろうとは思っていました。
観てみればやっぱり普通のラブストーリーではありませんでした。
だってスティーヴ・ブシェミが監督ですもの。
ニューヨークでの生活に挫折し、故郷に帰ってきたダメ男のジム(と言っても登場人物の男ほぼ全員がダメ人間)。
自分が生きている意味だとか家族との関係、恋人だかまだよく分からない女性アニカとの関係にウダウダウジウジ悩み、その結果なしくずし的に再び故郷を去ろうとします。
そこで今まで軽蔑すらしていた母親の生き方の芯の強さに気付き、アニカには三行半を突きつけられ、これじゃイカンとようやっと気付きます。
結局男はウダウダウジウジしているだけで、女性がこの世を動かしているのだなぁ。そんな気にさせられました。
本作はきっとスティーヴ・ブシェミの故郷、田舎町での体験を少なからず基にして描かれているのだろう。と勝手に思っていましたが、スティーヴ・ブシェミの出身はニューヨークはブルックリン。全然違った。
ジムのウダウダウジウジ、そして自堕落な生き様は観ていて身につまされる所がありすぎて辛い。
痛い所突かれまくり。
そんなウダウダウジウジ男をケイシー・アフレックにやらせると上手い。上手過ぎて地なんじゃないかと思えてきます。
ダメ男ジムには勿体無い天使の様なアニカ。職業看護師 ^~^
リヴ・タイラー可愛かった。
エンプレス―運命の戦い― [2009年4月に観た映画]
『エンプレス―運命の戦い―』
“江山美人” (2008・香港) 1h35
監督・脚本 : チン・シウトン
出演 : ケリー・チャン、レオン・ライ、ドニー・イェン、グオ・シャオドン
ケリー・チャンが兜被って甲冑着てる。
ので観ました。
ケリー・チャンが兜被って甲冑着てました。池に落とされてました。馬から突き落とされていました。空飛んでました。お姫様ルックで笑ってました。
ケリー・チャンがそれだけ頑張っていたら満足するしかありません。
エンプレス(EMPRESS)とは女帝の意。あまり馴染みの無い言葉なので最初なんのこっちゃ分かりませんでした。
ピンクパンサー2 [2009年4月に観た映画]
『ピンクパンサー2』
“THE PINK PNATHER 2” (2009・アメリカ) 1h31
監督 : ハラルド・ズワルト 脚本・出演 : スティーヴ・マーティン
出演 : ジャン・レノ、エミリー・モーティマー、ジョン・クリーズ、アンディ・ガルシア、アルフレッド・モリーナ、松崎悠希、アイシュワリヤー・ラーイ・バッチャン、ジェレミー・アイアンズ、リリー・トムリン
ネタバレ有り。
都内ではそれなりの館数で公開されていますが、ほとんどがいきなりレイトショーのみ。
これは早い内に観ておかないといつの間にか上映終了していた。という事態になりかねないので初日に観ました。
本編開始ギリギリで間に合ったと思ったのですが、客席に入ったら既に上映始まっていました。
入った瞬間某有名スターの顔が映っていたような。もしかしてカメオ出演?
そんなこんなでドタバタしていたのでもう一つ映画に集中出来ませんでした。
前作ネタも結構有り、前作すっかり忘れていたのでそこら辺ももう一つ笑えなかった。
でもスティーヴ・マーティンのドタバタギャグは面白かった。ドタバタは万国共通。
フレンチ訛りの英語は英語が分かればもっと面白いのかと思います。でも分からなくてもなんとなく可笑しい。
日本でのフランソワーズ・モレシャンさんの有名フレーズ「わたしたちのぉ、国ではぁ~」(by片岡鶴太郎氏)を思い浮かべればその点は補完できる気がします。
日本でクルーゾー警部をやるとしたら、昔は「かくし芸大会」の井上順さんでしたが、現在ではウッチャンが適役かと思います。
ウッチャンとスティーヴ・マーティンの日仏ずっこけ刑事対決。是非観てみたい。
『ピンクパンサー3』はちょっと難しそうな状況ですが。
スティーヴ・マーティンとリリー・トムリンの『オール・オブ・ミー』コンビの共演は嬉しかった。
笑える笑えないを超えて(正直そんなに面白くはなかった)単純に嬉しい。
チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室 [2009年4月に観た映画]
『チャーリー・バートレットの男子トイレ相談室』
“CHARLIE BARTLETT” (2008・アメリカ) 1h37
監督 : ジョン・ポール
出演 : アントン・イェルチン、カット・デニングス、ロバート・ダウニー・Jr、ホープ・デイヴィス
世の中と大人をナメた感のある秀才少年チャーリー・バートレット。男子トイレにて学友相手に人生相談を行う。
主人公の名前がそのままタイトルですから、これはもう主人公を気に入るかどうかで作品も気に入るかどうかが分かれてくるかと思います。
その点でチャーリー思っていたよりイイ奴でした。確かに大人をナメた小生意気な所も有りますが、それは10代の少年ならではの反抗心。
家庭の事情がやや複雑な事も有っての反抗心。そこらへんまだ少年で可愛いもんだなぁと思います。実際近くにいたらヤだろうけど。
でも根は本当にイイ奴。なのでこの作品気に入りました。
シニカルなコメディタッチの作品では有るものの、核心の所では10代の少年少女の悩み、大人たちの悩みにふざける事無く真摯に向き合っている感じがしました。
ですからラストも爽やかでそこにも好感。
チャーリーを好演したアントン・イェルチン(本作HPなどではイェルチャン)。珍しい名前だなぁと思ったらロシア系の名前らしい。エリツィンとかプーチンとかあんな感じ。出身は実際ロシアらしいです。
観ている間はロシア系とかは全く気にならず、普通にアメリカの若者に見えました。
アントン、幼少の頃にアメリカに移住して子役としてアメリカの映画、テレビドラマなどに出演していたらしい。ですので、ほぼアメリカンな若者なのだと思います。
アントン、今後注目作に立て続けに出演。『スタートレック』に『ターミネーター4』。
『スタートレック』ではロシア系の乗組員を演じるらしい。
で、『ターミネーター4』ではあのカイル・リースを演じるとの事。
アントン、マイケル・ビーンと言うより少しケヴィン・ベーコン似ですが。
ザ・バンク 堕ちた巨像 [2009年4月に観た映画]
『ザ・バンク 堕ちた巨像』
“THE INTERNATIONAL” (2009・アメリカ=ドイツ=イギリス) 1h57
監督・音楽 : トム・ティクヴァ
出演 : クライヴ・オーウェン、ナオミ・ワッツ、ブライアン・F・オバーン、アーミン・ミューラー=スタール
←何故かこのシーンにいるナオミ・ワッツ
インターポール捜査官ルイ・サリンジャー(クライヴ・オーウェン)と、ニューヨーク検事局の検事エレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)が、国際銀行とは仮の姿の悪の組織IBBCの実態に迫る。
激しくネタバレ。
面白かった。
金融関係の難しい事はさっぱり分かりません。
逆にそれが幸いして正義と巨悪の戦いとして観れました。
元スコットランドヤードの刑事だったサリンジャーの正義は若干復讐が入っているかもしれない。
対してエレノアの正義は純粋な正義。妻であり、母であり、尚且つ正義のために巨悪に立ち向かう検事。その姿カッコイイ。
そんな女性を奥さんに持つ旦那さんって一体どんな人なんだろう?普通にビジネスマンだったりして。しかも銀行勤め。
国家権力をも巻き込む巨悪の前に正義を貫き通せるのか?
その答えはある意味、否。
なのでサリンジャーはダークナイトとなる事を決意します。
それは単純に必殺仕事人になるのか?と思いましたが、闇に隠れ違法捜査も辞さず相手を罠にはめてでも逮捕する。といった感じのものでした。
結局運命のいたずらで必殺の方向へ行きかけますが、そこに現れる謎の男。
決着のシーンでは、頭の中で『ゴッドファーザー』の音楽が流れました。さすがイタリアン。
巨悪を倒すのは悪。ややホロ苦な感じで幕を閉じますが、無理矢理なハッピーエンディングでないのは作品に合っていて良かった。
しかしホロ苦なだけではなく、エレノアがホワイトナイトとなる。といった微かな希望を入れてくれた所がまた良かった。
美術館での銃撃シーンが最高でした。
銃撃の迫力もさることながら、追う男と追われる男が危機に直面した時にその関係を乗り越えて共に闘う。
それは生き延びることを知り尽くしたプロフェッショナルの姿。その関係性にシビレました。
PTUとパニック・フライト [2009年4月に観た映画]
『PTU』
“PTU” (2003・香港) 1h28
製作総指揮・監督 : ジョニー・トー
出演 : ラム・シュー、サイモン・ヤム、ルビー・ウォン
公開時に観ていましたが、その時はジョニー・トー監督の作品を観るのはまだ2本目ぐらいでした。
本作はアジアの映画賞を多数獲った作品という事で観たのですが、はじめて観た時はそれ程面白いとは思いませんでした。
それはジョニー・トー作品初心者だし、内容も今イチ分からない所も有ったからだろうか?と思い、いつかまた観てみたかったのでした。
んで、観てみたのでした。
観てみてラム・シューの映画だったんだと気付きました。てっきりサイモン・ヤムの映画だと思っていました。
群像劇ですからサイモン・ヤムの映画でも有りますが、最後はラム・シューの映画。
今回観てみても、やっぱりそれほど面白くはありませんでした。
時間は短めですが、その割りに少し間延びした所が有るのが残念。
香港警察に属する3つの組織、PTU(香港警察特殊機動部隊)、特捜課CID、組織犯罪課。
失くした自分の拳銃を探すため夜の街を彷徨う組織犯罪課のサァ刑事。サァ刑事に協力するPTUのホー隊長。サァ刑事の行動を怪しく思うCIDの女性刑事チョン。
この三角関係の仲間意識だとか反目だとか、それにヤクザの抗争、強盗事件、子供のいたずら等がくんずほぐれつして、クライマックスの朝4時の街中での銃撃戦でぶつかり合ってスパークするのですが、個人的にあまりスパークしませんでした。
くんずほぐれつが若干淡白なような。だからあまりスパークしなかった気がします。
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『パニック・フライト』
“RED EYE” (2005・アメリカ) 1h25
監督 : ウェス・クレイヴン
出演 : レイチェル・マクアダムズ、キリアン・マーフィ、ブライアン・コックス、ジェイマ・メイズ
激しくネタバレ。
『PTU』を借りる時に近くにあったので目に入り、そう言えばこれも観てみたかったんだよなぁ。という事で観ました。時間も短いし。
アメリカではそれなりにヒットしたと思うのですが、出演者が日本ではまだ馴染みが薄いせいか、内容が被る所のあるジョディ・フォスター主演作『フライト・プラン』と『パニック・ルーム』に便乗した邦題でDVDスルー。
邦題はB級感丸出しですが内容の方は面白かった。
特に話しの導入部。スリラーだと分かって観ているのでその後どうなるのか分かってしまいますが、知らずに観たらステキな恋愛モノだと勘違いしてしまいそう。
恐らくそれが狙いで、狙い通りの結果が出ていました。
その後は密室スリラーからだんだんとハリウッド的アクションスリラーに突入してしまいますが、十分楽しめました。
対戦車ミサイル(笑)
なんと言ってもヒロインのレイチェル・マクアダムズが可愛い。ちょっと加藤ローサさん似。
身体能力も高そうで、『ダイ・ハード』的タフガイ(?タフウーマン)もピッタリはまっていました。
ただ、可憐なヒロインかと思いきやタフウーマンであった。という理由付けのためだけに過去に犯罪被害にあっている。という設定は、幾ら映画とは言え安易過ぎると言うか配慮に欠ける気がしました。
キリアン・マーフィも良かったですが、知能犯ゆえか弱い。
打たれ強い事は打たれ強いのですが、いかんせん弱い。