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リチャード・ジュエル、ナイト・オブ・シャドー、マイライフ・アズ・ア・ドッグ、ジョジョ・ラビット [映画]

リチャード・ジュエルを観た。
1996年のアトランタ・オリンピック開催中に起きた無差別爆破テロ。不審物を最初に発見し被害を最小限にとどめた警備員のリチャード・ジュエルはマスコミによって一躍ヒーローとして祭り上げられるがFBIの捜査対象となった事で立場が一転する。

ネタバレ有。

クリント・イーストウッド監督最新作。2010年代は実話をベースとした作品を撮り続けた。
現実の世界でヒーローと呼ぶに相応しい人達がスポットライトを当てられ、ライトに照らされる事によって作られる闇も描く。闇を描くといった所はイーストウッド監督の一貫したテーマ。
その闇に取り込まれる事なく、かと言って闇の存在を全否定するのではなく誰の心にもいつの社会にも闇は存在するけどそれに取り込まれちゃいけないよと。
本作の主人公リチャード・ジュエルも母親や仲間、友達と共に闘う。その姿がカッコ良かった。

本作はリチャード・ジュエルがFBIの捜査対象になっている事をスクープした女性新聞記者の行動の描かれ方が問題になっているらしい。アメリカではSNS上でボイコット運動も起こったとか。
ワーナーブラザーズは情報源が有ると言っているらしい。しかし女性記者は既に亡くなっていて反論が出来ない状態。と、ウィキペディアにはあった。
一ファンの立場で観てしまうのでああいう風にしたのはモラルの欠如という所を表したかったのだろうと解釈している。でも女性記者は現実に存在していた人で、メディアリンチの醜悪さを描いた作品でメディアリンチを助長しかねない表現をしてしまったのは確かに問題は有るだろうと思う。
映画好きとしてそれより問題に思ったのは、女性記者が取って付けたような改心をした事。実際に改心したのかもしれないけどあんな取って付けたような改心では説得力は無いと思う。
それも含めて女性記者個人を貶めるためではなく、女性記者の姿を通してマスコミメディア全般を描いていたのだとしたらどうなのだろう。モラルの欠如と主義主張の無い日和見主義という痛烈なマスコミ批判。
一方でFBIの人は職務として最後まで憎まれ役を全うしてその事がより強調される。

決着がついた時にリチャード・ジュエルが口にするのはドーナツ。ベーグルかもしれないがドーナツ。やっぱりイーストウッド映画の刑事はドーナツ。ルーキー。リチャード・ジュエルが正義のために闘い抜いた姿は彼が憧れる理想の刑事像に匹敵する。という事だと勝手に理解する。でも号泣しながら食べるのがリチャード・ジュエルらしい所。
本作の鑑賞後にはドーナツではなくスニッカーズ食べた。



ナイト・オブ・シャドー 魔法拳を観た。
悪い妖怪を成敗するプウ。その顛末を小説として書き残し販売もしていた。若い女性を誘拐する妖怪が現れるとその妖怪と因縁の有る一人の青年も現れる。

ナイト・オブ・シャドーのナイトはナイトライダーの方のナイト。ときめきトゥナイトの方のナイトだと思っていたが影の夜って意味が分かる様な分からない様ななのでなんかおかしいなとは思っていた。 

中国の時代劇ファンタジーアクション。アクションシーンはCG、エフェクト多め。ジャッキーもかつての様な体を張った大きなアクションはやらないが、何気ない動きの中に偉大なアクションスターの姿が感じられる。
それでも地獄の門での低重力アクションの撮影は相当大変だったんじゃないかと思う。恐らく長時間ワイヤーで吊るされて、カメラの動きも複雑だったし。その結果見応えのあるシーンになっていた。

お話は幸せとは誰かによって決められるものではない。という事が言われていたのだろう。人それぞれ妖怪それぞれの幸せの形が有って、悪気は無く良かれと思って幸せを押し付けてしまうけどそれがその人(妖怪)の望む幸せとは限らない。幸せのゴリ押しをし過ぎると反発して地獄の門でえらい事になります。

護衛兵のチン三兄弟として出ている人は本当に三兄弟なんだろうか? 一人三役だとしたら恐ろしく手間がかかっているが。
本当に三つ子だったとしたらパシフィック・リムに三つ子の人が出てたなあと思って調べてみたら同じ人たちだった。この後はジャッキーとシュワちゃんの共演作品にも出ているらしい。

イーストウッドとジャッキーの作品が同日公開。こんな豪華な組み合わせかつて有ったでしょうか。有ったのかもしれない。面倒臭いので調べない。
ダーティハリー5でイーストウッドとジャッキーがバディを組む可能性も有ったという話は有名。
ダーティハリーよりルーキーの方がジャッキーには合ってるかもしれない。考えてみればこのナイト・オブ・シャドーもベテランとルーキーの組み合わせでもある。
久し振りに聴いて思い出したがルーキーのテーマ曲は渋くてカッコいい。




マイライフ・アズ・ア・ドッグを観た。
1950年代のスウェーデン。弟イングマルと兄エリクはやんちゃ盛りで常日頃病気がちな母を怒らせていた。

一昨年8月のペパーミント・キャンディ以来久し振りの早稲田松竹にて。

1985年の作品で日本での公開は1988年の12月という事。多分レンタルビデオで観たので1989年くらいに観て以来。
無邪気という所がテーマのように思えた。人生にはつらい事や悲しい事も起こるけど、それを乗り越えるのには子供も大人もある程度の無邪気さが必要。それが人生の極意。

主人公を演じた人は今どうしてるんだろう。と、名前アントン・グランセリウス Anton Glanzeliusで画像を検索してみるとあの頃の面影をしっかりと残したまま大人になっていた。俳優業はやっていないみたい。
女の子メリンダ・キナマン Melinda Kinnamanは女優を続けている。こちらも画像検索してみるとやっぱり面影がある。実の弟さんは三代目ロボコップのジョエル・キナマンだとか。



ジョジョ・ラビットを観た。
第二次世界大戦、敗戦濃厚なドイツ国内。ナチスの青少年教育組織ヒトラーユーゲントに加入した10歳の少年ジョジョ。

池袋シネマ・ロサにて。

予告の印象ではもっとふざけた感じなのかと思っていたがそんな事は無かった。
やはりナチスドイツを題材にして描くにはあの程度のおふざけでもギリギリセーフのラインなのだろう。
もし本国ドイツでこの様な映画を作ったらアウトなのかも。それくらいデリケートな題材。

マイライフ・アズ・ア・ドッグと色んな所で共通点が有る様に思えた。だからこの時期に早稲田松竹さんは上映したのかも。

ジョジョとジョジョの2番目の親友のぽっちゃり君のコンビはサイモン・ペグとニック・フロストの様だった。
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英雄都市、ティーンスピリット、パラサイト、フォードVSフェラーリ、マザーレス・ブルックリン [映画]

英雄都市を観た。
韓国、モッポ(木浦)。ある事がきっかけでヤクザから足を洗う事を決めた男がある事がきっかけで国会議員選挙に出馬する事になる。

シネマート新宿 のむコレ3にて。

エクストリーム・ジョブで面白かったチン・ソンギュが出ているという事で観た。こっちでも面白かった。エクストリーム・ジョブの時とは違う面白さで色々な引出しのある人。

ロマンチックコメディと政治の世界での抗争劇をミックス。真逆な内容のどちらに比重を置くのかという所でやや中途半端になってしまったような。

男性の出演者の固太り率が高め。



ティーンスピリットを観た。
イギリス、ワイト島。ポーランド系の女子高校生が人気のオーディションテレビ番組に出場する。

エル・ファニングが歌声を披露。これまで自分が観た出演作品の中で聴いた事は無く歌うのが好きなのは本作に関してのインタビューで読んだか見たかしていた。そんなに驚くほど上手くは無いんではないかと思って観た。そして歌声を聴いた。めちゃくちゃ上手くて驚いた。

マックス・ミンゲラ監督は2008年に亡くなったアンソニー・ミンゲラ監督の息子さん。
ワイト島はアンソニー・ミンゲラ監督の出身地でも有るらしく、生粋のイギリス人ではない(アンソニー・ミンゲラ監督の父親がイタリアとスコットランドのハーフ)という所も共通していて何か父親への想いみたいなものも込められていたりするのかもしれない。



パラサイト 半地下の家族を観た。
父親が事業に失敗し生活に苦しむ一家。成績優秀な息子が裕福な家庭の女子高校生の家庭教師になった事で生活は好転していく。

ネタバレ有。

衝動的に起こした無計画な行動によって地下に潜む事になった父親。息子が頭に重傷を負った事は知っているのか知らないのかは分からないが息子が気付くであろう事を予測、期待してメッセージを出す。息子はそのメッセージを受け取り父親を助け出すためにある計画を立てるがその計画は息子の状態を見ると叶いそうな気配は無く、半地下の部屋でその叶わない計画をただ妄想しているだけのように思える。結果的に父親は地下から、息子は半地下から出る事は出来ないのだ。という誰も幸せになる事のない辛辣なラストが韓国だけでなく世界のある面においての現状を映し出しているのだろう。



フォードVSフェラーリを観た。

フェラーリの買収問題でコケにされたフォードがフェラーリをぎゃふんと言わせるためル・マン24時間耐久レースに出場する。

ネタバレ有。

レースシーンは大迫力で凄かったけど、3台同時のゴールは前代未聞のカッコ悪さだった。あのカッコ悪さがこの映画の中での大企業の醜悪さを表していたわけだけど実際にあんな事したんだろうか。カーレースの世界ではよくある事なのだろうか。
3台同時ゴールを思い付いたフォードの重役が映画の中の憎まれ役として十分過ぎる活躍。しかし見方を変えればカーレースは個人種目ではないわけでそれは車作りにも言える事で、誰もが自分の持ち場で最善の努力を尽くし協力し合って勝利するというのはもっともな事でもあって。現に初優勝ののちにああいう事になってからも4連覇したという事だし。
この映画では24時間のレースで主人公とペアを組む人物の事はほとんど触れられていない。交代する際に何秒間か映し出されちょっとだけ言葉を発する。それは物語として特に語る必要が無かったからなのか、語ってはいけない不都合な事が有るのか分からないけど気持ち的にはあまりすっきりとしないものがある。

ヨーロッパの方ではLE MANS '66のタイトルでの公開。確かにそういった内容ではあるし、ル・マンの名前を出した方が馴染みが有るのだろう。

タツノコアニメマッハGoGoGoは1967年4月に放送開始。

主人公三船剛の三船は世界のミフネこと三船敏郎さんからとったとされていますが(ヒロインの志村ミチは志村喬さんから?)、三船敏郎さんがハリウッド映画に初めて出演したF1レースを舞台にしたグラン・プリ(レースシーンはフォードGT40にカメラを搭載して撮影したのだとか)は1966年の作品。
グラン・ブリ未見なので観てみたい。



マザーレス・ブルックリンを観た。
1957年、ニューヨーク。自分の意思とは関係なく突然奇異な言動をしてしまう障害を持つライオネル。一方で驚異的な記憶力も持ち私立探偵のフランクの助手として信頼を得ていた。ライオネルも障害を持つ自分を信頼してくれるフランクを尊敬していたがある事件が起こる。

ネタバレ有。

主人公が探偵として抜群の推理力と行動力を持ちながら同時に致命的な欠点も持っているというハードボイルドで面白かった。ただ、2時間24分は長過ぎたように思う。

1950年代、ニューヨークという巨大都市を近代的に整備するため独裁的なリーダーが汚い手を使う事も厭わない。そこら辺の事は実話なんだろうか?
民主的にみんながみんなの都合でそれぞれの意見を言い合ってたら何百年かかっても絶対まとまらない。あのリーダーは人間として酷い人だったけど人生や社会の厳しさを踏まえてそこをぐっと堪えるところがハードボイルドなのだろう。落とし前つけられる所ではつけて。
フォードVSフェラーリでもそうだったように何か困難な事をやり遂げ様とするなら時に絶対的で独善的なリーダーが必要という事だろうか。

ロケーションはニューヨーク?ああいう寂れた地域は映画やテレビドラマの撮影用に残していたりするのか。
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オクジャ、エクストリーム・ジョブ、カンフーリーグ、ロング・ショット [映画]

オクジャ/okjaを観た。
世界の食糧事情改善を目的にアメリカの企業が南米で発見された新種の生き物をスーパーピッグとして繁殖させるため世界各地に飼育場所を設ける。10年の歳月をかけて飼育された中で最も優秀なスーパーピッグが表彰される。

パラサイト半地下の家族が話題のポン・ジュノ監督作品。NETFLIXにて。ネタバレ有。

現在も食糧不足が深刻な地域が有り、将来その地域は広がりより深刻な問題になるかもしれない。多分なるのだろう。そういったシリアスな問題を掲げながら少女と生き物のファンタジーアドベンチャーの様な結末を迎えるのは、大多数の人間が地球上の他の生き物を食糧とする事で生きているわけで(スノー・ピアサーでも結局アレをナニしてでも生き続けていくわけだし)、それを問題にして何か劇的な解決法が有るかといえば無いし、無理やり解決させても嘘臭い偽善になってしまうだろうし、せめて人間はそういう罪深い生き物であると自覚して謙虚に生きるべき。といった所に落ち着くしかないのだろうと思う。



エクストリーム・ジョブを観た。
失態の続く麻薬捜査班。麻薬組織の大物を逮捕するため鶏のから揚げ店に成りすます。

ネタバレ有。

予告が面白かったので期待していた。予告通りに面白くてクライマックスで明かされる捜査班の真の実力に感動した。さすが韓国で最大のヒット作。観客動員数では2位だとか。ハリウッドでリメイク決定だとか。
捜査班のメンバー全員のキャラクターが良かった。その中でもマ刑事役のチン・ソンギュが外見も含めて良かった。
麻薬組織の女性ボディガード役チャン・ジニのアクションがキレが有って良かった。
一人大泉洋さんそっくりな人がいて、声もなんとなく似ていて。オ・ジョンセという俳優さん。スクリーンに映ると気になってその人ばかり見てしまうので話が頭に入ってこなくて困った。

不死身の男でゾンビとも言われる班長が犯人に噛みつくのを見せるのは次作への伏線と見るべきだろうか。大ヒット作なので恐らく続編は有るんだろうと思う。
噛みつかれた側もゾンビになって復讐。班長の特異体質の謎が明かされる。というのは刑事モノとしては外れ過ぎかも。とりあえず続編ではから揚げ店がどうなったのかは知りたい。

パルプ・フィクション、TAXIシリーズでお馴染みの曲とそっくりな曲が流れる。多分恐らく意識しての事ではないだろうか。




カンフーリーグを観た。
お金持ちのお嬢様に恋する貧乏な青年。身分の違いを引け目に感じ自信の無い青年は告白する事すら出来ずカンフーマスターたちに助けを求める。

シネマート新宿 のむコレ3にて。

実在したカンフーマスターたちが現代にタイムスリップして顔を揃える奇跡の映画。ウォン・フェイフォン、フォ・ユェンジャア、チェン・ジェン、イップ・マンの4人。
演じている役者さんたちもバリバリのアクション俳優さんたちなので生身のカンフーアクションてんこ盛りを期待したが、エフェクト、CG多めで期待していたものでは無いものの、ドタバタラブアクションコメディとしてそんなに酷い出来では無いのでそれなりに良かった。ただ、カンフーリーグと銘打って出演者も揃っているのに肝心のカンフーアクションにあまり見どころが無いのは勿体無いなとは思う。
DCコミックヒーロー勢揃いのジャスティス・リーグからのカンフーリーグだろうか。アベンジャーズからにしたかった所だろうけどカンフー・アベンジャーズだとなんかいかにもだし。

カンフー映画好きといってもそのほとんどがジャッキーのカンフー映画なので実在したカンフーの達人たちについてよく知らない。そもそもカンフーそのものについてもよく知らないのでカンフーって何?と聞かれても説明出来ない。カンフーの達人って結局何してる人たちなのか。道場主として生計を立てている? 社会とはどう関わっているのか。やっぱり主に黒社会との関りが強いのだろうか。その中で正義の味方のような人たちもいたと。
ウォン・フェイフォンは酔拳の主人公(映画ではかなり脚色されているらしいが)、ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズではジェット・リー(当時はリー・リンチェイ)と本作でも演じているチウ・マンチェクが演じている。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナシリーズは観ようと思いつつ未見のままで今日に至っている次第。イップ・マンはドニーさんの映画でお馴染み。といった事位の知識。
1900年代の初め頃に場所は違うみたいだけど4人揃って実在していたらしいので顔見知りかもしれないし、お互いにカンフーの達人同士として認識は有ったのかも。本作で描かれているような色恋沙汰は有ったのか無かったのか。
4人ともがそれぞれ幾つものカンフー映画の主人公として描かれているのでその映画の中でのファイトスタイルが本作の中で再現されていたりするのだろうか。

カンフーのイメージで思い浮かべるのはジャッキーの映画でのアクロバチックな動きと突きや蹴りの時の効果音。最近そういった映画もほとんど観ないし誰かがやればいいのになあと他人任せで期待する。カンフーチェンみたいな。

「激闘カンフーチェン」は語感がいいのでつい言いたくなる。激闘カンフーチェンの前に第1部の魔拳!カンフーチェンが有った事はすっかり忘れていた。第2部の激闘カンフーチェンは野球中継シーズンに入ったため月に1回の放送とかになったみたい。だからいつの間にか終わってしまったような記憶。


オリジナルはひらけ!ポンキッキの楽曲。



ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋を観た。
正義感の強さにより無職になったジャーナリストのフレッド・フラスキー。アメリカ合衆国初の女性大統領に最も近いとされる国務長官のシャーロット・フィールド。二人は実家が隣同士で3つ年上のシャーロットがフレッドの子守をする事も有った。その二人が数十年の時を経て再会する。

池袋シネマ・ロサにて。

ドラッグ、セックス込みのロマンチックコメディでセス・ローゲンらしいなと思ったが本作ではセス・ローゲンは脚本には関わっていないみたい。それにしてはセス・ローゲンがぴったりと当てはまる役。珍しくちょっとカッコいい所もあってそれが良かったけど、他人の脚本だからカッコ良くて、セス・ローゲンだったら自分で自分の演じる役をカッコ良くは書かない人なのではないかと思う。いつものセス・ローゲンのキャラだと成立しない話ではある。

フレッドが民族衣装を着て登場した時のシャーロットのリアクション芸が面白かった。
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ショーシャンクの空に、家族を想うとき、ヘヴィ・トリップ、コマンドー4K [映画]

ショーシャンクの空にを観た。
浮気をした妻とその愛人を残忍に射殺したとして終身刑を宣告されたアンディ・デュプレーン。アンディは無実を主張していたが誰も聞く耳を持たずひたすら長くそして過酷な刑務所での人生が始まる。

午前十時の映画祭 10-FINALにて。ネタバレ有。

久し振りに観たがやはりいい映画だった。そして久し振りに観て改めて思ったのはモーガン・フリーマンがめちゃくちゃカッコいい。私生活では相当モテただろうなと勝手に想像する。80歳過ぎた今でもモテるだろうけど。
シリアスな所とお茶目な所のバランスも素晴らしく名優である事も再認識させられる。そしてナレーターとしても超一流。テンポもトーンも聞き心地が良くそれでいて威厳があって。本作の良さはモーガン・フリーマンのナレーションによってという所は少なからずあると思う。特にラストの希望についてのナレーションがいい。

脱獄の方法がやや偶然に頼っている感じがするが、そもそもアンディが何をしようとしていたかは分からないが拳銃を持って妻の浮気現場の近くにいたその時に殺人が起きたのも偶然であるわけで。悪い方の偶然が有るのなら良い方の偶然が起こる事も有るだろうし。それとアンディが希望を捨てなかったからこそあの日偶然雷雨になって、そしてあの場所の下水管が老朽化していたのだろうと思う。



家族を想うときを観た。
北部イングランドの都市ニューカッスルに暮らす一家4人。父親は家族のためを思い借金をして新たにフランチャイズの運送業を始めるが過酷なノルマにより仕事を最優先させなければならなくなってしまう。

池袋シネマ・ロサにて。

しんどい話なんだろうと覚悟の上で観たが思った通りしんどい話だった。
世の中銭や。銭がすべてや。とは誰が言ったのかは知らないけれど残念ながら仰る通りと言わざるを得ないのが現実であって。お金によって起こってしまう問題、お金によって解決出来る問題が人を苦しめる。
ではお金が有れば何もかも幸せかといえばお金によって失ってしまう事も有り、それはお金で取り戻す事は出来ない。
一体どうすればいいのでしょうか。それは各自で考えましょうと突き放される。



ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!を観た。
フィンランドの田舎町で実力は有りながら演奏する場所が無いためライブ経験の無いメタルバンド。ノルウェーで行われる大規模メタルフェスのプロデューサーと偶然知り合いフェス出演のチャンスとデモテープを渡す。

池袋シネマ・ロサにて。

メタルについてはよく知らない。本作にはメタルあるあるなネタが色々と有ったようで場内の分かっている人たちの笑い声が多く聞こえた。
あるあるネタばかりではなく、メタル精神のなんたるかが一般的には非道徳で破壊的である事を歓迎して受け容れるという事が描かれていてその精神は面白いなと思ったし、それが主人公たちの姿を通して描かれていてちょっと感動した。社会からは浮いているはみ出し者たちがメタラーたちの社会では受け容れられヒーローとして認められる。

普通だと演奏シーンで歌詞の字幕が付く所だけど本作には付かない。それは聴いてる人がどんな内容を歌っているのか分からないという事なんではないかと思った。

ノルウェーへの憧れが有った様にも思えたが、フィンランドよりノルウェー、ノルウェーよりスウェーデンみたいなのが北欧の中に有るのだろうか。デンマークは?



コマンドー 4Kニューマスター テレビ朝日吹替版を観た。
元陸軍特殊部隊大佐のメイトリックスが娘を人質に取られある任務を強要されるが反撃を開始する。娘を救い出せるタイムリミットは11時間。

1980年代、90年代とみんなに愛される作品を連発していたシュワちゃん。その中でも似通った所の有るコマンド―とプレデター。プレデター派だったので本作は大分昔に1度しか観ていない。今回観て駄目な所もあるけれどその駄目な所も含めて愛される作品という事が分かった気がする。アクションシーンは派手で見応えが有るがそれ以外の所での怒りを買うほどでは無くなんだか笑えて許せてしまう奇跡的とも言える駄目さ加減。ゴムボートに乗るのに何故かビキパン一丁になるシュワちゃんとか。
あんまり駄目駄目繰り返すのも良くないがそこはプレデターには無い所で両方の作品とも好きになった。
2000年代になって96時間とかジェイソン・ボーンのシリーズとか完成度の高い作品が出てくるけど、完成度だけでその映画への愛が決まるものでもないんだろうと思う。

1:17のシュワちゃんが大勢に取り押さえられそうになるが、どんな技を使ったのかは分からないが一度に全員を払いのけるのが本作のアクションシーンで笑えて一番好き。あれもみんなが息を合わせなければいけないのだから簡単なアクションでは無いと思う。
ダン・ヘダヤが撃たれて落ちるシーンで危なそうな落ち方して着地の直前でカットが変わっていたけどスタントマンの方に怪我は無かったんだろうか。

プレデターでは頼れる軍曹役だったビル・デュークがこちらでは敵役。
ターミネーターでシュワちゃん(T‐600)に服をはぎ取られていたビル・パクストンが出ている。
ヴァーノン・ウェルズは顔の表情でアクションを見せるタイプだなと思った。動きのキレとかはどうなのかよく分からなかったけど表情は最高だった。
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2019年ベスト54 [映画]

1月
アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング
ワイルド・ストーム 
迫りくる嵐
蜘蛛の巣を払う女
アストラル・アブノーマル鈴木さん
マイル22
がっこうぐらし!

2月
未来少年コナン[劇場版] (1978年、NETFLIX)
最後の追跡 (2016年、NETFLIX)

3月
風の谷のナウシカ (1984年、映画のまち調布 シネマフェスティバル2019)
吾郎の新世界 (短編)
梅子 (短編)
グリーンブック
さようなら、コダクローム (2018年、NETFLIX)
運び屋

4月
希望の灯り
ダンボ
ファイナル・スコア
映画クレヨンしんちゃん 新婚旅行ハリケーン ~失われたひろし~
マローボーン家の掟
バタード・バスタード・ベースボール (2014年、NETFLIX)
クレヨンしんちゃん外伝シーズン2 おもちゃウォーズ (2016年)

5月
名探偵ピカチュウ
バースデー・ワンダーランド
シャザム!
オーヴァーロード
リアム16歳、はじめての学校
レプリカズ
ラ・ヨローナ ~泣く女~

6月
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた
ガラスの城の約束
パージ:エクスペリメント
X-MEN:ダーク・フェニックス
スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム


7月
俺たちホームズ&ワトソン

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢

工作 黒金星と呼ばれた男


8月
ワイルド・スピード/スーパーコンボ

サマー・オブ・84

ゴーストランドの惨劇


9月
SHADOW/影武者

見えない目撃者

ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち

ヘルボーイ


10月
サラブレッド

イエスタデイ

アップグレード

T-34 レジェンド・オブ・ウォー


11月
ルパン三世PART2 155話 さらば愛しきルパンよ

マレフィセント2

エンド・オブ・ステイツ

EXIT


12月
映画ひつじのショーン UFOフィーバー!


2019年は男はつらいよシリーズを観れたのが良かった。これまでで一番日本映画を観た年になった。
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ヒックとドラゴン聖地への冒険、スーパーティーチャー熱血格闘、殺さない彼と死なない彼女 [映画]

ヒックとドラゴン 聖地への冒険を観た。
一族の長となったヒック。ドラゴンとの共存を望みある決断をする。

1作目では対立していた人間とドラゴンは和解しドラゴンは人間のペットとなる。2作目ではほぼ対等な相棒となり、そして3部作完結編の本作では相棒以上の存在に。

本編前に前2作のおさらいが有ったが、2作目での重大な事件については触れられていなくて本作でも全く触れられていないのがそれでいいんだろうかと気になってしまう。
事件では無くあくまで事故で仕方が無かった事としてヒックが納得出来るほどにお互いの信頼関係は強いという事なのか。でもまるで無かった事のようにするのなら初めからそうしなきゃいいのにとも思う。



スーパーティーチャー 熱血格闘を観た。
問題児が集まるクラスに型破りな先生が赴任。

シネマート新宿 のむコレ3にて。
金八先生+刑事物語(ハンガーアクションは無し)という事でいいんじゃないだろうか。学歴至上主義に物申す的な。

本作のアクション監督の谷垣健治さんの舞台挨拶が有った。司会は飯干景子さん。飯干さんはドニーさんの熱狂的ファンであり香港通でもあるらしい。個人的にはクイズヒントでピントのイメージが未だに有る。
ヒントでピントは象印の一社提供だったのでCMでは岩下志麻さんの姿をよく見た。








殺さない彼と死なない彼女を観た。
3組のカップルの話。

ネタバレ有。

死ぬ事で感動させるために作られたキャラクターがいるのが今の日本映画だなあと思ってやっぱりそこは駄目と言うか嫌い。それ以外はいい映画だったと思う。

殺さない彼役の人は群馬の映画に出ていた人。無理してコメディに出るより(無理はしていないのかもしれないが)二枚目らしい役の本作の方が全然面白かったし良かった。
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テッド・バンディ、この世界の(さらにいくつもの)片隅に、映画ひつじのショーンUFOフィーバー! [映画]

テッド・バンディを観た。
1979年フロリダで起きた殺人事件の容疑者として逮捕されたテッド・バンディ。全米中にテレビ中継される裁判で数々の状況証拠はテッド・バンディを犯人として示すが頑なに否定し抵抗する姿に女性たちは胸をときめかす。

凶悪犯テッド・バンディとテッド・バンディを愛してしまった女性を中心にして描かれる。犯行の直接的な描写も無いので凶悪な人間には思えない。演じているのが爽やか好青年イメージの強いザック・エフロンなので余計に。
何故女性たちはテッド・バンディに夢中になったのか。凶悪犯罪であってもそれを報じるマスコミを通す事でエンターテインメント化され、その中でなにか悲劇のヒーローであるかのように作り上げられていった過程をこの映画で再現したのだろうと思う。



この世界の(さらにいくつもの)片隅にを観た。
この世界の片隅ににエピソードを追加。

丸々元の作品が有ってそれにエピソードが追加されるので単純に長い。元のを観ていると余計にそう感じるのかもしれない。
素晴らしい映画なのにまず思うのが長いというのが残念。時間の事を考えればもうちょっと別のやり方が有ったんじゃないだろうかと思うが、元の作品に追加しなければ意味が無いのかもしれない。



映画ひつじのショーン UFOフィーバー!を観た。
ショーンたちの前に謎の生命体が現れる。その頃町はUFOフィーバーに湧き農場主は一攫千金を目論む。

毎回ちょっとしたハプニングや予想を越える大きなハプニングが起こっても最後には誰も不幸にはならないのが分かっているので安心してドタバタを楽しめる。ギャグ映画としてのオチはつくけどあれも多分保険でどうにかなるんだろう。
当局の女性エージェントの子供の頃のトラウマも解消されるのが良かった。
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ベネさん [映画]

ベネディクト上林(かんばーやっし)

http://www.ntv.co.jp/3min/recipe/20150523.html


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屍人荘の殺人、スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班 [映画]

屍人荘の殺人を観た。
大学のミステリー愛好会の自称ホームズとワトソンの二人。大学内のちょっとした事件に首を突っ込んで解決したり混乱させたり。二人の前に警察がかかわる本物の事件を解決してきた女子大生が現れロックフェス研究会宛ての脅迫状の謎を解くため協力を頼まれる。

あれと本格推理のミックス。予告ではあれの事は伏せられていたので完全に予想外の展開だった。原作を読んでいた人にとっては予告で伏せられていた事の方が予想外だったのだろう。それと原作と映画では大分テイストが違うと神木君が何かのインタビューで話していたのでそっちでも予想外だったのかも。

浜辺美波さんと山田杏奈さんは女子高校生麻雀映画咲Sakiのチームメイトで共演していた。


現在ロッテガーナ3人娘として共演中。
https://www.lotte.co.jp/products/brand/ghana/cm/cm_yoroshikune/



スピード・スクワッド ひき逃げ専門捜査班を観た。
元F1レーサーの実業家と警察庁長官の収賄事件を追う内部調査課の女性刑事。証拠を握る一歩手前で交通課のひき逃げ専門捜査班に異動になる。

警察内にそれぞれタイプの違う3人の美熟女がいて、その3人がメインで話が進んでいっても面白かったかなあと思う。
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映画ドラえもんの予告 [映画]



0:19の言葉はドラえもんが言ってしまうとのび太は大学に落ち、就職出来ず自分で会社を興し、ジャイ子と結婚し、会社は焼けた挙句倒産して借金取りに押しかけられ、結果セワシのお年玉が50円になる未来が待っている。そんなドラえもんの世界を根底から覆してしまう超問題発言。
そんな事は十分に分かっている上でドラえもんにそういう事を言わせているのだろう。歴史は変えられないけど運命は変えられるとか。そしてシン・恐竜になるのか?
ドラえもんファンの心をざわつかせ映画を観ずにいられなくなる。予告としてとても正しい。

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はじめてのドラえもん: 絵本まんが

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ジュマンジ/ネクスト・レベル、カツベン!、6アンダーグラウンド [映画]

ジュマンジ/ネクスト・レベルを観た。
再びゲームの世界での冒険が始まる。

基本的には前作とほぼ同じ。前作の主要な出演者が欠ける事無く勢揃いしているのが嬉しい。そのメンバーでのお約束ギャグなどの面白さと、新メンバーが加わって設定にもひねりが加えられる面白さが有ったと思う。
前作で乙女キャラだったジャック・ブラックの三変化が楽しかった。

中学の時同じ学年に十文字くんがいた。親しい人からは十文ちゃん(じゅうもんちゃん)と呼ばれていた。十文ちゃんの事はジュマンジシリーズが続く限り思い出すのだろう。



カツベン!を観た。
映画がモノクロサイレントの時代。映し出される映像に台詞や説明を付け加える活動弁士の手腕と人気に興行の成否がかかっていた。

モノクロ、サイレント、活動弁士、映画小屋など失われたものへの郷愁がメインの映画では無かったのが良かった。あくまで娯楽映画として作られている。終盤はドタバタ活劇を目指したのだろうと思うがドタバタと言うよりぐだぐだになってしまったのが残念。



6アンダーグラウンドを観た。
磁石の発明で巨万の富を得た男が仲間を集めて悪に立ち向かう。

NETFLIXにて。

グリーン・ランタンからデッドプール、そしてマグネットマンへ。マグネットのシーン面白かった。デッドプールでネタにされるかもしれない。

元祖マグネットヒーローと言えば鋼鉄ジーグ。マイケル・ベイ作品と相通じる所はかなり有ると思う。イタリアで大人気らしいのでイタリア資本、マイケル・ベイ監督で実写映画化あるかも。
衝撃の第1話

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読まれなかった小説、幸福路のチー、去年マリエンバートで、HUMAN LOST人間失格 [映画]

読まれなかった小説を観た。
大学を卒業し故郷に帰ってきた男。小説家になる夢を抱き作品を書き上げていたが出版の目処は立っていなかった。

3時間半の長丁場のほぼ会話劇。父と子の間での会話はすんなりと入ってくるが、文学論や宗教論などが語られると内容は理解出来ず台詞の字幕を目で追うのが精いっぱい。

トルコが舞台。トルコはヨーロッパとアジアの境目というのはマイケル・ウィンターボトム監督のイン・ディス・ワールド(2002年)を観た時に知った。パキスタンの難民の少年が色々な手段を使ってイギリスを目指すという話で、ただ観ているだけでも行程が過酷で辛いけどトルコでそれまでの殺風景な景色からガラッと変わってホッとしたのが印象に残っている。
本作の中でトルコの東側(アジア寄りの地域)は情勢が不安定みたいな事が言われている。現在でもそういう状況なのか。

そういえば最近マイケル・ウィンターボトム監督の映画観てないなあと思ったがコンスタントに作り続けていてただ自分が観ていないだけだった。呼んでいるシリーズなど最近はスティーヴ・クーガンと組む事が多いみたい。



幸福路のチーを観た。
1975年生まれのリン・スー・チーは台北郊外の幸福路(こうふくろ)で育つ。チーの成長と共に時代は動き社会は変化していくが幸福路では穏やかに時間が流れていた。

台湾生まれの女性の年代記をアニメーションで描く。子供時代のエピソードが無邪気で懐かしくて面白い。そこの部分をネバーエンディングで繰り返すとサザエさん、ちびまる子ちゃん、ドラえもん、クレヨンしんちゃんになるわけで。
1980年代の台湾では日本製のテレビアニメ、ガッチャマンが放送されていたらしい。チーが金髪少女になったり王子様が現れるのはキャンディキャンディからだったりするのだろうか。

読まれなかった小説と同じく最終的に主人公が選ぶのは故郷や家族への回帰。グローバル化が経済、文化の発展には必須と叫ばれる昨今、発展と引き換えに失われてしまう大切な物事を見つめ直すのも必要という事でしょうか。



去年マリエンバートで<4Kデジタル・リマスター版>を観た。
豪華なホテルで有閑な時を過ごす人々。

1961年製作のフランス・イタリア合作のモノクロ作品。
ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞と作品の評価は高い一方で難解とも言われている作品という事。多分自分には理解出来ないだろうと覚悟の上で観た。全くもって意味不明という感じでもなくブルジョワジーの怠惰な人生が描かれているのだろうと思えた。あの人たちはあのホテルで何をしているんだろう?と考えると社会活動なんていう大袈裟な事は言わないにしても自分たちの生活に関してもなんにもしていないわけでただただホテルの敷地内で死んだ目をして時間をやり過ごしている。きっとホテルの外では必死に働いて日々の生活を営んでいる人たちがいるはずでその人たちとは全くの別世界。庶民には到底理解出来ない悩みも有ってブルジョワだから幸せかと言えば必ずしもそういう事でも無いと。
死んだ目をしていても人を愛するという感情は沸き起こってしまいその愛を成就させようともがくが死んだ目の者同士でそれは難しい。



HUMAN LOST 人間失格を観た。
昭和111年、東京。医療の劇的な進歩により全ての病は克服され長寿大国となった日本。生きる事も管理される社会を破壊しようとする者が現れる。

太宰治の小説、人間失格を長編SFアニメーション化。この映画を観るにあたっては小説を読んでいる事が前提に有るのだろうと思う。多分読んでない。学校の授業で扱ったのかもしれないが覚えていない。絶対SFではないであろう(SF的な要素は有るんだろうか?)太宰治の小説をSFアニメ化させた驚きだけは少し有った。
原作を読んでいるという前提条件を満たしていないので話が分かりにくい。それ以外にも脚本があの人なので(エンドクレジットで知った)分かりにくいのも納得だった。
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ドクター・スリープとTHE INFORMER 三秒間の死角 [映画]

ドクター・スリープを観た。
約40年前のトラウマから立ち直った男。自分と同じ能力を持った少女が別の能力を持った何者かに立ち向かうため助けを求められるが能力を隠して静かに暮らす事を選んだ男は少女にもそうするように忠告する。

ネタバレ有。

1980年製作、スタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演シャイニングの続編。
本作を観る前にシャイニングを観直した。大分前に1度きりしか観ていないけどストーリーはシンプルなのでこんな感じだったなあと思い観ていた。
しかし、映像とジャック・ニコルソンの怪演は今観てもやはり凄かった。キューブリック監督によって完璧にコントロールされた映像の中で一人狂っていくジャック・ニコルソン。本物の様に狂っていくが全ては演技なのであって。それが現わされているのは階段の上にいる妻を狂いながら追っていくシーンではないかと思う。流麗なカメラワークで常にジャック・ニコルソンがセンターに位置されているけど、あれはジャック・ニコルソンの歩調にカメラが合わせているのか、それともカメラの動きにジャック・ニコルソンが合わせているのか。カメラの方にジャック・ニコルソンが合わせているんじゃないかと仮定して、足に怪我をしている設定なので足を引きずり一定の速度で移動するカメラに合わせて動きながら本当に狂ったような演技を見せる。狂気の人間を演じながら頭の中は物凄く冷静という。やっぱ凄えなジャック・ニコルソンと思った。
ラストの写真の解釈は観た人それぞれに有るらしい。映画の中で明確にしていないのでそれぞれの解釈でいいという事なんだと思う。
2001年宇宙の旅の続編2010年(1984年、ピーター・ハイアムズ監督)ってどんな感じだったんだろうか。観た事だけは憶えている。続きがどうこう言う以前に2001年宇宙の旅が理解出来ていないけども。

約40年後の続編は意外な展開だった。意外過ぎてこれはどうなんだ。とも思ったけど前作の謎解きに終始してしまうのはそれは面白くないだろうし、謎解きしてみても特に驚く事も無かったりするのかもしれないし。シャイニングは思わせぶりな謎も込みで完成されている作品という事なんではないか。
意外な展開の先にあの場所に舞台を移して待望の展開が待っているのは面白かった。

原作者のスティーヴン・キングは映画のシャイニングに否定的な立場という事。それを踏まえて本作はシャイニングに敬意を表しつつ原作に忠実に映画化されたのではないだろうか。
シャイニングの原作では最後にホテルが爆破されたという事らしくて、そうなると本作との辻褄が合わなくなるが。原作では爆破されて建て替えられたのか。
ネタバレ有。燃え上っているホテルの前には一人の少女がいて。その少女の父親は自宅で刺殺されていて。ホテルの中には男の死体が有って。その男と同じアパートに住む別の男は別の場所でライフルで自殺している。という事がほぼ一日の間に起きている少女が関連した謎の事件。警察はどう捜査するのでしょうか。

本作の中にもジャック・ニコルソンが演じた人物が出てはいるがCGキャラで声も多分別人。なんだかジャック・ニコルソンに似せたいんだか似せたくないんだかよく分からなかった。妻と子供はちゃんと別の人間の俳優が演じている。
イエスタデイでビートルズのあの人をCGではなくロバート・カーライルが演じたように、本作でも1980年当時43歳のジャック・ニコルソンを現在45歳のレオナルド・ディカプリオが演じてたら面白かったんじゃないかと思う。確かディカプリオはジャック・ニコルソンの物真似が上手いはずなので。

シャイニングでジャック・ニコルソンの妻を演じたシェリー・デュヴァルは同じ1980年に制作されたロバート・アルトマン監督、ロビン・ウィリアムズ主演のポパイ(未見)ではオリーブを演じているのは知らなかった。




THE INFORMER 三秒間の死角を観た。
麻薬組織のボスを逮捕するためFBIに利用される麻薬組織の内部にいる情報屋。しかしFBIは自分たちに危険が及ぶとあっさりと情報屋を切り捨てるのだった。FBIに裏切られ組織には怪しまれる情報屋は最後の賭けに出る。

邦題の三秒間の死角の意味がちょっとよく分からない。原作の日本語タイトルが三秒間の死角という事らしい。しかし映画の原題はTHE INFORMERで意味は情報屋や密告者、告発者。映画の方は情報屋の悲哀みたいなものが描かれていて、ミステリー的な要素の有る何かが起こる三秒間の死角にはあまりこだわっていないように思う。

コモンちゃんがニューヨーク市警の刑事役で出てた。個人的にこれからはコモンちゃんと呼ぶ事にしようと思うがどうだろう。どうでもいいか。
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テルアビブ・オン・ファイアとファイティング・ファミリー [映画]

テルアビブ・オン・ファイアを観た。
約50年前の第三次中東戦争目前のテルアビブを舞台に女性スパイが活躍するパレスチナの人気テレビドラマ、テルアビブ・オン・ファイアに途中から脚本家として参加したパレスチナ人の男。パレスチナとイスラエル両国の視聴者が固唾を飲んで見守っている禁断の恋の行方の筋書きは検問所のイスラエル軍軍人の指示を最優先にしなければならなかった。

テレビドラマ制作の内幕モノにパレスチナとイスラエルの緊張関係が合わさってドタバタしつつもシリアスでもある。しかしそのシリアスな状況も軽い感じで笑い流してしまえといったコメディで良かった。
オチは現在の状況からすると物凄い大ごとなんだろうと思う。そこら辺の感覚は理解出来ていなくて、そう来たかと軽い感じで受け止めてしまう。

イスラエルとパレスチナの関係はゲリラだテロだ空爆だと物騒な事が主に伝わってくるけど、日常的に危険と隣り合わせではあるにしても普通の日常はやはりあるわけで、飯食ったりテレビ見たり映画の話したり気になる人の事を想ったり。そこら辺が伝えられるのはいい事ではないかと思う。

主人公を演じた俳優さんのスラっとした体型がカッコいい。細いけどちゃんと筋肉はついているんではないかなあと思える。



ファイティング・ファミリーを観た。
イギリス北部でプロレス団体を家族運営するナイト家。団体のエースとして活躍する兄と妹は幼い頃からアメリカのメジャープロレス団体WWEで一緒に活躍する事を夢見ていた。ある日試合のビデオを送っていたWWEの関係者からトライアウトを受けるようにと電話がかかってくる。

ネタバレ有。

実際にWWEで活躍した女性プロレスラーの実話に基づいた話。脚色の部分は有るけどほぼ大体実話らしい。
WWEの事はよく知らない。プロレスを一番熱心に見ていたのは初代タイガーマスクの頃なのでもう何十年前の話。
WWEで栄光を掴むためには肉体的精神的に厳しい試練が待っている。という映画。
お兄ちゃんはWWEには受からず荒むけどWWEの他にはメジャーな団体は無いんだろうか。一般への知名度とか選手への待遇とかがWWEがメジャーの中でも別格で超一流なのか。

仲間と共に切磋琢磨してプロレス技を身に着け試合で披露し見事成功して試合中にその事を仲間と喜び合う。感動的なシーンではあるけど試合中に観客の見ている前で敵味方一緒になって無邪気に喜び合うのはどうなのかと思った。WWEでは有りなのか。

実際のプロレス界では妹がWWEでスーパースターになったわけだけど、映画としてはお兄ちゃんを演じたジャック・ロウデンというスターが誕生したように思う。もう既にスターなのかもしれないが。
実際にプロレスラーなわけではないけどプロレスラーでは同じイギリスという事でダイナマイト・キッドを思い出した。役者ではサイモン・ペッグに似てる。サイモン・ペッグと仲良しのニック・フロストは父親役として共演してどう思ったんだろう。
今観られる出演作ではNETFLIXに最悪の選択という作品が有った。相当しんどそうな内容っぽい。
https://www.netflix.com/watch/81006525?trackId=13752289&tctx=0%2C0%2C22c9a0a3-8ae0-46bc-94c9-7b6efd68f2e4-1019920925%2C%2C
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決算!忠臣蔵と影踏み [映画]

決算!忠臣蔵を観た。
江戸城内で刃傷沙汰を起こした赤穂藩藩主は切腹、藩は取り潰し。一方で相手にお咎めは無く喧嘩両成敗の原則が守られない事を不満に持つ藩士は殿の仇討ちを家老に訴え出る。
浪人となり無収入の藩士やその家族の諸々の生活費、お家再興のための根回し等でなけなしの銭は消えていくが肝心の討ち入りにもそれなりの費用がかかるのだった。

赤穂事件(忠臣蔵)の内容は大雑把には知っていたが今回細かい所まで知れたので良かった。その分ちょっと長かったかなあとも思うが。
長く続く泰平の時代に侍魂ここに有り。みたいな感じの美談としても語られる事が多いと思うが、実際には相当しんどい話。この映画は喜劇寄りで面白おかしくも描かれている。実際面白かったけどそれでもなんかしんどかった。仕えていた主君は切腹、職は失い、再興の目処も立たず、結果的に仇討ちするしかないと追い込まれるが仇討ちしたからと言って事態が好転する事が無いのは承知の上。
唯一良かったのはこの事が現在までも語り継がれているという事くらいだろうか。それも良い事なのかどうかは分からないけど。

徳川幕府が行なったのはしがらみを最大限に利用するという事なのではないだろうか。赤穂の浪士がなかなか討ち入りに踏み切れなかったのも何か問題を起こしたら本人だけではなく連帯責任で親戚縁者にまで罰が下されるからで。当事者以外からしたらなんかやらかしそうな気配や噂が立ったらどんな手を使っても懐柔しようとするのは当たり前だろうし。



影踏みを観た。
深夜、男が盗みに忍び込むと室内で女が火をつけようとしていた。それを止めると何故か家の中には幼馴染の刑事がいて逮捕される。2年後出所した男は弟分と共に全ての謎を解き明かそうとする。

ネタバレ有。

静かな映画。なので観る前に腹ごしらえは必要。

タッチとシックス・センスを足した様な映画と言ってしまうのは雑過ぎるか。
「アイ・シー・デッド・ピーポー」は途中でネタバレする。大オチに持ってくるのも有りなのかなあとも思うが、限定的にしか見えないし、大オチに持ってきたらそのまんまシックス・センスになってしまうしやらない方が良かったのかもしれない。

図書館にいた女性は山崎まさよしさんが初主演した篠原哲雄監督の月とキャベツでヒロインを演じていた人だそう。月とキャベツ未見なので22,3年振りの共演シーンに特に感慨は無かった。
あのシーンでその女性が怪訝な表情だったのはただ単に騒がしかったのではないという事には後になってから気付いた。他にもそういったシーンは有っただろうか? 他人から見たらどう見えていたんだろう?

他人を傷付けてでも自分の欲望を満たせればいいじゃない。という生き方はそっちの方が簡単なんだろうけど、親兄弟を含む他人の事を大切に想う生き方の方が面倒臭くてややこしいけど人の生きる道として正しいんではないか。そういう事を仰られている作品だろうと思う。
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