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『DOGMAN ドッグマン』『ネクスト・ゴール・ウィンズ』『コヴェナント/約束の救出』 [映画]

『DOGMAN ドッグマン』 2023年、フランス、1時間54分。を観た。
殺人事件の被疑者として勾留されているダグラスと名乗る人物から事情を聞く女性医師はその壮絶な半生を知る事となる。

GODを逆さにすればDOGだという事で神は誰にでも無慈悲であるけどその代わりに慈愛に満ちた犬が人間のそばにいてくれるという事なのだろう。
そういった信仰とか、どれだけ慎ましい幸せを望んでもままならない人生を描いた高尚な面も有るのだろうけどリュック・ベッソンらしい素っ頓狂な脚本だなと思いながら観ていた。
可愛さとハードバイオレンスの混在がリュック・ベッソン作品の一つの特徴ではないかと思う。『ニキータ』『レオン』『WASABI』など。本作の場合の可愛さは犬であるけど他の作品と違って犬だと可愛さの方が勝ってしまってハードバイオレンスと上手く混ざらなかったと思う。だから話し自体が素っ頓狂に思えたのかもしれない。

劇中で阪神タイガースのユニフォームを着ている人がチラッとだけ映っていた様な気がした。

ヨーロッパ・コープのロゴを久し振りに見たが『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』がコケて経営が傾いてリュック・ベッソンは経営権を手放したという事らしい。会社自体は存続してしばらくはリュック・ベッソンの作品も製作はするみたい。



『ネクスト・ゴール・ウィンズ』 2023年、イギリス=アメリカ、1時間44分。を観た。
アメリカ領サモアのサッカー代表チームが公式戦の初勝利を目指し白人監督を招聘する。

面白かった。タイカ・ワイティティ監督は大作映画とかよりも本作の様な小規模作品の中で異彩を放った方がいいんじゃないだろうか。本作はいわゆるプログラムピクチャーだろうと思うが、プログラムピクチャーとしての定番な作りの中にタイカ・ワイティティ監督ならではの外し方が上手くはまっていたと思う。
主役のマイケル・ファスベンダーは初コメディだろうか。今まではシリアスな役でしか見た事が無かったけどコメディも上手くて面白かった。

スポーツはやはりどうしても勝ち負けに拘る事になってしまうが、最近は勝ったから嬉しいよりも負けたから悔しいの方に感情移入してしまい、勝っても負けても上手でも下手でも続ける事が大事という考え方になってきた。
その続けるモチベーションの一つとしての勝ち負けとそれを受け入れる事が大事なのかなあと本作を観て思う。スポーツを全然しないけども。



『コヴェナント/約束の救出』 2022年、アメリカ、2時間2分。を観た。
2018年、タリバン支配下のアフガニスタン。アメリカ陸軍ジョン・キンリー軍曹率いる部隊はある作戦において絶対絶命の危機に陥る。その中で軍曹の命を救ったのは現地通訳のアーメッドだった。しかしその事でアーメッドはタリバンから命を狙われる事になる。

戦争、戦場の辛い現実が描かれていてそれをただ観ているだけなのに辛かった。本作は一応美談となってはいるけど美談のその後の現実も伝えられていてそっちがまたより辛かった。
戦闘シーンなどはポール・グリーングラス監督作品を参考にしているのではないかと感じた。誰に対しても人の命が失われる様とかが淡々と描かれるので辛さが増すのかもしれない。

主人公の上官役はジョニー・リー・ミラーだった。随分とおじさんになったなあと思ったが若い頃の面影も当然有る。
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