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フクシBC [ヒロミツ]

「ひとーつ…ひとーつ…、フクシ、ひとーつ、うんそうそう。人の世の生き血を啜る。
ふたーつ、フクシふたーつ、二つ目をそう。うん、もうちょっと丁寧に置いて。不埒な悪行三昧。
みーっつ!ってフクシ!そんなにバチーンって乱暴に置かない!かんぴょう巻きが潰れちゃうよ!
折角かんぴょう巻き侍JAPANとしてWBCの始球式に呼ばれたんだからさ、これでオレとWBCとの溝も埋まるかもしれないんだから頼むよフクシ。マウンド上でかんぴょう巻き侍の口上と共にさフクシがオレの頭にちょんまげに見立てたかんぴょう巻きを乗せていくっていう演出で盛り上げていこうよ。え?コッカウタイタイ。あー国歌斉唱な。えー、じゃあ頼んでみる?てかフクシ歌えんの?ちょっと歌ってみ。え?え、え?フクシ!フークーシーガーヨーオーワーじゃないよ!まずキから始まんなきゃいけないのにフから始まってビックリしたよ。それは駄目、駄目だって。色んな所からめちゃくちゃ怒られるって。え?バズル?まー確かにバズるかもしれないけどその代償はとてつもないよ。それよりフクシ今はとりあえずかんぴょう巻き侍の練習しよ。な。
よし。ひとーつ…フクシひとーつ…、フクシ!勝手にチョコバーに変えない!ベトベトする!え?確かにヌートバーはいるけど。いるけど。もー。」
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フクシダ梅安 [ヒロミツ]

「おっとっとっとっと、こいつぁうめえや。おとととと、どうしたんだい梅安さん?梅安さん?
梅安さんって!おっとっと、梅安さん!梅安さん!
フクシ!お前が梅安さんだろ!お前が梅安さんやりたいって言ったんだろ!だからオレが彦さんやってんのにおっと。なんでもう飽きちゃってんの!!あららら、あらー、ほらぁやっぱり落ちちゃうじゃない。ちょんまげの代わりにかんぴょう巻き乗せんのは無理だって。しかもなんで長いの買ってこないの。短いのじゃ駄目だって。短いの3っつも乗せてバランス取るのはいくら三度の三冠王に輝くオレでも難しいって。
え?ヒコサン、ソンナニオコッチャアイケナイヨ。って怒ってなんかないよー。そして、お、フクシまた梅安さんやる気になったか。それじゃあオレも。え?ああそうだった。頭の上にかんぴょう巻きを3っつ乗せてと。おっとっとっと、やっぱ難しいがでも大分コツを掴めてきたぞ。インハイの速球に対応する感じだな。おっとっと。今度あの選手にも教えてやるか。
よっし、梅安さんこっちの準備は万端だぜ。おおーこの湯豆腐はうめえや。さ、梅安さんも食いなよ。さ、ささ梅安さん、ささって、ささって!もーフクシ!飽きんの早すぎるって、もー。おっとっとっとっと。」
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フクシ元年 [ヒロミツ]

元ジーエム「フクシ! 無理無理無理。絶対無理! もう決まったんだから無理! そんな半紙掲げてても無理! シンゲンゴーニナルって言ったってお前が新元号になれるわけないじゃない。オレも三冠王に3回もなったけどさ、新元号はさすがに無理。それにさ新元号になりたいって言ったっていざ実際元号になったら新元号じゃなくなって現元号になっちゃうよ。現元号。いいの?現元号で。え? ジャアキューゲンゴーってそれも無理! いきなり旧元号になれるわけないじゃん。お前元号になってないし、そもそもなれないし。え? コッソリ。あー、こっそりな。んじゃあ平安時代とかの誰も気付かなさそうなとこにこっそり入れとく? それでいい? お、早速筆をふるって何と書くフクシよ。え? チョコパイ? それは無理ー、堂々と掲げても無理ー、フクシー」

練習用半紙 桜花 100枚入

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フクシデンワソウダンシツ [ヒロミツ]

元ジーエム 「フクシ、さあもうすぐお前の番だぞ。心の準備は出来ているかい。お、来たぞ。…フクシ? フクシっ! もじもじしてないでお前の年齢と名前とを言いなさいっ! そう、そうだ、モウスグサンジュウイッサイ、オチアイフクシデス。そうだいいぞぉその調子だフクシ。…おいフクシ! オレの事はいいんだよ! …そう、そうだ、獲ったなあ三冠王。3回も。そう、打ったなあホームラン。510本も。うんうん、オレとカミサンの馴れ初めかあ。懐かしいな。そしてお前が生まれたんだなあ。…おい、フクシ! 監督時代の事はいいよ。よしなさいってフクシ! …そう、そうだな、したなあリーグ優勝。4回も。日本一にもなったなあ。おいおい、GM時代の内情にまで踏み込むんじゃないって! フクシ!
えっ! なんで受話器をオレによこすの! フクシ、お前の質問はどーすんの? あ、はい、お電話代わりましたぁ。いえいえいつもこちらこそお世話になっておりますぅ。ええ、それがおやつタイムに入ったみたいで、フクシは今ロッテのチョコパイを頬張っておりますぅ。え? 時間が。いえいえとんでもございませぇん。こちらこそ失礼いたしましたぁ。はい、ありがとうございますぅ。さよならー。
もーフクシー。」

なんと言われようとオレ流さ

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ラ・ラ・フクシ [ヒロミツ]

元ジーエム 「さあフクシ肩を組もうぞ! そして歌おうぞあの歌を! いつまでも、そういつまでもオレとフクシで!
オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー。オレとフクシと大五郎ー。ラーラララー、ラーラーラー、ラーラーラーララー


ワールドプロフクシリング [ヒロミツ]

元GM 「さあフクシ選手4個目のチョコパイを頬張りながら既にその目は5個目へと移っています。いや気持ちはもう6個目か。フクシ選手の頭の中では7個目8個目へのイメージは出来上がっているのでしょう。しかしその食べっぷりはやんちゃそのものであります。正に絵に描いたような食いしん坊。口と手はチョコまみれ、テープルの上はこぼれ落ちたカスまみれであります。どうですか小鉄さん今の状況は、『ええ、とてもいいですよ。ただちょっと汚いねえ』。・・・フクシ、フクシ楽しいか。オレの実況付き、しかも山本小鉄さんの物真似解説付きでチョコパイを食べるのは。そうか楽しいか。返事は無いが楽しさは伝わってきてるぞ。さあ、たーんとロッテの商品をお食べ。さあ、チョコパイだけでなく紗々もトッポもコアラのマーチもお食べ。ロッテ大好きロッテっ子である事をアピールしてオレとロッテの関係を修復しておくれ。お家騒動でごたごたの中どさくさに紛れて。・・・おおっとー! フクシ選手ここでおもむろにクールミントガムを口にしたぞ。ロッテと言えばガム、お口の恋人ロッテであります。おおっとー! なんとフクシ選手ガムを噛みながらの9個目のチョコパイだ! これぞフクシ流。やんちゃ食いであります。どうでしょう小鉄さん、『いやいや参ったねえ、私こんな選手見た事ないですよ。やんちゃだねえ』ねーフクシー。」


ロッテ 紗々 69g×10個


フクシ・マキナ [ヒロミツ]

ジーエム 「フクシ…、フクシ…、フクシ、そうだ私、いやオレだ。今お前の意識にコンタクトしている。分かるかフクシ。私、いやオレはこの1月をもってGMの任から解き放たれこの度A.I.として生まれ変わったのだ。どうぞよろしく。そして私、いやオレは今やフクシ、お前の腕時計の中に存在している。・・・フクシ? フクシっ! いい加減気付きなさいよ! ここだよ! ここにいるよ! お前の腕時計だよ! ほらフクシ! 腕時計を見て御覧。見て御覧って! 御覧なさいよフクシっ! ほら左腕をちょーっと目の高さにまで挙げて御覧。挙げて御覧って! 御覧なさい! もーフクシー。え? 何? オナカスイターってお前午前のおやつの3個目のチョコパイほおばりながらつぶやく事じゃないぞ。お! そうだ、ほらフクシ、もうすぐお昼だよ。楽しい楽しいお昼ごはんの時間だよ。さあお前のその腕時計で時間を確認して御覧。して御覧って! 4個目のチョコパイから視線をそらしなさい! フクシっ! おおっ! そう! 左腕を挙げてー、テーブルの上のリモコン取ってー、テレビつけてー、あーナンチャンが今日も映っているねー、お昼だねー。お昼ごはん食べよっか。なーフクシー。あーその前に4個目いっちゃうよねー。ねーフクシー。」

ロッテ チョコパイパーティーパック 9個入


アメリカン・フクシデント [ヒロミツ]

ジーエム 「おめでとうフクシ! いや、おめでとうございますフクシ大統領! え? キンキンミタイニってか。よし、フクシおめっとさん! いやーフクシにさーダイトウリョウニナリタイ。って言われた時にはどうしようかと思ったけどさ。なれるもんだねー、大統領。でもフクシ思い返せば激動の選挙戦だったなあ。なにしろ投票一週間前での飛び入り参加だったからなあ。出来るもんだねー、飛び入り参加。それからのフクシ旋風。巻き起こしたなあ全米各地で。フクーシー! フクーシー! のやんやの喝采が今でもオレの耳から離れないよ。でもどうするフクシ。これからアメリカでずっと暮らさなきゃならないよ。そういえばお前英語喋れたっけ? え? 何何? お! おおー! 何だよお前フランス語ペラペラじゃん! いよっ! ムッシュフクシ! もんぺと鍬!
って、おいフクシ! お前のなりたかった大統領ってもしかしてフランスの? 何だよー、恥じらいながらコクリと頷くんじゃないよー。どうすんの、もうアメリカのフクシ大統領になっちゃったよ。え? コーカンコーカン? あー交換トレードな。アメリカとフランスの大統領のな。って、もーフクシー…いや、有りだな。有り有り。とりあえず先ず韓国の大統領にもなるだろ。それでさアメリカ・韓国とフランスの2対1の大型トレード。え? 何何? 何だよーお前韓国語もペラペラじゃーん。もーフクシさんったらー。」



エシ・フクシ [ヒロミツ]

ジーエム 「イテテテテ、またすっ転んじった。うわ、やべえ、指が変な方に曲がってる。病院病院。おーいフクシー保険証持ってきてくれー。おーいフクシさんやーい。


…ハッ! なんだオレ気ぃ失ってた。イテテテテ、ダメだ指がぶらんぶらんしてる。おーいフクシー、フクシーどこだー。あ、なんだまたキッチンにいたのか。てかなんでパン作ってんの? しかもフランスパン。んー香ばしいいい匂い。おおーさすが焼き立てはパチパチパチパチ言ってるねえ。その焼き立てのフランスパンをーフクシさんがザクッと切ってー、え、何? ソノママデメシアガレってか。先ずはパン本来の味を味わえってか。いよっ! パン工房ル・フクシ! んじゃ、いっただっきまーす。おおー、うまーい。外はカリッ中はふわっで焼き加減が絶妙~。
って、おいフクシ! 保険証とフランスパンじゃ何一つとしてつながってないよ! オレにはなんにも見出せないよ! え? ツクッテミタカッタダケ? なんだよフクシー作ってみたかっただけなのかよー、じゃあしょうがないな。って、おいフクシ! パン生地でオレの折れてる指の周りを固めるんじゃない! で、お見舞いメッセージ書き添えなくていいの! 所詮は小麦粉だよ! グルテンごときじゃギプスの代わりにはならないよ! てかもうなんかオレの指先赤黒くなって感覚無くなってんじゃーん。これ完全に壊死してんじゃーん。もーフクシー。」


ストロベリーフクシケイクス [ヒロミツ]

ジーエム 「イテテテテ。すっ転んじった。フクシー消毒液持ってきてくれー。おーいフクシー、フクシさんやーい。


むにゃむにゃむにゃ…ハッ! あれ? オレいつの間にか眠ってた。イテテテテ。おーいフクシー、フクシってばどこだー。あ、フクシお前キッチンにいたのか。てかなんでケーキ作ってんの? おっ! フクシ、意外と手際がいいな。生クリーム泡立ててーの、絞り袋に入れてーの、おおー! 本格的なデコレーションだなフクシ。んでイチゴ乗っけて、完成かフクシ。いよっ! お見事! パティスリー・フクシ! それをカットして、何何? オレにくれんの? 悪りいな、じゃ、いっただっきまーす。お! 美味いよフクシ。ホイップ具合も丁度いいしスポンジの焼き加減も絶妙~。
って、おいフクシ! オレが言ったのは消毒液! ショートケーキじゃないよ!
え? バンナイバンナイってなんだ? あー、松尾伴内さんな。スポニチ買ってこいって言われてスポンジ買ってきた伴内さんな。って、おいフクシ! オレの傷口に生クリームをナッペするんじゃない! 治んないよ、ずーっとぐちゅぐちゅしたまんまだよ! え? バンナイバンナイ?ってお前それをドンマイドンマイみたいに使うんじゃないよ! もーフクシー。」




ジーエム2016 [ヒロミツ]

― 「あ! ジーエム!」


ジーエム 「お、おう、イパタか。久し振りだな。どうだ元気でやってるか。やっぱり向こうの方が待遇はいいだろ…」


― 「あっ! ジーエム!」


ジーエム 「おおっ! おー、お、おう、タニシケ。奇遇過ぎるな。…まー今回はあれだな。お前も分かってるだろうけど、これが勝負の世界って…」


タニシケ、イパタ 「カミサンブサイク」


ジーエム 「え?」


タニシケ、イパタ 「カミサンブサイク」


ジーエム 「え? 不細工? かみさん?」


タニシケ、イパタ 「カミサンブサイク!


ジーエム 「おい、やめなさいよみっともない。こんな皆さんのいる所でオレのかみさんの事を大きな声のユニゾンで言うんじゃないよ」


タニシケ、イパタ 「カーミーサーン! ブーサーイークッ!


ジーエム 「おい! 待て! ハモれって意味じゃないよ! そういう事を大きな声で言うんじゃないってーの! でもって言いながらオレから離れるんじゃないタニシケ! イパタも! フクシ! 二人を追え! ・・・フクシ? フクシっまだペガサス流星拳は早いっ! 届かないよ! 届かない! え? カラノキントウン? あーフクシさんのー流星拳からのー筋斗雲なー。来るかなー筋斗雲。来るといいなー。…あ、フクシ! ノー! フクシ、ノーよ。チョウチョ、ノー。追いかけない、追いかけないよフクシ、ノーノーノーノー。オゥイエスっ! フクシ、ソーイエスっ! よーしよしよしよしっ、よーしよしよしよしっ、フクシーよぉく我慢したなぁ、よーしよしよしよしっ、どうしたフクシ? 嬉ションか? 嬉ションしちゃったかあ。よーしよしよしよしっ、構わない、全っ然構わないよフクシ。ほーら、ご褒美のチョコバーだぞお、よーしよしよしよしっ。たらふくお食べフクシー」


タニシケ、イパタ 「カアーミサアーン、ブウーサイーク!


ジーエム 「こらあフクシ、それはオレの手だぞお。オレの手まで舐めるなあ。フクシったら、もー」


タニシケ、イパタ 「カミサーンブサイーク」


ジーエム 「アハハハハ!」


タニシケ、イパタ 「カミサーン…」


ジーエム 「アハハハハ!」


タニシケ、イパタ 「…」


ジーエム 「アハハハハ! アーッハッハッハッハ! ワーッハッハッハッハ!」


おしまい

息子へ











イパタ 「クソッ! なんてふてぶてしいんだ」

タニシケ 「…待て、こいつ…ジーエムじゃねえ」

イパタ 「なんだって!? 」

タニシケ 「こいつぁ…」

ジーエム 「ワーハッハッハッハ! どうやら気付いたようねぇ。そうよ、肉体はダンナであってもその内側にはこのあたくしが巣喰っているのよ! 」

タニシケ 「やっぱり。てめえは、ノブコフジンっ! 」

フジン 「オーホッホッホッホ! 」

イパタ 「クッソッ! なんておぞましい。なんておぞましい夫婦なんだ! 」

フクシ 「さあ君たち、そろそろ決着を付けようじゃないか」

タニシケ 「フクシっ! …お前、まともに喋れんのか!? 」

フクシ 「ああそうだよ。今まではちょっとおつむが弱い僕を装っていただけなのさ。さてさて今から僕とマミーとダディで君たちにちょっとしたお仕置きをしてあげようかな。マミー! ダディー! 」

フジン 「オーホッホッホッホ! 」


そうしてフジンは顔いっぱいに口を広げフクシを一口で呑み込んだ。

イパタ 「…グロい、グロ過ぎる。なんてグロい家族なんだ」

タニシケ 「ああ。…!、 なんだこいつぁ…」

3人の集合体オチアイケとなったその生き物は急速に巨大化を始めた。細胞の一つ一つからいびつに巨大化し、肉の塊が皮膚を突き破りさらに肉の塊が肉の塊を突き破り続けた。もはや人間としての形を留めていない醜い物体からは異様に折れ曲がった骨が飛び出しひび割れた表面の至る所から赤黒い液体が湯気を立てジュワジュワと垂れ流されていた。

オチアイケ 「ヴオーヴォッヴォッヴォッヴォ! キエーッ! ケッケ! 」

オチアイケにもはやヒトの言語は通じなかった。その化け物が有しているのは道理の通じない破壊衝動だけであった。

イパタ 「まずい、このままじゃ俺たちだけではなく東海地方全域が破壊されてしまう」

タニシケ 「…こうなったら彼らを呼ぶしかない」

イパタ 「そうか! よしっ! 」

タニシケ 「出でよ! 竜戦士たち! カミサンっ! 」

イパタ 「ブサイクっ! 」

タニシケ、イパタ 「オチアイヒロミツっ! 」

竜戦士たちを呼び起こすその言葉を二人が唱えると遥か彼方の空に飛行物体が現れた。その物体を認識するや瞬く間にこちらに迫ってくる。それは一匹の竜であった。離れていてもその巨躯は歴然としていたが、飛行はあくまで軽やかであった。舞うが如く空を飛びこちらに向かってくる。
竜が目前に迫ってくるとその背中に多くの竜戦士たちを乗せている事が分かった。歴々の竜戦士たち、見慣れたあんな顔やこんな顔、そして懐かしい顔も見える。

カミサンっ! ブサイクっ!
竜戦士たちは地上のタニシケとイパタを見付けると右の拳を高々と挙げ一斉に声を合わせた。
カミサンっ! ブサイクっ!
タニシケとイパタも同じ様に右拳を突き挙げ声を上げると二人も竜の背中にテレポートしていた。

醜王オチアイケVS.竜戦士の戦いの幕は今まさに切って落とされようとしていた。



オチアイケの巨大化はとどまる事は無くその姿は見る者に畏怖の念を押し付けた。竜戦士たちもあまりの巨大さに圧倒されるしかなく勝利の希望は捨て去るしかなかった。しかし、このままおめおめと引き下がるわけにはいかない。
我が身を捨て相討つのみ。竜戦士たちの悲壮な決意は固まった。だが勝負は思いもしなかった所で既に決していた。

一つの集合体であるオチアイケの中では3人の肥大したエゴがぶつかり合い、それぞれがそれぞれの流儀を押し通そうとした結果内部崩壊が始まっていた。内部崩壊は肉体の結合を拒否し分離を起こさせた。
破壊衝動だけがオチアイケを突き動かしていたがもはや肉体はそれについていく事は出来なかった。一歩進むごとにボロボロと肉塊が崩れ落ちる。
肉塊の列を作り、遂には歩く事さえままならず動きを止めたオチアイケ。しかしその肉塊は何かを破壊しようとする意識を持ちいまだズブブブ、ズブブブと不様に蠢いていた。

イパタ 「なんて、なんて醜い生き物なんだ」

タニシケ 「・・・」

竜戦士たちは上空からオチアイケのあっけない最期を静かに見届けていた。
タニシケは何故この争いが始まったのか、そしてこの争いの後に何が残されたのかを考えていた。どちらが勝ってどちらが負けたのか。タニシケにその判断はつかなかった。そもそも初めから勝ち負けなど無かったのかもしれない。

オチアイケが残したおびただしい量の肉塊は竜の吐く炎によって燃やし尽くされた。
その肉塊の総量は旧本拠地ナゴヤ球場2.8個分に相当したという。

フクシ流星拳 [ヒロミツ]

ジーエム  「いやあフクシ、どうやら変態も終わったみたいだがまさかなー、親子揃ってケンタウロスに変態するとはなー。しかし前足生えてきた時は正直ビビったけど甘んじて受け入れたらどうって事も無いもんだな。・・・フクシ?フクシ!お前こんな所で馬っ気出すんじゃないよ。所構わずだなお前は。え?何?あ、悪りい悪りいオレうんこ漏らしてたな。ま、しょうがないっちゃしょうがないよなオレたち半分馬なんだからさ。しかしまあこの下半身の解放感たるや半端無えな。ん?どうしたフクシ?何?ペガサスニナリタカッタ。ああ、ペガサス飛べるもんな。でもさペガサスって完全に馬じゃん。オレらって半分は人間なわけじゃん。空飛べんのと人間の名残が有んの・・・お?フクシどうしたどうした?いつにない俊敏な動きだな。あーペガサス流星拳な。で、フクシさんのー、ペガサス流星拳か・ら・のー、エスアールティー?ああSRT、スペシャルローリングサンダーな。志那虎のな。車田先生つながりでな。てかフクシ、馬っ気馬っ気。出てるよフクシ。もーフクシ―。」







フクシ十番勝負 [ヒロミツ]

ジーエム  「来いっ!フクシっ!(フクシよお前との十番勝負がいよいよ幕を開けたな。初戦で野球対決を引き当てたオレのくじ運の良さがこの十番勝負の先行きを物語っていると言えようぞ。オレはこの勝負で完膚なきまでにお前を叩き潰す!それでもお前は父親かと後ろ指を指されるぐらいに叩きのめす!それが三冠王としてのオレのプライドだ!いざ来いフクシっ!)」
「ちっ(フクシよキャッチャーにイパタのヤローを選んだお前の策士ぶりは見事としか言いようがない。が、しかしさっきっからカミサンブサイクカミサンブサイクって囁き続けやがってイパタのヤローめ。この対決が終わったら絶対とっ捕まえてやる!が、ここはフクシとの勝負に集中だ。このイパタのヤローの囁き戦術を攻略する術を三冠王のこのオレが持っていないとでも思うのか。甘い甘いぞフクシ。それはこれだ!その囁きを現実のものとして受け止める!そうだフクシ、甘んじるのだ!全てを受け入れるのだ!そうする事によって辿り着く境地!見よフクシ、境地に達したオレの澄み切った眼を。さあ来いフクシっ!)」
「・・・フクシ?(何っ!マウンドで人差し指を突き上げるとはフクシよ何て挑戦的な。この三冠王のオレをたった一球で仕留めるというのか。まさかフクシ!お前大リーグボール1号を・・・え?おいフクシそっちはライトスタンドだぞ、そっちを指さしてお前・・・)チイッ!しまった!フクシ、そのチョウチョを追いかけるんじゃない!てかフクシ、それチョウチョじゃなくて蛾だ!蛾!フクシ!ノー・バラフラーイっ!もーフクシー。」

フクシ・グラビティ [ヒロミツ]

ジーエム  「おおー、遂に来たなあフクシ。フクシ見ろ、あれが地球ぞ。そしてオレたちが今ここにいるのが宇宙ぞ。あー思ってた以上に宇宙はデッカいな。正に大宇宙だなフクシ。・・・フクシ?フクシ、押すなフクシ。オレの推進装置なんか調子悪いんだからお前が押したらどこまでも果てしなく行っちゃうぞオレ。てかお前なんで太陽の方に押そうとしてんの。やめろ!フクシ!お前さっき船長さんにくれぐれもふざけないようにって言われただろ!え?何?そう。確かにそう言ったのは通訳さんだけれどもそれイコール船長さんが言ったって事なの。フクシ!やめろ!今度は回そうとすんな!だからオレの推進装置調子悪いんだからお前、オレここで永遠に回り続けちゃうよ!クルクルって、クルクルクルクルって、え?ああ「とわ」な。永遠と書いて「とわ」な。本気と書いて「マジ」な。・・・おい!待て!フクシ!お前ひとりで宇宙船に帰んな!オレを置いてくなフクシ!でもってオレのスピーカーにヤマトの無限に広がる大宇宙をエンドレスで流すな!フクシ!だからオレの推進装置・・・、もーフクシ―!」


イパタハンター [ヒロミツ]

ジーエム  「ゴー!フクシ、ゴー!イエス!フクシ、ゴーゴーゴーゴーゴー!フクシそのままゴーだ!行ける行けるぞフクシ、お前はもはやイパタのヤローを地の果てまでも追い詰めるハンターと化した。そうだお前こそがイパタハンター・フクシだ!

ターンライト、ターンライトフクシ。イエス、完璧だお前もこの通信システムも。そうだ完璧だフクシ!次はターンレフトだ。フクシ、ターンレフト。・・・フクシ?フクシ、レフト、レフト。左だよ左。左は右の反対だフクシ。いや右がライトだ。だからライトの反対が左だ。いやレフトが左だからライトの反対はレフトだ。いや左はお前がプリングルスを食べる時に筒を持っている手の方だ。え?そうだ、そうだなフクシお前はチップスターだったな。え?そうだ!右はコンソメ味になった指をなめる方の手だ!イエス!フクシ!イエス!

・・・!っ、フクシいかん!そっちを見るな!チイッ、しまった。フクシそのチョウチョを追いかけるな!そっちに行くと大きな水たまりがあるぞ!フクシ!お前昨日かあちゃんに泥汚れは落ちないって怒られたばっかりだろ!オレも怒られるんだから、フクシ!ノー!ノー!ノーッ!フクシ!ノー・バラフライッ!・・・・・・・・・もー、フクシー。」
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