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『ロスト・フライト』 [映画]

『ロスト・フライト』を観た。2023年、イギリス=アメリカ、1時間47分。
大晦日のシンガポールから東京へのフライト。機長のブロディ・トランスはフライト後にハワイ、ホノルルで大学生の娘と新年を過ごす予定だった。しかし離陸して間もなくフィリピン上空で予想はされていた悪天候により機体の制御を失ってしまう。

面白かった。しかし興行としてはそれほどヒットしたとはいかなかったみたいで、配信などで稼げるのかもしれないが。『コマンドー』とか『ダイハード』とかの時代だったら間違いなく大ヒットもしくはそれなりにヒットしてトランス機長がアクション映画のアイコンの一人になっていた可能性も有ったと思う。ジェラルド・バトラーの熱演も流石だったし。時代的に登場するのが遅かったのが悔やまれる。
今の時代悪役にも何かしらのドラマと言うかバックグラウンドがないと悪役として成立しないのかもしれない。本作の悪役にも悪役にならざるを得ない理由自体は有るのだろうけど映画の中では描かれない。ただ凶悪で残酷で野蛮な集団として描かれる。アクション映画の悪役としてはそれは間違っていないと思うが差別的な表現とも取られかねない。
本作では悪役だけに限らず登場人物が抱えているドラマにはそれほど踏み込まない。それが物足りないのではなくて、多分1日か1日未満の出来事で余計なものを盛り込まないのがすっきりとしていていい。

近年、個人的には2019年の『エンド・オブ・ステイツ』からアクション映画においての安心安定のジェラルド・バトラー印の作品(製作も兼ねている)を提供してくれていて嬉しい限り。
今後も大統領警護官マイク・バニングを演じている『エンド・オブ』シリーズ4作目だったり(ボンバーマン爺さんニック・ノルティの出番は有るのか?)『ザ・アウトロー』(2018年)、『グリーンランド地球最後の2日間』(2020年)の続編等も予定されている。もしかしたら本作の続編も有ったりするのかもしれない。
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『スラムドッグス』 [映画]

『スラムドッグス』を観た。2023年、アメリカ、1時間34分。
どれだけ邪険にされても飼い主の事を愛して止まない犬が飼い主のチンコを噛み千切る決意をする。

下ネタ盛り沢山のコメディ。そういう情報は事前に得ていたのでこれは我が百点映画『お!バカンス家族』に似た感じなのかも。と期待していたがどちらかというと宣伝コピーにも題名が出ていた『テッド』に近い感じだった。一括りにしてしまえば下ネタコメディという事にはなるけど自分の中ではちょっと違う。『お!バカンス家族』が『クレヨンしんちゃん』だとすると『テッド』は『がきデカ』といったところだろうか。と言いながら『がきデカ』は詳しくは知らない。死刑!
それにしても本作は下ネタを目一杯詰め込んだな。とある意味で感心する。犬がそんなに下の事ばかり考えているだろうかとも思うが。人間の事を考えれば本作の犬たちとそんなに変わりないのかもしれないし。その人間が犬たちの逆襲を喰らって去勢されるのは因果応報と言うしかないのだろう。

確認はしていないが犬たちの立ち振舞いには恐らくCGも使っているんだろうと思う。CGを使ってないんじゃないかと思えるほど自然に見えた。映画賞のそういった部門で受賞なりノミネートされたりするんじゃないだろうか。『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』も2013年のアカデミー賞のメークアップ部門でノミネートされたし。作品としては権威的なアカデミー賞とは絶対縁が無いのに評価するべき所はちゃんと評価するのがいいなと思う。残念ながら受賞はならず。受賞作は『ダラス・バイヤーズクラブ』。
映画の登場キャラクターとして顔の表情が無いのは魅力に欠ける所ではあるけど、でもCGで犬に表情を付けたら気色の悪いものになってしまうかもしれないし難しい所ではある。
その分声の演技でキャラクターはしっかりと表現されてはいる。主人公の犬の声はウィル・フェレル。『エルフ サンタの国からやって来た』とか『主人公は僕だった』などのおバカとはちょっと違うピュア過ぎるキャラクターをやっても上手いし面白いなあと思う。日本語吹き替えではロバートの秋山さんなのは気になる所。きっと上手いんだろうけど。

ジョシュ・グリーンバウム監督は前作のクリステン・ウィグ製作・脚本・主演の『バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く』の評判が高かったらしい。ウィル・フェレルも製作に加わっている。
日本でも劇場公開の予定は有ったけどコロナで中止になったとか。そういえばそんな事が有った様な気もする。と都合よく記憶を上書きしてすぐに忘れる。その後一部の映画館でかなり限定的に上映はされたらしい。
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アビス4K [映画]



アメリカでジェームズ・キャメロン監督作品『エイリアン2』『トゥルーライズ』『アバター』そして『アビス』が4Kブルーレイ化される。
それにあたり『アビス』が12月6日に一夜限りで劇場公開される。という事でいいのか?日本でも一夜限りとは言わずにやればいいのに。
"SPECIAL EDITION"という事だから2時間51分の『完全版』。個人的には『144分版』の方を映画館で観たい。
元々は20世紀フォックスなので『アビス』も今はディズニー。名前を変えた20世紀スタジオはディズニーの子会社。
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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 14 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"THE OBJECT OF MY AFFECTION" 『私の愛情の対象』
監督 : ニコラス・ハイトナー
出演 : ジェニファー・アニストン、ポール・ラッド、ジョン・パンコウ、アラン・アルダ、ナイジェル・ホーソン、アリソン・ジャネイ、スティーヴ・ザーン

"THE ODD COUPLE Ⅱ" 『おかしな二人2』
監督 : ハワード・ドゥイッチ
出演 : ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、ジョナサン・シルヴァーマン、リチャード・リール、レックス・リン

"NO LOOKING BACK" 『ノー・ルッキング・バック』


全米興行成績トップ10
"THE NEWTON BOYS" 『ニュートン・ボーイズ』
監督・脚本 : リチャード・リンクレーター
出演 : マシュー・マコノヒー、イーサン・ホーク、ヴィンセント・ドノフリオ、スキート・ウールリッチ

"GREASE" 『グリース』 (公開20周年リバイバル)
監督 : ランダル・クレイザー
出演 : ジョン・トラヴォルタ、オリヴィア・ニュートン=ジョン、ジェフ・コナウェイ、ストッカード・チャニング

の2本が初登場。


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炎天下に放り出されたジャック・レモンが日よけのためにハンカチの四隅を結んで被っている。いつか炎天下に放り出された時にその知恵を生かしたいと思いながらハンカチは持ち歩いていない。
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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 13 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"CITY OF ANGELS" 『シティ・オブ・エンジェル』
監督 : ブラッド・シルバーリング
出演 : ニコラス・ケイジ、メグ・ライアン、デニス・フランツ、アンドレ・ブラウアー

"MEET THE DEEDLES" 『ディードル・ブラザーズ/悪ノリ双子の大作戦』
監督 : スティーヴ・ボーヤム
出演 : ポール・ウォーカー、スティーヴ・ヴァン・ウォーマー、A・J・ランガー、ジョン・アシュトン、デニス・ホッパー、ロバート・イングランド

"THE MAN IN THE IRON MASK" 『仮面の男』


全米興行成績トップ10
"MR.NICE GUY" 『ナイスガイ』
監督・出演 : サモ・ハン・キンポー
出演 : ジャッキー・チェン、ミキ・リー、リチャード・ノートン

"WILD THINGS" 『ワイルド・シングス』

"PRIMALY COLORS" 『パーフェクト・カップル』

の3本が初登場。


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ポール・ウォーカーはなんとなくどことなく薄っすらとキアヌ・リーヴスっぽさを感じる時が有ったけどこの映画は『ビルとテッド』っぽい。

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髪の毛がもうちょっと伸びると『プロジェクト・イーグル』の時の髪形になりそう。
髪型もアクションシーンで躍動感の出るものにしている。とジャッキーは言っていた。
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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 12 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"PRIMARY COLORS" 『パーフェクト・カップル』
製作・監督 : マイク・ニコルズ
出演 : ジョン・トラヴォルタ、エマ・トンプソン、エイドリアン・レスター、キャシー・ベイツ、ビリー・ボブ・ソーントン

"WILD THINGS" 『ワイルド・シングス』
監督 : ジョン・マクノートン
製作総指揮・出演 : ケヴィン・ベーコン
出演 : マット・ディロン、デニース・リチャーズ、ネーヴ・キャンベル、ビル・マーレイ

"HUSH" 『沈黙のジェラシー』


全米興行成績トップ10
"THE MAN IN THE IRON MASK" 『仮面の男』

が初登場。
『仮面の男』に関しては多分一番熱いシーンであるはずの四銃士と仮面の男が銃士隊に向って全力疾走で突撃するシーンの距離感がおかしいと思っていた事を思い返した。


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公開当時に観ているけど改めて映像を見ると『ダーク・シティ』が面白そうだなと思う。
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なんと言ってもジェニファー・コネリーが可愛い。
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こういった感じはやはり『スティング』を意識しての事かと思ってしまう。ポーカーでは無いみたいだけど。
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きょうのポストカード(クラッシャージョウ) [映画のポストカード]

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今年は『クラッシャージョウ』上映40周年で催し物が開催されている。
池袋のサンライズワールドでは『ボトムズ』『ダンバイン』『バイファム』と合同で40周年記念。
https://sunrise-world.net/news/news.php?id=20998
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有料展示エリア入場特典。映画では19歳だったジョウも40年経つともうすぐ還暦。宇宙時代に還暦という概念は存在するのかは分からないしこのジョウが還暦間近なのかも分からないが。

中野ブロードウェイではギャラリーカフェオメガにてクラッシャーカフェがオープン。
https://www.gcomega.com/?page_id=8845
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とにかくこのアクリルジオラマが欲しかった。
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実際のものもとても良くて家宝にしたいくらい。
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サンライズワールドで売られているタイトルロゴアクリルスタンドなどとコラボ。
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アクリルスタンドがグッズの定番となったのはいつ位からなのだろう?50周年記念の時には定番も恐らく変わって、ポストカードは残り続けるだろうか。
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カフェでのスタンプを集める気はなかったのに3つ溜まってしまうと残り3つを集めずにはいられない。700円以上のメニュー1品につき1つのスタンプ(1400円なら2つとならない)という厳しい定めではあるけど。
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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 11 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"CHAIRMAN OF THE BOARD"
監督・脚本 : アレックス・ザム
出演 : スコット・"キャロット・トップ"・トンプソン、ラクエル・ウェルチ、ジャック・ウォーデン

"NO LOOKING BACK" 『ノー・ルッキング・バック』
製作・監督・脚本・出演 : エドワード・バーンズ
製作総指揮 : ロバート・レッドフォード
出演 : ローレン・ホリー、ジョン・ボン・ジョヴィ、ブライス・ダナー

"THE WEDDING SINGER" 『ウェディング・シンガー』


全米興行成績トップ10
"THE BIG LEBOWSKI" 『ビッグ・リボウスキ』

"HUSH" 『沈黙のジェラシー』
監督・脚本 : ジョナサン・ダービー
出演 : グウィネス・パルトロー、ジェシカ・ラング、ジョナサン・シェック、ハル・ホルブルック

"TWILIGHT" 『トワイライト』

"U.S.MARSHALS" 『追跡者』

の4本が初登場。


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2000年にベン・スティラーと結婚、2017年離婚。
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『ドミノ』『SISU/シス 不死身の男』 [映画]

『ザ・キラー』でダウンした。
ネットフリックスの映画をわざわざ映画館まで観に行ったが途中から気持ちが悪くなる方の頭痛になってこれは家に帰れなくなるかもと思って最後まで目を閉じて安静にしていた。どうにかこうにか家には帰れたのと後日に体調不良を引きずらなかったので良かった。
途中まで観ていた映画はスタイリッシュな殺し屋映画みたいな感じで良かったけど、自分の中での規律、自分の感情を持ち込むな流されるな。を徹底して重んじていた一流の殺し屋がその規律に反する事になる己の感情だけのための復讐を規律を重んじながら行う様が描かれていて、規律に反する事を規律に則って行うある意味で倒錯した面も有ったんではないだろうか。殺し屋という職業(?)自体に倫理や道徳を持ち込んでもしている事そのものが倫理や道徳に反している事だから元々が倒錯はしている。
自分の中での規律に反した復讐の結末はどうなったのか。大概そういうのは失敗するものだけどミステリー状態のままでわたくしの映画人生終わるのかもしれない。



『ドミノ』を観た。2023年、アメリカ、1時間34分。
刑事のダニーは娘を誘拐され犯人は捕まるが犯人は自分が誘拐した記憶すら失っていて娘の居場所が不明なままだった。銀行が襲撃され貸金庫が狙われるという一報で銀行に向かったダニーは一足先に貸金庫の中身を確保する。そこには娘の写真があり「レブ・デルレーンを見つけろ」というメッセージが書かれていた。

予告の段階から今までのロバート・ロドリゲス作品っぽくはないなと感じでいたが本編を実際観てもやっぱりロバート・ロドリゲス作品っぽくはなかった。どこがどうでとか詳しい事は分からないけどトニー・スコット作品っぽさがあった。と思っていたらトニー・スコット監督も邦題が同じ『ドミノ』(こちらは原題も"DOMINO")を2005年に撮っていた。ちなみにブライアン・デ・パルマ監督も2019年に『ドミノ 復讐の咆哮』(原題"DOMINO")を撮っている。
主に映像はトニー・スコットっぽさがあって、物語はフィリップ・K・ディックっぽさがあったが、ベン・アフレックは2004年にフィリップ・K・ディックの短編小説が原作の『ペイチェック 消された記憶』(ジョン・ウー監督)に主演していた。

映像がややチープに見えるのがロバート・ロドリゲス作品の特徴の一つではないかと思うが本作にはゴージャス感が有ったのも今までと違うように思えたのかもしれない。ただ最後の"組織"の全体像はやっぱりチープに思えた。総勢2、30人くらい。少数精鋭な"組織"なのかもしれない。

ロバート・ロドリゲスの映画プロダクションは「TROUBLEMAKER STUDIO」だと思っていたが、本作では「DOUBLE R PRODUCTIONS」(ROBERT RODRIGUEZのイニシャルからのプロダクション名DOUBLE Rで間違いないだろう)になっていた。どういういきさつなのか詳しい事は分からないがそこら辺も作風の違いに影響しているのだろうか。



『SISU/シス 不死身の男』を観た。2022年、フィンランド、1時間31分。
第二次世界大戦末期のフィンランド。ひとりで金塊を堀当てたフィンランド人の老人はナチス軍の戦車小隊と遭遇する。敗戦が見えてきたナチス軍は撤退の最中闇雲に行く先々の町を破壊し人々を蹂躙し虐殺していた。

面白かった。まさかフィンランドの映画でこんなハードなバイオレンス映画が作られるとは思ってもいなかったがサミュエル・L・ジャクソンがアメリカ大統領役だった『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』(2014年)の監督と同じ人だった。ヤルマリ・ヘランダー監督。
多分『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』を観た時にもまさかカウリスマキ兄弟でお馴染みのフィンランドでこんな映画が作られるとは。と思ったかもしれない。

"SISU"とはフィンランド語特有の言葉で他の外国語への翻訳は不可能で強いて言えば"不屈の闘志を持つ人物"が当てはまるという事。
それは言葉だけの意味ではなくて、その人物の在り方そのものを理解する事が不可能という事になるのだろうと思う。理解を超えた存在と言った方が正しいか。そういう前提が有れば老人が何をしようともそれは彼が"SISU"だからという事で納得するしかない構造になっていて、自分はそれに納得出来て存分に楽しめた。

ナチスドイツ兵が全員英語を喋っているのは気になってしまうが、フィンランド人とドイツ人が会話する時に(会話ではなくナチスドイツ兵による暴言や命令が主だけど)その会話を成立させるためには片方がフィンランド語で片方がドイツ語では都合があまり良くないから両者が英語を話す(理解している)事で成立させたのだろう。
しかし老人は無口で喋るのは最後だけ。確かフィンランド語だったと思う。いくらSISUだと言っても重たいものは重たいと。
しかしあれは次回作の伏線なのかとも考えられる。恐らくあの老人が闘うべき相手は老人の家族を殺したソ連兵であって、今回のナチス軍とは行き掛かり上闘わなければならなかった。ソ連兵と闘うためにその軍資金として金塊を堀当ててナチスから守り抜いて準備万端で次の闘いが待っているのかも。
SISUはあの老人でなければならないという事ではないみたいだから女性でもいいのだろうし、なんだったらフィンランド人じゃなくてもいいような気がする。時代もいつでもいいのだろうと思う。現代篇とか未来篇でSISUは死のうと思わなければ生き続けられるのだから老人をリーダーとしたSISU軍団の血みどろの活躍を観てみたい。
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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 10 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"U.S. MARSHALS" 『追跡者』
監督 : スチュアート・ベアード
出演 : トミー・リー・ジョーンズ、ウェズリー・スナイプス、ロバート・ダウニーJR、ジョー・パントリアーノ、イレーヌ・ジャコブ

"THE MAN IN THE IRON MASK" 『仮面の男』
製作・監督・脚本 : ランドール・ウォレス
出演 : レオナルド・ディカプリオ、ガブリエル・バーン、ジェレミー・アイアンズ、ジョン・マルコヴィッチ、ジェラール・ドパルデュー、アンヌ・パリロー

"PALMETTO" 『パルメット』


全米興行成績トップ10
"CAUGHT UP" 『KOOL 殺戮の銃弾』
監督・脚本 : ダリン・スコット
出演 : ボキーム・ウッドバイン、シンダ・ウィリアムズ、トニー・トッド、スヌープ・ドッグ、LL・クール・J、マイケル・クラーク・ダンカン

"DARK CITY" 『ダーク・シティ』
製作・監督・脚本 : アレックス・プロヤス
出演 : ルーファス・シーウェル、キーファー・サザーランド、ジェニファー・コネリー、ウィリアム・ハート、イアン・リチャードソン

の2本が初登場。


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アトス(ジョン・マルコヴィッチ)、ポルトス(ジェラール・ドパルデュー)、アラミス(ジェレミー・アイアンズ)の三銃士。
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ダルタニアン(ガブリエル・バーン)が加わると四銃士になるが三銃士は引退している設定。
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本国フランスで新たに三銃士(四銃士)を2部作で映画化。

こちらのダルタニアンの出番は有るのか?


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シネマ★シネマ★シネマ 1998年 9 [シネマ★シネマ★シネマ]



作品紹介
"KRIPPENDORF'S TRIBE" 『ドクター・ジャガバンドー』
監督 : トッド・ホランド
出演 : リチャード・ドレイファス、ジェナ・エルフマン、リリー・トムリン、ナターシャ・リオン

"KISSING A FOOL"
監督 : ダグ・エリン
出演 : デヴィッド・シュワイマー、ジェイソン・リー、ミリー・アヴィタル

"THE BORROWERS" 『ボロワーズ/床下の小さな住人たち』


全米興行成績トップ10
"THE APOSTLE" (公開10週目)
製作・監督・脚本・出演 : ロバート・デュヴァル
出演 : ファラ・フォーセット、ビリー・ボブ・ソーントン

"PALMETTO" 『パルメット』
監督 : フォルカー・シュレンドルフ
出演 : ウディ・ハレルソン、エリザベス・シュー、ジーナ・ガーション、クロエ・セヴィニー

"SENSELESS"
監督 : ペネロープ・スフィーリス
出演 : マーロン・ウェイアンズ、ブラッド・ドゥーリフ、デヴィッド・スペード、マシュー・リラード

の3本が初登場。


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ジャガバンドーというと元日ハムのシャーマン・オバンドーを思い出す。バンドーだけだが。


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ロバート・デュヴァルの最新出演予定作品はエド・ハリス監督作品"THE PROUGHMEN"。エド・ハリスのパートナーエイミー・マディガンと二人の娘のリリー・ハリスも出演。

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エリザベス・シューが植田まさし先生の謎の髪飾りをしている。https://hien-rt.net/2019/06/02/entame-26/
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『福田村事件』『ガープの世界』『毒舌弁護人 正義への戦い』 [映画]

『福田村事件』を観た。2023年、日本、2時間17分。
1923年9月1日関東大震災発生。その数日後福田村で起きた人災は何故起きたのか。

池袋シネマ・ロサにて。

福田村で起きた事件の事だけが描かれるのではなくそれまでの経緯や歴史的背景と当時の社会的背景も描かれていた。
日本と朝鮮半島の歴史的な背景で言ったら本当はもっと遡らないといけないんだろうけど。よく分かっていないのでちらっとだけ調べると大和時代(現在は呼称は古墳時代になるとか)から色々と有って隣国だけあって千年以上の関係。それはさすがにこの映画の中だけでは描ききれない。

日本が貧乏だったという事も人々の心が荒んでいたりする原因の一つなんだろうと思う。しかし日本が世界的に裕福だった時期というのもそんなに長くはなかったわけで1960年代の高度経済成長からバブル経済が崩壊してからのしばらくの間の30年間くらいだろうか。現在は裕福なイメージをどうにかこうにか引っ張り続けているだけ。それは主に世界に認知されている一流企業による所が大きいのだろうと思う。なので国は世界を相手に頑張ってもらわないといけない一流企業をいろんな面で優遇する。
貧乏である自覚が無かった時期も長かったのではないか。それが世界を知って自分達が貧乏である事も知ってしまったがために裕福さへの憧れだとか嫉妬だとかが入り交じる。そうなると裕福な側は妬みに対する恐怖だったり過度な防衛などが行き過ぎて、そんなこんなで国同士での争いに発展するのかも。

日本人が戦争に関して被害者面、善人面する日本映画は最近特に多いが本作では日本人の嫌な部分が描かれている。露悪趣味的にではなく日本と日本人の実態を誠実に実直に描くとそういう事になるのが本当なのだろう。村社会の嫌な所も存分に描かれている。
福田村の事件が起きた当時は共産主義者への弾圧いわゆる赤狩りが行われていた。権力に反発する意見を述べると弾圧されてしまう社会で大多数の総意であっても間違っていると思う事を正そうとするのにはどうしたらいいのだろうか。特に日本人は大多数の意見に流されやすいと言われているし。



『ガープの世界』を観た。1982年、アメリカ、2時間17分。
第二次世界大戦下、看護婦のジェニーは戦地で子供を授かり産まれた男の子はガープと名付けられる。やがてガープは大学で知り合ったヘレンと結婚し子供に恵まれ幸せな家庭を築く。

ル・シネマ渋谷宮下 『ワーナー・ブラザース創立100周年記念上映"35ミリで甦るワーナーフィルムコレクション" selected by ル・シネマ』にて。

相当久し振りに観た。ウン十年前にレンタルビデオで観て以来。
ジョージ・ロイ・ヒル監督の『スティング』が好きでそれで監督作品を何本か観て(全作品は観ていない)、やっぱり『スティング』が好きだなという事で現在に至っている。昨年2022年が生誕100年の記念の年だった。没後20年でもあった。どこかで遅くなったけど生誕100周年記念上映をやらないものだろうか。
久し振りに観て、昔観た印象よりもかなり良かった。多くの人がそう認める様に名作の中に入るんだろうなと考えを改めた。
本作の中で起こる出来事、その内の一つくらいは普通に生きている人達の中で起こるか起こらないかくらいの出来事ではないかと思うし、その一つの出来事だけで一本の映画なり一冊の小説が出来上がってしまうほどだと思う。それらがまとめてガープとガープの周りの人達の世界に起こる。でもそんなに深刻にはならなくて起きてしまったものは仕方ない。くらいの感じで受け入れて、そして後腐れなく引きずらない。そこら辺はあっさりしているというか淡白ではあるけど、人生どんな事も起こり得るのだからそんなに引きずらない方がいいよ。という事なのかも。

ロビン・ウィリアムスの若々しい頃はちよっとだけメル・ギブソンっぽい感じが有った。映画に出始めの頃でしかも監督がジョージ・ロイ・ヒルとなると本職のコメディアンの部分は抑え気味。それもまた初々しさになっていて良かった。最初の方に本作への出演が有ったから後にシリアスな作品にもコメディにも幅広く出演出来たんじゃないだろうか。
ジョン・リスゴーの役は今観てもそうだけど当時もかなりのインパクトが有っただろうと思う。それがインパクトだけじゃなくて好感が持てるキャラクターになったのはさすがジョン・リスゴー。ちょっとシガーニー・ウィーヴァーに見える瞬間が有り、元アメフト選手の役としての身体能力の高さもしっかりと見せてくれる。
グレン・クローズは本作が映画デビュー作という事だけど既にベテランの風格が有った



『毒舌弁護人 正義への戦い』を観た。2023年、香港、2時間13分。
不満を抱きつつ続けていた裁判官をクビになり弁護士に鞍替えしたラム・リョンソイ。大物との接点を持つ事だけに力を入れようと目論んでいたが弁護士としての初の裁判がリョンソイを変える。

香港での記録破りの大ヒットをした作品だとか。香港映画と言えばスター映画の印象が強いが本作の主演俳優ダヨ・ウォンの事は今まで全く知らなかった。ドニー・イェンに見える瞬間が度々有った。
香港映画も近年大分様変わりしたという事が本作の公式サイトに書かれてあった。ダヨ・ウォンも香港では大スターらしいけどかつてのアクション映画を中心としてコメディありラブロマンスありサスペンスありといったエンターテインメント作品よりももっと現実にも即した中での心を動かすいわゆる感動作が受ける傾向に有るらしい。確かに本作もそんなような感じだった。

真実と正義の追求よりも法律の知識と相手との交渉によって少しでも自分の有利な判決を勝ち取る事を目的としていた弁護士が正義に目覚め熱血弁護士となる。という物語は『ア・フュー・グッドメン』とほぼ一緒だと後になって気付いた。そういう法廷モノは他にも有るのかもしれないが。
『ア・フュー・グッドメン』とほぼ一緒と考えると弁護士側のチーム構成男二人に女性が一人なのも一緒だった。
デミ・ムーアに当たる女性弁護士役の人はフジテレビの椿原慶子アナウンサーに似ているなあと思いながら見ていた。映画の中では主人公のバディと言ってもいいほどの役だったけど公式サイトなどではそのキャラクターも演じていた女優さんの事にも一切触れられていない。その女優さんがなんかやらかして触れてはいけない人なのかと思ったけど、そんな何かをやらかしたといった記事も見当たらず名前がレンシ・ヨンとだけ分かった。
本作でジャック・ニコルソンに当たる人物はマイケル・ウォンなのだろう。ジャック・ニコルソンほど致命的ではなかったが法廷での証言で墓穴を掘る所も有ったし。
マイケル・ウォンはアメリカ育ちという事も有って英語も堪能なのは他の出演作品でも見られた。しかし法廷で英語と中国語(多分広東語)をチャンポンで話すのは許されるものなのかはよく分からない。



『トンソン荘事件の記録』で寝た。寝たと言うより映画開始から何十分か経った辺りからほぼずっと睡魔と闘っていて内容が全然頭に入ってこなかった。
警察に保管されていたいわくの有る事件の取材記録映像を取り戻した取材者の関係者がその映像を編集して観やすいドキュメンタリーに仕上げたという体の作品でいいのか。
見てはいけないビデオ映像を見てしまったために呪われる。というと日本の某ホラー映画の様だけど、その映像をこの作品の観客も見てしまった。という所も恐怖であったのか。
ファウンドフッテージであるのだろうけど『ブレアウイッチ・プロジェクト』や『パラノーマル・アクティビティ』みたいに記録映像の素材そのものといった感じではなく、映画として観やすい感じにはなってはいたのだけどそれでも寝不足状態で観るのは自分には無理が有った。
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