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『ロスト・フライト』 [映画]

『ロスト・フライト』を観た。2023年、イギリス=アメリカ、1時間47分。
大晦日のシンガポールから東京へのフライト。機長のブロディ・トランスはフライト後にハワイ、ホノルルで大学生の娘と新年を過ごす予定だった。しかし離陸して間もなくフィリピン上空で予想はされていた悪天候により機体の制御を失ってしまう。

面白かった。しかし興行としてはそれほどヒットしたとはいかなかったみたいで、配信などで稼げるのかもしれないが。『コマンドー』とか『ダイハード』とかの時代だったら間違いなく大ヒットもしくはそれなりにヒットしてトランス機長がアクション映画のアイコンの一人になっていた可能性も有ったと思う。ジェラルド・バトラーの熱演も流石だったし。時代的に登場するのが遅かったのが悔やまれる。
今の時代悪役にも何かしらのドラマと言うかバックグラウンドがないと悪役として成立しないのかもしれない。本作の悪役にも悪役にならざるを得ない理由自体は有るのだろうけど映画の中では描かれない。ただ凶悪で残酷で野蛮な集団として描かれる。アクション映画の悪役としてはそれは間違っていないと思うが差別的な表現とも取られかねない。
本作では悪役だけに限らず登場人物が抱えているドラマにはそれほど踏み込まない。それが物足りないのではなくて、多分1日か1日未満の出来事で余計なものを盛り込まないのがすっきりとしていていい。

近年、個人的には2019年の『エンド・オブ・ステイツ』からアクション映画においての安心安定のジェラルド・バトラー印の作品(製作も兼ねている)を提供してくれていて嬉しい限り。
今後も大統領警護官マイク・バニングを演じている『エンド・オブ』シリーズ4作目だったり(ボンバーマン爺さんニック・ノルティの出番は有るのか?)『ザ・アウトロー』(2018年)、『グリーンランド地球最後の2日間』(2020年)の続編等も予定されている。もしかしたら本作の続編も有ったりするのかもしれない。
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