SSブログ

『スラムドッグス』 [映画]

『スラムドッグス』を観た。2023年、アメリカ、1時間34分。
どれだけ邪険にされても飼い主の事を愛して止まない犬が飼い主のチンコを噛み千切る決意をする。

下ネタ盛り沢山のコメディ。そういう情報は事前に得ていたのでこれは我が百点映画『お!バカンス家族』に似た感じなのかも。と期待していたがどちらかというと宣伝コピーにも題名が出ていた『テッド』に近い感じだった。一括りにしてしまえば下ネタコメディという事にはなるけど自分の中ではちょっと違う。『お!バカンス家族』が『クレヨンしんちゃん』だとすると『テッド』は『がきデカ』といったところだろうか。と言いながら『がきデカ』は詳しくは知らない。死刑!
それにしても本作は下ネタを目一杯詰め込んだな。とある意味で感心する。犬がそんなに下の事ばかり考えているだろうかとも思うが。人間の事を考えれば本作の犬たちとそんなに変わりないのかもしれないし。その人間が犬たちの逆襲を喰らって去勢されるのは因果応報と言うしかないのだろう。

確認はしていないが犬たちの立ち振舞いには恐らくCGも使っているんだろうと思う。CGを使ってないんじゃないかと思えるほど自然に見えた。映画賞のそういった部門で受賞なりノミネートされたりするんじゃないだろうか。『ジャッカス クソジジイのアメリカ横断チン道中』も2013年のアカデミー賞のメークアップ部門でノミネートされたし。作品としては権威的なアカデミー賞とは絶対縁が無いのに評価するべき所はちゃんと評価するのがいいなと思う。残念ながら受賞はならず。受賞作は『ダラス・バイヤーズクラブ』。
映画の登場キャラクターとして顔の表情が無いのは魅力に欠ける所ではあるけど、でもCGで犬に表情を付けたら気色の悪いものになってしまうかもしれないし難しい所ではある。
その分声の演技でキャラクターはしっかりと表現されてはいる。主人公の犬の声はウィル・フェレル。『エルフ サンタの国からやって来た』とか『主人公は僕だった』などのおバカとはちょっと違うピュア過ぎるキャラクターをやっても上手いし面白いなあと思う。日本語吹き替えではロバートの秋山さんなのは気になる所。きっと上手いんだろうけど。

ジョシュ・グリーンバウム監督は前作のクリステン・ウィグ製作・脚本・主演の『バーブ&スター ヴィスタ・デル・マールへ行く』の評判が高かったらしい。ウィル・フェレルも製作に加わっている。
日本でも劇場公開の予定は有ったけどコロナで中止になったとか。そういえばそんな事が有った様な気もする。と都合よく記憶を上書きしてすぐに忘れる。その後一部の映画館でかなり限定的に上映はされたらしい。
コメント(0)