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『マダム・ウェブ』『神探大戦』 [映画]

『マダム・ウェブ』 2024年、アメリカ、1時間56分。を観た。
1973年、ペルーのジャングルでコンスタンス・ウェブは探し求めていた蜘蛛を発見する。30年後のニューヨーク、娘のカサンドラ・ウェブは救急隊員としての日々を過ごしていた。

マーベルのヒーロー映画はもう観ないつもりでいたが予告を目にしたらタハール・ラヒムが出ていたのでちょっと気にはなっていた。そして観ようと思ったひと押しはダイアンが宣伝していたから。
ハリウッド大作の宣伝に映画と関係の無い芸能人を使う事に批判も有るけど、それきっかけで観てみようと思う人もいるわけだから一概に良くない事とは言えないかもしれない。と今度の事で思った。逆にこの人が宣伝しているから観る気を失ったという事も有るだろうし。



最上級の「スーを差し上げます。受け取ってください」の時だけ片仮名の「スー」になる。



本作はディズニーのマーベルヒーロー作品ではなく、ソニーの主にスパイダーマンを中心としたソニー・スパイダーマン・ユニバース(SSU)と知ったのは本編上映が始まってコロンビアのロゴが出てから。ディズニーとソニーのマーベルヒーローが全く無関係ではなくてそこら辺はややこしくてよく分かっていない。本作ではまだ2003年の話なので半分に減るのはこれから起こるのか、こちらでは起こらない事になるのか。
恐らくアニメの『スパイダーバース』シリーズともつながっているんではないかと思う。もしそうならさっぱり分からなくなってしまう。
ダイアンが宣伝に起用されたのは「ごいごいすー」の「すー」の部分だけでスパイダーマンとギリギリ薄く関わっているのかもしれない。

宣伝でマーベル映画初の本格ミステリーと言われているがどこら辺がミステリーなのかよく分からない。観客も推理するタイプのミステリーではなかった。カサンドラがどの様にしてマダム・ウェブと呼ばれるスーパーヒーローになったのかが描かれるという意味でのミステリーだったとしたら別にそういうのはこれまでにも有ったし。
予知能力がスーパーヒーローとしての能力として見栄えのするものなのかと言えば本作ではそんな事は無かった。スーパーヒーローでは無いけど予知能力を持つ主人公の映画で言えばニコラス・ケイジ主演の『NEXT ‐ネクスト‐』は面白かった。

タハール・ラヒムがこの後もハリウッド大作で活躍出来るのかと言えば本作だけで評価されると微妙なんではないか。

女子高校生三人(スパイダーウーマン?)の内の一人のシドニー・スウィーニーは実年齢は26歳で大人の女性。
アメリカの興行成績ベスト10に何週間もランクインしているこちらの方が実年齢に近い役なのかも。

ハリウッドエクスプレスでは何週間も上の動画の同じ映像が流れていて、シリアスな恋愛映画なのかと思っていたけど下の動画を観るとロマンチックコメディだったので観てみたい。




『神探大戦』 2023年、香港、1時間40分。を観た。
香港で起きた未解決の凶悪事件に関連した人物達が殺され殺害現場に「神探」のメッセージが残される。かつて神探(神の捜査官)と呼ばれた元刑事の男がその独特な捜査手段で犯人に近づいていく。

ヒューマントラストシネマ渋谷 "未体験ゾーンの映画たち2024"にて。
2022年の東京国際映画祭で上映されて、その後にも2回くらいかなり限定的に映画館で上映されたのをやっと観る事が出来た。

ジョニー・トー監督作品の脚本家で知られるワイ・カーファイ。『マッスル・モンク』(2003年)や『MAD探偵 7人の容疑者』(2007年)などでは共同監督も務めていて本作では単独での監督作品(脚本も担当)。
その『MAD探偵』の主人公と本作の主人公はどちらもラウ・チウワンが演じていてよく似ているが同一人物ではないみたい。すっかり忘れていたが『MAD探偵』の主人公の方は×んでた。
本作だけでも十分に面白いけどそれでも同一人物で違う世界線での物語として観た方がより面白いのだろうと思う。

本作での香港警察のオフィスの様に香港映画も小綺麗な感じになってしまっている様に思えるけど、本作にはかつての泥臭い雰囲気も感じられてそれが良かった。
最後に中国当局の圧力か忖度か何かは分からないが警察組織を褒め称える方向に行くと思わせてギャグに持っていくのが面白かった。それはラストシーンも含めての反骨精神の様にも窺えた。正義は必ず勝つ。の綺麗事だけではこの世の中は成り立っていないというのが『MAD探偵』と本作で描かれている事だろうし。



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