SSブログ

ブラインドネス [2008年12月に観た映画]


Blindness







『ブラインドネス』
“BLINDNESS” (2008・日本=ブラジル=カナダ) 2h01
監督 : フェルナンド・メイレレス
出演 : ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、アリシー・ブラガ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローヴァー、ミッチェル・ナイ、ガエル・ガルシア・ベルナル



ネタバレあり。



謎の病により全人類が失明の危機に。その世界では人間の本性が剥き出しになる。



本性が剥き出しになるのは自分が見えないからという理由ではなくて、他人に見られないからなのだと思います。
誰にも見られていないから好き勝手出来てしまう。
それが本作の様にエスカレートしてしまうと映画の中の様にむごたらしい事も起きる可能性も無いとは言い切れない。

そのむごたらしい状況をただ一人目撃してしまった女性。

映画の中では希望が有りそうな結末を迎えますが。
人間の本性を見せつけられ、またその本性に対する為に己の本性もさらけ出さなければならなかった女性にとって希望のある未来になるのだろうか?

そんなモヤモヤ感の残る映画。観ていて不快になる所も多々あります。(失明した男性がスティービー・ワンダーの歌を歌うのは少し配慮に欠ける気がしました。)
それらも含めて問題作だったなぁと思います。

不穏な出来事が起き続ける中、ラジオから流れる歌で皆がひと時だけ安らぐシーンはいいシーンでした。



この映画は上野東急で観ました。上野東急は初めて。ひっそりとした所に有って少し探しました。
古臭くは無いけど最新でもない。日時指定も座席指定も無いお気楽に行ける映画館。自分としては好きな映画館でした。
残念なのは館内に貼ってあるポスターが壁に画鋲でとめられている。他の映画館がどうなっていたか今まで気にしていませんでしたが、ここでそれに気付いたらちょっと勿体無い気がしました。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

nice! 1

コメント 2

hash

こんにちは。
いろいろな解釈が出来る映画でしたね。

>希望のある未来になるのだろうか?
そう言えば、最後、彼女だけは不安そうでした。
by hash (2008-12-20 17:53) 

ヂュヌヴィエーヴ・F・ビヂョンド

hashさん、niceとコメントありがとうございます。
2008年、『ミスト』と並ぶ問題作ではないかと思いました。
by ヂュヌヴィエーヴ・F・ビヂョンド (2008-12-21 01:05) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0