SSブログ
2008年5月に観た映画 ブログトップ
- | 次の15件

モンテーニュ通りのカフェをみました [2008年5月に観た映画]


アニメ『ドラえもん《しょんぼり》』30cmぬいぐるみM




[カチンコ]モンテーニュ通りのカフェを舞台にした庶民の人生模様を描いた小粋なお話だと思っていたのですが。
フランス映画らしく小粋は小粋だと思うのですが、登場人物の庶民度はかなり低め。
有名ピアニストとその妻、有名テレビ女優とハリウッドの有名監督、美術品の収集家とその息子。
と、セレブ度がかなり高い。
なので、日上っポイ造(『すすめ!パイレーツ』より)な自分には誰にも感情移入できませんでした。

このヒガミ根性と島国根性を何とかしないと。と思います。
椎名林檎さんが歌の中で、「輝いている人は努力している」と歌っています。
その通りなんだろうと思います。この映画のセレブな人たちも努力した結果なのであって、それを見ないでセレブという事だけでひがむのはかなり的外れかもしれません。

[カチンコ]ピアニストを演じたA・デュポンテルは実際にピアノを弾いているように見えます。
『地上5センチの恋心』で共演していたカトリーヌ・フロも『譜めくりの女』でピアノを弾いていました。
実際にどの様な音がでていたのかは分かりませんが、指の動きと音が合っている様に見えるだけでもスゲェなと思います。

『モンテーニュ通りのカフェ』  ユーロスペース2
“FAUTEUILS D'ORCHESTRE” (2006・フランス) 1h46
監督・脚本 : ダニエル・トンプソン
出演 : セシル・ドゥ・フランス、ヴァレリー・ルメルシェ、アルベール・デュポンテル、クロード・ブラッスール、クリストファー・トンプソン、シドニー・ポラック

軍鶏 Shamoをみました [2008年5月に観た映画]

[カチンコ]闘う事が全ての男の物語。

[カチンコ]日本が舞台で登場人物も全員日本人なのですが演じているのは香港、台湾の役者さんで広東語(多分)を喋ります。石橋凌さん、魔裟斗さんも吹き替えで広東語(恐らく)を喋っていました。
『頭文字(イニシャル)D』(2005)も確かそんな感じだったと思います。
トンデモ度はかなり高いですが、これはこれで貴重な体験が出来ました。
アメリカ映画で異国を舞台にしながらアメリカ人俳優が英語で演じているのをそれほど違和感無く観てきました。最近では『マリー・アントワネット』(2006)がそれに当たるでしょうか。
それを日本でやられるとどんな気分になるのか分かった気がします。

正直な所この映画ではあまり気になりませんでした。無国籍度と荒唐無稽度が飛躍的にアップするので日本がどーのこーの言うのが何か意味が無いような気がして。
これがもっと有名なお話や人物、赤穂浪士の討ち入りだとか坂本竜馬を描く物語でこれをやられたら違う意見になると思いますが。

[カチンコ]男が闘う理由が分かりませんでした。自分と他人を激しく傷つけてまで何故闘い続けるのかが分からない為に主人公の男に感情移入が出来ませんでした。むしろ嫌悪感を強く感じるほどです。
その前に男はある重大な犯罪を犯した為に闘いの世界に身を置く事となります。
何故犯罪を犯したのか?その理由も明かされません。
理由なき犯罪だったのか?闘う事、闘い続ける事の理由の為の犯罪だったのか?
そんな事を思っていましたが、その理由は有りました。
それが分かった事でこの男の真の強さと悲しい物語だった事が分かります。
男は闘わなければならなかった。
闘わなければ自分も愛する人も守れない。そのための闘いでした。

それまでに男に起こったあんな事やこんな事を思い返すと、なんて強くて優しいヤツだったんだろう。と思わずにはいられません。
ラストシーンでのボロボロになった男の姿に拍手と喝采を送りたくなりました。

『軍鶏 Shamo』  シアター・イメージフォーラム シアター2
“SHAMO” (2006・香港=日本) 1h45
監督 : ソイ・チェン
出演 : ショーン・ユー、フランシス・ン、ブルース・リャン、ペイ・ペイ、魔裟斗、石橋凌

マッドマックス2をみました [2008年5月に観た映画]

[カチンコ]マッド・マックス英雄伝説。
前作のバイオレンスな復讐劇とは趣向を変えています。とは言ってもバイオレンスな事には変わりありません。

1作目の荒々しさを残しつつ、映画としての完成度は前作と較べると格段に上がったと思います。
荒廃した大地での石油の奪い合い。
単純と言えば単純なお話しなのですが、ちょっとひねりも効いていて面白いです。

人物の心理がほとんど描かれていないのは少し物足りなく感じました。見た目重視と言いますか。
でも、それはそれで大成功していると思います。
マックスはものすごくカッコイイですし、特に片目が潰れて血みどろのマックスはしびれるくらいカッコイイ。
マックスの相棒とブーメラン・キッドは可愛いです。
半裸の大ボスと半ケツの中ボス(位が上がるごとに脱ぐシステム?)の悪役陣の印象も強烈でした。
車、バイクのデザインもカッコイイ。汚れ具合壊れ具合がいい味出してます。

[カチンコ]余談ですが野生児ブーメラン・キッド、男の子なのか女の子なのか分かりません。
男の子っぽく思えますが、女の子と言われたら納得も出来ます。
これが手塚治虫先生の『どろろ』のどろろのイメージにピッタリ。
映画の柴咲コウさんもあれはあれで別物として構わないんですけど、こうもイメージにピッタリの子を見つけてしまうと『真・どろろ』が観たくなります。

[カチンコ]あるスタントシーンで、悪玉バイカーが猛スピードで障害物に激突し、伸身の前方3回転(ぐらい)宙返りで放り出される。というもの凄いのがありましたが、
特典映像のメイキングを観ましたらそれは大失敗ジャンプでスタントマンの方は大怪我をされたという事です。
しかしその方が体を張ったおかげで名スタントとなりました。
アカデミー賞にスタント部門が有ったらノミネートは確実だったと思われます。

『マッドマックス2』  DVD(レンタル)
“MAD MAX 2” (1981・オーストラリア) 1h36
監督・脚本 : ジョージ・ミラー
出演 : メル・ギブソン、ブルース・スペンス、マイケル・ブレストン、エミル・ミンティ、ヴァージニア・ヘイ

うた魂(たま)♪をみました [2008年5月に観た映画]

『うた魂(たま)♪』  シネ・リーブル池袋2
(2008・日本) 2h00
監督・脚本 : 田中誠
出演 : 夏帆、ゴリ、石黒英雄、徳永えり、亜希子、岩田さゆり、薬師丸ひろ子

[カチンコ]自分大好きの合唱部員の少女。その伸びきった天狗の鼻をへし折られた時現れたのが、
男・権藤洋と湯の川学院高校合唱部。
ヤツらのうた魂に触れた彼女は。

[カチンコ]ゴリさん演じる、男・権藤洋カッコ良かった。
さすがは芸人さんだけあって、笑わせる所はしっかりと笑わせてくれます。
男・権藤洋の「真剣十代」最高でした。
そして少女からの「掟破りの逆真剣十代」(by古館伊知郎氏)感動でした。

物語は女子の合唱部がメインです。メンバーが可愛いのでそれはそれで良かったのですが、
お話しとしては湯の川学院高校メインで観たかった。

男・権藤洋の家庭環境とかものすごい気になります。
実は裕福な家のご子息だったりして。で、美人のお姉さんが3人いて家では「洋ちゃん[揺れるハート]」と呼ばれていたりして。
などと『1・2の三四郎』の鳴海頁二とすっかり混同してしまうのは、この映画がプロレス漫画及び各種スポーツ漫画でよく使われる、観客の解説による状況説明の形式を所々で使っているからかもしれません。

[カチンコ]舞台は北海道ですが、北海道であった意味が無かったような気がします。
ほとんど方言は聞けませんし。「めんこい」「なまら」ぐらい。
ロケもエンドロールを見ていたら千葉でやっているようです。
合唱と言えば北海道。という話しも聞いた事が有りません。
何か大人の事情の匂いがプンプン漂っています。

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)をみました [2008年5月に観た映画]

『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程(みち)』  テアトル新宿
(2007・日本) 3h10
製作・監督・脚本 : 若松孝二
出演 : 坂井真紀、ARATA、並木愛枝、地曳豪、伴杏里、坂口拓、佐野史郎、奥貫薫
ナレーション : 原田芳雄

[カチンコ]1960年代、学生運動からあさま山荘事件に至るまでの悲劇は何故起きたのか。

[カチンコ]当時の若者たちの、腐ったこの世の中を自分達が変えてやるんだ。
という志は素晴しかったと思います。
それが何故仲間内での粛清、リンチ。そしてあさま山荘での立てこもり及び銃撃戦。の末路を辿ってしまったのか。
それを3時間10分をかけて丁寧にじっくりと紐解いていきます。
なので粛清、リンチは観ていてかなり辛かった。
しかしそれを乗り越えないと、若松監督が提示した一つの答えにたどり着けません。
その答えには「その通り」と納得するしかございませんでした。

ただ、若者たちだけが悪かったのかというと、若者たちの熱いエネルギーを利用しようとする者が裏で蠢いたために若者たちの“革命”が何やら歪んだ方向に追い詰められてしまった。という事も有ると思います。
この映画でそこまで描こうとしたら5時間ぐらいになってしまいそうですが。

NEXT‐ネクスト‐をみました [2008年5月に観た映画]

『NEXT‐ネクスト‐』  新宿ジョイシネマ1
“NEXT” (2007・アメリカ) 1h35
監督 : リー・タマホリ  製作・出演 : ニコラス・ケイジ
出演 : ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、ピーター・フォーク

[カチンコ]2分先の未来が見える男。果たして彼は核の危機を止められるのか?

[カチンコ]SFアクションとして売り出されていますが、それではラストが少し物足りなく思えます。ハリウッドらしくないほどに。
ですがSFラブストーリーとして観ると、余韻を感じさせてハリウッドらしくなくて面白い。

[exclamation]かなりネタバレします。
男は自分の2分先の未来が見える。しかし愛する女性の事なら2分どころか彼女に起こる全ての事が見通せる。
そこで見てしまった彼女と人類の未来。

それを見てしまった後、現実に戻りますがまさかあそこまで戻るとは思いもしませんでした。
彼女に関する事以外の事も見えてしまっているのが反則と思えますが、彼女を通してならこの世に起こる全ての事が見通せる。という事なのかも。
なんかとてつもなくロマンチックではないでしょうか。

その未来は男から漂う悲壮感から察すると、恐らくどの様な手段をとったとしても核の被害は避けられないのでしょう。
それはすぐそこに迫っているのか、1週間先に起こるのか、1ヶ月先に起きるのかは分かりません。
男には逃げるチャンスが有ります。男の能力を使えば必ず逃げ切れるはずです。
しかし男は逃げません。それまでFBIの協力要請を幼少期のトラウマから頑なまでに避けてきた男は立ち向かう決意をします。
それは愛する女性を守るため。それだけなのです。
ラブストーリーとしてこれほど正しい理由は無いように思えますし、絶望的状況に立ち向かっていく姿に男気を感じました。

一時期流行った自己犠牲的勇気とはまたちょっと違う、未来は変える事が出来るという前向きな感じがするのも『ドラえもん』で言われているメッセージを思わせて良かった。
未来を変えてみせる。という努力をすれば、野比のび太氏が剛田ジャイ子嬢では無くて源静香嬢と結婚できるように、男も核の危機を救えるはずです。
残念なのはそれが少し分かりづらい様に思えました。もう少し説明が有ったほうが良かった気がします。
正直、自分も観終わった直後は「なんだったんだろう?」と思いました。
しかし後から考えてみると様々な事に気付かされます。

愛する女性が神で、その啓示を受けた男が救世主となる。
とするキリスト教がベースになっているのかも?“NEXT”というタイトルも『来世』とかを匂わせているような。

このモワ~ンとした終わり方が原作のフィリップ・K・ディックの特徴なのでしょうか?
そう言えば同じくフィリップ・K・ディック原作の『スキャナー・ダークリー』(2006)も似たようなモワ~ンとした終わり方だったような。

[カチンコ]N・ケイジのヘンテコ映画好きはもはや有名ですが、もしかしたらそれを上回るのかもしれないのがJ・ムーア。
その出演作品歴を見るとほとんどの映画がどこかしら変わっています。
自分がそれに気付いたのは『フォーガットン』(2004)。この映画相当変わっていて好きなのですが、
その実力は誰もが認める女優さんなのに随分とヘンテコな映画に出るなぁ。
と思っていましたが、その後に続くのが『フリーダムランド』『トゥモロー・ワールド』。そしてこの映画です。
J・ムーア、かなりのヘンテコ映画好きと見ました。
なので好きな女優さんです。
この映画でもメチャクチャカッコよかった。

大いなる陰謀をみました [2008年5月に観た映画]

『大いなる陰謀』  新宿プラザ
“LIONS FOR LAMBS” (2007・アメリカ) 1h32
製作・監督・出演 : ロバート・レッドフォード
出演 : メリル・ストリープ、トム・クルーズ、マイケル・ペーニャ、デレク・ルーク、アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・バーグ、ケヴィン・ダン

[カチンコ]ロバート・レッドフォードが若者達に贈るメッセージ。

「君達がしっかりしないと、政治家などという者はそれにつけこんで取り返しのつかない事をしでかしますぞ。」
という事を言いたかったのではないでしょうか。
それはこの段階ではマスコミへの情報操作という小さく思えることでも(全然小さくないですが)、やがてはとてつもなく大きなもの、“核”につながってしまうかもしれない。
それを止めるためには、しっかりと物事を見て、考えて、発言する事。
「遊び呆けている場合じゃないのだよ!」とも。

そのメッセージは本編が終わった後にも繰り返し言われます。
「遊び呆けて政治家を放っておいたら、エンドロールの背景で描いている様にいつの間にか隣人はいなくなってしまうし、あなた自身もいなくなってしまいますぞ。」と。

このようにとても大事な事を言われているのですが、残念ながら多くの人に伝わらなかったようです。
アメリカではあまりヒットしなかった。というより大コケ。
多くの人には耳の痛いことばかりですから。
R・レッドフォードが熱烈な民主党支持者という所も、共和党叩きとも思える内容に反発する人もいたのではないでしょうか。

[カチンコ]映画としてはとても地味でした。コケた原因はそこにもあるのかも。
動きを最小限に抑えた会話劇。朗読劇と言ってもいいぐらいに動きを抑えます。
それは戦場のシーンに至るまで徹底されています。
それを見せきるには実力のある俳優さんでないと出来ないと思います。
R・レッドフォード、M・ストリープ、T・クルーズ。その他の皆さん見応えのある演技でした。

愛おしき隣人をみました [2008年5月に観た映画]

『愛おしき隣人』  恵比寿ガーデンシネマ1
“DU LEVANDE” (2007・スウェーデン=ドイツ=フランス=デンマーク=ノルウェー) 1h34
監督・脚本 : ロイ・アンダーソン
出演 : ジェシカ・ルンドベリ、エリック・ベックマン、エリザベート・へランダー

[カチンコ]R・アンダーソン監督作品を2本続けて観ました。
この映画も『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』同様に自分には意味不明でした。
スウェーデン製ショートコント集にしか思えなかった。
スウェーデンと言うか、Rアンダーソン監督独特の笑いの感覚が今イチ分からないのが辛かった。

[カチンコ]少女の見た夢のシーン。
ロックスターとの結婚式を終えてアパートの一室(新居?)に戻ります。
しばらくすると窓に映る景色が動いていることがわかります。
何とアパートごと移動しているのでした。
そしてどこかの駅(?)に停車します。
そこに待ち受ける多くの人。
その人たちが彼女たちの結婚を晴れやかに祝福し、やがて起こる大合唱。
夢だから相変わらず意味不明なのですが、ほのぼのとしていてとても良いシーンでした。
こーゆーのばっかりだったら良かったんですけど。

スウェーディッシュ・ラブ・ストーリーをみました [2008年5月に観た映画]

『スウェーディッシュ・ラブ・ストーリー』  恵比寿ガーデンシネマ2
“EN KARLEKSHISTORIA” (1970・スウェーデン) 1h38
監督・脚本 : ロイ・アンダーソン
出演 : ロルフ・ソールマン、アン=ソフィ・シーリン、ビョルン・アンドレセン

[カチンコ]少年と少女の瑞々しいラブストーリー。かと思わせておいて。

やけに大人びた子供と、どこか子供じみている大人。
「愛だ。恋だ。」だけで世の中が回っている少年と少女。
「でも、そんな君達もやがてこんな大人になってしまうのだよ。」
というメッセージが込められているのでしょうか?
正直よく分からなかったです。
難解と言うのではなく自分には意味不明でした。

紀元前1万年をみました [2008年5月に観た映画]

『紀元前1万年』  新宿ミラノ1
“10,000 B.C.” (2008・アメリカ=ニュージーランド) 1h49
製作・監督・脚本 : ローランド・エメリッヒ
出演 : スティーヴン・ストレイト、カミーラ・ベル、クリフ・カーティス

[カチンコ]紀元前1万年に巻き起こるR・エメリッヒ監督の脳内実話に基づいた東スポアクション。

[カチンコ]何やらトンデモ話しの様でその覚悟で観ました。
かと言って紀元前1万年の事については全く無知で臨んだのですが。
なのでツッコモうにも何が正しくて何が間違っているのかよく分かりませんでした。

しかし、太古の物語に現代的要素を過分に盛り込みすぎたのはかなりのマイナスのように思えました。
物語に気持ちが入り込めそうになると「あっ、これ紀元前1万年の話しだったんだ。」と思い出してしまってスーッと離れてしまう。その繰り返しでした。

でもその内その感覚が麻痺して。と言うかボーッと何も考えずに観だしたら最後の方はわりかし楽しめました。
もしかしたらそれがドイツ人エメリッヒ監督の『大いなる陰謀』なのかもしれません。
“非ゲルマン民族脳みそ空洞化計画”
ドイツでは上映禁止?
スイマセン。まんまとその陰謀に引っ掛ってしまいました。

[カチンコ]この映画の見所はなんと言ってもマンモー。サーベルタイガーもカッコよかったですが。
そのマンモーが暴れまくる姿を大スクリーンで観るべき映画。
大スクリーンと大音響で観ないと意味が無いのかもしれません。

残念ながらドテチンやヒネモグラは出てきません。
マンモーを狩った後は是非とも輪切りにしてかぶりついて欲しかった。
そして祝宴はひょうたんに入ったさる酒でウッホッホと。

スイマセン。元から脳みそ空洞でした。

ルパン三世カリオストロの城をみました [2008年5月に観た映画]

『ルパン三世 カリオストロの城』  テレビ(日本テレビにて放送)
(1979・日本) 1h40
監督・脚本 : 宮崎駿
声の出演 : 山田康雄、小林清志、井上真樹夫、増山江威子、納谷悟朗、島本須美、石田太郎、宮内幸平、永井一郎

[カチンコ]天下の大泥棒ルパン三世。陰謀渦巻くカリオストロ公国でルパンが盗み出したものは。

[カチンコ]久し振りにテレビ放映で観ました。
この映画はあまりに好きな作品のためについ褒め過ぎてしまいます。
反省してちょっと気になる事について。

音楽・効果音がテレビシリーズからの使い回しが多く、またテレビシリーズ的な使い方がこの映画には合わない所が有る様に思えました。
序盤のカーアクション、大屋根からクラリスのいる塔に飛び移るシーンなどは例外です。宮崎アクションの最高峰と言っても過言ではない気がします。
また褒めてますが。

後、この映画に限らず宮崎監督作品に総じて言えることですが、一枚絵としての魅力にやや欠ける。
という事は以前から言われていたことですが、動きはこれ以上ないってぐらいに素晴しいだけに残念。
魅力的な絵も有るのですが、「う~ん・・・」と首をひねらざるを得ない絵も多々有ります。

[カチンコ]やっぱり褒めます。
クライマックスでのルパンの時計塔からの30m級(憶測)ダイブ。
直前まで水面を睨みつけるルパン。そのまま顔面から突っ込んだのかは分からないけど。
いや、突っ込んでます。突っ込んで太陽塔からダイブしたコナンの様に顔面から爪先までブルブルと震えていたのです。きっと。
困難を真っ正面から見据えてぶつかっていく姿がカッコイイ。
宮崎アニメの主人公としてこれ以上ない正しい姿の様に思えます。

[カチンコ]暗殺集団カゲの頭領ジョドーの声を担当した大ベテラン永井一郎さん。
“サザエさんからガンダムまで”の異名をとる通りその御活躍は多岐に渡ります。
『山ねずみロッキーチャック』のうさぎのピーター、『じゃりん子チエ』の小鉄、『ど根性ガエル』の「教師生活25年っ!」の町田先生、『ロボっ子ビートン』のガキオヤジ、その他にもダイスとかミトじいとか錯乱坊とか色々有りすぎますが、これからももっと様々な御活躍をなされる事をカゲながらお祈りいたしております。
- | 次の15件 2008年5月に観た映画 ブログトップ