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軍鶏 Shamoをみました [2008年5月に観た映画]

[カチンコ]闘う事が全ての男の物語。

[カチンコ]日本が舞台で登場人物も全員日本人なのですが演じているのは香港、台湾の役者さんで広東語(多分)を喋ります。石橋凌さん、魔裟斗さんも吹き替えで広東語(恐らく)を喋っていました。
『頭文字(イニシャル)D』(2005)も確かそんな感じだったと思います。
トンデモ度はかなり高いですが、これはこれで貴重な体験が出来ました。
アメリカ映画で異国を舞台にしながらアメリカ人俳優が英語で演じているのをそれほど違和感無く観てきました。最近では『マリー・アントワネット』(2006)がそれに当たるでしょうか。
それを日本でやられるとどんな気分になるのか分かった気がします。

正直な所この映画ではあまり気になりませんでした。無国籍度と荒唐無稽度が飛躍的にアップするので日本がどーのこーの言うのが何か意味が無いような気がして。
これがもっと有名なお話や人物、赤穂浪士の討ち入りだとか坂本竜馬を描く物語でこれをやられたら違う意見になると思いますが。

[カチンコ]男が闘う理由が分かりませんでした。自分と他人を激しく傷つけてまで何故闘い続けるのかが分からない為に主人公の男に感情移入が出来ませんでした。むしろ嫌悪感を強く感じるほどです。
その前に男はある重大な犯罪を犯した為に闘いの世界に身を置く事となります。
何故犯罪を犯したのか?その理由も明かされません。
理由なき犯罪だったのか?闘う事、闘い続ける事の理由の為の犯罪だったのか?
そんな事を思っていましたが、その理由は有りました。
それが分かった事でこの男の真の強さと悲しい物語だった事が分かります。
男は闘わなければならなかった。
闘わなければ自分も愛する人も守れない。そのための闘いでした。

それまでに男に起こったあんな事やこんな事を思い返すと、なんて強くて優しいヤツだったんだろう。と思わずにはいられません。
ラストシーンでのボロボロになった男の姿に拍手と喝采を送りたくなりました。

『軍鶏 Shamo』  シアター・イメージフォーラム シアター2
“SHAMO” (2006・香港=日本) 1h45
監督 : ソイ・チェン
出演 : ショーン・ユー、フランシス・ン、ブルース・リャン、ペイ・ペイ、魔裟斗、石橋凌
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