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NEXT‐ネクスト‐をみました [2008年5月に観た映画]

『NEXT‐ネクスト‐』  新宿ジョイシネマ1
“NEXT” (2007・アメリカ) 1h35
監督 : リー・タマホリ  製作・出演 : ニコラス・ケイジ
出演 : ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、ピーター・フォーク

[カチンコ]2分先の未来が見える男。果たして彼は核の危機を止められるのか?

[カチンコ]SFアクションとして売り出されていますが、それではラストが少し物足りなく思えます。ハリウッドらしくないほどに。
ですがSFラブストーリーとして観ると、余韻を感じさせてハリウッドらしくなくて面白い。

[exclamation]かなりネタバレします。
男は自分の2分先の未来が見える。しかし愛する女性の事なら2分どころか彼女に起こる全ての事が見通せる。
そこで見てしまった彼女と人類の未来。

それを見てしまった後、現実に戻りますがまさかあそこまで戻るとは思いもしませんでした。
彼女に関する事以外の事も見えてしまっているのが反則と思えますが、彼女を通してならこの世に起こる全ての事が見通せる。という事なのかも。
なんかとてつもなくロマンチックではないでしょうか。

その未来は男から漂う悲壮感から察すると、恐らくどの様な手段をとったとしても核の被害は避けられないのでしょう。
それはすぐそこに迫っているのか、1週間先に起こるのか、1ヶ月先に起きるのかは分かりません。
男には逃げるチャンスが有ります。男の能力を使えば必ず逃げ切れるはずです。
しかし男は逃げません。それまでFBIの協力要請を幼少期のトラウマから頑なまでに避けてきた男は立ち向かう決意をします。
それは愛する女性を守るため。それだけなのです。
ラブストーリーとしてこれほど正しい理由は無いように思えますし、絶望的状況に立ち向かっていく姿に男気を感じました。

一時期流行った自己犠牲的勇気とはまたちょっと違う、未来は変える事が出来るという前向きな感じがするのも『ドラえもん』で言われているメッセージを思わせて良かった。
未来を変えてみせる。という努力をすれば、野比のび太氏が剛田ジャイ子嬢では無くて源静香嬢と結婚できるように、男も核の危機を救えるはずです。
残念なのはそれが少し分かりづらい様に思えました。もう少し説明が有ったほうが良かった気がします。
正直、自分も観終わった直後は「なんだったんだろう?」と思いました。
しかし後から考えてみると様々な事に気付かされます。

愛する女性が神で、その啓示を受けた男が救世主となる。
とするキリスト教がベースになっているのかも?“NEXT”というタイトルも『来世』とかを匂わせているような。

このモワ~ンとした終わり方が原作のフィリップ・K・ディックの特徴なのでしょうか?
そう言えば同じくフィリップ・K・ディック原作の『スキャナー・ダークリー』(2006)も似たようなモワ~ンとした終わり方だったような。

[カチンコ]N・ケイジのヘンテコ映画好きはもはや有名ですが、もしかしたらそれを上回るのかもしれないのがJ・ムーア。
その出演作品歴を見るとほとんどの映画がどこかしら変わっています。
自分がそれに気付いたのは『フォーガットン』(2004)。この映画相当変わっていて好きなのですが、
その実力は誰もが認める女優さんなのに随分とヘンテコな映画に出るなぁ。
と思っていましたが、その後に続くのが『フリーダムランド』『トゥモロー・ワールド』。そしてこの映画です。
J・ムーア、かなりのヘンテコ映画好きと見ました。
なので好きな女優さんです。
この映画でもメチャクチャカッコよかった。
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