マーシュランド [マ行の映画]
『マーシュランド』
"LA ISLA MINIMA" (2014・スペイン・1h45)
監督 : アルベルト・ロドリゲス
出演 : ラウール・アレバロ、ハビエル・グティエレス、アントニオ・デ・ラ・トレ
独裁政治が終わり数年が経った1980年のスペイン・アンダルシア地方。田舎町で少女が被害者の殺人事件が起こり捜査のため刑事二人がやってくる。
刑事が捜査を進めると少女が被害にあった殺人・失踪事件は過去にもあり今回の事件とかかわりがある様だった。
独裁政治時代に作り出された闇には独裁政治が終わっても光が当たる事は無いだろうと。
その闇の本質に近付こうと足を踏み入れると闇に囲まれ何も見えなくなる。
闇の中で対処するには、かつて闇の中で作られ忌み嫌われた権力(秘密警察など)がものをいう。しかしその力もやがては闇の中に消えてゆく。
こうしてそこに闇が存在したという事実だけが残り、その闇の本質は長らく謎となる。
という事でスッキリとはせずモヤっとしたものが残るスペイン社会派サスペンス映画。そのモヤっと感を描き出すのが目的であり、見事に描き出していてのスペイン・アカデミー賞≪ゴヤ賞≫最多10部門受賞作品なのだろう。
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