ハンコック [2008年10月に観た映画]
『ハンコック』
“HANCOCK” (2008・アメリカ) 1h32
監督 : ピーター・バーグ 製作・出演 : ウィル・スミス
出演 : シャーリーズ・セロン、ジェイソン・ベイトマン
映画の中のスーパーヒーローには何が必要なのかを考えると、スーパーヒーローたらしめる能力よりもスーパーヒーローになる事を定められた宿命の方が大事なのかと思います。
ハンコックも最初はその能力が有るというだけでスーパーヒーロー的役割を担ってきましたが、宿命を知り、受け容れる事によって本物のスーパーヒーローに近づいてゆく事になります。
本作はその姿を描きたかったのだと思います。
スーパーヒーローにもうひとつ大事なのは宿敵ですが、本作には現れません。
アメリカでは大ヒットながらも批評的には今イチ。という作品なので続編が作られるのか分かりませんが、もし作られたら宿敵を登場させるよりも(スーパーヒーローモノにおいては宿敵の方がクローズアップされてしまうのが常なので)何故にスーパーヒーローは人間を救わねばならないのか?人間は救うに値する存在なのか?
といった方面に行ければ他のスーパーヒーローモノと一線を画す作品になれるのではないかと思います。
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