声をかくす人

『声をかくす人』
“THE　CONSPIRATOR”　（2011・アメリカ・2h02）
製作・監督　：　ロバート・レッドフォード
出演　：　ジェームズ・マカヴォイ、ロビン・ライト、ケヴィン・クライン、トム・ウィルキンソン、コルム・ミーニイ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジャスティン・ロング







リンカーン大統領暗殺犯グループを匿った罪で裁判を受ける女性。弁護を受け持つのは北軍の元兵士である新人弁護士。
その裁判は大統領暗殺に関わった者は容赦なく断罪するべし。の方針のもと行われていた。



熱血新人弁護士の奮闘を描く法廷モノとして面白かった。
女性で初めて死刑を執行された人物。という事で結末は分かってしまっている。
それは特に問題は無かったのだけど、ただ、最後の最後で主人公にもう少しあがいて欲しかった。あまりにも呆気なく受け入れてしまい、それまでの奮闘はなんだったのかと思える。

でも後々考えてあの大統領の署名というのがこの映画の肝だったのかもしれない。と思えた。
大統領の署名は、それを利用できる側からしたら絶対的切り札で。あれが出た時点でジ・エンドでゲームオーバー。
それはアメリカの民主主義の根幹をなすものであり、それを否定する事は有ってはならない事であり。
つまりはアメリカ大統領はそれだけの力を持つ者であって、力を間違った方向に使ったとしてもアメリカ国民はそれを支持しなければならない。
という事を大統領は肝に銘じていなければならないし、国民は大統領が間違った方向に行かないように注意していなければならない。
って事ではないんだろうか。



ジェームズ・マカヴォイが良かった。熱血だけれども暑苦しくない爽やかな熱血漢で。
軍服からフォーマルまで。何を着ても似合うのがさすが男前。



『スペル』のカップルが出てんなあ。と思ったら違った。『スペル』の方はアリソン・ローマン。
アリソン・ローマンとエヴァン・レイチェル・ウッドの見分け方が難しい。