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『ヘル・レイザー〈4K〉』『マエストロ:その音楽と愛と』 [映画]

『ヘル・レイザー〈4K〉』を観た。1987年、イギリス、1時間35分。
究極の快楽を得るため男が手に入れたボックス。しかし快楽を得るのにはその代償も受けなければならなかった。

シネマート新宿にて。2Kでの上映。
4Kで上映されている所は有るのか分からない。

『ヘル・レイザー』と言えばのピンヘッドの存在だけは知っていたが怖いのでこれまで観れず今回が初見。シリーズ化されるが1作目だけに・(中黒)が入って2作目以降は『ヘルレイザー』になるのだとか。ウィキペディアより。
とにかくビジュアルの完成度がとんでもなく高かった。1980年代のまだCGが本格的に登場する以前での最高到達点ではないかと思った。
それだけのビジュアル、恐らく出来上がるまでに労力も時間も相当に掛かっているのだろうけど映画の中で映し出されるのはじっくりと鑑賞出来るほどの長い時間ではなくて、ここまで作り込んだからじっくり見て欲しいと長い時間映したら映画としてのテンポが悪くなるかもしれない。テンポを最優先させて一瞬だけしか映さず、その一瞬だけでも完成度の低いものが映し出されたらここぞとばかりにやいのやいのと言われたり。映画は贅沢な芸術、娯楽である事を思い知らなければならないと思った。
ジャッキーの映画でここぞのアクションシーンで別テイクやアングルの違うカットを繰り返し見せる(『プロジェクトA』の時計塔からの落下や『ポリス・ストーリー』のデパートでの落下など)のを確かスチャダラパーのどなたかが「ジャッキー・エフェクト」と命名していたが、恐らくその編集はジャッキー自らがやっていて、それはサービス精神も有るのだろうけどそんな命懸けのアクションをわずか数秒で終わらせるのは忍びない、せめてあと数秒だけでも見て欲しいという想いからなのではないだろうか。それにより「ジャッキー・エフェクト」と呼ばれるような印象的なアクションシーンになったとも言える。
その手法は日本ではバラエティ番組での罰ゲームやドッキリ企画に受け継がれているのではないだろうか。

話の内容は難しくは無いのだけど分かったような分からなかったような。キリスト教的な側面が有るのだろうなとは思うがあまり詳しい説明がされないのが原因かもしれない。そこが謎めいていて幻想的ではあるのだけど。



『マエストロ:その音楽と愛と』を観た。2023年、アメリカ、2時間11分。
アメリカを代表する音楽家レナード・バーンスタイン。名声を得てからの妻フェリシア・モンテアレグラと歩んだ人生を描く。

音楽のジャンルに関わらず名を成した音楽家というの平穏で平坦な人生では無いのだなと思って、やっぱりそういう映画になってしまうのかとも思った。
それは全ての芸術家に言えるのか。平穏な人生を望むようでは芸術家には向いていないのかもしれない。波乱の人生だからドラマチックな映画にもなるのだろうし。
「芸のためなら女房も泣かすそれがどうした文句があるか」「酒や酒や、酒買うてこい」のド演歌『浪花恋しぐれ』のモデルになった上方落語の初代桂春団治もまた然りで。


これまでレナード・バーンスタインについてはミュージカル映画『ウェスト・サイド物語』の音楽を担当していた事くらいしか知らなかった。
アメリカを代表する偉大な音楽家という事だけどその偉大さは本作を観てもあまりピンと来ない。『ウェスト・サイド物語』の事にもほんの少ししか触れられない。



『リドル・オブ・ファイヤー』で寝た。

ヒューマントラストシネマ渋谷 "カンヌ監督週間 in Tokio"にて。

近頃は観たいと思える映画が映画館であまり上映されずやっと観たいと思えるのが上映されたら居眠りしてしまうという。観る映画が減る中でも順調に居眠り映画を増やしていくスタイル。

早い段階で寝たのであまり長い時間ではないけど観ていた間での印象はウェス・アンダーソン監督作品の様な、北欧の子供が主役の映画の様なでカンヌに選ばれる作品な感じだった。

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