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『シャクラ』『コンクリート・ユートピア』 [映画]

『シャクラ』2023年、香港=中国、2時間10分。を観た。
宋の時代の中国。一大勢力を誇る武侠のリーダー喬峯(きょう・ほう)が突如部下の殺害の疑いをかけられ尚且つ自らも初めて知る出自を明かされ掟に従いリーダーの座を奪われ命も狙われる。
疑いを晴らすため、そして自分は何者なのかを知るため喬峯は厚い信頼で結ばれていた仲間達との死闘を繰り広げる。

ドニーさんが監督・主演。
宋の時代の事がさっぱり分からず初めの内は物凄い戸惑ったが次第になんとなくは理解出来た。人名と単語が難しく読めない漢字は形で覚えて人名を覚えるのは無理だった。
現代の感覚ではそうはならないんではないかと思える展開も宋の時代では有り得るのだろうと思いそういう所が面白かった。

日本で言うと清水の次郎長なのではないかと思った。清水の次郎長と違うのは侠客でありながら政府の手助けもしている所か。
清水の次郎長がなんやかんや有って子分の森の石松や大政、小政(名前を知ってるのはその三人だけ)と命をかけて闘わなければならなくなるとしたら複雑ではあるけど闘わなければならない理由に納得させられたらそれは熱い物語に成り得るのだろうと思う。本作ではそこの所が主人公のキャラクターと監督として演出して役者として演じているドニーさんによって納得のいくものになっていてとても熱い物語になっていたと思う。契りを絶つための儀式のシーンが良かった。
そしてドニーさんの映画にしては珍しいロマンスがきっちりと描かれているのも良かった。珍しいという事はなく『イップ・マン』シリーズでもロマンスが描かれていたか。ロマンスが芽生える瞬間の初々しさが描かれているのが良かった。お相手の女優さんが可愛かったし。
初々しいけどドニーさんの実年齢は○○歳。○○歳を全く感じさせないのが凄い。

アクションシーンではデジタルなエフェクト多めなのが最初は折角のドニーさんのアクションにそんな事して勿体ないなあと思っていたが喬峯のとんでもない強さを現すための視覚的な方法だと分かってからは素直に見れて喬峯のとんでもない強さを見せつけられて自然と笑顔になった。

原作の武侠小説『天龍八部』は『三国志』の様な遥か昔に書かれたものかと思ったが1960年代に書かれたものだった。『ゴッドファーザー』が1969年なのでそれよりも早いのか。

喬峯の出自はモンゴルなのだろうか?中国当局の検閲には引っ掛からなかったのは本作に描かれているその後の展開で何か色々と有るからだろうか。
本作の続編が製作予定でその後が描かれるような感じではあったけど、本作も正しくは分かっていないのでその後の事が分かる気がしない。
ドニーさんの孫悟空の時も肝心の主演のドニーさんが交代とか有ったし本当に続編が作られるんだろうか。




『コンクリート・ユートピア』2023年、韓国、2時間10分。を観た。
突然の大災害に遭い壊滅した韓国ソウル。奇跡的に団地の一棟が残った。

自然災害の後には人災が起こるであろう。という教訓で、確かにそうなんだろうとは思うし、そうならないようにしなければならないとは思うが、現在の状況で観る映画ではなかったかなと思う。

確かマイナス26℃にまで気温が下がってその事が事態をより酷くもしていたが実際にソウルがそこまで気温が下がる事はないみたい。異常気象も起こっていたのか、粉塵で日光が遮られて気温が上がらないのか。
団地の高層階(9階とか10階まで有ったみたい)の室温はもっと下がりそう。床暖房のオンドルが設置されていたとしても状況的に使えないか。
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