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きょうのポストカード(ビューティフル・マインド) [映画のポストカード]

今日のBSプレミアム午後の映画はビューティフル・マインド
ビューティフル・マインド (2).JPG

シックス・センスからブームの続いたどんでん返し系の映画がついにアカデミー作品賞を受賞したという認識。
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『グランツーリスモ』『ホーンテッドマンション』『ヒンターラント』 [映画]

『グランツーリスモ』を観た。2023年、アメリカ=日本、2時間14分。
ゲーマーがレーサーになった。

そういえばわたくし車の運転嫌いだった。方向音痴なのも理由の一つではあるけどあんな危険な乗り物やむを得ず運転しなければならない状況でしか運転はしたくない。本作を観て車の運転は何よりも安全が第一。速さを競うなんてもっての他。と、これからも肝に銘じたい。
車の運転は嫌いだけど映画の中のカースタントシーンは好き。『RONIN』『ダイ・ハード3』『ボーン・スプレマシー』など。本作のカースタントも凄いんだろうけど自分の中ではめちゃめちゃ盛り上がるほどではなかった。

レースをする意味というのはただ速さを競うのではなく、レースのために研究開発された最新技術を一般車にも使える範囲で応用していくためでもある。とTBSの元アナウンサーで自動車関係にも詳しい安東弘樹さんがラジオで言っていた。タイヤの質や燃費の向上、その他にも色々と有るのだろう。
あの事に関してはあそこのコースでは仕方がないとか、多分あの場所は立ち入り禁止だったとかの言い訳もきっと有るのだろうけど、これからも安全に関しての技術をもっと沢山研究開発していただきたい。

この先自動車社会が電気自動車などが主流になろうとしていく中でガソリン車のカーレースはどうなっていくのだろう?進化を続けるヴァーチャルの中で再現されていくのだろうか?この映画とは逆のレーサーがゲーマーとしてのトップを目指す映画がすぐにでも作られるのかもしれない。



『ホーンテッドマンション』を観た。2023年、アメリカ、2時間2分。
ニューオーリンズにお化けの出る屋敷が有った。

見た目は20数年前位からあまり変わってはいないけどもう大分おじいちゃんのダニー・デヴィートが突き飛ばされたり、オーウェン・ウィルソンのいつもの囁きが面白かった。

物語としては終盤になって面白かった。もうちょっと短く100分位が良かった。

お化けと言うかお化けの出る屋鋪に取り憑かれるわけだけどそんなに困った状況では無いようにも思えてしまう。屋敷の外にも自由に出られるし。外に出たらお化けも一緒に付いてくるといってもそんなに大した事が起こるわけでもなく。霊媒師にとってはお化けについてこられた方が話題になって商売的には嬉しいのではないか。
お化けの親玉がいて何かを企んでいるのだけど見逃したか聞き逃したかでどういった企みだったのかよく分からなかった。現在屋敷にはお化けが999体いてそれが1000体になった暁には何かが起こるらしかったけど、そんなキリ番で何かが起こるというのも人間が考えそうな事ではあるなと思う。お化けも元々は人間だけど。



『ヒンターラント』を観た。2021年、オーストリア=ルクセンブルク、1時間39分。
1914年から1918年にかけてヨーロッパを中心に起こった世界戦争(第二次世界大戦以降に第一次世界大戦と呼ばれる)で戦闘に参加したペーター。敗戦国となりロシアの捕虜収容所での過酷な2年間を過ごした後に仲間と共に母国オーストリアに戻るが花の都ウィーンは街も人もペーター達の記憶とは全く違うものとなっていた。その猥雑となった街で起こる猟奇的連続殺人事件に元刑事であるペーターが捜査に加わる事となる。

第一次世界大戦の事がよく分かっていない。第二次世界大戦が描かれる映画はそれなりに観ているのでそっちはなんとなくは分かる。
ウィキペディアをちらりと見ると、主にはヨーロッパの帝国、王国の間でのそれまでに長年積もりに積もった色々な軋轢やら何やらが一つの事件(オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝継承者が暗殺されたサラエヴォ事件)をきっかけとして一気に爆発したという事みたい。終戦後には大きな帝国や王国が崩壊しそれまでの世界のバランスが危ういものとなり、敗戦国の一つであるドイツでナチスが台頭、欧米列強の植民地支配などのまたやっぱり色んな軋轢が絡んで第二次世界大戦へとなだれ込んでいく。と歴史は繋がっている。
本作の猟奇的連続殺人事件にはその戦争によって起きる悲劇が大きく関わってくる。
人間関係が絡み合っているが勘の鋭い人ならそこに隠されているものに気が付けるのではないかと思える。勘が鈍い人間なので気付けなかった。戦争によってしか起き得ない奇遇な人と人とのつながり、そのつながりは大体が奇遇な悲しさによってつながれていて、それが物語として、ミステリーの結末としての切なさになっていて、気付けなかったおかげでそれが思いがけず突然目の前に現れたのがミステリーとして良かった。

画面の背景のビジュアルが独特。ほぼ全編ブルーバックで撮影されたのだとか。戦争で傷付いたペーターの心象風景の歪んだ世界という事なんだろう。
CGの最新技術のおかげか人物と背景になんの違和感も無かった。
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