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『ブリックレイヤー』『導火線 FLASH POINT』 [映画]

『ブリックレイヤー』 2023年、アメリカ=ブルガリア=ギリシャ、1時間50分。を観た。
ギリシャでアメリカ政府による他国への違法な諜報活動の特ダネを掴んだ記者が殺害される。折しもヨーロッパでは反米活動が起こっていた。CIA分析官ケイト・バノンは映像により元工作員ヴィクター・ラデックの姿を発見する。現在はレンガ職人になっているラデックの同僚であったスティーヴ・ヴェイルに捜査の協力が要請された。

アクションシーンが迫力が有っていいなと思っていたら監督がレニー・ハーリンだった。CGだけに頼らないのはやっぱりベテランならではだろうか。

話の方はなんだか分かった様な分からなかった様な。ヴェイルはラデックが差し向けた刺客によってこの事件に関わる事を決めたけど、そもそもラデックはCIAには恨みがあってもヴェイルには無かったわけで。むしろCIAの中で唯一恩義みたいなものは有ったはず。ラデック側に情報が筒抜けである事を現していて、恩義の有るヴェイルも含めてCIAの全てをぶっ潰したいという憎しみと狂気なのか?そうだったとしたらそこら辺はもっと深く突っ込んで描かなければならなかったのかも。

アーロン・エッカートは唇が薄い。ケネス・ブラナーとどちらが薄いだろうか。二人合わせてもアンジェリーナ・ジョリーより薄いかもしれない。



『導火線 FLASH POINT』 2007年、香港、1時間27分。を観た。
中国返還を目前にした香港。香港警察マー刑事は犯罪者の逮捕には行き過ぎた暴力も辞さず上層部からは問題視され遂には警察音楽隊への異動を命じられる。
かねてから追っていたベトナム移民三兄弟の逮捕の目処がつき現場に復帰するマー刑事だったが、三兄弟のもとに潜入捜査をしていたウィルソン刑事の命が狙われる。

新文芸坐にて。ドニーさん監督・主演の『シャクラ』(2023年)との二本立て。本作だけを観た。
『チョコレート・ファイター』と『マッハ!!!!!!!!』もしくは『トム・ヤム・クン!』のタイアクション映画二本立てを観てみたい。
ジージャーの近況をさっぱり追っていなかったがあまり目立った出演作品は無いみたいだけどプライベートでは『チョコレート・ソルジャー』『マッハ!無限大』で共演したカズ=パトリック・タンと再婚して二児の母となっているのだとか。

正に『導火線』の邦題がピッタリな作品だと思う。マー刑事の怒りの着火点に到達するまでの導火線が物語のベースであり、そのベースが有るからこそ着火した時に大爆発する。
西部劇や任侠モノも同じ様な構造ではないかと思う。しかし本作の怒りの大爆発は凄い、ドニーさんは当然凄いけどそれを受ける相手役のコリン・チョウも凄かった。

マー刑事は音楽隊でも真面目に活動していたみたいで、そこら辺の描写は少ししかないけど想像するだけでも面白い。
音楽隊での活動だけを描いたスピンオフが観てみたかったが、マー刑事ではない別の映画でそういった内容の非アクションなのもその内作られるかもしれない。

ファン・ビンビンも出ていたのはすっかり忘れていた。色々と有ったけど現在は芸能活動も再開されているらしい。
ちなみに同じく芸能活動している19歳差の実弟の名前はファン・チェンチェン(日本語表記はチャンチャンだったりチョンチョンだったりする)。

谷垣健治さんもスタントコーディネーターとして参加されているが出演者としてもがっつり出ていた事に今更気付いたのは流石に遅過ぎると自分でも思う。
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