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そぼろ弁当について ~新型インフルエンザの爆発的感染の恐れが懸念されている世界。そんな世界の片隅で考えた事~

私はそぼろ弁当が嫌いだ。


手間隙掛かってそうに見える割りにとりたてて美味しくない所が嫌いだ。

現在に至るまで感嘆の声を上げる程のハイクオリティなそぼろ弁当を食した事が無い。そんな己の身の上を呪うべきなのかもしれない。
しかし、今現在まで食してきたそぼろ弁当と比較するに、同じ手間隙掛けるなら卵焼きとつくねで食したい。さくらでんぶは勿論要らない。
いっその事手間隙差っ引いてハムエッグでも構わないと思うほどだ。具材は変わってしまうが。


食いづらい所が嫌いだ。

それが成功なのか失敗なのか分からないし、分かりたくも無いけれど、冷めた時に具と飯が一体化した押し寿司状態になっていれば多少は食し易い。
しかし、それが成功なのか失敗なのか分からないし、分かりたくも無いけれど、最悪なのは飯が冷めて硬くなっているのに具だけがポロポロのそぼろ状をキープしている時。
その時の食いづらさの最悪さ加減は、ビッグマックに匹敵すると言っても過言ではないかもしれない。

飯のそぼろ。パンのビッグマック。種類は違えど食いづらさにおいては両者引く事を知らず。

しかし、ビッグマックの食いづらさはこの際置いとかなければなるまい。
今はそぼろ弁当について語らねばならぬ時。

最悪状態の時のそぼろ弁当の最悪さ加減。
端の方をすくい上げようとした瞬間、容器の枠の外へのそぼろOB。その時のイライラ感。
またOBを出さないように気を使って慎重にすくい取ろうとしてしまう己の小心さを思い知らされる屈辱感。
そして、飯粒は食い終わったが、容器に残るはそぼろの残骸。それら残骸の後始末として、残骸を容器の隅へと日本人特有の器用さをもって箸で追いやり、容器を口の所まで持っていき箸でサササッと口の中へと流し込む一連の作業。しかしながら欧米人とは比べものにならないほどの器用さを持ってしても箸ではそぼろの残骸が容易に集まるはずもなく、そのセコセコとした行為にいくばくかの時間を要しなければならない。その時のみじめったらしさとなんとも言われ得ぬ虚無感。
「ああ、何故に私めは2本の棒を用いて、そぼろの残骸を容器の隅へと追いやらねばならぬのか。」


飯を食ったのにもかかわらず満足感を与えようとしないそぼろ弁当の傲慢さ。

私はそぼろ弁当が嫌いだ。


きのうの夜、そぼろ弁当しかなかったので久し振りに食べたら、案の定大して美味くないし、やっぱり食べづらかった。

だから私はそぼろ弁当が嫌いだ。
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あんぱんち〜

そぼろは、スプーンで頂きたいものです・・・。
by あんぱんち〜 (2009-05-02 16:14) 

槍のビヂョンド

あんぱんち~さん、niceとコメントありがとうございます。
スプーン。問題解決です。ありがとうございました。
でもやっぱりそぼろ弁当は嫌いです。
by 槍のビヂョンド (2009-05-02 16:34) 

CORO

そぼろOB ^^;
いっそのこと土砂崩れのような勢いで
豪快にまき散らしてしまえば…
周囲に迷惑かけるだけですね。
失礼しました。
by CORO (2009-05-02 21:36) 

槍のビヂョンド

COROさん、niceとコメントありがとうございます。
そぼろを豪快にまき散らし、残骸には目もくれない。
そんな大胆さがそぼろ弁当を食べる時には必要なのかもしれません。
by 槍のビヂョンド (2009-05-03 00:38) 

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