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ウォーロード/男たちの誓い [2009年5月に観た映画]


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『ウォーロード/男たちの誓い』
“投名状” (2008・中国=香港) 1h53
製作・監督 : ピーター・チャン
出演 : ジェット・リー、アンディ・ラウ、金城武、シュー・ジンレイ



予告を見た限りでは『レッドクリフ』の便乗企画かと思いましたが、実際の所はよく分かりません。
年代は『レッドクリフ』が208年で、本作が1800年代末。と全然違う。
日本では「卑弥呼さまぁ~!」(by Qちゃん)と叫んでいたのと、明治維新も無事終わりちょんまげも終わって久しい。ぐらいの違い。
そんだけ違うのに相変わらず内乱している。ってのがさすが中国三千年の歴史。

ぴあ情報で『ブラッド・ブラザーズ』という映画のリメイクだと知り、その『ブラッド・ブラザーズ』が傑作で、本作もそれに負けないぐらいの傑作。との記事を読んで期待が高まり観ました。



ネタバレあり。



「投名状」によって誓いを立てた3人の義兄弟の物語。

「投名状」凄かった。引くぐらい。
あんな誓いの立て方されたら、物語の展開も結末も納得するしかないです。

『レッドクリフ』はどちらかと言うと戦争ファンタジーと言ってもいいかと思いますが、本作はリアル戦争路線。
戦いの描写は『レッドクリフ』と似たような感じですが、その裏にある思惑だとか駆け引き、それらが同じ軍同士での間でドロドロに行われている所を腹立たしくなるほどに描いています。
逆に敵対する軍との間では将校同士の信頼だとか約束が高潔に描かれている。

国を牛耳る人間があそこまで腐っていて馬鹿だと、ここまで哀しい物語を生み出すものなのかと思うと、切ないやら腹立たしいやらで観終わるとなんとも言えない気持ちになりました。



義兄弟を演じる3人とも良かった。
中でもジェット・リー。最初復讐心だけで義兄弟を含む村人たちを巻き込んで戦争に参加したのかと思い、それはどうなんだろう?と思っていましたが、やがて崇高な大志を抱いている事が明かされた時に、なんて立派な御仁なんだ。とコロッと参ってしまいました。
しかしその崇高な大志が腐敗臭漂う馬鹿ジジイたちによって踏みにじられる。
クソジジイ。思い出すだけでも腹が立ってくる。

アンディ・ラウの嫁さんでありながら、ジェット・リーとの間で・・・。
のシュー・ジンレイ。『新宿インシデント』にも出ていました。影のある美人。
しかしなんでアンディ・ラウと仲が良くなかったんだろう?アンディ・ラウいい人だったのに。
幼馴染であるが故に夫婦としては上手くいかなかったんだろうか?



新宿ミラノで鑑賞。
ロビーで待っているとエンディングテーマが漏れて聴こえてきます。
おおっ!日本語!
そうなのかぁ、またやっちゃたのかぁ。と思い客席に入ると休憩時間中その歌がエンドレス。
もしかしてアルフィー?と思いながら歌詞をよく聴いてみると、映画の内容に合わせた様な歌詞になっている。

で、本編が始まりタイトルが映し出されると、隅っこの方に「日本版テーマソング THE ALFEE」と書かれていました。
3人の男の話しだからかなぁ。と推察。

で、本編終了、エンドロール。心の準備は出来ていたので、『ニセ札』ほどの場違い感は感じませんでしたが、でもなんでわざわざ日本版のテーマソングをつけたのか?誰が得をするのか?アルフィーファン全員がこの映画を観に来るとでもいうのか?映画を観た人達全員がそのCDを買うとでもいうのか?
そんな疑問を感じずにはいられませんでした。
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hash

こんばんは。
>便乗企画
製作は「レッドクリフ」より前ですから、便乗公開ですね。^^

>中国三千年の歴史
こんな話、他にもいっぱいありそうですね。

>アルフィー
エンドロールで突然流れたので、びっくりしました。
3人の男つながりだったとは・・・
by hash (2009-05-17 02:09) 

ドコサヘキサエン

hashさん、niceとコメントありがとうございます。
便乗企画ではなく便乗公開だったのですね。その割にあまりヒットしていないのが可哀相です。
アルフィーは心の準備が出来ていました。多分シネコンで観ていたらかなりの衝撃だったろうなぁと思います。
by ドコサヘキサエン (2009-05-17 06:56) 

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