ザ・ロード [2010年7月に観た映画]
『ザ・ロード』
“THE ROAD” (2009・アメリカ) 1h52
監督 : ジョン・ヒルコート
出演 : ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、シャーリーズ・セロン、ロバート・デュヴァル、ガイ・ピアース
破滅しかかっている世界。父と子はアメリカ大陸の南を目指す。
暗い内容でした。ほぼ絶望しかない世界。
ただ、暗いだけかというとそうでもなく。
父と子が互いに思いやり、信頼し合う姿が全編を貫いていて、その点でのみ救われる。
結末にはほんの少しの希望。
本当の希望なのかは分からないけど、終始絶望のみを見せ付けられたからこそ、あのわずかな希望はとてつもなく大きいように思えました。
エンドロールで流れる日常音であの希望は本物だった様に思えるし、本物であって欲しいと思う。
>絶望しかない
「ノーカントリー」もそうでしたが、コーミック・マッカシーは心底、現代社会に絶望しているのでしょうね。
by hash (2010-07-17 00:57)
hashさん、こんにちは。
「ノーカントリー」の時代から絶望が始まり、この映画で行き着く所まで行ってしまった感じでしょうか。
最後にちょっとだけ希望があって、まだ絶望しきってはいないのかなぁ。とも思います。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2010-07-17 11:05)