SSブログ

ぼくのエリ 200歳の少女 [2010年7月に観た映画]

100711-1.jpg
『ぼくのエリ 200歳の少女』
“LAT DEN RATTE KOMMA IN” (2008・スウェーデン) 1h55
監督・編集 : トーマス・アルフレッドソン
出演 : カーレ・ヘーデブラント、リーナ・レアンデション、ペール・ラグナー



いじめられっ子のオスカーの家の隣に越してきた女の子エリ。そして殺人事件が起きはじめる。



ネタバレあり。



タイトルでネタバレ。的な感じもしないでもないですが、その点で助かった所も有り。
北欧映画はあまり観た事が無く、その独特の間と言うかペースに慣れず。
韓国映画とはまた違うじれったさ。

半ば退屈気味になった所で、タイトルの意味がエリと一緒に越してきた初老の男性とオスカーのある関係性を示唆している事に気付きました。
これは叶う事の無い永遠の片想いを描いた切ない映画で、結末はそういう事になるのだろうか?と興味を持って観る事が出来ました。

しかし、予想した結末にはならず。でもあながち間違っているとも思えない。
これで完結した様でもあり、続編を意識した終わり方にも取れる。
続編が有るとすれば次回は青年編になって、その次が成人編。
本作の中で「ブレジネフ書記長」がどうこうと言っていたので1960年~1980年代はじめの設定。
そうなると3作目辺りで時代は現代になり、オスカーは年を取り、エリは・・・。となって、1作目にループする。と勝手に予想します。



ハリウッドでリメイク決定。だとか。と言うかもう完成しているらしい。“LET ME IN”全米で今秋公開。
エリにはクロエ・モレッツ。『(500)日のサマー』に出てた子。オスカーには『ザ・ロード』のコディ・スミット・マクフィー。そして初老の男性にはリチャード・ジェンキンス。監督は『クローバーフィールド』のマット・リーヴス。
100712-1.jpg
nice!(0)  コメント(3)  トラックバック(3) 
共通テーマ:映画

nice! 0

コメント 3

ハイミー

こんばんは、はじめまして。

原作によるとあの初老の男、45歳で初めてエリと出逢ってるんですよね。
実は彼、小児性愛者です。彼にとってエリは性欲の対象ですし、エリは彼のことを最初から食事係としか思っていません。
これまでエリが生きてこられたのは、子供なので(色んな意味で)助けたがる大人達がいるからです。

オスカーに「ぼくと付き合ってくれる?」と言われた時エリは最初断りますが、他の男達のように身体が目的でないと知って「だったら、付き合える」と答えます。
吸血鬼になってから本当の友達ができたのは、これが初めてなのです。
オスカーの将来はどうなるか判りませんが、新たな血の供給者となる道の他に、エリの同類になる可能性もありますね。少なくとも、あの初老の男のようにはならないのではないでしょうか?

そして、この邦題ですがネタバレではなく「間違い」です。
エリは何度も自分のことを「女の子じゃない」と言っているはずですが⋯⋯
by ハイミー (2010-07-12 22:46) 

テンプラ・ソバ・ニーロ

ハイミーさん、はじめまして。
そうだったのですか。全く勘違いしていました。永遠(?)に生きるエリと生きられない人間との間での関係が描かれていたら面白い。と勝手に思ってしまいました。
そういえばエリと男の関係はギスギスしていた様な。
対してエリとオスカーは純粋な友情で、それが最後のプールでの出来事。エリが食事目的ではなく、他人のためにあのような事をしたのは二人の関係が純粋であったから。という事なのでしょうか。
それにしてもエリとオスカーのその後が気になります。
by テンプラ・ソバ・ニーロ (2010-07-13 05:13) 

ハイミー

レスありがとうございます。

>永遠(?)に生きるエリと生きられない人間との間での関係が描かれていたら面白い。

それは決して間違いではないと思います。
観る人によって解釈が分かれるのも、いい映画の醍醐味ですね。
ただ、この映画は原作のエピソードや登場人物が大幅に削られていたり説明不足だったりで、誤解をまねきやすかったり意味が伝わりにくい部分が多々あるのも事実です。
そんな時に役立つのがこちらの(↓)FAQ(英文)です。

ttp://www.imdb.com/title/tt1139797/faq

観る人によって解釈が分かれる部分は尊重しながら、客観的事実のみを簡潔にまとめています。
ネタバレを含みますので、原作未読でしたら読まないほうがよいかもしれませんが・・・

by ハイミー (2010-07-13 09:49) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 3