張込み [ハ行の映画]
『張込み』
(1958・日本) 1h56
監督 : 野村芳太郎
出演 : 大木実、高峰秀子、宮口精二、田村高広
東京で起きた強盗殺人事件。犯人の一人が拳銃を持って逃走。元の恋人と接触する可能性が有ると睨んだ警察は、現在は佐賀で人妻となった元恋人を見張るため刑事二人を張り込ませた。
銀座シネパトス 《名画座サスペンス劇場 第Ⅱ幕 松本清張特選映画集》にて。
そんなにサスペンスではなかった。時代が重要なのかと思った。
製作年の1958年ぐらいの話だとして。終戦から10年余りが経ち、東京と九州も列車でつながり、経済も高度成長に突入。そこから生まれるひずみ。
都会に出て行き人生を狂わせる若者、田舎に残って希望の無い人生を送るしかない元恋人。その人間模様を張込む事によって目にする事になる刑事。
そこで得た刑事の教訓が、なんだかんだ言って女性は家庭の中に入るしかないのだ。家庭の中にしか幸せはないのだ。って所がその時代だなぁと。
こうなるとある意味時代劇。
浦辺粂子さん、菅井きんさん、北林谷栄さん、おばあさん女優の豪華競演。残念ながら一緒のシーンは無し。
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