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善き人 [ヤ行の映画]



『善き人』
“GOOD” (2008・イギリス=ドイツ・1h36)
監督 : ヴィセンテ・アモリン
出演 : ヴィゴ・モーテンセン、ジェイソン・アイザック、ジョディ・ウィッテカー、マーク・ストロング



大学教授である男が書いた小説がヒトラーの目に留まり男はナチスに入党せざるを得なくなった。



そんなに善き人ではなかったような。かと言って悪い人でもなく。普通の人だったんじゃないかと思う。
普通の人であるだけでナチスにおいては善き人と言えるのかも。



男にはナチスの本当の顔が見えていなくて。ドイツを中心にヨーロッパ、そして世界が悪い方向に向かおうとしている実感もなかったんじゃないだろうか。
時折現実と妄想の区別さえつかなくなることも有り。
それが最後にナチスが何をしようとしていて、世界が暗黒の時代に突入している現実をその身で実感する。それは妄想でもなんでもなく紛れもない事実なのだと。

世界とか社会とか大それたことじゃなく、自身や自身の周りにおいても何が起きていてどこに向かおうとしているのかなんてその瞬間に分かるという事はそんなには無く。後で振り返ってみて気づく事が多々あり。
だけれども男はあの場所の状況を見て瞬時に世界がとんでもない方に向かっている。と気付いてしまったんじゃないだろうか。そのショックは一人の普通の男にとって計り知れないものだったのだろうと思う。
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